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それでは、第五話どうぞ!
「………」
「………」
不思議な絵面であった。悪魔とシスターが、人気ハンバーガーチェーンの店内で向かい合っている。宗教画でもお目にかかれない構図だろう。
ふたりはチーズバーガーとコーラ、ポテトを前にどちらから切り出すべきか逡巡していた。
「ぶ、無事だったんだな………」
「は、ハイ」
「なんで、こんなところに?」
「あ、休み時間、だったので」
会話が途切れる。多少折檻は受けたであろうが、こうして街に出られているなら問題は無いのだろうか。いや、イッセーにはどこか怯えているようにも見えた。まさか………
「取り敢えず、食べるか」
「ハイ!え、えぇ~と」
このまま黙っていても仕方がないと、食べようとするが、どうやらアーシアはハンバーガーという食べ物を知らないらしい。
「姫、こうやって包み紙を少しだけずらして一気にかぶりつくのですよ」
「そ、そんな食べ方があるなんて!す、すごいです!」
イッセーは苦笑しながら、手本として食べてみせる。 前に演劇部で王子様役の助っ人として参加していたアルトリアの真似事だが上手くいっているようだ。しかしなんて新鮮な反応だ。本当、かわいいよアーシア。そう素直に思うイッセー。
「ポテトもこうやって手づかみです」
「なんと!」
イッセーの様子を見て、恐る恐るだがハンバーガーに小さくかぶりつく彼女。もぐもぐと口を動かし食べ始める。その姿は小動物を想起させた。本当に可愛い、まさに純真無垢というべきであろう。
しかし、アーシアはなぜあの場所にいたのか。休み時間で出てきたと言っていたが、それにしては何かに怯えているようにも見えた。聞きたいことは多くある、だが今は。
「……よし、アーシア」
「は、はい!」
「今日は目一杯遊ぶぞ!次はゲーセンだ」
「げー、せん?」
その後二人は近くのゲーセンで様々なゲームで遊んだ。レーシングゲームでは、
「掟破りの地元走りだぁ!!」
「早い!早いですイッセーさん!」
半ば道なき道を走り、リズムゲームでは、
「えい!やっ!」
「おぉ!上手い上手い!」
シスター服を身に着けながらも、アーシアが華麗なステップを魅せた。パンチングゲームでは
『パンチ力たったの5……ゴミめ!』
「うぅ……」
「ヤロー!アーシアの仇を取ってやるゥ!!」
ドラグ・ソボールコラボで登場した敵キャラに貶されたアーシアの仇を取らんとイッセーが奮闘するなど、二人で様々なゲームを楽しんだ。
次はどのゲームで遊ぶかと周りを見渡していると、アーシアはクレーンゲームの前に張り付いていた。
「どうした?」
「はぅ!い、いえ…。べ、別に何でもないです」
イッセーが声を掛けると、何やら誤魔化してくる。クレーンゲームの中身を見ると、そこには人気キャラクターの『ラッチューくん』の人形があった。ネズミがモチーフのかわいいマスコットキャラだ。日本発だが、世界人気も高い。何処か世間知らずなアーシアも知っているとは流石である。
「アーシア、ラッチューくん好きなのか?」
「え! い、いえ、そ、その…」
アーシアは顔を紅潮させ、俯きながら恥ずかしそうに頷いた。
「よし。俺が取ってやる」
「えっ! で、でも!」
「いいから、いいから、俺がとるよ」
イッセーはコインを投入して、クレーンを動かし始めた。彼自身クレーンゲームは得意ではないが、このクレーンは三本爪で景品自体は取り易いだろう。加えてこの筐体は確率機、回数重ねればとれるだろうとイッセーは考えた。
1回目はいいところで人形を落とし、2回、3回と同じ事が続く。ふとアーシアを見ると目に見えて不安になっているが、4度目でやっと人形を落とし口に入れる事ができた。
「よっしゃー!」
「わぁ……!」
イッセーは思わずガッツポーズを取りながらも人形を拾いアーシアへ渡す。
「ほら、アーシア」
人形を受け取ったアーシアは心底嬉しそうにその人形を胸に抱いた。
「ありがとうございます、イッセーさん。この人形、大事にしますね」
「ああ、そんな人形で良かったら、また取ってあげるよ」
そう言うが、彼女は首を横に振る。
「いえ、今日頂いたこのラッチューくんは今日の出会いが生んだ素敵なものです。この出会いは今日だけのものですから、この人形を大事にしたいです」
なんとも恥ずかしいセリフだ、とイッセーは思った。しかし同時に、この子が言うとなんか様になるな、とも思い、頑張って取った甲斐があったと気恥ずかしさからか鼻を掻く。
「よし!まだまだこれからだ!アーシア、今日は一日遊び尽くすぞ!」
「は、はい!」
イッセーはアーシアの手を引き、ゲーセンの奥へ向かった。この後に待ち受ける『運命』を振り払うように。
◆
「あー、遊びすぎたな」
「は、はい…少し疲れました…」
二人は公園のベンチに座り込む。結局その後、二人はゲームセンター以外にも様々な場所を巡り、既に空は僅かに赤み掛かっている。
イッセーとしてはここまで連れまわす気は無かったが、ゲームセンターや色んな店に行くとそのたびに反応が見れ、それが新鮮で飽きなかった為ついついあちこち行ってしまった。
「痛ッ、ととと」
ふいに足に痛みが走り、躓きそうになった。例のケガだ、フリード・セルゼンに撃たれた銃創がいまだに痛む。あちこち歩きまわっている内に無理が来たのである。
「イッセーさん、ケガを?もしかして、先日の……」
アーシアの表情が曇る。昨夜のあの戦い、辛い体験を思い起こさせてしまった事をイッセーは悔いる。しかしアーシアはその場で身をかがめて、イッセーの患部を調べ始める。
「ズボン、あげてもらってもいいですか?」
「あ、ああ」
裾を上げてふくらはぎを露にする。そこには殆ど塞がっているものの、ハッキリとした銃創が残っていた。アーシアがそこへ手のひらを当てる。イッセーのふくらはぎを温かく、やさしい光が照らす。
「 (温かい。本当に温かい光だ。緑色の、アーシアの瞳と同じ綺麗な光。なんだかアーシアの優しさが光に込められているみてぇだ………) 」
「これでどうでしょうか?」
アーシアの光が消え、足を動かすように促す。試しにイッセーは軽く動かしてみた。痛みはない、寧ろ前よりも体の調子が良いとすら感じるくらいだ!
「すごいよ、アーシア。違和感がなくなった!痛みも感じない!」
「良かったです」
「すごいな、アーシアは。治療の力、すごい力だけどこれってやっぱり、
「はい。そうです」
やはりそうか。あの力、朱乃さんの回復魔法やアルトリアがやってくれてた言う治療魔術とは違う感じがしたのだ。
「やっぱりか、俺も
俺の告白にアーシアは目を丸くしていた。
「イッセーさんも神器を持っているんですか?全然、気づきませんでした」
「ははは、なんか俺の効果とかまだわからないからさ。それに比べたら、アーシアの力はすごいよ。これって、人や動物、俺みたいな悪魔まで治せるんだね」
アーシアは複雑そうな表情を浮かべたあと、少しだけ俯いた。少しして、彼女の頬を一筋の涙が流れる。それは一度だけではなく、徐々に徐々に流れ出した。彼女はその場で咽び泣きだした。
「え、あ、ご、ごめんよアーシア!」
「いえ、すみません。イッセーさんは悪くないんです。私が勝手に泣いてるだけです」
少し収まった後、アーシアは口を開き始めた。そして彼女は『聖女』と祀り上げられた少女の末路を淡々と語っていく。
自分が身寄りのない孤児だったこと、幼くして神器に目覚め、その力で多くの命を癒してきたこと、その結果『聖女』と祀り上げられた事、立場が上がるにつれて孤独になっていったこと。
偶然悪魔を治療してしまい『魔女』として非難されたこと、結果異端者として追放されたこと、その後はぐれ悪魔祓いの組織にスカウトされ、今ここにいること。
人の身勝手に翻弄された、まさに波乱万丈な半生であった。
「…きっと、私の祈りが足りなかったんです。ほら、私、抜けているところがありますから。ハンバーガーの食べ方だって知らないバカな子ですから」
アーシアは笑いながら、涙を拭った。イッセーはかける言葉を失っていた。想像を絶する彼女の過去を知り、どうやって声をかけていいか分からなかった。
小学生のいじめレベルまでの悪意しか知らなかったイッセーには受け止めきれない物だった。
「これも主の試練なんです。私が全然ダメなシスターなので、こうやって修行を与えてくれているんです。いまは我慢のときなんです」
笑いながら自分に言い聞かせるようにアーシアは言う。その姿は、イッセーの心を深く傷つけた。
「(もう、いい。もういいんだアーシア)」
「お友達もいつかたくさんできると思ってますよ。私、夢があるんです。お友達と一緒にお花を買ったり、本を買ったりして…おしゃべりして…」
気がつけば彼女は、再び涙を溢れさせていた。イッセーには見ていられなかった。ずっと我慢してきたのだ。誰にも伝えず、ずっと自分の意思を心の奥へ引っ込めて、神の加護を待っていたのだ。
彼の中に神への怒りが込み上げてきた。
「(おい。おい、神様!どういうことだよ⁉なんでこの子を救わないんだよ!誰よりもあんたの救いを求めるあの子を!誰よりもあんたへの敬意を払っているあの子を!何で何もしてくれないんだ!) 」
「(俺は神様のことは何も知らないし、信仰もしてない悪魔だ。だけど、声をかけるぐらい俺にだってできる。神器はあんたが与えたものだろう!それのせいで不幸になるなんてこんなのないだろう!それなら俺は、俺のやりたいことをやるだけだ!) 」
イッセーはアーシアの手を取る。涙に濡れる彼女の目を真っ直ぐ見つめながら、思いの丈を放つ。
「アーシア、俺が友達になってやる。いや、俺達、もう友達だ」
イッセーの言葉にアーシアはキョトンとしている。
「悪魔だけど、大丈夫だ。アーシアの命なんて取らないし、代価もいらない!気軽に遊びたいときに俺を呼べばいい!あー、携帯の番号も教えてやるからさ」
「…どうしてですか?」
「どうしてもこうしてもあるか!今日一日俺とアーシアは遊んだろう?話したろう?笑いあったろう?なら、俺達は友達だ!悪魔だとか人間だとか、神様だとかそんなの関係ない!俺達は友達だ!!」
「…それは悪魔の契約としてですか?」
「違うさ!俺達は本当の友達になるんだ!わけのわからないことは抜きにして!話したいときに遊んで、買い物だって付き合うさ」
我ながら下手な会話だとイッセーは思う。息をするようにイケメンムーブをかます木場やアルトリアに比べれば、臭くて似合わない格好だと。しかしアーシアは口元を手で押さえながら、再び涙を溢れ出させていた。だがその涙は哀しみによるものではない
「…イッセーさん。私、世間知らずです」
「これから俺と一緒に町へ繰り出せばいいさ!いろんなものを見て回れば、そんなこと問題ないさ」
「…日本語もしゃべれません。文化もわかりませんよ?」
「俺が教えてやるよ!ことわざまで話せるようにしてやらぁ!俺達に任せろ!なんなら日本の文化遺産でも見て回ろうぜ!サムライ!スシ、ゲイシャだぞ!」
「…友達と何を喋っていいかもわかりません」
イッセーは掴んだアーシアの手を強く握る。
「今日一日、普通に話せたじゃないか。それでいいんだよ。俺達はもう友達として話していたんだ」
「……私と友達になってくれるんですか?」
「ああ、これからもよろしくな、アーシア」
その言葉に彼女は泣きながら笑って頷いてくれた。
「(これでOKだ。俺達は友達だ!辛い過去の出来事。俺にはどれくらい辛かったのかはわからないかもしれない。でも、これから彼女を楽しませる自信はある!悪魔とシスターの友達でもいいじゃないか) 」
「(最初はダメな関係だとは思ったけど、そんなもの、あんな話を聞いたら関係無い。俺はこの子と絶対に友達としてこれからも出会う。それは誰にも邪魔はさせない。誰が相手でも、俺がアーシアを守る!) 」
そう決意するイッセー。
「無理よ」
そんな決意を否定するかのように、第三者の声が耳に入った。声がした方向へ顔を向けた時、イッセーは絶句した。そこにはよく知った顔があったからだ。天野夕麻の姿がそこにはあった。
「ゆ、夕麻ちゃん…」
イッセーの驚いた声音に、彼女はクスクスとおかしそうに笑っている。
「へぇ。生きてたの。しかも悪魔?噓、最悪じゃないの」
「レイナーレさま……」
アーシアが彼女をそう呼んだ。そう、堕天使レイナーレ。それが彼女の本当の名前。天野夕麻の名を使い、イッセーを一度しに追いやった者の名だ。
「レイナーレ、それが夕麻ちゃんの本当の名前」
イッセーが話しかけると彼女は不愉快そうに顔を歪める。
「汚らわしい下級悪魔が気軽に私へ話しかけないでちょうだいな」
堕天使は心底汚らわしいものを見るかのような侮蔑的な目でイッセーを睨む。
「その子、アーシアは私たちの所有物なの。返してもらえるかしら?アーシア、逃げても無駄なのよ?」
「嫌です!私、あの教会へは戻りません!人を殺すところへ戻りたくありません!ごめんなさい、イッセーさん。私教会から……」
「分かってるよ。アーシアが、あんなモノ見せられて一緒にいられる訳無いからな!」
思えばあの時から様子はおかしかった。悪魔を庇ったのにその翌日から街を自由に出られたのも、怯えていたのも、脱走したからなら説明がつく。
「そんなこと言わないでちょうだい、アーシア。あなたの
近づいてくるレイナーレ。アーシアはイッセーの陰に隠れる。彼女の体は恐怖で震えていた。イッセーも彼女を庇うように前へ出る。
「待てよ、レイナーレ。嫌がってるだろう?あんた、この子を連れて帰ってどうするつもりだ?」
「下級悪魔、私の名を呼ぶな。私の名が汚れる。あなたに私たちの間のことは関係ない。さっさと主の元へ帰らないと、死ぬわよ?」
レイナーレは手に光を集めだす。そして手には赤い槍が、あの槍が生成された
「来い!セイクリッド・ギア!」
イッセーが天に向かって叫ぶと、左腕が光を覆い、赤い籠手へ変貌していく。初めての発現以来、イッセーは特訓によって
「上の方々にあなたの
心底笑うように堕天使は嘲笑う。何がおかしいんだ?
「あなたの
いや、アルトリアは優しい嘘より厳しい現実を突きつけてくるタイプの奴だ!なら、この神器はそんなチャチなモンじゃねぇ筈だ!
「
『Boost‼』
イッセーの籠手から音声が発せられた。ギュン!と身体の内側から力が沸いてくる。これなら!!
ズンッ!
鈍い音がする。俺の腹部に突き刺さるものがあった。光の槍だ。また投げられた。全く反応できなかった。
「ガァ……!?」
「力が倍になっても、こんなに弱めて撃った槍すら跳ね返せない。一の力が倍の二になったところで、私との差は埋められないわ。よくわかったかしら?下級悪魔風情が」
倒れ込むイッセー。光は悪魔に毒、然もまた腹部だ。前以上の激痛と死を覚悟したイッセーだが、体に痛みが走ることはなかった。イッセーの体を緑色の光が包み込む。アーシアが治療してくれていた。
イッセーの腹部へ手を当てて治癒してくれている。光の槍が小さくなり、次第に消えていく。痛みは一切感じない。むしろ、逆にアーシアの温かさを感じるぐらいだった。
「アーシア。その悪魔を殺されたくなかったら、私と共に戻りなさい。あなたの
レイナーレは冷酷な提示をしてくる。イッセーの命、それそのものが今や人質となっている。
「うるせぇ!お前なんかに…」
「わかりました」
イッセーの言葉を遮って、アーシアは堕天使の提出を受け入れる。
「アーシア!」
「イッセーさん。今日は一日ありがとうございました。本当に楽しかったです」
彼女が浮かべる満面の笑み。俺の腹部の傷は完全に塞がった。それを確認すると、アーシアはレイナーレの方へ進みだす。
彼の頭の中に様々な考えが過ぎる。学園に連れて行く?部長達に迷惑がかかる。自宅か?親になんて説明すれば良い?アルトリアに頼る?何度も頼りっぱなしで恥ずかしくないのか!?そもそも今は連絡が取れない!
「いい子ね、アーシア。それでいいのよ。問題ないわ。今日の儀式であなたの苦悩は消え去るのだから」
レイナーレはいやらしい笑みを浮かべていた。儀式、明らかに不吉な言葉だ。イッセーはアーシアへ叫ぶ。
「アーシア!待てよ!俺達友達だろ!」
「はい。こんな私と友達になってくれて本当にありがとうございます」
それはまるで処刑台へと向かう前の笑みのようだった。イッセーは苦しむ。俺がアーシアを守ると誓ったのに、と。
「お、俺がアーシアを!」
振り返った彼女の表情はいまだ満面の笑みに包まれている。その笑顔にイッセーは一瞬見入ってしまった。
「さようなら」
それが彼女の別れの言葉だった。アーシアの体をレイナーレの黒い翼が覆う。
「下級悪魔、この子のおかげで命拾いしたわね。次に邪魔をしたら、そのときは本当に殺すわ。じゃあね」
嘲笑う堕天使は、アーシアを抱いたまま空高く飛び上がる。そして、空のかなたへ消え去ってしまった。後に残されたのは黒い羽根と置いていかれた悪魔、そして、ラッチューくんの人形が路面に落ちていた。
何も出来なかった。寧ろ足枷にさえなった。その事実に、イッセーは地面に膝をつき、何度も何度も拳をアスファルトへ打ち付けた。激しく歯嚙みし、悔しさから涙が流れ出る。
そこへ、剣を持ったアルトリアが駆けてくる。もはや遅いとしかいえないが。
「イッセー!今堕天使の気配を感じ、!?イッセー、血が………」
「アーシア…」
幼馴染の声も今の彼には届かない。彼は空へ消えた友達の名を呼んだ。
返事は、返ってこない。
「アーシアァァァァァァァァァァッッ!」
イッセーは改めて自分の非力さを呪った。
正直今回、アルトリアを出すか悩みました。
イッセーがポカしないようにこっそり付いて行って、アーシアの身の上聞かせるのも良いけど、2人きりでデートさせたかったし2回ほどストーキングしてるので、これ以上はストーカー王って呼ばれそうだったので止めた。
次回からはちゃんと出そうと思います。