現政奉還記 B.O.W.編   作:セイントドラゴン・レジェンド

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 今回から東南アジアの国タイを舞台に物語が展開していきます。

 更に聖龍隊のメンバーを新たに登場&紹介します!
 聖龍隊の役職から、そのメンバーなどなど。多種多様な聖龍隊の隊士達の活躍をご堪能あれ!

それから後半から新たにシリーズに登場するキャラ達の時間軸に付いて説明します。
【ダンボール戦機ウォーズ】【ガンダムビルドファイターズ】【プリティーリズム・レインボーライブ】
物語最終回後の時間軸
【キルラキル】
物語中盤。故に例の二人の関係は明らかになっておらず。


現政奉還記 東南アジア市内編 序曲

[発端]

 

 時は2013年9月15日

 東南アジアの密林奥地で麻薬王ラッグの居城で数々の戦いを乗り越えてきた聖龍HEADと赤塚組幹部衆の一行。

 だが、彼らが捜索している新世代型二次元人の姿はラッグの居城には姿形も無く、それどころか彼らの行方に関して何の情報も入ってなかった。

 暗礁に乗り上げては途方に暮れるHEADに、かの二年前のアジア大戦を引き起こした大罪人 黒衣衆より一つのSDカードを手渡された。それにはラッグに関する情報が入っており、しかもSDは何とラッグと裏取引を行っていたアジアのある製薬企業に関与するルートから入手したのだという。

 裏取引で交換された新世代型の行き着く先、それがその製薬企業だと確信した聖龍HEADは急遽、その企業がある東南アジアの国の一つタイに向かった。

 

 だがHEADと赤塚組が急ぎタイへと赴こうとした矢先、聖龍隊本部より通達が入った。

 それはタイ都市部で有ろう事か大規模なバイオハザードが発生し、生物脅威が一般市民に牙を向いているのだという。

 事態を聞き付けた聖龍HEADは、急ぎ各国/各異世界で奮闘している聖龍隊メンバーを招集し、その軍勢をタイへと向かわせた。

 

 残暑のこる熱帯地域のタイ都市部 其処に駆けつけた聖龍隊士たちは各自装備を確認しつつ、バイオハザードが発生している都市部へと進行していくのであった。

「よし、各自それぞれ武器や装備を済ませたな! 行くぞ、ゴーゴーゴーゴーーッ」

 バイオハザード発生の都市部に辿り着いた聖龍隊の部隊。それを取り仕切る聖龍隊特攻決死隊の隊長ウェルズ・J・プラントは現場に到着してスグ隊士たちに指示を告げながら混乱に喘ぐ都市部へ仲間と共に進行していった。

 

 また別の場所でも、現場に到着した聖龍隊のメンバーが戦況に侵される都市部へと進行を各自始めていた。

「HEAD! 先ほど本部からの通信によれば、他の部隊や総合部隊も別所に到着したそうだ。彼らはもちろん、俺たちもこのまま町に特攻して市民の救助と同時に目的の製薬企業の施設に向かうぞッ」

「全員、対ウィルス用のワクチンは注射しているね。目的地である施設目指して、このまま進むよ!」

 聖龍HEADを指揮する総長バーンズと参謀総長のジュニアは、同胞のHEADメンバーに指示を投げ掛けながらゾンビで溢れるタイの都市部へ突入していくのだった。

「赤塚組! 俺たちも聖龍隊に負けず劣らず突入すっぞ! 目指すは新世代の……俺たちの後輩に繋がる連中が囚われているかもしれねえ施設だ! 行くぞッ」

 赤塚組頭領 赤塚大作も十分すぎる武装を備えて己が指揮する赤塚組幹部衆の面々に指示を出しつつ、町へと突っ込んでいった。

 

 更に聖龍隊と同盟を組みたいと申し出てきたモンゴル軍に滞在していたスター・ルーキーズの面々も、HEADからの召集に馳せ参じ現場に到着していた。

「ルーキーズ! 私達はこれから都市に進攻していくけど、一般市民の救出と同時に製薬企業の施設へ直行する! 町中に蔓延っているゾンビは容赦なく攻撃、遠慮なく倒し尽くすわよ!」

 スター・ルーキーズ総部隊長ミラールは、町中に蔓延る無数のゾンビ相手に躊躇無く遠慮せずに攻撃して行けと仲間達に指示を出しては、共に災禍の都市部へと進攻していく。

 

 同じ頃、タイ郊外まで聖龍隊のシープを走らせ現場まで急ぐ総合部隊の姿があった。

 彼らはジープに乗っては急ぎ現場であるタイ都市部へと急進していた。

 そして現場に到着したその総合部隊は、各員自ずと自身の武具や得物を装備してはジープから降りてその姿を見せる。

「ヨッシャッ! ようやく到着したぜ。此処がオレ達の戦場か」

 災禍で煙が至る所から上がるタイの都市部を見回しながら、ジープから金髪の坊主頭にアロハシャツ、ビキニの海パン姿の大男が降車すると同時に両腕にある五芒星のマークを頭の上で合わせる決めポーズを取る。

 彼の名はフロート。アメリカ出身の元バウンティハンターで、聖龍隊に入隊後は当時あまり目立つ事が無かった脇役勢を中心とした総合部隊ニュー・スターズを勝手に設立し波紋を呼んだ実績を持つ自他共に認める変態である。当時の「非能力者の村田順一が戦前で活躍してるなら、オレ達もそれ以上に活躍できる」という勝手な振る舞い、更に聖龍隊で初の総合部隊であるスター・コマンドーに代わって第一線で活躍しようと言い出した事により、遂にスター・コマンドーの総部隊長である村田順一が彼らの暴走を止めるべく当時のニュー・スターズメンバーとの一騎打ちに出た。この組み手にてニュー・スターズは筆頭のフロート/【ゼロの使い魔】のアンリエッタ/アニエス/エレオノール/カトレア/ティファニア、【絶対可憐チルドレン】の梅枝ナオミ、そして前々より聖龍隊に加盟しては同時期にメンバー構成を大幅に改正した【魔法少女リリカルなのはStrikerS】の高町なのは/フェイト・T・ハラオウン/八神はやて/シグナム/ヴィータ/シャマル/ザフィーラ/スバル・ナカジマ/ティアナ・ランスター/エリオ・モンディアル/キャロ・ル・ルシエまでもニュー・スターズの面子として加えては村田順一からの一騎打ちでの組手に挑む。

 だが、当の村田順一は短刀一本で立ち向かってくるニュー・スターズの精鋭をたった一人で返り討ちにしてしまい、彼らに実力の差を知らしめた。

 これにより筆頭のフロートは考えを改め、自分達は先の総合部隊スター・コマンドーの補佐に徹底して回る決心を付いた。

 以来、フロートを総合部隊長として結成したニュー・スターズはスター・コマンドーの後方支援に回りながら同時に、後に聖龍隊に加盟してきた【ソウルイーター】のマカ/ソウル、ブラック☆スター/中務椿(なかつばさつばき)、デス・ザ・キッド/エリザベス&パトリシアのトンプソン姉妹、【金剛番長】の金剛晄(こんごうあきら)/居合番長/念仏番長/剛力番長/卑怯番長/サソリ番長、【D.Gray-man】のアレン・ウォーカー/リナリー・リー/神田ユウ/ラビ/アレイスター・クロウリー三世、そして【灼眼のシャナ】のシャナをも巻き込む形で半ば強引に入隊させては更なる活躍を成し遂げて行くのであった。

 そして現場に到着するや否や、御得意の変態ポーズで意気込むフロートにエレオノールが眉をしかめて怒鳴り散らす。

「フロート! そのポーズで醜態を晒している場合じゃないでしょッ! 一刻も早く先に進まないと……」

「ハッハ! 毎度の事だが、そんなに怒鳴ってちゃ余計男が寄り付かなくなっちまうぜ。エレオノール」

 エレオノールからの叱咤にフロートは笑顔で彼女を茶化しながらも返答する。

「お二人とも、言い争っている場合じゃありません。早く街の人々を助けに行かなければ……」

「アンリエッタの言うとおりだ。まずは街の中を進んで、市民の救出を行うと同時に目的地である製薬企業の施設に急がねば」

 女王アンリエッタと死神の息子デス・ザ・キッドの進言を聞いて、フロートは更に意気込むと同時に皆に指示を出した。

「オウッ、そうだな! まずは片っ端からゾンビ共をブッ倒しながら救出活動して、最後には施設に辿りつかねえとなッ」

「フフ、いっつもながら勝気で頼りがいあるわねダーリン」

 兄貴肌を吹かせるフロートの言動に、今ではすっかり彼にベタ惚れな上に病弱な体質から一変、ノリノリなアメリカン・ガール風の風貌へと成り変わったエレオノールの妹カトレアがフロートにアメリカン口調で話し掛けていると、そこに梅枝ナオミが話に割ってきた。

「みんなっ、今は戦況に集中しましょ! ほら、ゾンビ達がコッチに気付いてやって来た」

 ナオミの視線の先には、町中から溢れ返っては侵攻してくるゾンビの群集が近づいて来てた。

「よっしゃッ! 俺様が先陣を切るぜ! 椿、行くぞッ」

「えぇっ……え、えっと、うん、そうね。それじゃぁ私達から行きますね、皆さん」

 群がるゾンビを前にして先陣を切ると言い出すと相変わらずの先走りなブラック☆スターの言動に毎度の事ながら呆れつつも彼に付き添っていく中務椿。そんな二人を見て、アレン・ウォーカーやリナリー・リーら面々も戦闘に移っていく。

「よし、僕らも行こう」「ええ」

 アレンとリナリー達が行動に移ろうとすると、総部隊長のフロートが再度ニュー・スターズ全員に告げる。

「ヨッシャァァ! ニュー・スターズ、戦闘開始だァ!!」

 フロートの大声を皮切りに、各自それぞれ眼前に群がっていくゾンビを討伐していく。

 

「ふんっ」

 威風堂々とした巨大な体格で突き進みながら意図も簡単にゾンビ達を片腕一本で豪快に薙ぎ倒して行く金剛番長。その後を居合番長/念仏番長/剛力番長/卑怯番長/サソリ番長らが続いていく。

「全員、攻撃開始!」

「相手はゾンビ、思う存分攻撃していくわよ!」

 高町なのはとフェイト・T・ハラオウンが先頭で攻撃していくのに続いて、他のStrikerSの面々もゾンビ達に攻撃を開始する。

 その時、ゾンビ達に容赦なく攻撃していくフロートにシャナがふと訊ねて来た。

「そういえば……ねえフロート、コマンドーの人達もこのタイに来ているの?」

 本来、自分達が後方から補佐として支援するべきスター・コマンドーも、このタイのバイオハザードに駆け付けているのかを訊ねるシャナにフロートはゾンビ達と応戦しながら答え返した。

「いいや、ジュン先輩たちは別件でしばらくは聖龍隊としての職務ができねェみたいらしい。まっ、今やジュン先輩は立派な日本の国将軍、聖龍隊の職務よりも国将軍としての責務の方を優先しなきゃならねェかんな」

「そして村田順一が指揮するスター・コマンドーも今や実質、日本の国将軍直々の部隊として活動している……何だか、ルイズ達はどんどん私達より先に行っちゃっている感じね」

「そうですね。薫ちゃん達も今や国将軍を支える立派な逸材として成長しているし、私達も負けていられませんね」

 フロートのシャナへの答え返しによる話を聞いて、ルイズとその仲間である平賀才人/タバサ/キュルケ、そして明石薫/野上葵/三宮紫穂たちスター・コマンドーの面々の顔を思い返すルイズの長姉エレオノールと薫たちと同じ超能力者(エスパー)の梅枝ナオミ。

 そしてニュー・スターズ一行は、都市部から溢れ出てきたゾンビ達を一掃し終わると、再び先を急いだ。

「この先の製薬企業の施設で先輩達と合流する手筈だ。テメェら行くぜッ」

 先輩でもある聖龍HEADや後輩に値するスター・ルーキーズと合流するであろう施設へと直行していくフロートの指示に、他のニュー・スターズの面々も同行していく。

 だが都市部に入り、そこの現状を目の当たりにした一行は言葉を失った。

「酷い……酷すぎる」

 そこには辺り一体、ゾンビに襲われ息絶えた市民の死体が点在していた。

「罪の無い人々を……」

 横たわる死体を前にアンリエッタは胸を痛めた。だが、そんな彼らの前に突如として両手に斧を携えたゾンビ達が迫ってきた。

「構えろ!」

 フロートの掛け声に一行は斧を携えるゾンビ達に攻撃態勢を構える。そしてまず最初にフロートを始めとする射撃などの遠距離型の攻撃スタイルの面々がゾンビ達に向かって発砲する。

「ウェポンズ・(レフト)!」

 自身の左手首をずらして強烈な迫撃砲を展開するフロートに続き、デス・ザ・キッドを始めとする射撃タイプの隊士が連射していく。

 ゾンビ達はこれを携えていた斧で防御しつつ前進していたが、その斧を振り上げた瞬間に顔面に一斉射撃が放たれてはその場に倒れていった。

 

「ヨシ、この調子でドンドン突き進むぞ。アウ!」

 順調に敵を倒していくニュー・スターズ、フロートはそのままの勢いで仲間と共に都市部へと進攻していった。

 

 

 

 

[混乱の中]

 

 市内を徘徊する無数のゾンビ、炎上する自家用車に群がるゾンビ、罪なき市民に容赦なく襲い掛かる数多のゾンビ

 そんな混乱の一途を辿るタイ都市部の状勢の中を、聖龍隊は的確に市民の避難誘導を行っていた。

「慌てないで! 安全な場所まで我々が誘導します、どうか落ち着いて非難してください」

 タイの市民達は聖龍隊の隊士たちが誘導する中、安全な地域までの避難を続ける。

「よし、この地域の一般市民の避難は済んだな。次は隣区域での生存者が居ないかどうかを確認する、誰か俺と一緒に付いて来いッ」

「ハッ」

 聖龍隊特攻決死隊隊長のウェルズの指揮の元、彼と共に聖龍隊の隊士が別地区での生存者の確認に向かう。

 

 一方ルーキーズメンバーも混乱に喘ぐタイの都市内で激しい戦闘を続けながら同時に生存者の救出を行っていた。

「助けて! 助けてぇ!」

 必死に救いを求める市民の声に駆けつけるルーキーズ、そして市民に襲い掛かろうとしているゾンビを倒すと、市民は彼らに礼を述べる。

「あ、ありがとう……」

「お礼はいいです。それよりも、此処から東南の方角に向かえば僕らと同じ聖龍隊の隊士が避難誘導していますので……」

 救出した市民からの礼を受け取りつつ、市民に避難するべき方角を指示するバーナビー・ブルックス・Jr。

 だが、救助が上手くいく一方で間に合わない事態も多々あり、ルーキーズは心を痛めていた。

「助けて……死にたくない」「なんてこった」

 ゾンビに襲われている所を助けられたにも拘らず、既に重症を負っては絶命してしまう市民を目の当たりにして痛心に至るルーキーズ達。

「きゃあっ」

 折りしも民家の中から聞こえる悲鳴に駆けつけては、ゾンビに追われる女性を助け出す事に成功する魔法少女達。

 女性から礼を言われると共に、中にまだ人が居る事を伝えられた少女達は急ぎ家屋に進入する。すると其処で幼い子供二人に迫るゾンビの姿が目に入る。見兼ねた暁美ほむらと巴マミが銃器でゾンビを葬り去ると、美樹さやかと鹿目まどかが襲われそうになっていた子供達に歩みより、子供達を救出しようとする。

「もう大丈夫よ」「さあ、早く此処から……」

 と、二人が子供達に歩み寄ろうとした時、子供らは途端にその場から走り去り家の奥へと駆け出してしまった。そんな子供達を追って少女も向かってみると、その先には床にうつ伏せで動かなくなっていた女性の姿があった。

「ママーーッ」「うぅ……」

 子供達は動かなくなった母親に駆け寄っては泣きじゃくる。

「酷い……」

 悲しい光景を目の当たりにして、佐倉杏子は胸を痛める。

 

 その頃、別地区では敵との戦闘を繰り広げながらニュー・スターズの軍勢が苛烈に進攻していた。

「フロートキャノン!」

 両肩に内蔵されたロケットランチャーを惜しみなく周囲のゾンビ達に砲撃していくフロート。

 そんなニュー・スターズが進む中、その先でゾンビに襲われる一般女性の姿が確認される。ゾンビに襲われる女性をマカが御得意の巨大釜に変身したソウルを振り回して切り倒す。助けられた女性は救いを求める眼差しでニュー・スターズの面々に助けを求める。

「お願いします、夫も助けてください!」

 女性が顔を向けた先には、周囲をゾンビに囲まれて身動きが取れなくなった男性の姿があった。女性の願いにフロートは快く承諾する。

「アアッ! 任せておけ……フレッシュ・ファイア!」

 体内に内蔵された火炎放射器で業火を吹き出すフロートは、その業火で男性の周囲にいたゾンビ達を一瞬で火達磨にしては一掃して見せた。

「ありがとうございます。その先を進めますので、どうぞお気をつけて」

「オウッ、お二人さんもお気をつけて!」

 フロート率いるニュー・スターズは夫婦と別れを告げては、男性に指摘された抜け道を通って先を進む。

 そんな一行の前に絶える事無く無数のゾンビが群がっては彼らの行く手を阻む。

「オラオラッ、かかってきやがれ!」

 眼前に群がるゾンビの群衆に怯む事無く果敢に反撃していくフロートと一行。

 都市部の機能は完全に麻痺しては、至る所で火災が発生し道路はゾンビで埋め尽くされていた。

 時おり隊士の鼻に来る肉の焼ける臭いと腐敗した肉の臭いが混ざり合った何とも言い難い悪臭に、鼻を摘まめながらも進み続けるフロート達。

 すると彼らの目の前に武装警官のゾンビが出没しては立ちはだかった。

「チッ、厄介だぜ。あいつ等、盾なんか装備していやがる」

 立ちはだかる武装警官のゾンビは、強化プラスチック製の盾を左手に構えては襲いかかって来た。そして力の限り右手の棍棒でニュー・スターズの面々を殴ろうと迫る。

「フッ、盾ごと斬ってしまえば他愛も無い」

 そう微笑を浮かべながら、居合番長を始めとする斬撃タイプの隊士が盾ごと武装警官ゾンビを一刀両断にしてみせる。

「へっ、雑魚ばっかだな」「死武専での活動より、案外ラクかも」

 居合番長と共にゾンビらを斬り捨てたブラック☆スターとマカは、まだまだ余裕といった感じの表情である。

 その時、彼らの後方からも多数のゾンビが迫ってくるのを高町なのはが気付いた。

「後方より敵、確認!」「一斉射撃で迎え撃て!」

 高町なのはとフェイトの掛け声を合図に、StrikerSの面々は後方より迫ってきたゾンビ達に一斉砲撃を放っては撃退してみせる。

 ゾンビの群集を一通り片付け終わった矢先、細い路地裏を通ろうとすると上方から声が聞こえてきた。

「助けてーー、助けてーーッ」

 上のほうを見上げてみると、其処には建物の渡り通路から今にも落ちそうな青年が必死で手すりに摑まっては眼前まで迫るゾンビに今にも攻撃されそうであった。

「今、助けるぞ!」

 手すりに死に物狂いで摑まっている青年を助ける為、デス・ザ・キッドが拳銃で青年を襲おうとするゾンビの頭部を狙撃した。

「う、うわーー」

 ゾンビの頭部に攻撃が当たった衝撃で、青年は真下のゴミ捨て場に落下してしまうものの、ゴミ捨て場の袋がクッションとなったお陰で無傷であった。

「あ、ありがとう。あのこれ……良ければ使ってください」

 青年はそう言って、自分を助けてくれたニュー・スターズに持参していた救急セットを手渡すと、そのまま避難するのだった。

 

「ヨシ、先を急ぐぞ」

 フロートはニュー・スターズを引き連れて更に都市部の奥へと進攻していく。

 

 

 

[立ちはだかる装甲]

 

 只すら先を突き進むニュー・スターズ。そんな中、彼らはタイ都市部の中央交差点で同じく製薬企業の施設へ進攻していたスター・ルーキーズと出くわしていた。

「ニュー・スターズ!」「オウッ、ミラール達じゃねえか」

 交差点の中央でバッタリ遭遇する二組、そんな総合部隊の総部隊長であるミラールとフロートが互いに声を掛け合い話を始めた。

「そっちも全員無事らしいわね。何よりだわ」

「それよりてェへんだぜ……この街の状況は酷くなる一方だ」

 ニュー・スターズ全員の無事を喜ぶミラールに対し、フロートは街の状況が悪化の一途を辿っている現状を伝える。するとそれにルーキーズのブラック・ロータスが神妙な面持ちで話し返す。

「詳細な理由は依然として不明だけど……私達が向かっている製薬企業の施設を中心にバイオハザードが広がっているみたいよ」

「つまり……その施設からウィルスが漏れ出したから、こんな状況に街が陥ったって事だな」

 ブラック・ロータスの話を聞いて血相を変えるラビ。

 と、皆が集結して話し合っているその時「うわ!」「な、なんだ!?」突如付近の建物が爆発しては、その轟音に驚くアレンとキリト。

 辺りに響く爆音と煙の中大破した建物から現れたのは、何と一台の戦車であった。

「せ、戦車?」「タイの軍隊か……?」

 突如目の前に現れた戦車に意表を衝かれるマカやフロート達。すると次の瞬間、戦車の砲身が一行の方に向いたと思いきや、戦車側面に設置されている機関銃が火を吹いた。

「う、うわッ!」

 突然自分達に向かって放たれる無数の銃弾に身をかわす一同、だが戦車は容赦なく彼らとの距離を縮めつつ銃撃を続ける。

「な、何なのだ!?」

 状況が飲み込めず困惑するばかりのアレイスター・クロウリー三世を始めとする皆。そんな状況の中、フロートは自身の体内に内蔵されている通信機で聖龍隊本部と連絡を取っていた。

「こちらニュー・スターズ、現在スター・ルーキーズと一緒の所を正体不明の戦車に襲われ混戦中! 応答願うッ」

 するとフロートの呼び掛けに本部の男性オペレーターが出ては問い掛ける。

「了解、戦車はタイの軍隊が所有しているものですか?」

「ああ、おそらくはバイオハザード発生で駆り出された戦車だろう! 一方的に無差別に此方を攻撃している所を見て、おそらくゾンビに感染した軍人か何かが勝手に戦車を操縦しては暴れ回っているんだ! これから応戦しようと思う」

「それはダメです! 戦車を操縦できるゾンビなど草々いません。もし操縦しているのがゾンビではなくタイの軍人であったなら国際問題に成りかねません、攻撃は見合わせて下さい」

「フザケルな! こっちは一方的に攻められているんだぞ、状況を考えろ!」

 話が噛み合わないオペレーターとのやり取りに怒鳴り返すフロート、そんなフロートにオペレーターは答え返した。

「では少々お待ちください。其方の戦況での行動指示は、私では決めかねません。今、オペレーションサポーターの最高責任者と代わりますので」

「急いでくれ! でないと全員、戦車のエジキになっちまう」

 と、フロートと通信していたオペレーターが席を外し、自分達の管轄の最高責任者と代わっている最中

「あ、危ない!」「避けろ、フロート!」

 突然、リナリーとデス・ザ・キッドが叫び、更にキッドが通信待ちしていたフロートを強引に地面に伏せ付かせた。次の瞬間、戦車の砲身から発射された砲弾がフロート達のスグ真横を通過しては後方の障害物に着弾し大爆発を起こした。

 キッドの咄嗟の行為で難を逃れたフロートは、砂煙が上がる中キッドに礼を言う。

「あ、あぶねェ……助かったぜ、キッド」

 一方の戦車は再び側面の機関銃で物陰に隠れる聖龍隊士らへの銃撃を再開した。

「クッ、仕方ねェ。本部から通信が来るまで持ち堪えるぞ、ホシ・シールド!」

「私もお供しますっ」

 両前腕の五芒星のマークを横に開き、砲弾をも弾き返す盾を展開するフロート。彼に続いてヒュペリオン体質という先天性の特異体質で鋼鉄以上の頑丈な肉体を持つ剛力番長も前に出ては連続で放たれる銃弾を自身の体を盾にし防いでは後方の仲間達を死守していく。

 と、フロートと剛力番長が戦車からの銃撃を己の体で防いでいるその時、本部より通信が入った。

「フロートさん、ミラールさん! お待たせしました」

「オウッ、ウッズの旦那! あんたが出てくれたか」

 通信に出た最高責任者のウッズ・J・プラントの声にフロートは歓喜する。そして通信に出たウッズは本部のオペレートフロアから現場のニュー・スターズとルーキーズの面々に話し出す。

「遅れて申し訳ありませんでした。先ほどフロートさんの通信に出た方は、つい最近私どものOS(オペレーション・サポーターズ)支部に配属されたばかりの方で、私のように決定権が定まってなかったので……」

 ウッズの言い分を聞いてミラールは程ほど呆れてしまう。

「ハァ~~、総長の代がバーンズに移ってからの人事異動とかで、オペレーター側と現場の意見が一致しない事が多くなったわよねぇ」

 呆れてしまうミラールの発言に、ウッズも苦言してしまう。

「はぁ、申し訳ありません……あ、所で先ほどフロートさんが提案した戦車への応戦の件ですが、何かしらタイ政府から苦情が来ても私が受け持ちますので皆様は自分の身を守る事を最優先に行動してください」

「ヨッシャッ! そうと決まれば攻めまくるぞ野郎ども!」

 戦車への攻撃が許された事に歓声を上げその場の皆を引き連れて応戦に移るフロート、そんなフロートたち現場の一行にウッズは通信で話し続ける。

「全責任は私が何とかしますので、皆さんは思う存分攻撃に移ってください……揉め事とかの後片付けは修司様の代から慣れていますので、はは」

 苦笑しつつもウッズは現場の一行の話を聞き入れつつ、彼らと話を続けた。

「それと先ほどからの現場の状況を聞いてみますと、やはりフロートさんの思うとおり戦車を操縦しているのはゾンビである可能性が高いです。ウィルスの中には一定の知能を保ったまま感染者を支配しては、武器などの道具を使用する事が可能なウィルス固体も確認されています。なので遠慮なく戦車に攻撃を……!」

 ウッズは更に現場の皆に戦闘の流れも指示して行った。

「まず戦車側面の機関銃、それを左右合わせて6箇所とも破壊してください! 連続での銃撃でなら破壊は可能なはずです」

「まどろっこしいな、一気に接近して叩き潰した方が良いんじゃねえの?」

 ウッズからの指示に反論するブラック☆スターの発言に対し、ウッズは慌てて答え返した。

「いえ、まず機関銃の破壊に専念してください。銃弾を一身に浴びる銃撃を止めない限り、接近戦は危険です!」

 するとそんなウッズの回答を聞いた白雪宮拳(しらゆきみやこぶし)こと剛力番長は余裕満々の表情で言い切った。

「それなら私が参りますっ! 私の頑丈な体と、このハンマーであの戦車を……」

「あ、待って下さい! 白雪宮さん……」

 ウッズの制止も聞かず、剛力番長は単身猛威を振るい続ける戦車に突っ込んでいく。そして彼女の思惑通り、戦車から放たれる無数の弾丸は彼女の特異体質によって弾かれては無力と化し、そのまま剛力番長は跳び上がると同時に自身の武器である巨大ハンマーを振り下ろした。

「ええいっ!!」

 強固な肉体と同時に異常なまでの怪力を誇る彼女が放つハンマーは戦車に直撃した。

 だが剛力番長の怪力で振り下ろされたハンマーを受けても、戦車の装甲は少しばかり凹んだだけで破壊する事はできなかった。

「え! な、なんで……!?」

 自慢の怪力で振り下ろしたハンマーでの攻撃が微々たる結果だった事に動揺を隠し切れない剛力番長。そんな彼女にウッズは詳しく自分なりの考えを伝えた。

「おそらく対能力者用に作られている頑丈な装甲なのかもしれません……皆さん、気を抜かず的確に戦車の破壊を続けてください」

 ウッズからの説明を聞いて、ミラールがそれに応答する。

「分かったわ。ルーキーズ! 各自、戦車を取り囲んで周囲から攻撃を開始!」

 ミラールからの指示を受けて、スター・ルーキーズは戦車の周囲に展開すると即座に攻撃に転じていった。

「ニュー・スターズ! オレ達も戦車に攻撃してくぞッ!」

 ルーキーズの戦闘を見て、フロートも彼らの奮闘に応えるようにニュー・スターズの仲間達に指示を仰いでいく。

 

 聖龍隊で現地の最前線で奮闘するスター・ジェネレーション、ニュー・スターズとスター・ルーキーズの二組は、過激な戦車の銃撃に対して的確に応戦していく。

 そして二組は巧みなまでの戦闘で、遂に戦車の側面に設置された機関銃を全て破壊した。

「ヨッシャ! あとは戦車本体を叩きゃぁ……」

 全ての銃器を破壊して意気込むフロート。だが次の瞬間、戦車の砲身から砲弾が放たれた。

「また来たぞ!」

 放たれた砲弾にルーキーズの工藤タイキが叫び、一同は咄嗟に物陰に避難する。そんな皆にフロートが告げた。

「ヨシ、今度は砲身を破壊するぞ」

 と、そんなフロートの発言にオペレーターのウッズが慌てて申し返した。

「待って下さい、砲身への直接の攻撃は効果が薄いです。まずは的確に戦車にダメージを与える為に、動きを止めてください」

 これを聞いたフロートはウッズに返答すると同時に仲間達に告げた。

「分かった。ヨッシお前ら! 戦車の動きを止める為、今度は戦車のキャタピラを集中攻撃だ!!」

 フロートの指示通りにニュー・スターズやルーキーズは戦車の駆動部分キャタピラを狙い始めた。

 攻撃を受け続け、次第に破損していくキャタピラ部分。そして遂にキャタピラは大破し、戦車は完全に動きを止められた。

「ヨシ! 動きが完全に止まった! 今がチャンスだ」

 そう言うとフロートは腕を前に突き出し両手の形を丸くすると同時に、その中心にエネルギーを溜め始めた。

「フロートラディカルビーム!!」

 エネルギーが溜まった次の瞬間、フロートが叫ぶと同時に両手の丸から強力な光線が放たれる。そしてフロートの放った光線が戦車に直撃すると、戦車は真っ赤になると同時に溶け出しては次の瞬間大爆発した。

「アウ! 今週のオレも……ん~~、スーーパーーーーッ!!」

 戦車を無事破壊してみせたフロートは御自慢の肉体を見せびらかす様に、両腕の五芒星を頭の腕で合わせたポーズを構えた。

 

 そして戦車を突破したニュー・スターズとスター・ルーキーズにオペレーターのウッズが話し掛けた。

「皆さん御無事ですね。では私は別の隊士の方々のオペレートに移ります、どうかお気をつけて」

「オオッ、ウッズの旦那ありがとよ」

 フロートは自分達のサポートをしてくれたウッズに礼を返し、ウッズはそのまま二組への通信から離脱しては他の聖龍隊士のオペレートに移っていった。

 その直後、ルーキーズの総部隊長ミラールはニュー・スターズのフロート総部隊長に話す。

「それじゃフロート、私達は別ルートを通って街の人たちを救出していきながら施設を向かうわ。そっちはそっちで私達と別ルートを通って、施設で落ち合いましょう」

「ああ、分かったぜ。今回、オレ達に歯向かう連中は皆ゾンビ。手加減しなくて良いから思う存分暴れ回れるぜ!」

「それじゃ、またお互い無事に施設で」「オウッ、お前らも無事で居ろよッ!」

 ミラールとフロートの二人が話し終わると同時に、二組はそれぞれ別ルートで目的の施設まで前進していくのであった。

 

 

 

 

[混沌の渦中で]

 

 スター・ルーキーズと別れたニュー・スターズは、その後タイの繁華街まで進攻していた。

 そして、その繁華街で商いをしている様々な人の救済を行いつつも同時に蔓延っていたゾンビ達を一掃して行った。

「ありがとうございますぅ。まさか聖龍隊の方々に助けてもらうなんて、夢のようです」

「い、いや……これも聖龍隊として当たり前の職務ですから」

 繁華街で助けた絶世の美女に賞賛されては顔を赤らめるデス・ザ・キッド。

「うわーー、本物のサムライだぁ! 私、ニッポンのサムライ、チョーー好きなのっ。ねぇ、サインサイン」

「い、いや、その……拙者は、その……」

 余り女性との艶やかな会話に不慣れである居合番長は耳たぶまで真っ赤に顔を染めていた。

 そして繁華街で救済した美女や一般人たちと別れて先を急ぐニュー・スターズ。

『ありがとうーー、聖龍隊のヒーロー! キャハっ』

 美女達に声を掛けて貰いながらも、恥ずかしさの余り返す言葉もない男性たち。そんな男性達を冷めた横目で見詰める女性達は、男どもに冷ややかな台詞を吐いていくのであった。

「……タク、男って何でこうも異性に関しちゃだらしないのかしら」

 文句を言うマカに続き、武器の姿から人間の姿に変わっていたエリとパトのトンプソン姉妹に椿も膨れっ面になる。

「全くだよ、キッドもみっともなく鼻の下伸ばしやがって」

「そうそう」

「い、いや……僕は鼻の下なんか伸ばしてなんかいないぞッ」

「………………」

「つ、椿……そう不機嫌になるなよ」

 ヤキモチを妬くエリ/パト/椿に対してパートナーのキッドとブラック・スターは必死に宥め返してた。

 と、そんな現況の中、高町なのはが男達に不思議そうな顔で話し掛けた。

「でも……みんな気付かなかったの?」「ん、何がだ?」

 なのはの発言に念仏番長が問い返すと、なのはは真顔で男達に衝撃の事実を告げた。

「え、だって……あの女の人達、みんな男性だよ。つまりはニューハーフ」

『え゛ッ?!』

 先ほど自分達が助け、そして礼を掛けてくれた絶世の美女達。彼女達が全員、元男つまりはニューハーフであった事実に男性陣はみな衝撃を受けるのだった。

「お、男……!?」

「あ、あの……ボンキュッボンのが……!」

「う、ウソだろ……!?」

 愕然としている男達に、サソリ番長が厳つい横目を向けつつ話してやった。

「何を言ってんだい。あの時、アタイらが彼女達を助けに入ったパブ。あそこニューハーフバーだったじゃないか。まさか気付いてなかったのかい?」

『………………』

 サソリ番長から語られた話を聞いて、完全に言葉を失ってしまう男達。そんな男達を目にして、真面目に職務を行っていたフロートと金剛番長が真顔で話し始めた。

「は、はは……そういや、タイって有名なニューハーフ大国だったな。忘れてたぜ」

「うむ」

 男達に呆然となる姿に苦笑するフロート、そして表情を変えずに一言頷く金剛。

 するとデス・ザ・キッドが苦笑を浮かべながら語り始めた。

「そういえば……以前、聖龍隊の職務がてらタイに来たとき、かなり美人な知事の女性と対面したことがあったけど」

「けど……?」

 フェイトが聞き返すと、キッドは苦笑を浮かべる暗い表情で語った。

「うん、その美人知事も……実はニューハーフだって後日知ったんだ」

『えッ!』

「いや、まさか政治面にまでニューハーフが浸透しているとは……タイ、恐るべし」

 キッドの語りに驚く男達に、キッド本人は凄まじいタイのニューハーフの底力を述べた。

 更にその時、キッドの話を聞いたフロートが真顔で語り始めた。

「そういや……前に修司から聞いた事があったな」「何を?」

 フロートの発言にカトレアが訊くと、フロートは真顔で聖龍隊前総長である小田原修司が発した言葉を皆に話した。

「ああ、前総長 修司の言う事にゃ……「タイで美女を見かけたら、8割がた男と思え」って」

『……………………』

 前総長 小田原修司が言い残していた格言に、さすがのニュー・スターズも余りの事に失言してしまうのだった。

 

 一方ニュー・スターズが都市部を進行中、聖龍HEADと赤塚組幹部衆も都市部の奥へと進攻しては目的の製薬企業の施設を目指す。

「それにしても……俺達がタイにやって来ると同時にバイオハザードが起こっているなんて、余りにも出来すぎてるな」

「うん、まるで僕らが此処に駆け付けてくるのを察知していたみたいに……」

 新世代型二次元人を追って遠路遥々タイに駆け付けて来た聖龍隊だったが、それと同時に発生していたバイオハザードに只ならぬ偶然を感じるメタルバードとジュピター・キッド。

 二人が不自然なほどに重なったバイオハザードに懸念を抱いている中、他の聖龍HEADも二人に続いて町中を進攻していく。

 そんなHEADの傍らには、彼らと東南の密林から行動を共にしている赤塚組の幹部衆の姿も有った。

 二組が進行する中、進行先で炎上する複数の自家用車が積み重なり通行不能となっていた。進路先が塞がっていた為、彼らはやむを得ず家屋の中を進む事となった。

「もう、あちこちで火の手が回って迂闊に進む事すらできなくなっているね」

「そうね、これだと街の人達の避難誘導にも支障が出るでしょうし」

 家屋内を進むHEADのセーラームーンとセーラーマーキュリーの会話の最中、家の影から突如としてゾンビ化した民家の住人が襲いかかって来た。

「応戦しろッ」

 総長メタルバードの掛け声の下、HEADはゾンビ化した住人を迎撃する。

 そんな戦闘による騒音が鳴り響く中、キング・エンディミオンが気付く。

「ん? おい、赤塚組の連中が居ないぞ?」「あれ、ホントッすね」

 エンディミオンの指摘に堂本海斗も幹部衆が近くに居ない事を認識する。HEADは姿が見えなくなった幹部衆を探し回る。

「おーーい、大将……どこに行ったんだ?」

 メタルバードが呼びながら家内を見渡していると、家屋の一室で大将達の姿を発見した。

「なんだ大将たち、此処にいたの?」

 大将たち幹部衆の姿を視認したミラー・ガールが室内の大将達に声を掛けると、彼らは室内を物色しながら彼女たちHEADに話し返した。

「おお、お前らちょっと済まない。少しばかり家捜しでも、ついでにしとこうかなって思ってよ」

 そんな大将たち赤塚組の行為を前にして、ウォーターフェアリーが呆れた様子で言った。

「全く、もう……姿が見えなくなったと思ったら物色してるとは……」

 すると赤塚組幹部衆の一人テツが物色していた金の腕時計を品定めしながら言い返した。

「なに、俺達の生業は誰からも支援しては貰えないんでね。お宅らと違って…………チッ、ただのメッキか」

 多くの企業や国家、そして組織から何かしらの援助を施してもらっている聖龍隊とは違い、赤塚組は多少の犯罪行為が許されるセブンズ・ガードとしての特権を利用して、多少の利益が出る小遣い稼ぎを頻繁に行っているのである。

 そしてメッキや安物の小物をあらかた懐に仕舞い込んだ幹部衆は、再び銃器を手に取るとHEADに声を掛ける。

「さてと、粗方の品物は頂戴した事だし……さっさと都市を抜けて、目的の施設とやらに向かうとしますか」

「お前らは……」

 平然と態度を取る大将の言動に呆れ果てるメタルバードを尻目に、幹部衆はHEADと合流しては再び歩を進ませる。そんな幹部衆の一人である女性、海野なるは旧友であるセーラー戦士達に半ば呆れた表情で言葉を掛けた。

「ごめんなさい、ウチの男達って何かと物入りで……色々と工面しないといけないのよ」

「はぁ……」

 海野なると同様に幹部衆の男達の行動に呆れるチカ子/水原花林/秋夏子/山崎千春/市川レイコ/ふゆみ/アケミ/ミズキらの表情を見て、半ば困惑するHEADのセーラー戦士達に彼女等の旧友である面々。

 

 

 

 

[始動]

 

 混乱の渦中に喘ぐタイを突き進む聖龍隊。彼らは各々と目的の場所であるタイの製薬企業その施設まで、あともう少しの所まで駆け付けていた。

「よしッ、もうすぐ目的の施設だ! HEAD、攻撃の手を緩めず猛進しろ!」

 総長メタルバードの指示の元、聖龍HEADは各自眼前に群がってくる無数のゾンビと激しく応戦していた。

 そんな中、HEADと共に進攻していた赤塚組幹部衆の大将がメタルバードたちHEADに荒げた声を掛ける。

「おいッ、バーンズ! このまま目の前のゾンビ共と戦ってばかりじゃ、一向に進めねえ! 一斉に奴らの群集に強力な攻撃をブッ放して、それで群集を割いてくれッ! その隙に俺達が割かれた間を通って一足先に施設に向かう!」

「だ、だが……お前達だけで大丈夫か? タイの都市がこの状況だ、その施設にも多数のゾンビがウヨウヨしてるかもしれねえぞ」

 HEADと別れて一足早く施設への進入に向かうと言い出す大将の言葉にメタルバードが反論すると、大将は男気溢れる物言いでメタルバードに話し返した。

「ヘッ、心配無用! もうラッグでの居城みたいに脅えたりはしねえ! それに何より新生代型の、俺達の後輩とも呼べる二次元人が囚われているかも知れねえなら一刻も早く助け出さなきゃならねえだろうがッ! 俺達が一足先に施設に向かって、先に新世代型を助け出しておく。バーンズにアッコ達は後から来てくれては、一緒に力を合わせりゃ問題は無ェだろうが」

 この大将の力強い言葉を聞いて、メタルバードは大将たちに言った。

「……うん、分かった! お前達を信じよう、新世代型の救出は任せたぞ。此処はオレたちに任せて、お前らは先に施設に進入して行ってくれ! オレ達も施設周辺の敵を一通り片付けたら、スグに後を追う」

「ああ! 任せとけ! 赤塚組の真髄、見せてやるぜッ!」

 大将達の強い決心に彼らの意思を見出したメタルバードが了承すると、大将は意気揚々と返答するのだった。

 そしてHEADは眼前に群がるゾンビの群衆に強烈な攻撃を一斉放射しては、群集の中に一筋の道が割かれては現れた。そして大将たち赤塚組は、その割かれた瞬間に一斉に駆け出しては目的の研究施設まで走り出した。

「それじゃアッコ! バーンズ、ジュニア、それにアプリコットの嬢ちゃん! 先に行ってるぜ!!」

「大将、みんな! 気をつけてっ」

 先陣を切って走る大将の掛け声に、赤塚組の皆に声を掛けるミラーガール。

「それじゃうさぎちゃん、それにセーラー戦士のみんな。無事で居てね」

「僕達も必ず生き抜くから、みんなも生き抜いて!」

「うん! なるちゃん、それにぐりお! そっちも気をつけてねっ!」

 セーラームーン率いるセーラー戦士達に声を掛けながら駆け出す海野なるとぐりお夫妻に、声を掛けられたセーラームーンも元気に言葉を返す。

「ハニー、先に行ってるわ」「ええ、夏子たちも気をつけてね」

「りりかちゃん、また後で」「うん、花林もね」

 互いに声を掛け合う秋夏子とキューティーハニー、そして水原花林とナースエンジェル。

「さくら、僕達が先に向かっては必ず新世代型の人達を助けておく。だから君達も、どうか無事に後から来てくれ」

「うん、分かった。山崎君、どうか千春ちゃんの事よろしくね」

「大丈夫よ、さくらちゃん。私だって自分の身くらい自分で守れるから」

 カードキャプター木之本桜に述べていく山崎貴史に、彼の妻であり自分の旧友である千春の事を宜しくと伝えるさくら本人。だが、そんな彼女に当の千春は笑顔で話し返すのであった。

「結ちゃん、春奈ちゃん、それに愛ちゃん。必ずまた……」

「うん!」「其方も、どうかご無事で……」「一太郎、レイコのこと宜しくね」

「ああ、分かってるとも!」

 コレクターズの結/春奈/愛に言葉を述べ掛ける市川レイコに三人も言葉を返すと同時に夫の一太郎も三人にハッきりと返事する。

「そんじゃ、ちせ! また後で落ち合おうぜ」

「気をつけて」

「くれぐれも無謀な真似はしないで……!」

「大丈夫、俺達が付いている」「そうそう危ない真似は、特に大将にはさせないわ」

「だからそっちも安心して後を追ってきて。ちせ」

 旧友のアツシ/アケミ夫妻に注意を呼び掛けるちせに対し、自分らが居るから安心しろと告げ返すテツ/ふゆみ夫妻。そして最後に安心して後から来るようにとちせに言うミズキ。

 そして赤塚組は頭領の赤塚大作こと大将を先頭に、ギョロ/ゴマ/チカ子/海野ぐりお・なる夫妻/水原花林/秋夏子/山崎貴史・千春夫妻/市川一太郎・レイコ夫妻/テツ・ふゆみ夫妻/アツシ・アケミ夫妻/ミズキら幹部衆の一行がHEADより先に新世代型が囚われていると思われる研究施設へと向かうのであった。

 

 そんな戦況の中、タイのバイオハザード鎮圧を行っていた聖龍隊士は度重なる激しい戦闘でその身を痛める者までも続出していた。

「うぅ……」「大丈夫か、しっかりしろ」

 傷つき倒れていく同砲を見放さず、しっかりと肩を貸しては共に戦場を歩み続けて仲間の元に向かう隊士たち。

「そっちはどうだ!」

「こっちには、もう人は居ない! ほとんどがゾンビ化しちまってる!」

「此方の方にも、既に生存者の姿はありません。生き残っている市民は、既に郊外の避難区域に向かったようですね」

 タイ都市部での生存者確保のため奔走していた聖龍隊の隊士であり、同時にHEADメンバーの身内でもある木之本桃矢/月野進悟/森谷賞の三人は、引き続き都市部での活動を続ける。

 

 戦況が一層激しくなっていくタイの都市。その中央区で最も高いビル、その最上階の大部屋で一人チェアーに腰を据える人物が。

 その人物は壁一面に設置された複数のモニターからバイオハザードで混乱に喘ぐ町の様子とそこで活躍し続ける聖龍隊の面々を、メインデスクの前でチェアーに腰を据えては悠然と眺めていた。

「クックック、聖龍隊の連中が……遂に此方に向かって動き出したか」

 モニターに映る聖龍隊の面々を眺めながら、その者は不敵に笑む。

「クックックック……だが、もう遅い。既に破滅への序曲は始まっているのだ」

 その者はそう言うと、壁一面のモニターに再び視線を向ける。だが、その視線の先のモニターに映っているのは町の場景などではなかった。

 モニターに映し出されていたのは、どこかの薄暗い施設。しかも其処に映ったのが、何と鉄格子の向こう側に閉じ込められては不安げな表情を浮かべている失踪した新世代型の二次元人達であったのだ。

「クックック、新世代の二次元人どもよ……己が遺伝子に刻まれた忌まわしき血を呪うがいい。まぁ、私にとってはこの世界のパワーバランスを平常に戻す為に必要な素晴らしき遺伝子ではあったがね」

 映し出される獄中の新世代型を眺めながら不敵に微笑する。

 と、その者がモニター越しに映し出される不自由な新世代型を眺めていると、その者は別のモニターに目を奪われた。

「おや? あの子供達は何なんだ? あのような二次元人は研究施設には幽閉しては居ないのだが……それ以前に、どこから進入してきたのだ?」

 その者がモニターに映る見慣れぬ子供達に気を取られているその時、またまた別のモニターに映った強引に外からの出入り口を開けては中に進入してくる者達に目が行った。

「ッ! 彼らは確か……赤塚組の頭領、赤塚大作。それにその幹部衆ではないか。そうか……聖龍隊よりも先に新世代型を解放しようと愚かにも施設に足を踏み入れたのだな」

 不敵に口元を緩ませるその者は、強引に施設に侵入してきた赤塚組の面々、そしていつの間にか施設に姿を現していた子供達を見て悠然と語るのであった。

「フフフ、先ほど施設に侵入してきた青年と言い……聖龍隊と親交の厚い赤塚組に、見ず知らずの子供たち。今日は実に素晴らしい一日となるだろう……そう、新たな自然界の頂点が誕生する奇跡の日に!」

 怪しくも誇らしげな物言いで語り続けるその者は、語り終わると再び腰を据えてモニターに映る映像に目を向けるのであった。

 

 

 

 

[遭遇]

 

 その頃、大将たちが侵入した研究施設。その施設の地下、しかも最下層は薄暗く、照明の電源が切れていた状況であった。

 その最下層の薄暗い通路には、微かな明かりの許ひたすら手探りで突き進む三人の子供たちの姿があった。

 三人の子供のうち、頭から足元まで黒いローブ姿の子供が後ろのゴシックロリータ姿の女の子とピンク系の服の女の子二人に明かりを持ったまま言葉を掛けた。

「チョコ、桃花。暗いから周りには、特に足元には気をつけなよ」

「は、はい……」「分かりました、先輩……」

 黒ローブ姿の黄色い瞳と片目が隠れた銀髪の子供からの言葉に、二人の少女は暗闇に脅えながらも小さく返事する。

 この三人、銀髪の黒ローブがギュービッド、ゴスロリ姿の女の子が黒鳥千代子ことチョコ、そして桃花・ブロッサム。

 そして魔法の杖の先に微かな灯火を付けては先頭を歩くギュービッドが、黒魔女の弟子である後方の黒鳥千代子に不機嫌そうに話し掛けた。

「まったく、チョコあんたって奴は……たかが居なくなっちまった琴浦たちを探すために、黒魔法を駆使して居所を探し当てては迷う事無くタイにまで出向くとは」

 すると話し掛けられたチョコは師であるギュービッドに不安な眼差しで話し返した。

「だ、だって……琴浦さんたち、いきなり居なくなったって聞いたから。それで、どうにかして場所だけでも特定しようと黒魔法で探していたら……」

 チョコの話に彼女の妹弟子である桃花が付け加えた。

「探していたら、琴浦さんたちが独房の中に閉じ込められているのが解ったから、それでお姉ちゃんは居ても立ってもいられずタイに向かおうって決心しちゃったんだよね」

「う、うん……」

 桃花からの指摘に小さく頷くチョコ。すると、そんな悲痛な表情のチョコにギュービッドが話し掛けた。

「やれやれ、手の掛かる弟子だよホント。蒸発した琴浦や真鍋たちを、どうしても助け出したいって言い出しちゃって。一人じゃマトモな黒魔法も使えないだろうし……それで仕方なくアタイ達も一緒に付いて行ってやってるんだけどね」

「フフフ、でも先輩だって心配してたじゃないですか、琴浦さんたちの事。お姉ちゃんが助けに行くって言わなきゃ言わないで、結局はお姉ちゃんや私を巻き込んで一緒に助け出しに行ってただろうし」

「そ、そりゃ……へ、へんっ。真鍋みたいに、激しくド突き倒しても罪悪感を覚えない変態がいないと暇なだけさ。チョコだけでも十分だけど、オマケ感覚で真鍋の様な女好きもからかわないと毎日が侘しいんでね」

(素直じゃないな、ギュービッド様……私みたいに、みんなを助けたいって言えばいいのに)

 桃花からの問い掛けに突っ張り返しながらも話し返すギュービッド、だが彼女の本心に気付いているチョコは内心素直に話さないギュービッドに対して呆気に感じていた。

 三人は更に施設の奥へと進んでいく。だが、三人は気付いていなかった。そんな三人を、近場の物陰から一人の人物が拳銃の弾奏を曳きながら目を光らせていた事に。

 

 そして少女達が施設の最下層その最深部に近い所まで足を運んだ時であった。

「ふぅ、かなり歩いたけど……一体全体、琴浦や真鍋たちは何処にいるんだ?」

 歩き草臥れたギュービッドは未だに影も形も見当たらない琴浦春香や真鍋義久を始めとする新世代型たち姿を求めて辺りを見渡す。

 と、その時「ッ! えっ?」「! ど、どうしたの? お姉ちゃん……」突然ハッと顔の向きを激しく振るチョコの様子に驚いた桃花が訊ねた。するとチョコは指を差しながら桃花に答えた。

「う、うん……今、何かが其処の影で動いたような」「なにっ?」

 チョコの言葉にギュービッドも過敏に反応する。

「何かの見間違いじゃないのか? それとも単にネズミか何かが」

「う、ううん。今のは確かに……それもハッキリと人の影だった」

 ギュービッドの問い返しにチョコは率直に答える。そして三人はチョコが目撃したという人影が横切った物陰に、静かにゆっくりと近寄ってみる。

 三人が恐る恐る物陰に近づき、そして三人同時に物陰の向こう側に顔を向けようとする。

「い、行くよ、1,2……3!」

 次の瞬間、三人はギュービッドの合図で一斉に物陰に顔を覗かせた、その瞬間「動くな!」『ひッ!!』物陰の向こうに三人が顔を覗かせた途端、大声と同時に銃口を向けられて三人は豪く驚愕する。

 そして三人は受講を向けられたまま尋問され始めた。

「お前らは誰だ?」「え、ええっと、私達は……」

 突如、銃口を向けられ厳つい口調で問い詰められるギュービッドやチョコに桃花たちは酷く挙動不審な状態に陥ってしまう。が、銃を向ける人物がサングラスにスキンヘッドの強面の青年で、迫力満点のその強面で少女達に言い寄る。

「答えろ! この施設の関係者か」

「ち、違う! アタイ達は此処で人探しを……」

 反論するギュービッド、だが彼女の発言を聞いた青年は顔をしかめては不審に思った。

「人探しだと? 怪しいな……しかも、いくら所員が人っ子一人いないとはいえ、ガキが三人だけで施設に忍び込めるとは到底思えないが」

「そ、それは……」

 青年からの問い詰めに返す言葉が思い当たらない桃花。すると眼前の青年は口を噤んでしまう三人に強く言い放つ。

「ハッキリしろ! ガキ相手でもブッ放すぞ!!」

 容赦なく問い詰めては今にも銃を発砲する勢いを示す青年の言動に、三人はすっかり脅えてしまうばかりであった。

 だがそんな現状の中、チョコは勇気を振り絞って目の前の青年に自分達の実情を正直に伝えた。

「ま、待って下さい! 私達は本当に友達を助けるために此処まで頑張って来たんですっ。この施設の何処かに友達が捕まっていて……一刻も早く助け出したいんです!」

「………………………………」

 チョコの必死の釈明と彼女の眼差しを前にして、青年はサングラス越しで無言の眼差しをチョコたちに向ける。

 そして青年は、少女達に向けていた拳銃を下ろしチョコたちに言葉を掛けた。

「ふぅ、解ったよ。お前達が嘘を言ってない事は良~~く分かった」

 青年はチョコ達が嘘偽りを言っていないと認識し、それに対してチョコたちは恐怖で強張っていた表情を明るく一変させた。

 銃を向けていた青年との蟠りが解けると、チョコは青年に訊ねた。

「あ、あの、お兄さん。この施設で人が閉じ込められている所って、解りますか?」

「い、いや……俺も遂さっき、ここに忍び込んだから詳しくは解らねえが……」

「何だい、アタイらに色々言っている割には、お宅も忍び込んだ口かい」

 青年の答えにギュービッドは口を尖らせて、青年に言い返す。そして青年の答えを聞いたチョコはしばし考えた後、青年に突拍子もない事を言い出す。

「そうですか……あ、そうだ。お兄さん、もし良かったら私達と一緒に友達を探してくれませんか?」

「ッ!」

 チョコからの要望に青年は不意を衝かれる勢いで驚く。そして青年同様、チョコの提案に側にいたギュービッドや桃花も驚いた。

「な、何言ってんだいチョコ! こんな、見るからに物騒そうな奴になぜ頼む!?」

「お、お姉ちゃん! いくら何でもそれは……!」

 素性が不明な上に、如何にも物騒な面立ちの何処の誰とも解らない青年への頼み掛けに二人は驚き反論する。

 すると愕然とする二人にチョコは平然と笑顔で話した。

「大丈夫だよ。私、この人が悪い人には見えないし……何よりさっき銃を向けてきた時のこの人、とっても強そうだった。きっと一緒に来てくれれば琴浦さん達を助け出せると思うの!」

「ちょ、チョコ……」「お姉ちゃん……」

 笑顔で平然と青年の実力を頼もしく思いそして信頼するチョコの物言いに、ギュービッドも桃花も唖然としつつも返す言葉を失くした。

 そしてチョコは再び青年に自分らと同行してくれるよう頼む。

「お願いします。私達のお友達を……囚われてる人達を助けるのを手伝ってください」

 頭を下げて青年に協力を願い込むチョコ、そんな少女の姿を目の前に青年は答えた。

「……ふぅ~~、仕方ねえな。たまにはガキのお守りでもしてやるか」

「あ、ありがとうございます!」

 渋々チョコからの要望を承諾する青年に、チョコは心の底から礼を言った。

 

 そして三人との同行を引き受けた青年は、自分から先頭に立ち三人を守る形で施設の奥へと進んでいくのであった。

 

 

 

 

[再会]

 

 謎の青年と施設の奥で遭遇したチョコ/ギュービッド/桃花の三人は、青年との同行をお願いするチョコの要望によって、4人で施設の最下層その奥へと足を進ませるのであった。

 

「……だいぶ進んだけど、いったい真鍋たちは何処に閉じ込められてるんだ?」

「み、みんな……無事でいるかな」

 一向に姿が確認できない新世代型にウンザリしてきたギュービッド、そして彼らの安否を心から祈るチョコ。

 と、4人が先へ進んでいく最中、突如青年が立ち止まり後方の三人に声を掛ける。

「待て。何やら音が……いや、人の声がする」

「え、人の……」

 青年の発言にチョコも耳を澄ませて聴覚に意識を集中させる。すると確かに人の声らしきものがチョコの耳に聞こえてきた。

「あ、ホントだ」「わ、私にも聞こえた」

 チョコ同様、耳を研ぎ澄ませた桃花の聴覚にも人の声が認識される。

「も、もしかして琴浦さん達じゃ」

「い、急ごう! 本当に琴浦や真鍋たちかもしんねえ!」

 声の主が探していた親友達かもしれないと思い、期待に胸を躍らせるチョコとギュービッド達は先を急いだ。

 

 そして4人が辿り着いたのは、他の施設内と同じで電源が絶たれては照明が消え、薄暗くなっている殺風景な大部屋であった。

 薄暗い中を、青年が携帯していた懐中電灯を頼りに周囲を見渡してみると、其処には鉄格子張りの牢屋が無数に大部屋の周囲に見受けられた。

 少女三人は、殺風景な大部屋の周囲に張り巡らされた無数の鉄格子の牢屋を目の当たりにして言葉を失う。

 と、その時だった。無数の牢屋を無心で眺めていた4人に、牢屋の方から声がした。

「誰なの?」「えっ、その声は……!」

 懐中電灯の灯りに気付いた牢屋の中の声の主、だがチョコはその声に聞き覚えがあった。

 そして慌てて牢屋の方に駆け寄ると、鉄格子の向こうでチョコたちに顔を向けていたのは行方不明になっていたチョコたちの親友 琴浦春香であった。

「こ、琴浦さん!」

「ちょ、チョコちゃん? チョコちゃんなの!?」

 牢屋の中に閉じ込められている琴浦も、チョコの顔を目にして不安でいっぱいだった胸中に少しばかり灯が灯った心境に落ち着く。

「琴浦さん! 無事だった……」「チョコちゃん……うゥ」

 再会しあったチョコと琴浦は胸に突っかかっていた不安が一気に無くなった為、双方とも安堵の余り思わず目から涙を零す。

 するとチョコと琴浦が顔を合わせていたまさにその時「ちょ、チョコちゃんなのか?」と琴浦が入れられていた牢屋の奥から、これまたチョコ達にとって聞き覚えのある声がしてきた。

「そ、その声は真鍋か!?」

 声を聞いて訊き返すギュービッド。そして彼女の発言に続いて青年が手にしていた懐中電灯を牢屋の奥に向けると、其処には真鍋義久に彼の後ろには御舟百合子/室戸大智/森谷ヒヨリ達の姿が暗闇の中にあった。

「真鍋さん! それに百合子さんに室戸さん、森谷さんも!」

 琴浦に続いて他の知人達の姿を目にして桃花は歓喜に湧いた。

「お前ら無事か? こんな所に閉じ込められてて……!」

 ギュービッドが牢屋の中の琴浦たちに問い掛けると、琴浦が答え返した。

「な、何とか……実は私達、ここに連れて来られてから無理やり血液を採取されたり、訳の分かんない薬を打たれたりしたけど……危害だけは加えられてないわ」

「そう、良かった。今何とかして出しますね」

 琴浦の話を聞いて安心したチョコは、牢屋の開閉を管理しているカードキー挿入の機械部分に試しにと黒魔法を使ってみた。

「ルキウゲ・ルキウゲ……カギアケーロ」

 しかしチョコの実力が足りなかったのか、牢屋の電子ロックは解錠しなかった。

「あ、あれ……」

「タクッ、チョコお前じゃ技術不足だ。どれ、アタイに代わってごらん」

 と、チョコに代わってギュービッドが牢屋の解錠に掛かろうとしたその時、側にいた青年が二人のやり取りを見て不思議そうに訊ねた。

「お、おい。お前ら、いったい何やってんだ?」

「あ、ああ、そ、その……じ、実は私達、少しばかり魔法が使えるんでーー、それで鍵を開けようかなって」

「何! お前達も一種の能力者だったのか」

 青年の問い掛けに戸惑いながらも答える桃花、彼女の発言を聞いて青年は驚かされる。

 そんな中、チョコに代わってギュービッドが牢屋の開錠に試みた。だが……

「っ……参ったね。どうも対能力者用の装置が組み込まれているのか、アタイの黒魔法も効かないみたいだ」

「そ、そんな……!」「何とかできねえのか、ギュービッド」

 自身の黒魔法が効かない事に苦悩するギュービッド、そんな彼女に琴浦と真鍋が必死に訴える。

 そんな時であった。困惑しているギュービッド達に、彼女達と同行してきた青年が声を掛けてきた。

「な、なあ……」「ん、何だいお兄さん」

 声を掛けてきた青年にギュービッドが顔を向けると、青年は真顔でギュービッドらにズボンのポケットから取り出した物を見せた。

「い、いや……ここに来る途中の部屋でカードキー見つけたんだが、これ使えないか?」

「って! カードキーがあるんだったら最初ッから言いやがれ!!」

 青年が徐にポケットから取り出したカードキーを見せられて、今まで葛藤していたギュービッドは青年に怒鳴り散らした。

 

 そして青年が偶然にも所持していたカードキーは見事に琴浦たちが閉じ込められていた牢屋の鍵を開錠し、琴浦たちはようやく牢屋から出られた。

「琴浦さんっ」「チョコちゃん! ありがとう」

 互いに再会を喜び合うのを示すかのように抱きしめ合うチョコと琴浦春香。そして琴浦と共に牢屋から出られた真鍋たちは遠路遥々駆け付けて来てくれたギュービッド達に礼の言葉を掛けていた。

「いや、助かったぜギュービッド。お陰で、ようやく自由になれた」

「ありがとう、ギュービッド、チョコちゃん、桃花ちゃん」

「わざわざ来てくれて嬉しいです」「ホントにありがとう」

「いやいや。礼を言うなら私じゃなくチョコに言ってやんな。わざわざみんなを探し当てた上に助けに行こうって言い出したのは、チョコなんだからさ」

 真鍋/御舟/室戸/森谷らの礼に、ギュービッドは自分よりもチョコの方に礼を述べてくれと伝える。

 そして琴浦は改めてチョコを始めとする少女三人に礼を述べる。

「三人とも、本当にありがとう。こんな怖い所まで助けに来てくれて……」

「ホントだな。に、しても……此処は何処なんだ?」

 琴浦に続いて発言した真鍋にギュービッドが答えた。

「アレ? あんた等、ここが何処なのか分からず閉じ込められていたのかい? 此処はタイだぞ」

「た、タイ!?」

「ウソ……! 私達、そんな遠くまで連れて来られていたの?」

 ギュービッドから自分達が今居る所がタイであると教えられた真鍋や御舟たちは驚愕した。

「な、なんでタイにまで僕らが連れて来られたんでしょうかね? 何の目的があって……」

 思わず考え込んでしまう室戸。その時、皆が各々と話し合っている最中、森谷が皆に言い寄ってきた。

「ね、ねえ! みんな。今は私達がなぜ誘拐されて、タイに連れて来られたのか考えるよりも……一刻も早く、この場から逃げる方が先決じゃないの?」

 森谷に続いてギュービッド達と同行してきた青年も同じ事を言う。

「その通りだな。もう此処に長居する理由はないし……早々に退散する事をオススメするぜ」

 青年の提案にギュービッドも同意する。

「それもそうだな。さっさと琴浦たちと、こんなとこからヅラかろうぜ」

 そして皆がその場から離れようとした、その時。

 

 

 

[脱出]

 

「お、おい! 誰か居るのか!?」

「ヒッ!」「ほ、他にも誰かいるのか?」

 突然、暗闇に響き渡る声に、真鍋とギュービッドらは身を震わせた。

 更に暗闇の奥から続けて他の声も聞こえてくる。

「誰か居るの? ねえ、返事して!」

「おい! 閉じ込められているんだ、出してくれ!」

「お願い! ここから出して」「頼むから出してくれ!」

 闇の中から縦横無尽に飛び交う多種多様な叫び声、そんな声々を耳にして真鍋が愕然となりながらも呟いた。

「ほ、他にも閉じ込められている連中がいるのか?」

 そして一同は同じ大部屋にある他の牢屋の一つに歩み寄り、そしてゆっくりと懐中電灯を牢屋に向ける。すると牢屋の中の人間は差し込まれた光りに眩しがった。

「あ、アンタは!」

 牢屋に向けた懐中電灯に眩しがる人を見てギュービッドが声を上げる。そして彼女は牢屋の中に居た者の名を叫んだ。

「直枝……直枝理樹じゃないか!」

 ギュービッド達の目に入ったのは、以前にもアニメタウンの公園で共に聖龍総長バーンズに軽食を奢ってもらった顔見知りの直枝理樹(なおえりき)であった。更に理樹に続いて彼の奥から別の見知った顔も近寄ってきた。

「そ、その声……」「確か、前にも会っている……」

 近寄ってきたのは、棗鈴(なつめりん)と能美クドリャフカの二人であった。更にギュービッドらが目を凝らしてよく牢屋の中を見てみると、その他の【リトルバスターズ!】の面々までも其処にいた。

「あ、あんた等も……!」

 以前にも顔を合わせた事のある面々を前にして、ギュービッドは唖然とするばかり。

 すると先ほどの琴浦たちと同じ状況である彼らを見て、チョコが発した。

「大変、この人たちも出してあげよう! お兄さん、さっきのカードキー良いですか」

「ああ、構わねえぜ」

 チョコに問い掛けられた青年は何の躊躇もなく、チョコに先ほど琴浦たちを入れていた檻を開けたカードキーを手渡した。

 そしてチョコは何の迷いもなく理樹たちを入れている牢屋の扉をカードキーで開錠し、理樹たちを出してやった。

「よ、良かった……やっと出られた」

 解放されて安堵に浸る理樹たち。するとその場景を薄暗い中見ていたのか、周囲から続々と解放を願う声が飛び交った。

「お、おい! 次はこっちを開けてくれ!」

「お願いします。私達も出してください」

 老若男女と声がする中、チョコは戸惑う事なく他の収容者たちを次々に解放してあげた。

 

「ヒぃ~~、何で俺達が誘拐されなきゃいけねえんだ。俺んち貧乏で金なんてないのに~~!」

「燃堂、落ち着け。今は此処から脱出する事が最優先だ。泣くのは止めろ」

 理由も解らず誘拐された上に閉じ込められていた現状に大粒の涙を延々と流ながして泣き喚く燃堂力(ねんどうりき)に、親友である斎木楠雄(さいきくすお)が話し掛ける。

「みんな久しぶりだな! 元気にしてたか?」

「アラタも元気そうだな……って、今はお互い再会を堪能している場合じゃない」

「そうだな、どうにかみんなで脱出しないと」

 久々の友との再会に大いに喜ぶ瀬名アラタに対して、親友の出雲ハルキと星原ヒカルは落ち着いた心持ちで現状を検討していた。

「お久しぶりですね、大門学園長……いえ、今はその名も意味を成しては居ませんでしたわね」

「………………」

「み、美都先生……」「……」

 気まずい空気が張り詰める中、互いに険しい顔色で向き合う美都玲奈と大門ジョセフィーヌ。そんな二人を前にして途惑う猿田学と沈黙を保っている海道ジン。

「フンッ、まさかアンタ等と一緒に牢屋にブチ込まれるとは運がないよッ! 何なら此処を出る前に決着つけるか、オイ」

「相変わらず気性の激しい奴だ。良く状況を見渡してみろ、今は互いに争い合っている場合などではない! 不本意だが一時休戦とするぞ」

 勝気な勢いで言い迫る纏流子(まといりゅうこ)、だがそんな敵対心を向けてくる流子に休戦を言い渡す鬼龍院皐月(きりゅういんさつき)

「れ、レイジ……レイジ! また会えるなんて……!」

「セイ! こんな所でまた会うなんて……良いのか悪いのか分かんねえな」

 互いの再会に心から嬉々と笑顔を浮かべるイオリ・セイとアリーア・フォン・レイジ・アスナの二人。そんな二人を前にして同じ心境を感じる【ガンダムビルドファイターズ】の面々。

「ね、ねえ……あの人たち、確か今は事務所か何かの問題で全面的に業務を停止されているアイドルの……」

「え、ええ……彩瀬なるに福原あん、涼野いと達よね?」

 集団の中にいた少女達の姿に、森谷ヒヨリと御舟小百合はヒソヒソと話をする。

 

 そんな解放された人々の余りの数に圧倒されるギュービッドとチョコ。

「う、ウソだろ? 琴浦たち以外にも、こんなに沢山の二次元人が……」

「す、凄い数……って言うか、こんな大勢で脱出できるのかな?」

 と、ギュービッドにチョコそして桃花らが唖然としている中、三人と施設内で遭遇し同行してきた青年が徐に解放された人々の数を数え始めた。

「っ? お兄さん、何をしているんですか」

 傍らで解放された人々の頭数を数えていた青年に琴浦が不思議がって訊ねると、青年は彼女に対して真顔で答えた。

「いや、何……こんだけ助ければ、国とかが礼金ぐらいは払ってくれるかなってよ。何より、こん中にはかなりの有名人も大勢いるみてぇじゃねえか。この連中からもドンだけ金を搾り取れるか頭ン中で勘定していただけさ」

「って……アンタ、金が目当てなのかッ!」

 青年の発言にギュービッドが言い返すと、青年はサングラスを指で摘まんでは掛け直しながら真顔で答え返す。

「当たり前だろ、世の中タダ働きするお人好しが居るかッつの。まぁ、こっからの脱出経路も先導してやるし、それまでは一応俺なりにアンタ等全員をガードしてやっからよ。その分、報酬も後々には貰うがな」

「な、何て奴……!」

 全てを金勘定で為して行こうとする青年の言動に感情を昂らせる真鍋。だがそんな真鍋の反論を耳にして、青年は腰に下げていた拳銃を手に取ると同時に真鍋に歩み寄っては迫力のある物言いで迫った。

「良いか坊主、世の中はどう足掻こうと全ては金次第なんだよ。人を救うも、人を殺すも……全ては金で決まっちまうのが道理なんだよ。……ま、あんた等みたいに平和ボケした日常しか送ってない連中には理解できねえと思うが」

「ッ……!」

 青年の言動と態度に、真鍋はもちろん他の面々も非常に重く険しい顔色を浮かべる。

 そんな周囲の空気を微塵も感じず、青年は皆を引き連れてその場から移動しようと先導を始めた。

「よし、取りあえずはこの場から離脱しよう。守ってやっから遅れずに付いて来い」

 と、青年が先導を開始しようとした、その矢先「あ、あの……」と声がした。青年が声の方に顔を向けると、そこには再会した仲の良い二人、チョコと琴浦の姿があった。

「なんだい、お嬢ちゃんたち」

 無愛想な強面で問い返す青年、そんなサングラスの青年にチョコと琴浦は彼に脅えながらも質問した。

「あ、あの……そういえば、まだ名前聞いてなかったな、って……」

「た、助けてくれて嬉しいですよホント。だ、だけどまだお兄さんの名前を、みんな聞いてないから……」

「…………」

 自分の名を問い掛けられた青年は黙然と、眼前のチョコや琴浦そして助け出された皆々にその厳つい顔を向ける。

 だが、次の瞬間「……俺か、俺の名は……」と青年が語り始めると、彼は同時に顔に掛けていたサングラスを外しその素顔を皆に晒した。

 サングラスを外した青年の眼光は厳ついほど鋭く、更に皆が顔に視線を集中させると彼の左頬には傷が付いているのが見て取れた。

 素顔を晒した青年は、チョコと琴浦の問い掛けに鋭い眼光と厳つい強面で名乗った。

 

「ジェイク……ジェイク・ミューラーだ」

 

 そして次回

 聖龍隊の隊士たちに迫る危機!

 そして誘拐された新世代型二次元人たちの運命は如何に?

 

 英雄達の前に立ちはだかる強敵

 傷つきながら敵を倒しては進んでいく勇士たち

 

 

 混乱の果てに彼らを待ち受けてるものは!?

 

 

 

 

[今回のキャラ紹介]

 

 フロート

 所属:聖龍隊ニュー・スターズ 総部隊長

 出身:二次元界/アメリカ

 武器:自らが改造した肉体

 肩書:超新強星(ちょうしんきょうせい)

 年齢:36

 イメージカラー:水色

 理想CV:矢尾一樹

 

 アメリカ。スラム街で生まれ育った元バウンティハンターのサイボーグ。

 情に厚く涙脆い兄貴肌だが、自他ともに認める変態。だが技師としての腕前は超一級。

 金髪で坊主頭、アロハシャツ、ビキニの海パンが特徴。

 両腕にある五芒星のマークを頭の上で合わせるポーズが決めポーズ。

(ハンター時代は普通の青色の星であったが、聖龍隊加盟に伴い聖龍隊の軍旗にも使われている五芒星に変更)

 

 大柄なロボットの様な姿で両腕を大型の機械に改造

(肩は球体で武器を内蔵、肘から先は直方体状になり工具を収納、掌からは精密作業用の通常サイズの手が出てくる)

 

「ヘンタイ」という単語に反応を示し(「編隊」「変態」など)自身も口にする。

「アウ!」が口癖

 

 

 ニュー・スターズ

 

【ゼロの使い魔】

 アンリエッタ・ド・トリステイン、

 アニエス・シュヴァリエ・ド・ミラン

 エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール

 カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌ(メンバーでは最もキャラが変わってしまってる)

 ティファニア・ウエストウッド

 

【ソウルイーター】

 マカ=アルバーン/ソウル=イーター

 ブラック☆スター/中務椿(なかつばさつばき)

 デス・ザ・キッド/(姉)エリザベス・トンプソン、(妹)パトリシア・トンプソン

 

【絶対可憐チルドレン】

 梅枝ナオミ

 

【魔法少女リリカルなのはStrikerS】

 高町なのは

 フェイト・T・ハラオウン

 八神はやて

 シグナム

 ヴィータ

 シャマル

 ザフィーラ

 スバル・ナカジマ

 ティアナ・ランスター

 エリオ・モンディアル

 キャロ・ル・ルシエ

 

【金剛番長】

 金剛晄(こんごうあきら)

 居合番長

 念仏番長

 剛力番長

 卑怯番長

 サソリ番長

 

【灼眼のシャナ】

 シャナ

 

【D.Gray-man】

 アレン・ウォーカー

 リナリー・リー

 神田ユウ

 ラビ

 アレイスター・クロウリー三世

 

 

 

[小説設定補完事項]

 

 この小説の世界観では、魔法や超能力といった超常的能力は全て「特殊能力」と一括され、それを駆使するヒーローやヒロインが日常的に存在しているため人々に浸透している。

 

 

 

【聖龍隊】について

 

 OS支部

 通称オペレーションサポーターズ。現場で活躍する聖龍隊士を軌道上の衛星で捕捉しつつ、通信や助言などの支援を行う支部である。

 

 OS総管理者および最高責任者

 ウッズ・J・プラント

 OS支部のオペレーターや所員たちの上に居る実質上の長官。

 どんな状況下でも落ち着いた通信や対応を行い、聖龍隊結成時より隊士達からの信頼は厚い。

 聖龍HEADにて参謀総長であるジュニアの父であり、決死隊隊長のウェルズの双子の兄である。

 更に前聖龍隊総長 小田原修司の側近であった。

 

 

 一般隊士

 アニメタウン(二次元人)の一般の市民から募った聖龍隊の隊士。主に作品のサブキャラやモブキャラである。

 その隊士の中には聖龍隊で活躍する精鋭の身内や友人なども含まれている。

 

 聖龍隊特攻決死隊

 主に一般隊士より選びぬかれた精鋭によって構成されている部隊。その名のとおり己の死をも恐れず戦場や敵陣、強敵に突っ込む勇士。

 

 特攻決死隊隊長

 ウェルズ・J・プラント

 常にフル装備で戦場を駆け巡る、今では戦闘のエキスパートとなった聖龍隊古参メンバーの一人。

 そしてHEADで参謀総長のジュニアの叔父であり、OS支部の長官であるウッズの双子の弟。

 

 木之本桃矢(きのもととうや)/月野進悟(つきのしんご)/森谷賞(もりやしょう)

 聖龍隊の一般隊士の中でも秀でた腕前を誇る三人で、主に最年長である桃矢を筆頭に行動している。

 三人の身内が全員、HEADのメンバーであるが為、周囲からは三人まとめて聖頭親属(せいとうしんぞく)(聖頭はHEAD、親属は身内を意味する)と呼ばれている。

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