美少女Vtuber(男)はじめました!スキル「世界一可愛い声」で借金2億男子高校生、V界を駆け上がります!   作:流石ユユシタ

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第15話 配信

 福沢さんとの会話を終えて、改めて自身のチャンネルを確認する。すると、チャンネル登録者が1098人になっていた。いやはや、ビックリだな。Dチューブは確かチャンネル登録者が1000人以上で12ヶ月以内で4000時間の再生時間が必要となる。

 

 

 いや、4000時間ってどうやるんだよって思っていたけど……もしかしたら、この登録者数なら行けるかもしれない。

 

 

 

 

「お兄ちゃん。登録者数が一気に増えてるのはすごいねぇ?」

「うむ、スレ動画の人には感謝しないとな」

 

 

 

 

 

 元々、俺に相談をしてきた人がスレで話題を出してくれたらしいけど。それを動画にまとめてくれた人には感謝しないと。

 

 

 あ、相談してきたあの人はどうなったんだろうか。スレ内では人生が好転し始めてると聞いていたけど……

 

 

 

 

「今日も配信しないとな。うーん」

「おお!? お兄ちゃんが自発的に配信の話をするなんて!? 自覚が出始めてるねぇ?」

「まぁ、これだけ期待されたらねぇ。それに借金は返せた方がいいじゃん?」

 

 

 

 

 永遠の為にも借金だけはどうしても返しておきたい。俺が背負っていると言っても本人が私達の借金と言ってくるからな。

 

 その心意気は相変わらず嬉しいけど。だとしてもなぁ、結婚をしたいと永遠は言っていたし、結婚相手の兄が借金2億あったら気が引けちまうだろう。

 

 未来でどんな人と結婚するかは知らんが、借金はない兄の方がいい。

 

 

 

 

「お兄ちゃん、なんか個性とかあった方がいいかも! お兄ちゃんだけの個性!! 自分しかやっていない感じの縛りゲームプレイとか! 情報まとめとか!」

「……ダンジョン好きだからダンジョンのニュースまとめようかな」

「お兄ちゃん本当にダンジョン好きだね。まぁ、いいと思う! 好きなのを突き詰めるのも正義だよ!」

 

 

 

 

 やはり俺が語れることといえばダンジョンだろう。ダンジョンについての情報はかなり重宝されたり、SNSでもいつも一番の話題である。

 

 

 

 

「スレ動画の人も、チャンネルとリンクちゃんと貼ってくれてるし……この人もお兄ちゃんのファンになったって書いてあるよ。超可愛いってさ」

「それはありがたい。ただ、可愛いと言う自覚はないんだけども」

 

 

 

 

 可愛いねぇ……俺のことを女のことだと視聴者は思っているみたいだけども。俺は男なんだ!!

 

 

 まぁ、もう引き下がれない場所まで来てしまった気もするけどね……

 

 

 

「さて、時間が来たら配信をするか!」

 

 

 

 

 気づけば配信をするのが毎日の日課であり、同時にルーティーンにもなっているような気がする。

 

 

 

「あ、お兄ちゃん。その前にSNSとかのアカウント作っておこうよ。【ツイバード】でさ」

 

 

 

 ツイバード……俺もよく使っている気軽なつぶやきと深い議論をすることができるSNS。

 

 140~280文字程度の短文投稿+興味のあるトピックで集まれるコミュニティもあったりする。短文投稿したり、それに合わせて画像、動画、音声を添付もできて

 

 

 投稿に対して「ライク」「リプライ」などで交流とかもできる。

 

 

 

 

「確かにここは一番大きなSNSアプリでもあるよな」

「だね。作ってから、それを今日の配信で宣伝もしておこう!」

「分かった!」

「オフで会おうとする輩いるからそれだけは気をつけてね」

 

 

 

 

 

 

 ふ、俺が自分の正体を明かせるはずもないけども……。だって、男子高校生なのに美少女Vのふりをしてるからね。

 

 

 えっと、ツイバードで……アカウントを作りますか。説明書きみたいなところには……勝利と月の女神のVチューバーですと……。

 

 

 その他色々とDチューブのリンクとかも貼っておいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──そして、いつもの配信する時間になった

 

 

 

 

 

 

 

 配信をする前から……いつもの人数とは桁違いとも言える【100人】が待機をしている。

 

 

 

「ひゃ、100人!? 100人!? ええ!? み、見間違いか!?」

「お兄ちゃん!? 100人になってるよ!!」

 

 

 

 どん! と部屋の扉が開いて永遠が部屋に入ってきた。どうやら、永遠の驚きように本当のようだ。

 

 

 

「100人だよ!! お兄ちゃん!!」

「クラスだったら3組分くらいあるぞ……」

「お兄ちゃんってなんでクラスで例えるの?」

 

 

 

 とんでもない数だな。こんな大勢の前で話したことなど一度もないから緊張をしてしまうのだけども。

 

 

 

「お兄ちゃん頑張れ! 応援してる!!」

 

 

 

 うむ、そう言われたら頑張るしかないだろう。さて、それでは本当に配信を始めないといけない。

 

 

 

──俺は配信を開始した!

 

 

 

「あなたの夜に、ひとすじの光を! どーもー、勝利と月の女神ヴィクトルナでーす!」

【あれ……アーカイブで聞いた時もすごかったけど、生だと破壊力ヤバすぎない?】

【いやちょっと待って、生で聞くと別次元なんだけど!?】

【録画で何百回も聞いたのに……生で聞くと心臓の震え方が違う】

【この声、同じ人類の喉から出てるのか……?】

【わかってた、わかってたはずなのに……生で聞いた瞬間に脳がとろけた】

【アーカイブじゃ伝わらない響きがある。これが女神の本気……!】

【改めて思う、生配信って尊い……ヴィクトルナ様の息づかいまで神】

【やっば、心の準備してたのに、イントロで即死した】

【知ってる……はずだったのに……生はずるいって……】

【音質? 違う。魂が乗ってる】

【ごめん、涙出てきた。アーカイブじゃここまで感情揺れなかった】

【推しててよかった……生で聞ける日が来るなんて……】

【これをリアタイできる喜びよ……一生の宝】

【アーカイブ何百回見ても、生一回に勝てない。これガチ】

【今日、生きててよかったって思った】

【音が温かいって、こういうことなのか……】

【あーしの心、完全にやられたわ……女神、やばいわ】

【尊さが画面突き破って部屋に広がってる】

【知ってた。でも想像以上。いや、想像を超えてくるのがヴィクトルナ】

【本当にこの人、V界の奇跡だと思う……】

【ライブでこの破壊力……マジで公式もっと推してくれ】

【アーカイブで鍛えてきたはずなのに……訓練が足りなかった】

【え、これで登録者1万いってないの? 世界間違えてるでしょ】

 

 

 

 

 

 あ、えっと、あまりに反応が大きすぎてちょっとびっくりしてしまってる。それに今まででは考えられないほどのコメントの速さに思わず面を喰らってしまった。

 

 

 

「あ、えと、沢山のコメントありがとうございます。ちょ、ちょっとたくさん過ぎて、えと全部読みますのでちょっと待ってくださいね!!」

【いや、読まなくていいよ笑】

【目についたのだけでいい。ピュアだなぁ】

【慣れてないのが可愛い】

 

 

 

 

 あえ!? コメントって全部読まなくてもいいのか? た、確かに全部読まないといけないと配信が進まなくなってしまう人だっているか……

 

 

 

 

「あ、そうですね。それではなるべくコメントは読んでいきたいと思っているのですが……自分のペースも大事にしますね!!」

 

 

 

 

 今日はダンジョンについての情報をまとめていきたいと思っている。

 

 

 

「えっとですね。今日はダンジョン関連について情報をまとめたいと思います。私、冒険者情報大好きなのもありますし、需要もあると思いましたので!!」

 

 

 

 そう、自分が好きなことを発信するのは楽しい。ずっと楽しいことをするのはダメだと思うが、それなりに得意分野入れていきたい。

 

 

 

 

「えっとですね。個人的に注目の情報をまとめていきたいですね。先ずは一つ目! 新たなるAランク冒険者が誕生しました!! な、なんとですよ! Aランク冒険者……天龍寺左門くんです!!」

【知ってる!! あと声可愛い】

【まだ16歳だよね。あの、どんな声帯してるんですか?】

【ドラゴン神社:それについて詳しく】

【ライトセイバー(男):そんなことより、姫乃光って知ってる?】

【Aランク冒険者は凄い。これ本当に人間か? 可愛過ぎて女神と思ってしまう】

 

 

 

 

 おお、沢山コメントきてる。あ、でも、全部は追えないかもしれん。ただ、大体これはすでに知ってる情報かもな。

 

 

 

「そう僅か16歳なのにAランク冒険者ですよ! 元々Bランクとしても実力は知られていましけど、ここ最近更に伸びてきたらしいですよ! そして、国がするランク昇級試験で合格が必要なんです。この試験はつい、2日前ほどに行われたみたいですね」

【昇級試験は丁度1年に2回しかやらないからなぁ。まじで声可愛い】

【7月と1月だったか。声可愛いねぇ】

【これで合格するとは……凄いなぁ。あとASMR販売いつですか?】

【ライトセイバー(男):そんなことより、姫乃光って知ってる?】

 

 

 

 

「いや、Aランク冒険者ですか。凄まじいですね。冒険者全体90%がEランク、そしてAランクとなれば0.01%らしいです。約1万人に1人の割合のようでして、凄さを物語っていますね。これからの活躍にも期待できますね!」

【日本の冒険者は優秀。声可愛いなぁ】

【今回は他にAランク合格者は出なかったらしい。それと声可愛すぎるんですけど?】

【Bランクは3人、Cランクは20人くらい居た。声可愛いなぁ】

【ライトセイバー(男):そんなことより、姫乃光って知ってる?】

 

 

 

 

「そう、今チラッとコメントにありましたけど、Bランクも9人いたんですよね! Cランクも38人! いやー、惚れ惚れしちゃいますよね! 私はEランクなので実際の凄さは分からないかもしれませんが、尊敬してます!! また、次の試験も楽しみですね!」

【Aランクは今回は少なかったな。声可愛い(小声)】

【まぁでも、天龍寺くんには期待、根性ありそう。女神に褒めてもらえるとは羨ましい】

【声可愛過ぎて情報入ってきません】

【ライトセイバー(男):そんなことより、姫乃光って知ってる?】

 

 

 

 

ん? コメント欄にライトセイバーさんからのコメントがあったぞ。おっと、折角だし触れておこう。

 

 

 

「今、ライトセイバーさんから姫乃光さんを知っているか? と言うコメントがありましたね。はい、勿論知っています! 株式会社ハードコアで現在活動されていますよね。今はバイト扱いらしいですが、すでに入社確約とも言われているとんでもない強さの冒険者さんです!」

【姫乃光は知らんやついないだろ。でも声可愛いから知ってて偉い】

【姫乃はすごいよね。あと声可愛い】

【ライトセイバー(男):姫乃は本当にすごいよね。いつも頑張ってるし、誰よりも努力してると思っている。これほどの冒険者はそうそう現れないと思う】

 

 

 

 

 あ、ライトセイバーさんは相当なまでにこの姫乃さんが好きなんだなぁ。確かに俺も普段見てるけど、強さとか風格とかは尊敬してるよ。

 

 

 

「はい! 姫乃さんは本当にすごいですよね! この間もモンスター屋台フェス行ったのですが、本当に感激しちゃいました! やっぱり風格というか、オーラが違いますよね! それにいつもSランク冒険者としてダンジョンに潜ってくれています、モンスターがダンジョンに出ないように! 本当に凄い人ですよね!」

【あ、俺も褒めて欲しいです。女神様。名前は佐藤でお願いします】

【俺もこんな感じで褒められたい! 毎日工場で働いてます、名前は鈴木です】

【俺も褒めて!!!! 学生です! 今年受験の佐々木です!!】

 

 

 

「えと、佐藤さんいつもお疲れ様です! 頑張ってて偉い! 鈴木さんも工場大変ですよね! ライン作業なのかな? ずっと同じ作業は精神疲弊しますよね! 頑張ってくれてありがとう! 社会は助け合いだぜ! 外佐々木さん受験勉強頑張ってて偉い、応援してるぜ!!!」

【はい、最高!】

【工場最高!! 工場最高!! お前も工場で働いたら褒められるぞ!!】

【今年受験生でよかった……】

【ライトセイバー(男):姫乃は好き? 嫌い?】

 

 

 

「え、好きか嫌いですか? そりゃ大好きですよ! 冒険者さんは尊敬してます!!」

【甘い砂糖は好きですか? 嫌いですか?】

【上のコメントのやつ、苗字佐藤だろ笑】

【変なやつがいるぞ笑】

【ライトセイバー(男):最高でした。ご馳走様です】

 

 

 

 

「砂糖は好きですね! あ、ライトセイバーさんはなんか、ご機嫌そうでよかったです!!」

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで1000人チャンネル登録者が超えた配信は終了した。そして、驚くことに収益化もすぐさまされることになるとは思いもしなかった。

 

 

 

 何よりいきなり……

 

 

 

──ライトセイバー(男)さんが、100万円のスパチャをしました

 

 

 

 こうなるとは知らないのだった。

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