リアス・グレモリーになったんだけど世界が違う。   作:のうち

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第11話

ノイズの群れを前に、響は立っていた。左腕に輝くのは、オレンジ色の籠手――ブーステッドギア。

 

『boost』

強化段階を上げながら、周囲に広がる数十体のノイズを見渡す。

 

 

「助太刀する」

 

凛とした声が背後から聞こえた。

振り向けば、風鳴翼さんが剣を手に、隣に並び立っていた。

 

「お願いします、翼さん!」

 

――ほんの一瞬、翼さんが私から視線を逸らす。

 

(やっぱり先日のことで警戒されちゃってるよね)

 

そんな小さな苦笑を浮かべながらも、私は拳を強く握りしめた。

 

今は、信じ合うことがすべてだ。

「一気に叩くぞ、ついてこい!」

 

「はいっ!」

私たちは同時に、ノイズの群れへと駆け出した。

 

『boost』

『boost』

 

『explosion!』

 

ギアをさらに加速させる。

拳を叩きつけるたび、ノイズが弾け飛ぶ。

 

翼さんの剣閃は、音もなくノイズを両断していった。

 

だが、戦場に妙な違和感を感じる。

 

(これは……誘導されてる?)

 

そんな考えがよぎる中、ノイズを追いかけていくと、やがて開けた場所に出た。

「――こんな雑魚じゃ、話にならないてっか。」

 

そんな声とともに、高所から降り立ったのは、白銀の鎧を纏った銀髪の少女だった。

 

「ネフシュタンの鎧⁉︎」

 

「へえ、あんたはこいつこと知ってるんだ」

 

彼女が手にする奇妙な杖から光が放たれ、新たなノイズが召喚される。

 

翼さんが警戒を強め、剣を構える。

 

「名乗る気はねえ、今日はお前にようないんだ。目的はそっちのお前だ。」

響を指差して少女は不敵に笑った。

 

 

「来るぞ、響!」

 

「はいっ!」

 

鎧の少女が杖を振ると、ノイズが一斉に押し寄せてくる。

 

『boost』

『boost』  

 

『explosion』

 

さらに強化段階をあげた私は拳でノイズを吹き飛ばし、翼さんは鋭い斬撃で敵を切り裂く。

 

「邪魔なんだよっ!」

 

少女が鎧の鞭を振り回して襲いかかる。

翼さんが剣で受け止め、私はすかさず側面から拳を叩き込んだ。

 

息を合わせた連携攻撃で、敵の鎧に深い亀裂が走る。

だが、白銀の鎧は瞬時に自己修復を始めた。

 

「チッ……今日はこのくらいにしといてやるよ」

 

少女は忌々しげに吐き捨て、ノイズを目眩しとして召喚してその場から姿を消した。

 

戦闘後、静寂に包まれた戦場。

私は肩で息をしながら、隣に立つ翼さんを見る。

 

「……撤退、しましたね」

 

「ああ」

 

翼さんは静かにギアを解除し、ふぅっと小さく息を吐いた。

 

そして私を見やり、少しだけ柔らかい表情を見せた。

 

「今日の戦い、悪くなかったぞ……立花」

 

「はいっ!」

 

こうして新たな一歩を踏み出したことを、胸に強く感じながら私、立花響の1日は幕を閉じるの

 

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