BLUE LIFE REDEMPTION   作:FUREA-205-jp

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一昔の話、アメリカには自身の野望や自由のため文明から逃げ続け自身の生き様を貫き通した浮浪者達がいた。
そのものたちの多くは足音を強める文明から逃げ、強盗や殺人などの犯罪に生きるために手を染めていった。

そんな行動を多くしているうちにある時、浮浪者達の数人の集まりはアメリカの州ではいつしかこう呼ばれるようになった”ギャング”と


この話はとあるギャングに生涯を捧げ、西部開拓時代で誰よりも人間らしく生きたガンマンのその後のお話である。




アーサー・モーガンという男

 

 

俺は、どんな男だった?

 

 

ふと、暗闇の山頂で今までの人生で歩んだ道を思い出すように一歩一歩地面を踏みしめながら歩き続ける。

 

 

 

ギャングの皆のために駅馬車を襲い、銀行を襲い、時には動く列車に乗り込み乗客から金品を巻き上げたりした。

数多くの賞金首を捕まえ俺達と同じギャングの連中や警部達、時には罪のない民間人を撃ち殺した。

俺が死んだらきっと皆、俺のことを極悪人と罵るだろうな。

 

とてもじゃないがいい人生とは言い難い人生だった。

 

だから、俺に降り掛かったこの忌々しい病気と仲間の死はいままでの悪行への償還なのだろうな。

俺と仲が良かった奴は皆死んだ、ショーン、キーラン、ホセア、レニー.....良いやつはすぐ死んでいった。

 

それに畳み掛けて医者に診断された、結核だと

 

俺は、俺自身の守りたかった者を守りきれなかった。

大半はダッチがこれまで以上に多くの敵を作りすぎたのもあるが、それ以上に俺がギャングの仲間たちを止めることが出来なかったのが原因だろう。

 

それでも俺は、自分自身が生きたという証をギャングメンバーの生き残るための道を残し続けた。奪う側ではなく、与える側として。

そのせいか、言語の壁を超えて俺を助けてくれた奴が現れた。

 

俺を信頼した女癖の悪いヌード画の画家?や二人で生き抜く強い囚人たち、薬屋の黒人、女装をしたインチキサーカスの団長、そして神父と修道女

 

 

だからだろうか、俺の本質を見抜いた修道女の言葉が理解できた気がする。

 

 

 

 

愛は確かにそこにある、そこに賭けてみて 愛によって行動するのよ

 

 

 

 

そうか...俺は...あいつらを........

 

 

 

 

 

 

今、俺はどうなってる

 

 

 

 

体は動かない、いくらもがいても動く気配はない出来るのは血が出るほどに激しい咳とあのクソ野郎に殴られた痣の痛みを感じることしか出来ない

 

 

 

俺は最後はあいつを、ジョンをセイディを信用出来たのだろうか。

 

 

 

今となってはもう何もわからない、今の俺にできるのは彼奴等の生存を祈るだけだ。

 

 

 

 

 

山際に光が差し込んでいく日の出か...最後に見たのはお前の役割は終わったのだと言う様にこちらを見つめる雌鹿の姿が見えた。

 

そうして俺は眠るように意識は暗闇へと消えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーーーーーい」

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーーーんせい」

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーー先生起きて下さい」

 

 

 

 

 

 

「アーサー先生!!」

 

 

 

 

 

突然、年若い女の声が聞こえた。

 

 

 

 

俺は、もう二度と開けることのないはずの目を開け声の主の方に目を向けて見る。

そこに居た女は、俺よりもずっと若く白い服を着ていた。

 

 

 

 

容姿はスタイルの良い体型、耳は尖っていて綺麗な黒髪のロングヘアー、腰にはホルスターを一丁こさえ頭上には天使の輪っかが付いていた。

 

俺の目に映るものは、全て俺が居た場所には無い形をしている。

 

「....よく寝ていらっしゃったようですが....大丈夫ですか?」

 

 

「ああ、大丈夫だお嬢さん」

 

 

俺は一度落ち着くため机に置いてあったカウボーイハットを深く被り葉巻を取り出す。マッチをブーツの裏で火を付けようとしたが眼鏡の女に止められる。

 

 

「先生....申し訳ないのですがここは禁煙ですので、そちらはしまって頂けると。」

 

 

「そうか...分かった。」

 

俺は彼女の顔を確認して返事をする。

 

「ありがとうございます」

 

「では、本題に戻るとしましょう、先生、ここからの話は集中して聞いて下さい。」

 

長身の少女は一つ咳払いをした後その少女、七神 リンは説明を始めた。

リンはここ、学園都市キヴォトスの中央機関、連邦生徒会の幹部であるということ、そして俺はこの機関の最高権力者である連邦生徒会長に呼ばれたらしい。

 

 

一つ気になることがあった、俺は確か結核で死んだはず、なのに何故俺は生きている?それに結核の症状の咳も出ていない。

 

 

それに連邦生徒会長とやらはどうやって俺を此処に連れてきたんだ?

 

話を聞く限り、リンという少女は私にやってほしいことがたくさんあるようだ。

 

 

「学園都市の命運をかけた大事なこと....ということです。今キヴォトスは連邦生徒会長不在の中大規模な混乱の最中、それを収めるための一手を先生にお願いしたいのです。」

 

 

学園都市....私が聞いたこともない名前の都市、サンドニの別名...では無いな、あんな街は学園なんてたいそう高貴な場所とは似通わない欲望の掃き溜めだ。それよりも気になることがある。

 

 

「先生、質問はございますか?」

 

「ああ、今は西暦何年だ?どのくらい技術は進んでいる?」

 

「はい?...ああ、そういえば先生は外から来た方でしたね今の西暦は...」

 

 

リンから伝えられたのは俺にとって信じられない言葉だった、どういうことだ?俺は死んだはず...生きながらえたとしてもこの時代まで生きられるはずがない。

 

 

まさか、信じたくはないがこれはいわゆる神のイタズラとやらか?

 

神を信じない俺としてはいささか信じられないが......まあ考えたとしても今は何の結論も得られない、なら俺の質問に答えてもらおうか。

 

 

「....大丈夫ですか.....。」

 

「ああ、返答を出す前に一つ聞きたい、この件を蹴ったら誰が損し得をする?そして誰が犠牲になる?」

 

この質問は幼い彼女としては酷かもしれない質問、だがこの質問の答えがないと俺はどちらに付いたら良いか変わる、だからこそ連邦生徒会長がいない今もっとも権力のある彼女にしか聞くことの出来ない。彼女自身の答えを知らなければならない。

 

「それは........」

少女は深く考えるように顎に手を添え考え始め、自身の考えを述べた。

 

 

 

 

「恐らく...損をするのは各学園と連邦生徒会でしょう。このまま騒ぎが成功すれば法執行機関が停滞または機能不可となり、七囚人が脱走するでしょう、そしてその影響により各学校の関係性が悪化。それにより多くの争いが起きる、そしてその分武器や物資の流通を企業に頼り、企業が得をするでしょう。そして犠牲になるのは、私達生徒です。」

 

 

なるほどな...罪の無い子どもが犠牲になり大人が得をする、か。

そうなるというわけか.....正直面倒事はやりたくないんだが、協力したいという意見が頭に出る...俺も随分と毒が抜けちまったな

 

 

 

「分かった、協力しよう。」

 

俺の感だが彼女は本気でこの都市を守りたいと考えている。後ろめたい考え無しに、あるとするならばわざわざ俺のような半端な奴を呼び出してまで協力してくれとは言わないだろう。

 

「ありがとうございます。」

 

リンと名乗る女に俺が今いる世界について少しだが教えてもらった。

どうやらこの世界は彼女達のような人とブリキの人間、二足歩行の犬や猫?が居るらしい。

 

 

何度も聞き返したがどうやら本当のことらしい......いや、本当か?

 

 

俺は、リンとエレベーターというものを使い移動するらしい、エレベーターの中に俺とリンは入り、リンは壁に付けられた1Fと書かれたボタンを押す、少しするとエレベーターは微動の振動を起こし体がまるで落ちているかのような感覚を感じ驚きと同時に恐怖を覚え、反射的に声が出る、声と言っても情けない声じゃない男らしい声だ。

 

「改めまして、キヴォトスにようこそ。先生、キヴォトスは数百、数千もの学園が一つに集まってできた学園都市です。これから先生が働く場でもあり、外の世界との違いに四苦八苦するかと思われますが.....」

 

「大丈夫辺境の島に遭難しても帰ってこれたんだ、なんとかなる。」

 

「....先生はいままでどんな環境で生きてきたんですか?」

 

訝しむように睨むリンに話せば長くなると話し終わるかの時、エレベーターのガラス面が灰色だった世界から眩しいほどに輝かしい青色に変わり、日の光が差し込む。

 

 

 

窓ガラス越しの外の世界は、嫌なほどに色鮮やかで、曇ることを知らない澄み切った青空、そして、視界一面に広がる建物群が太陽の光で輝いていた。

 

 

こんな景色、初めて見た、山の尾根や機関車の上からの景色なら見たことはあるが、こうも未来の高い人工物が立ち並ぶ姿はとても聡明で威圧的、でもどこか好奇心に駆られる雰囲気を持っていた。

 

俺が居た時代にはこんな高い建物は無かった、あったとしてもそこに立って思うことはただただ綺麗だという感想のない淡白な言葉を出すだけに終わるだろう俺の時代はいわば人間の欲望が渦巻き生きるためには誰かの手を踏みにじらないと生きていけないような時代だったからこそ、俺らの時代を知るものが見たらあの世界を変えることが出来るのだと感動するだろう。

 

「....先生?どうかしましたか?」

 

リンの言葉で我に返りリンの方を見る、気づけばエレベーターは目的地に着いたようで扉が勝手に開く。

どうやら外の景色に見入っていたらしい。

 

「大丈夫だ、行こう。」

 

エレベーターの外はさっきまで俺等のいた場所とは違い様々な髪色や肌色、天使の輪をした子どもが多く行き来していた。

すぐ側を通る子どもを見るにこの都市の生徒は、本当に銃を隠さずに携帯しているようだ。

 

 

アメリカに近い法律なのだろうか?

 

 

「ちょっと待って!代行!やっと見つけた、待ってたわよ、早く生徒会長を呼んできて!」

 

「首席行政官、お待ちしておりました。」

 

「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員は今の状況について、納得の行く回答を要求しています。」

 

他の生徒とは明らかに服装の違う生徒三人が近づいてくる、皆若く、一人は黒い大きな翼を持っている。

 

「あぁ....今捕まりたくなかったのですが...面倒な人たちに見つかってしまったようです。」

 

三人の生徒の話を聞く限りどちらも連邦生徒会長に会いに来たようだ。

一人は風力発電施設の稼働停止について

一人は矯正局といういわば刑務所のような場所から生徒が脱走し、その脱走した一部の不良の各学園への襲撃増加

一人は、戦車、ヘリとかいう兵器を含めた武器の不法流通が2000%増加による正常な学園運営の支障への要請

どれも鬼気迫るような内容のものだと三人の表情を見れば分かる。

 

「連邦生徒会長は今席におりません、率直に申しますと、行方不明になっています。」

 

突然のカミングアウトに周囲の人々が足を止め、一斉にこちらを向く。

 

「.....俺を呼び出した本人が行方不明になっているのか?」

 

俺を呼び出した本人が失踪か...この失踪が意図的か、それとも意図せずのものかは俺にもこの場にいる者皆知り得ないのだろうがどうにも俺には俺に責任を押し付けているようにしか思えないな。

 

「はい、つまりは、現状【サンクトゥムタワー】の現管理者である連邦生徒会長が不在のため、今の連邦生徒会は行政の制御権を喪失した状態です。つい先程まで認証を迂回する方法を騙し騙し行っていたのですが、全て無駄でした。」

 

「その口ぶり...では今は、方法があるということですか?」

 

「はい、この先生こそが、フィクサーとなってくれるはずです。」

 

 

この学園都市の命運を賭けた一手

その手綱を俺は握っているようだ......だいぶ面倒なことに巻き込まれたな....

 

 

「明らかにキヴォトスではないところから来たようですが.....先生だったのですね。」

 

「この人が.....失礼ですがお名前を聞いてもよろしいですか?」

 

黒い翼を持つ少女が申し訳なさそうに俺の名前を聞く、そんなにかしこまらくたって良いんだがな

 

 

 

俺は(親父)の名前を使わず本名を言う

 

どうせこの時代じゃ俺を恨む奴も罪状を知るやつも全員くたばってる、それならわざわざ名前を隠す必要は無いよな。この世界は俺が生きたクソッタレた時代じゃないんだろ?

 

なら今世だけは導き守る()()としてのアーサーになってもいいよな?

 

 

 

 

 

「アーサー、”アーサー・モーガン”だ。」

 

 

 




今後の展開では原作に沿って作っていくつもりですが、作者の個人的な願望でアーサーには家族を作ってほしいので、原作キャラの誰かとくっつけようかと考えてます。

さて、アーサー先生は今後色々な事を知って、学園内のどの生徒と結ばれることになるでしょうか。

また、その生徒が誰になるのでしょうか、今後の展開に乞うご期待下さい。
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