赤龍帝と騎士王の現し身   作:ファブニル

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 今回から第3章聖剣編がスタートします。

 オリジナル展開マシマシで行くのとリアル事情により、週1が間に合わないかもしれませんが、ご容赦ください。

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 それでは第十七話、どうぞ!


極光校庭のエクスカリバー
新しい日々、遠き日の記憶


 駒王町の守護騎士アルトリア・ペンドラゴンの朝は早い。というよりも基本夜は起きているので早いも何も無い。

 

 彼女の任務はこの街を護る事。未だ完璧とは言えないリアスが領主としての経験を積み、いずれ眷属を揃えるまでの間、夜警を行う事が彼女の任務だ。

 そのため夜中の間は街を飛び回り、この街に住む人ならざる者が問題を起こしていないか、敵の侵入は無いか、結界に綻びが無いかを確認している。もう何度繁華街の屋上から朝日を見たか分からない。だが辛いとはあまり感じない。それが使命であるし、何より自分の仕事のお陰で彼が思い切り仕事が出来るのだ。ならば不満は無い。

 

 

「………やはり結界が破られていますね。然もこの破れ方は普通ではない」

『あぁ。余りにもあっさりとし過ぎている。こんな事、はぐれ悪魔や並の堕天使などには不可能だ』

 

 

 その日もアルトリアは夜警の一環として結界に綻びが無いか調べていたが、今日異常が確認された。リアスが施した結界が破られていたのだ。然も綺麗な形で。

 

 

「普通、結界を抜けるには結界自体を解除するか無理矢理突破するしかありません。前者ならリアスが気づく」

『後者でも、突破する際の歪みが発生するはずだ。しかしそれが殆ど無い。まるで意に介していない、攻撃性が無い探知用とはいえ結界がまるでないかのように抜けられている』

 

 

 つまり、今この街にとんでもない実力者が潜伏している。これだけの芸当をやってのける人物が侵入したという事だ。この街を治めるリアスになんの言伝もないという事は、十中八九悪魔以外の勢力だろう。

 

 

「今回の件、リアスに報告すべきですね。サーゼクス殿にも」

『あぁ、それが良い。確か次の眷属の報告会は彼の家で行うみたいだね』

 

 

 そう。先日のフェニックス家との婚約破談以来、リアスはイッセーの家に住み始めたのだ。ここまで来ると完全なる押しかけ女房である。なまじスペックが高く家事全般をこなしている様なので、寧ろ助かっている様だが。

 

 

「アーシアはまだしも。リアスまで住み着くとは……イッセーが間違いを犯す事まで想定しているのでしょうか……」

『いっその事、マイロードも住んでみたらどうだい?彼女達に負けていられないだろう?』

「馬鹿な事を言わないで下さい。その様な真似が出来る訳がないでしょう。そもそもスペースがありません」

 

 

 兵藤家は一般的な一軒家だ。確かに物置き代わりにされていた空き部屋があったはずだが、それでも三人も来れば手狭になるし負担も増える。そんなことはアルトリアには出来なかった。

 そんな反応に内心やれやれと思いながらも、エムリスはそれを口にすることは無かった。

 

 

「とにかく、まずは報告です。ここまでのことが出来るとすれば各勢力の幹部クラス、実力的にも政治的にも私の手には余ります」

『それがマイロードの御意思ならば…』

 

 

 

 

 

「なるほど……結界を気付かれずにすり抜けるほどの猛者、ね」

「はい。恐らくは幹部クラスかと……」

 

 

 その日の報告会はイッセーの自室で行われた。内容は眷属たちそれぞれの契約状況の確認、今後の方針をどうするかについて、それぞれが街を回って気になった事の報告。そしてアルトリアが見つけた結界の綻びについてだ。

 

 

「幹部クラスって合宿中に習ったような存在だよな。具体的にどれくらいヤバいんだ?」

「かつてあった悪魔、天使、堕天使の大戦。それを生き残り、聖書などにもその名を遺す存在だからね。間違いなくライザー卿くらいじゃ手も足も出ないんじゃないかな……」

「正直言って、私たちの手には余るかもしれませんわね」

 

 

 グレモリー眷属の命を脅かしかねない存在の到来に皆が一様に黙り込んでしまう。そんな空気を打ち破るかのようにノックの音が響いた。

 

 

「あらあら皆さん、そんなに思いつめたような顔をして。そんなにカルタに熱心に取り組んでいるのねぇ」

「母さん、ウチはカルタ研究会じゃなくてオカルト研究部だよ……」

 

 

 なんとも微妙な間違え方をしながら入ってきたのはイッセーの母親、兵藤三希だ。一見するとほんわかな雰囲気を纏っているが、怒ると普通に怖い。だが良き母であることは間違いなく、リアスとアーシアを快く迎え入れ、小中学生の頃は親のいないアルトリアの親代わりとして授業参観に出ることもあった。

 

 

「そんなに根を詰めるといいアイデアも浮かばないものよ。ほら、イイもの持ってきたから!」

「!?ま、まさかそれは!?」

 

 

 彼女が手に持つもの。それはフォトアルバムだった。要は子供にとっての黒歴史ノートである。イッセーが止めようとするが、時既に遅し。手早く皆にアルバムを渡していく。

 

 

「これは幼稚園の時で、こっちが小学生の時なのよー」

「あらあら、全裸で海に」

「ちょっとストップ朱乃さん!って母さんも見せんなよ!」

 

 

 先ほどまでの空気なんてなんのその。放課後のオカ研会議は、彼女が持ってきたアルバムで崩壊した。

 

 

「…先輩の赤裸々な過去」

「小猫ちゃんも見ないでぇぇ!」

 

 

 イッセーは小猫の持つアルバムを取り上げんとするが、『戦車』の素の力で止められてしまった。

 

 

「…小さいイッセー」

 

 

 一方リアスは幼年期のイッセーの写真をまじまじと見つめてその頬を真っ赤に染めている。

 

 

「…幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー幼い頃のイッセー…」

 

 

 と、何やら呟いてる。大分危ない絵面だが、これも愛ゆえの反応である。決して彼女がそういった趣味を持っているわけではない。あくまで庇護欲の暴走である。

 

 

「私もなんとなく、部長さんの気持ちがわかります!」

 

 

 イッセーの小学校低学年のアルバムを見ていたアーシアがリアスの手を取る。その瞳は爛々と輝いていた。

 

 

「そう…あなたにもわかるのね。嬉しいわ…」

「ダメだ、完全に二人の世界に……そうだアルトリア!アルトリアはこんな辱めは見過ごせないだろ!?頼む、みんなを止めてくれ!!」

「……確かにそうですね。ですが私も幼少期の貴方には興味があります。もう少し見させてください」

「アルトリウス、お前もか……」

 

 

 自分の知らないティーン前のイッセーにはさしものアルトリアも興味津々である。その姿にイッセーは思わずカエサルの物まねをしてしまった。

 女子陣はダメだと部屋の中を見回すと、祐斗もニコニコ顔でアルバムを見ていた。

 

 

「お、おい!木場!お前は見なくてもいいだろ!」

 

 

 このままでは、幼年期の映像まで引っ張って来そうだ。とイッセーは祐斗の手からアルバムを取ろうとするが、ひょいっと軽快な動きで躱された。

 

 

「ハハハ、いいじゃないか。もう少し君のアルバムを楽しませてよ」

「いや、それは勘弁してくれ!」

 

 

 さらにイッセーは取り戻そうとするが、祐斗はものともせずにひょいひょい避ける。こんな事に騎士の力を、とアルトリアは呆れた。イッセーが自身を越えるべき壁と認識している事を分かった上でしている。彼もまた一見お馬鹿な事をする男子なのだ。

 そんなやり取りをしていると、祐斗の足が止まり、とあるページをまじまじと見ている。楽しむと言うより、何かあり得ないものでも見たかのような。イッセーもその変化に気が付き、祐斗に近づきそのページへ視線を落とす。

 

 

「イッセー君、これに見覚えは?」

 

 

 彼の変化に気になり、アルトリアも近づきそのページを見てみるとそこには園児時代のイッセーの姿があった。写真には彼だけでなく、同い年の園児とその父親らしき人が写り込んでいた。

 

 

「この男の子って確かよくヒーローごっことかして遊んでた近所に住んでた子だよな。確か小学校上がる前に、親の転勤で外国に行ってそれっきり会ってはないけど……」

「そう言えば昔、その様な事を言っていましたね。それがこの子とは」

 

 

 すると、祐斗が写真に写る男性を指差す。否、彼の持っている物の方を指差している様だ。剣。古ぼけた西洋剣を携えていた。一見すると模造剣だが、アルトリアは直感でこの剣がただならぬ物だと感じ取った。

 

 

「これ、見覚えは?」

 

 

 真剣に問う祐斗。その声のトーンはいつもより低くなっていた。

 

 

「う~ん、いや、何せ昔の事だからな覚えてないけどな…」

「こんなことがあるんだね。思いもかけない場所で見かけるなんて…」

 

 

 一人ごちて、祐斗は苦笑する。だが、その目は寒気がするほどの憎悪に満ちていた。イッセーは怪訝な表情を浮かべているが、彼の出自を知るアルトリアからすれば、その反応は当然の物であった。彼女自身もまた、一度彼の憎悪を浴びたのだから。

 

 

「これは聖剣だよ」

 

 

 

 

 

 

 その日から、祐斗は少しおかしくなっていった。普段の甘いマスクには陰や棘が見え隠れし、ボーっとしていることも増えた。間もなく始まる部対抗球技大会、その練習にも身が入っていないように見えた。

 

 

「…………」

「木場ー!ボールそっちに行ったぞー!」

 

 

 現に今も、リアスが放ったノックに反応出来ず、ボールは祐斗の後方1m辺りに落ちた。

 

 

「……あ、すみません。ボーッとしてました」

 

 

 下へ落ちたボールを拾うと、祐斗は作業的な放り方でリアスのほうへ投げる。リアスもため息をつきながら、ボールをキャッチした。

 

 

「祐斗、どうしたの?最近ボケっとしてて、あなたらしくないわよ?」「すみません」

 

 

 祐斗は素直に謝ったが、反省の色などは見られない。やはり写真に写っていたあの聖剣が気がかりなのだろう。あの作り、古さ、写真からも分かるオーラは並大抵の聖剣では無い。その剣を持っていたという幼馴染とその家も気になるが、今は仕事に集中しなくてはならない。

 

 

「お疲れ様です。リアス」

「あら、アルトリア。貴方も実行委員会の手伝いお疲れ様」

 

 

 アルトリアは部活動に所属していない。故にこの手の部対抗の催しではあちこちから引っ張りだこになる。現に一年生の頃はそのせいで各部活動がバチバチに争ったため、今では実行委員会の助っ人として中立の立場に立っている。

 

 

「此方、大会のプログラムと資料となります。…どうですか、皆の様子は」

「そうね。祐斗は若干の不安要素ではあるけれど、概ね良い仕上がりよ」

「それは良かった。それとソーナから伝言です。新しい眷属を迎えたので明日顔見せがしたいとの事です」

「ソーナが?分かったわ、明日の昼休みにオカ研の部室に招待すると伝えて」

「畏まりました」

 

 

 

 

 

 次の日の昼休み。集会があると呼ばれたイッセー、アーシアがアルトリアに連れられて部室に入ると、部員の他にそうでは無い人もいた。

 

 

「なっ!生徒会長!?」

 

 

 そう、ソファーに座っているのはこの駒王学園の生徒会長。冷たく厳しいオーラを発している知的でスレンダーな美人、名前は支取蒼那(しとりそうな)。しかしそれは仮の名である。

 そしてその後ろには2年生の男子が控えていた。

 

 

「なんだ、リアス先輩、もしかして俺達の事を兵藤達に話していないんですか?同じ悪魔なのに気づかない方もおかしいけどさ」

 

 

 イッセーの怪訝な表情に、自分の正体を知らないのかと煽る男子。その男子に蒼那が静かに言う。

 

 

「サジ、基本的に私たちは『表』の生活以外ではお互いに干渉しないことになっている。だから仕方ないのよ。それに彼らは悪魔になって日が浅いわ、当然の反応をしているだけ」

 

 

 彼女もまた悪魔、そして彼女が長を務める生徒会のメンバーもまた悪魔である。横で驚愕しているイッセーを見て朱乃が説明した。

 

 

「この学園の生徒会長、支取蒼那様の本当の名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主さまですわ」

 

 

 そう、彼女の姓が示す様に彼女はリアスと同じ七十二柱の古き悪魔の産まれだ。この学園にはリアスの他にも上級悪魔である彼女も在籍している。同格の家同士が同じ学園に在籍していれば、格付けだのなんだのと軋轢が出来る。故に2人は基本的に悪魔としては干渉しない様にしているのだ。朱乃がさらに説明を加える。

 

 

「シトリー家もグレモリーやフェニックス同様、大昔の戦争で生き残った七十二柱の一つ。この学校は実質グレモリー家が実権を握っていますが、『表』の生活では生徒会―つまり、シトリー家に支配を一任しております。昼と夜で学園での分担を分けたのです」

 

 

 ソーナの側に控えた男子が再び口を開く。

 

 

「会長と俺達シトリー眷属の悪魔が日中動き回っているからこそ、平和な学園生活を送れているんだ。それだけ覚えてくれてもバチは当たらないぜ?ちなみに俺の名前は匙元士郎(さじげんしろう)。二年生で会長の『兵士』だ」

「おおっ、同学年で同じ『兵士』か!『兵士』同士これからよろしく頼むな!」

 

 

 同じ駒を宿す者として、歓迎の姿勢を見せるイッセー。しかし匙は溜め息をつく。

 

 

「俺としては変態三人組の一人であるお前と同じなんて酷くプライドが傷つくんだけどな…」

「な、なんだと!」

 

 

 学園の問題児でもあるイッセーを露骨に見下す匙。言わんとする事は分かるが、あまり褒められた発言ではないだろう。

 

 

「喧嘩売りに来たのかてめぇ!」

「おっ?やるか?こう見えても俺は駒を四つ消費の『兵士』だぜ?最近悪魔になったばかりだが、お前なんぞに負けるかよ」

 

 

 挑戦的な物言いをする匙だが、ソーナが鋭く睨む。

 

 

「サジ。お止めなさい」

「し、しかし、会長!」

「今日ここに来たのは、この学園を根城にする上級悪魔同士、最近下僕にした悪魔を紹介し合う為です。つまり、貴方とリアスの所の兵藤君とアルジェントさんを合わせる為の会合です。私の眷属なら、私に恥をかかせない事。それに―」

 

 

 彼女の視線がイッセーへ向けられる。

 

 

「サジ、今の貴方では彼には勝てません。フェニックスの三男を倒したのは一誠君なのだから。『兵士』の駒を八つ消費したのは伊達ではないという事です」

「駒八つ!?ていうか、フェニックスをこいつが!?あのライザー・フェニックスを倒したのがこいつだなんて…。俺はてっきり木場か姫島先輩がリアス先輩を助けたものだと……」

 

 

 匙は目元を引きつらせながらイッセーを見つめる。すると、ソーナが頭を下げる。

 

 

「ごめんなさい、兵藤一誠君、アーシア・アルジェントさん。ウチの眷属は貴方達よりも実績がないので、失礼な部分が多いのです。よろしければ同じ新人の悪魔同士、仲良くしてあげて下さい」

 

 

 薄く微笑みながらソーナはそう言った。氷の微笑というべきか。悪魔的なものを感じないこの笑い方は一部の者には絶大な支持を受けているが、その冷たさが災いして人気という面においてはリアスや朱乃、アルトリアに一歩劣っている。

 

 

「サジ」

「え、は、はい!…よろしく」

 

 

 渋々ながらも匙はイッセーへ頭を下げてきた。内心は不満たらたらだろうが。

 

 

「はい、よろしくお願いします」

 

 

 アーシアが屈託なくニッコリしながら挨拶を返す。

 

 

「アーシアさんなら大歓迎だよ!」

 

 

 匙はアーシアの手を取り、イッセーの時とは正反対の行動をとる。イッセーは匙の手をアーシアから引き離し、その手に思いきり力を込めて握手をした。

 

 

「ハハハハ!匙君!俺の事もよろしくね!ウチの純粋なアーシアに気安く触れるなよ!もしやったら焼き尽くすか消し飛ばしちまうからさ!」

 

 

 イッセーが無理やり作った笑顔で牽制する。すると相手も半笑いしながら握る手に力を込めた。

 

 

「うんうん!よろしくね!男の嫉妬なんて醜いぞ!やー、天罰でも起きない物かな!下校途中、落雷でも当たって死んでしまえ!それが良い!」

 

 

 醜い男同士の争いに互いの主人達は「大変ね」「そちらも」という会話を溜息をつきながらしていた。アルトリアも呆れながら、無言で2人を引き離す。

 

 

「そこまでです、2人とも」

「けっ、今日はこのくらいで勘弁してやる」

「ちっ。いい気になるなよ。俺んところの生徒会メンバーはお前の所よりも強いんだからな」

 

 

 二人は如何にもな捨て台詞を吐き捨てながら離れた。そしてソーナは出されていたお茶を一口飲むと、静かに語りだす。

 

 

「最後に一つだけ、お伝えします。私はこの学園を愛しています。生徒会の仕事もやりがいのあるものだと思っています。ですから、学園の平和を乱すものは人間であろうと悪魔であろうと許しません。それは貴方でもこの場に居る者たちでも、リアスでも同様の事です。この学園で無法を働いた際、誰を敵に回すのか、それだけはよくお考えを」

 

 

 

 その言葉はイッセーとアーシア、匙。新人悪魔に向けられたものだとすぐに理解できた。要するに学園生活を妨害する者は誰であっても許さない――と。彼女はそれだけこの学園を愛しているのだ。

 

 

「ご安心を、ソーナ・シトリー殿。私がいる限り、少なくともイッセーにこれ以上の無法は働かせません。」

「フフ、『夜の騎士(ナイト・オブ・ナイト)』のお言葉、頼もしい限りです。さて、お互いのルーキー紹介はこれで十分でしょうね。では、私たちはこれで失礼します。お昼休みに片付けたい書類がありますから」

 

 

 ソーナは立ち上がり、この場を後にしようとする。

 

 

「ソーナ・シトリー殿。これからもよろしくお願いします。」

「「よ、よろしくお願いします」」

 

 

 

 アルトリアが改めてソーナへ頭を下げて挨拶をし、イッセーとアーシアもそれに続いた。アルトリアは名誉騎士候という貴族位こそ持っているが要は一代限りの臨時職だ。上位の家の令嬢に対して礼を欠くわけにはいかない。空気に呑まれかけていたイッセーとアーシアに無礼を働かせないためにもアルトリアが例を作っておく必要があった。

 それに対してソーナも、「ええ、よろしくお願いします」と礼を返す。部室を出る時、微笑んだままのソーナがリアスに言う。

 

 

「リアス、球技大会が楽しみね」

「えぇ、本当に」

 

 

 リアスも笑顔で返していた。それだけで、二人が仲のいい友人であることが誰の眼にも分かった。

 

 

「イッセー、アーシア。匙君と仲良くね。他の生徒会メンバーともいずれ改めて悪魔として出会うでしょうけど、同じ学び舎で過ごす物同士、喧嘩はダメよ?」

「「はい!」」

 

 

 ニッコリと笑うリアスにそう返す二人。この学園にはまだまだ知らない事がたくさんあると、イッセーは改めて思い知らされ、幼馴染の為にも覗きはしばらく止めようと誓った。




 匙君が悪魔ではないアルトリアに突っ込まなかったのは、生徒会の仕事の手伝いをした際に、ソーナからの紹介を受けたから。


 インドラさんがFGO実装されて、須弥山の帝釈天との絡みに修正を加えるべきか構想中。ヴリトラさん出すのは決めてるので、その辺りも調整加えるかな。帝釈天はこの先、アルトリアともオリジナルの交流が生まれる予定なので、今回のイベントで何か参考に出来ないかストーリーと睨めっこしてます。
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