第4話 天空を継ぐ者たち
私、リアス・グレモリー――天空聖者ブレイジェルは、長き旅路の中で、さらに新たな仲間を迎えた。
時は、朱乃(ライジェル)が仲間に加わってから、しばらく後のこと
出会いは、偶然ではなかった。
その少女は、静かに眠っていた。
冬の夜、吹雪の中。凍てつく雪原に倒れていた。
「……あなたは、何故、こんなところに」
私は彼女を抱き起こし、その顔を見た瞬間、息を呑んだ。
――美しい。
雪のように白い肌。長く流れる黒髪。
そして、氷のような静謐さと、たおやかな温もりを併せ持つ少女。
彼女の名は、司波深雪。
かつて別の世界で、『魔法科高校』と呼ばれる場所に通っていた、特別な存在だった。
この世界において、彼女は事故に巻き込まれ、命を落としかけていた。
私は、彼女に手を差し伸べた。
「――人間を越え、新たな存在として生きる気はないかしら?」
深雪は、一度だけ瞬きをし、そして静かにうなずいた。
私は彼女に、スノウジェルの駒を授けた。
次の瞬間、深雪の身体は光に包まれ、ゆっくりと、天空聖者としての力を得ていく。
銀と白の輝きに包まれたその姿は、まさに“白き雪の聖女”だった。
「――お目覚めなさい、スノウジェル」
「はい、主様。私は……スノウジェル。貴女に、忠誠を誓います」
その声は、雪解けの水のように澄んでいた。
次に出会ったのは、月が満ちる夜だった。
ある古い神殿跡にて、私は一人の女を見つけた。
――槍を手に、静かに戦っていた。
紫銀の髪。しなやかに引き締まった肢体。
その姿は、どこか見覚えがある。
「……スカサハ=スカディ?」
だが違う。
彼女は、この世界で生まれ、この世界で戦い続けた者だった。
“似て非なる存在”。
彼女は生前、数多の戦場を渡り歩き、ついに力尽きた――その魂を、私は見出した。
「名は?」
「……名など、とうに捨てた。だが、主となる者が望むなら、従おう」
凛とした声音に、私は微笑む。
「ならば、ルナジェルと名乗りなさい」
私は彼女に、ルナジェルの駒を託す。
蒼い月光が降り注ぎ、彼女の姿を包み込む。
漆黒と月光を纏った鎧――それが彼女の天空聖者としての姿だった。
「主よ。我が槍、貴女に捧げよう」
――こうして、ルナジェルは目覚めた。
スノウジェル(司波深雪)、ルナジェル(スカサハ似の女戦士)、そして先に仲間に加わったライジェル(姫島朱乃)。
私、ブレイジェル(リアス・グレモリー)と、サンジェル(キャロル・マールス・ディーンハイム)。
総勢五名の天空聖者たちは、着実に揃いつつあった。
だが、それは序章にすぎない。
世界は、静かに、だが確実に動き始めている。
――次なる戦いの日に向けて
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