断崖の風が悲鳴を上げた。
数十合目のトロイの槍が閃き、岩肌を削るほどの勢いで異形へと突き出される。
金属と肉の軋む音。赤黒い火花が散り、空気が震える。
それでも異形は止まらない。逆関節の脚が信じがたい角度でひしゃげ、次の瞬間には反発するように跳躍した。
白い巨体が、弾丸のように迫る。
肥大化した右腕が地を抉りながら、砕けた岩を弾き飛ばす。
一撃でも受ければ骨ごと粉砕される。
トロイは身を翻し、空いた隙間を滑り抜けるように走った。
だがそのたび、祈術が軋んだ。
霊子が拒絶するこの神域では、祈りは届かない。
織り上げようとする度、術式は崩れ、光は散り、皮膚を裂くような痛みだけが残る。
「……っ、リタ先輩……もう少しだけ、動いてねー……!」
苦笑のような声が漏れる。
聖槍リタが鈍く脈打ち、槍身に微かな緑光が走った。
トロイはその光を見届けると、息を整えずに踏み込んだ。
右腕が横薙ぎに振るわれ、風が悲鳴を上げる。
避けきれない。彼女は槍の柄で受け止め、そのまま滑るように体を捻った。
重力の流れを読み、左足で地を蹴り、槍を引き抜く。
異形の胸を掠めた瞬間、聖槍の穂先が霊子の抵抗で弾かれた。
――弾かれる。彼に拒まれている。
異形の肩から、翡翠色の霧が吹き出した。
右腕の軌跡が光を裂く。
間合いを取る暇もなく、異形は再び突っ込んできた。
その姿勢――人ではない。
四肢を地につけ、逆関節の脚で疾駆する。
音より早く迫る白い暴力。
トロイはその足の動きに合わせるように、袖の内側へと手を滑らせた。
細い鎖の先、拷問具として愛用する赤黒いニードルが揺れる。
彼女はそれを三本、指で挟んだ。
「……赦しの針、ちょっと痛いよー?」
投げた。
光が弧を描き、異形の膝関節と肘に突き刺さる。
爆ぜるように、霊子の光が走った。
わずかに動きが鈍る。だが、それだけだった。
異形は、痛みを知らない。
いや――リンデンが、痛みを拒んでいる。
“これ以上、痛くないように”。
その祈りだけが、まだ彼の中に残っていた。
「……ほんと、優しいねー。そんなとこまで――」
息が詰まる。
次の瞬間、右腕が振り抜かれた。
空気が悲鳴を上げ、衝撃波がトロイの身体を吹き飛ばす。
岩壁に叩きつけられ、肺の奥で何かが潰れる音がした。
吐血。喉の奥に鉄の味が広がる。
それでも、立つ。
聖槍を杖のように突き立て、トロイは呼吸を整えた。
痛みに笑いながら、瞳を細める。
「……強いね、リンデンちゃん。
でもね、トロイさん――痛いのも苦しいのも慣れてるからさー」
祈術を再び織る。
血の滲む掌で印を結び、槍身に霊子を強引に流し込む。
この世界に拒まれようとも、槍は彼女の祈りそのものだ。
赦しを与えるために、命を懸けるための形。
異形が動いた。
再び距離を詰め、巨大な腕を振りかぶる。
地鳴りが響く。世界が揺れる。
その刹那――トロイが地を蹴った。
槍の穂先が、流星のように閃く。
肉を裂く音が響く。
裂いた左腕の指先から赤い霊子が噴き上がり、断崖の空が光で満たされた。
それでも、異形は止まらない。
ニードルが突き刺さった関節を無理やり動かし、爪を振り抜く。
トロイの頬を掠め、血が飛ぶ。
背後の岩壁が崩れ落ちる。
︎︎剛腕の攻勢は緩む事が無かった。
――拮抗は崩れ始めていた。
槍が鈍る。祈術の糸が切れる。
トロイの足元が、少しずつ後退を始める。
そのたびに、断崖の砂利が滑り落ちた。
「リンデンちゃん……どうして、こんなとこまで来ちゃったんだろうねー……?」
返事はない。
ただ、異形の中で息づく“彼”の残滓が、トロイを見つめていた。
異形の右腕が振るわれるたび、風が悲鳴を上げた。
突き出された拳が地を砕き、肉片と血飛沫が舞う。
トロイの体のどこかが削げ、裂け、吹き飛ぶ。
皮膚が焼け、骨が軋む。呼吸をするだけで肺が悲鳴を上げた。
「トロイさんに“苦しい”って言って、弱音を吐いて――」
握るリタの手が震える。
振り抜いた穂先が空を切った。
異形はもう、彼女の動きを完全に読み切っていた。
次の瞬間、剛腕が彼女の身体を殴り飛ばす。
鈍い音。
視界が裏返り、岩に叩きつけられる音が鼓膜を破るように響いた。
折れた肋骨が内臓を貫く感覚。
熱い痛みが波のように押し寄せ、呼吸が奪われる。
それでも彼女は笑おうとした。唇の端に血が滲む。
「トロイ、さんが……“それ”を全部、受け入れて……」
声が掠れる。
喉の奥に溜まった血反吐を吐き出す。
呼吸と共に、肺から熱い泡がこぼれた。
それでも槍を拾い上げ、膝で立ち上がる。
「ずっ、と……一緒に居れば、良かった、のに、ねー」
目の奥で光が瞬いた。
ここまでの打ち合いで、異形の全身には彼女の放ったニードルが突き立っていた。
毒と祈りを混ぜたその針が、霊子の流れを乱し、少しずつ動きを鈍らせている。
さらに、袖口から繰り出された九叉の有刺鉄鞭――“猫の九尾”。
それが女性の形をした肉塊の腕に絡みつき、塞がれた異形の顔を締め上げていた。
それでも、異形は止まらない。
肉が裂け、針が弾け、鉄鞭が千切れてもなお、右腕が振るわれる。
その一撃は風そのもの。
トロイは必死にステップを踏むように躱そうとした。
けれど、その動きはもう鈍かった。
「っ、避けきれな――」
剛腕が、左脚を捕らえた。
その瞬間、骨が軋む音が響く。
掴まれた脚が、握り潰される。
痛みではなく、意識が白く塗り潰される。
「ぁ――っ、」
声にならない声が漏れた。
そのまま、巨腕がトロイの身体を地に叩きつけた。
一度、二度――三度。
地面が悲鳴を上げ、岩が砕け、血が飛沫を上げる。
手から、リタが滑り落ちた。
右腕がひしゃげ、ありえない方向へ折れ曲がる。
左脚から下は、すでに形を保っていなかった。
「……ぁ……あは、は……」
笑いとも嗚咽ともつかぬ声が零れる。
ぶつりという鈍い音が響き、トロイの身体が宙に放り上げられた。
血のしぶきが軌跡を描き、空がひっくり返る。
背が岸壁に叩きつけられた衝撃で、世界が割れた。
ちぎれた左脚が地面に転がる音が遠くに聞こえる。
視界が滲み、音が遠ざかる。
︎︎ズルズルと座り込むように岸壁から滑り落ちたトロイの身体は、動く気配を失っていた。
それでも、まだ――彼女の目は、リンデンを探していた。
視界は、霞んでいた。
血を流し過ぎたせいで、輪郭というものが曖昧になっていく。
眼前の光景が、まるで水の底のように揺れている。
――そしてその揺らめきの向こう、翡翠色の粒子をかき分けるように、ゆっくりと“それ”が近づいてきた。
異形だった。
しかし、トロイの目には違って見えていた。
歪んだ光の中、歩いてくるのはリンデンだった。
懐かしいあの面差しで、静かに、確かに、自分に歩み寄ってくる。
“――あー、やっぱり綺麗な子だなー”
そんな場違いな言葉が、ふと頭をよぎった。
息をするように自然に。もう痛みよりも先に、そんな感想が浮かんでいた。
異形の足音が、静寂を切り裂く。
巨大な影が覆いかぶさる。
振り被られた右腕が、ゆっくりと、だが確実に、彼女の上へと持ち上がる。
この一撃で、きっと“終わる”。
死ににくい、だが不死ではなくなった今の自分には、逃げる術などない。
岩壁にへばりつく汚い染みのひとつになる。
それでも、いいか――と、思えてしまった。
もう、いいのではないか。
世界のことも、仲間のことも。
何百年何千年も積み重ねてきた理屈や信念なんて、血に塗れたこの断崖で、とうに意味を失っていた。
トロイは静かに瞼を閉じた。
仲間だけは、絶対に裏切らない魔王でいようとした。
誰かに寄り添って、誰よりも赦す騎士であろうとした。
けれど、一番大事な“あの子”を裏切ってしまった今――
一体、何が残っているというのだろう。
トロイの喉が微かに動く。
息ではなく、言葉にもならない音を漏らして、喉奥に溜まった血をもう一度吐き出した。
赤黒い雫が唇を伝い、顎を濡らして落ちていく。
地に落ちた血が翡翠の粒子と混じり、淡い光を放った。
風がまた、少しだけ吹いた。
その風に押されるように、トロイは顔を上げた。
目の前には、もはや彼女が知る“リンデン”ではない姿があった。
けれど――霞む意識の中、トロイにはどうしても、その目の奥に確かな“彼”が居るように思えて仕方なかった。
「……ごめんね、リンデンちゃん」
掠れた声で、笑った。
笑いながら、静かにその瞳を閉じた。
異形の腕が、ゆっくりと振り下ろされる。
風圧が彼女の髪を揺らす。
︎︎何かを粉砕する音を最後に、トロイの意識はぶつりと途切れた。
――肺が、酷く痛む。
呼吸をするたび、胸の奥で軋むような音がした。
骨が擦れ合い、空気がそこを通るたびに悲鳴をあげる。
痛い。けれど、その痛みだけがまだ“生”を告げていた。
生きている――そう思うたび、逆に現実が遠のく。
耳鳴りが、ずっと鳴っている。
爆音の残響が鼓膜の裏にこびりついて、低い唸り声のように震えていた。
視界は白く滲み、赤黒い線がぼやけて流れる。
焦点が合わない。世界が斜めに傾いて見えた。
“……ここは、どこだっけ。”
喉を鳴らそうとしたが、声にならなかった。
唇がひび割れ、そこから乾いた血の味が滲む。
手を動かそうとしても、感覚がない。
ただ、微かに、焦げた匂いと、甘ったるい鉄の香りが漂っていた。
目の奥で、光がちらついた。
赤とも白ともつかない淡い光。
それが何かを照らしているのだと、遅れて気づいた。
呼吸をもう一度、無理やり押し出す。
肺が焼けるように痛む。
空気を取り込んで、ようやく、彼女はまぶたを開けた。
視界の端に、崩れた岩と翡翠の粒子が揺れていた。
赤黒い霧が地を這い、どこまでも静かだ。
さっきまで響いていた咆哮も、風の唸りも消えている。
音がない。世界の音が、まるごと奪われてしまったようだった。
身体を動かそうとした。
けれど、すぐに後悔した。
背中を走る痛みが、刃物のように鋭く突き抜けた。
何かが、折れている。いや、いくつも。
肺の奥に残る血が喉を塞ぎ、呼吸がまた浅くなった。
左腕――動いた。
石の上を這わせる。感覚は鈍いが、確かにそこに在る。
右腕は、重い。いや、違う。
動かそうとしても、肩から先に何の応えもない。
骨が砕けたのか、それとも神経が切れているのか。
何にしても、使い物にはならない。
脚。
意識がそこに触れた瞬間、現実が崩れる。
膝下の感覚がなかった。
痛みも、重さも、何も感じない。
――ああ、置いてきたんだ、あの時。
淡い記憶が浮かぶ。血の海の中で、自分の脚が転がっていた光景。
それを見て笑った自分を、まだ覚えている。
あのあと、どうなった?
誰かを――いや、“彼”を。
止めようとしていた。
槍を振るって、祈って、でも、届かなかった。
リンデン。
その名前を心の奥で呼ぶ。
血の味が、また口に滲んだ。
岸壁に背を預けたまま、トロイはぼやけた意識のまま視線を彷徨わせた。
世界が、まだ揺れている。
鼓動と呼吸の間にわずかな間があって、意識がそこに沈みそうになる。
崩れた岩の隙間から吹き込む風が、血と焦げの匂いを運んでくる。
皮膚を撫でるその冷たさだけが、現実に引き戻してくれる唯一のものだった。
――何かが、そこにある。
焦点を合わせようと、無理やり瞳を動かす。
視界の中で、翡翠の粒子がゆらゆらと舞い上がっていた。
その奥に、白いものが見えた。
最初は岩だと思った。
けれど、それは――岩ではなかった。
滑らかすぎる。
光の反射が、肉の艶に似ていた。
表面には焼け焦げた跡があり、所々が脈打つように震えている。
人の形を模したような、けれど人ではない白の塊。
そこに、見覚えがあった。
トロイの喉が、音にならない息を洩らす。
――あの“異形”。
そして、その中心に、微かに――見覚えのある色があった。
焦げた翡翠と紅の中に、淡い黒緑が混じっていた。
彼の、髪の色。
視界が、少しずつ輪郭を取り戻していった。
光と影が分かれ、揺らめいていた景色が静かに形を持ち始める。
崩れた大地、焦げた風、翡翠の粒子が血の上を漂っている。
世界が、戻ってくる。
けれど――戻ってきてほしくなかった。
息を吸うたび、肺の奥が焼けた。
浅い呼吸が、勝手に乱れていく。
空気を飲み込むたび、喉がきしんで音を立てた。
胸の奥がぎゅうっと締め付けられる。
寒さでも痛みでもなく、ただ、理解が近づく感覚。
白い塊の輪郭がはっきりと見える。
肉と金属が融合したような質感、爆ぜた焦げ跡、散った霊子の光。
その奥に――見えた。
人の腕。
肌の色を残したまま、異形の胸から伸びている。
細い、けれどよく知っている形。
そして、そこに生えている“頭”。
血と煤に汚れてもなお、わかってしまう。
トロイの喉が、かすれた音を漏らした。
「……リン、デン……ちゃん……?」
声は掠れて、風に溶けた。
その名前を呼ぶと同時に、胸の奥の痛みがぶり返す。
息がまた乱れた。
呼吸を整えようとしても、どうしても落ち着かない。
もう、そこにあるものが――何なのかを、理解してしまったから。
リンデンの亡骸は、まだ熱を帯びていた。
その中心――胸の奥から淡く立ち上る煙。
人工脊柱ユニットの焼却プロトコル。
それが作動したのだと、すぐにわかった。
トロイには、それに似た匂いを、何度か嗅いだ記憶がある。
最期に己の核を焼き尽くす、霊子の焦げる匂い。
そして、もう戻れない命の終わりの匂いだった。
周囲の翡翠の粒子が、その身体を包み込むように漂っている。
まるで光が帰る場所を見つけたみたいに、彼の周りで揺らめいていた。
胸には、半ば溶けた片手剣の残骸。
その刃が、自分の中へと真っ直ぐ突き立っていた。
表情は穏やかだった。
痛みを拒むように閉じられた瞳は、どこか安らぎさえ帯びている。
――この子は、誰にも見送られなかったのだ。
その事実が、ゆっくりと胸に沈んでいった。
彼が何を思い、どんな痛みを抱いてその剣を突き立てたのか。
その全てを、誰も、何ひとつ、見届けられなかった。
トロイは、震える左腕で地面を掴んだ。
指先に砂が食い込む。
壊れた右腕は動かない。脚ももう、残っていない。
それでも、這い出す。
血の跡を引きずりながら、岩の破片を巻き込み、焦げた空気の中をズルズルと進む。
息が詰まり、痛みに喉が震える。
肺が潰れても、心臓が悲鳴をあげても、止まれなかった。
彼の傍まで、あと少し。
そのたびに意識が遠のき、世界が揺れる。
届かないのではないかと、何度も思った。
けれど、止まれなかった。
――死に際にすら、間に合わなかった。
あの子が、自分を見ないまま終わってしまった。
その事実だけが、全ての痛みよりも重くのしかかってくる。
唇を噛みしめた。
血が滲む。
涙は出なかった。
ただ、喉の奥で、誰にも聞こえない声が嗚咽のように震えた。
ようやく、指先が触れた。
焦げた地面を滑るように這い寄った手が、冷たくなりはじめた肌に届く。
そこから先は、もはや意志ではなく衝動だった。
崩れ落ちるように、トロイはその胸元へ身を預けた。
焼け焦げた匂いが、鼻の奥を刺す。
それでも――ああ、これが、リンデンの匂いだ、と分かってしまった。
いつか抱きしめた時と同じ、微かな金属と霊子の混ざった香り。
涙の代わりに、息が詰まる。
震える手が彼の首元に縋りついた。
肩を寄せ、額を押しつける。
触れた皮膚の下には、もう脈動はなかった。
それでも、確かに彼がそこにいるという現実だけが残っていた。
トロイは小さく息を吸い込んだ。
そして、震えた。
音もなく、嗚咽だけが喉の奥を擦り抜けていく。
血で濡れた彼の髪が、指の間に絡まる。
︎︎いつかの日、トロイが綺麗だと口にし、リンデンが伸ばし続けた小さな恋慕の証。
その一本一本に、彼の生きた時間が宿っている気がした。
まだ温もりの残る頬に触れる。
それだけで胸が軋み、視界が滲む。
赦すためにここに来たはずだった。
けれど、赦す相手はもういない。
言葉は、届く場所を失っていた。
「――っ」
喉の奥で、かすれた音が漏れた。
言葉にならないまま、息に変わる。
震えが止まらない。
肺の奥が焼けるように痛いのに、それでも呼吸を止められなかった。
吸い込むたび、世界が沈んでいく。
翡翠の粒子が静かに降っていた。
光の雨の中、彼女は顔を埋めたまま、動かなかった。
指先で、まだ温もりの残る首筋を撫でる。
皮膚の下に何も感じないその静けさが、ただ残酷だった。
やがて風が吹き抜けた。
薄桃の髪が揺れ、霊子が流れる。
空の色がゆっくりと翡翠に溶けていく中で、
トロイは、リンデンの首元に顔を埋めたまま、小さく、小さく震え続けた。
恐らくここからひたすらボスラッシュばりの連続戦闘(10万字予想)が続くので、息継ぎの為に話の間(1.2.閑話.3.4みたいな感じ)でも閑話を差し込むべきかどうか。
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ずっと戦闘でもいいよ、あまり気にしない
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息継ぎは欲しい、差し込んで欲しい
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叡智閑話
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イベのトロイさんちゃんの掘り下げビビった