荒んだ人生で心が壊れたうつ病男性がキヴォトスに転生 作:ダブクロチャンネル
今回からリュウジも16歳になりました!
時間軸は連邦生徒会長が失踪する半年前です
三人称と一人称の視点がバラバラに動きますがよろしくお願いいたします
第16話 アウトローにとって懸賞金の高さは格の高さを示す
あれから1年の時が経った。
かつてアビドス砂漠でビナーに追い詰められ撤退をした蛇尾リュウジ
彼はいったいどこで何をしているのか?……それは!
「はい、これが免許書です。次の更新は――」
自動車とバイクの免許を取っていたのである!
蛇尾リュウジ視点開始
僕の名前は蛇尾リュウジ。16歳にして自動車免許とバイクの免許を手に入れた男だ
1年前のことだ。ビナーに腕の骨を折られる重傷を負ったがミレニアムの治癒ナノマシンのおかげで骨折と重傷が1週間程度で治ったんだ。
あれは自分でも驚いた。早い段階で折れた腕の骨がくっつき始めているのは恐怖を感じたほどだ。前世でも骨が折れたことはあったけど、こんなに早く治るなんて永続性の神秘のおかげかな?
しかも、前よりも骨が固くなっているのを感じた。折れた骨ではなく骨全体が固くなったんだ!
その報告を聞いたクラップトラップがなんて言ったと思う?
「アナタはマーベルの世界でもやっていけるんじゃないですかね?」
だってよ!勘弁してよ!僕なんかただ銃を作ることができる普通の16歳の元アラサーだよ!?*1
早めに骨が治った後は毎日のようにヘルメット団とマフィアの連中を返り討ちにしたり、壊滅させたりしながら銃を売買して商売をする毎日を過ごして1年経った
ちょうど今は体感的に言うと連邦生徒会長が失踪する半年前かな?
あの会長が失踪してから先生が来て、物語が始まるからその間に僕も色々用意しないといけない
最初にしたのは自身が開発した多くの銃とかを入れることができるバックの特許を取ることだ
ミレニアムの技術を借りて多くの武器弾薬に日用品を入れることができる四次元ポケットならぬ四次元バッグを作り上げた。そのバッグの種類も多く銃と弾薬だけなら
ウエストバッグ:4個
ボディバッグ:6個
ショルダーバッグ:8個
ボストンバッグ:12個
リュックサック:16個
となっている。やはり銃を日用品みたいに持ち歩くキヴォトスではかなり需要が高く、キヴォトスの各企業*2から僕の口座に各企業から多くの特許料を振り込まれた。
一つの企業から大体2億円かな。……1年間じゃなくて1月で2億円なの
……こんなに売れるとは思わなかった!?
ちなみに、どんなプランで売るのかを考えていたからクラップトラップと一緒に説明したりしたところ、各企業は話し合って、僕と契約をしてくれた
バッグたちの値段は安くて大量生産ができるプランAが7千円
値段は張るけど丈夫で長持ちするプランBが5万円の値段なんだ
ライセンス料を聞かれたから、プランAが2千円。プランBが2万円のライセンス料ですと言った
どの会社も両方のプランに契約してくれたから嬉しかったけど僕は振り込まれた自分の口座を見て腰が抜けてしまった。そのことをクラップトラップに説明したら
「そりゃそうなりマスよ。いくらでも詰め込めるバッグなんて誰でも欲しいデスし、運ぶ時でも便利じゃないですか……しかも、各企業も1億5千万の利益も出ますからお互いにwin-winです」
と言われた。確かにそりゃそうかもしれないけど!!僕は普通に武器弾薬を詰め込めるだけかと思ってたんだ。それも言ったら呆れた顔でモノアイのカメラ機能を半分閉じて
「持ち歩ける倉庫だと思ってたんですか? はぁ~ まっ、追いかけられ続けてそこを考える力がないのは仕方ないですがネ」
悔しいけど、大体合ってるから言い返せない!
とりあえず特許庁に渡すだけの特許料を確保しながら金を使っていこう
なんかとんでもない不労所得を手に入れた気がするなぁ~
そうだ。銃に関しても、特許を取ることにした
銃器に関してはそれぞれの各ブランドメーカーの名を借りた
アトラス・ダール・ブラドフ・ジェイコブ・ハイペリオン・ティーディオール・トーグ
各種のメーカーの銃を見せると興味深そうにこの銃の特許をいくらで売りますかと聞かれたけど絶対に売らない、これは僕が独占すると言ったらショックを受けてた
さすがにキヴォトス中に広まったら困るから僕が独占して特許を手に入れた
特許料を月に100万払わないと行けないけどね。
やっぱり特許があると誰にも僕の真似をされなくて助かるよ
既に色んな銃を売っていたけどネットの反応を見る限り、分解したけど全く技術が分からなかっただとか、真似できない代物だと書いてあったりした
こうして僕は月20億の不労所得を得ながら自分が売っている銃の特許も手に入れたわけ
さぁて、今日も銃を売りさばいていきますか!
視点は変わり、ある事務所へと切り替わる
ある事務所で黒電話の音が鳴る
手に取った女子生徒が対応する
「こちら便利屋68……依頼は?」
便利屋68 社長 陸八魔アル
その名は陸八魔アル。この便利屋68の社長だ
「金を貰えばなんでもする」がモットー。「法律と規律に縛られないハードボイルドなアウトロー」をビジョンとして掲げ、最高のアウトローを目指している
そんな彼女に依頼をしたのはブラックマーケットのあるマフィアだ
「蛇尾リュウジの捕獲だ」
「っ!?」
端的に告げられた依頼内容にアルは目を見張る
蛇尾リュウジ。このキヴォトスで珍しいヘイロー持ちの男子生徒。学籍が無く、キヴォトス中を転々としては銃を売りさばいているガンメイカーだとか
14歳にしてブラックマーケットのどの傭兵にも劣らない実力を誇り、15歳になるまでに数々のマフィアやカイザーのような悪徳企業に大損害を与え、遂にアランチーノに後遺症を負わせるほどの重傷を与え、ブラックマーケットから逃走
その後はキヴォトス中を逃げながら自身が作った銃を売るなどをして生活をしているとか
複数のヘルメット団やマフィアを返り討ちにして、ゲヘナのブラックマーケットを壊滅した姿をアルは目撃しており、リュウジに自分を超えるアウトローの気質を感じ憧れているのだ
そんな自身が憧れるリュウジを捕まえろ。手に汗を握り、受話器を持つ力が上がる
果たして自分やカヨコ達社員がリュウジに勝てるのか、あの数々の銃を生み出す男に
「なんだ?できないのか?」
「っ!! いえ、やってみせるわ!」
これは自分がアウトローしての格を上げる試練だと奮い立たせ実力を疑うマフィアに言う
「では、報酬だが……リュウジの懸賞金を山分けでどうだ?そっちに2億5000万だ」
「えぇ、それでいいわよ!(2億5000万ですって!?それだけあれば何ができるの!?)」
勢いよく請け負った表情の裏では高額の報酬に白目になり慌てふためいていた
しかし、そんな動揺を顔に出さずに受話器を置き、社員たちに言う
「みんな。仕事の時間よ!」
すると、便利屋68の室長、課長、平社員がこちらに顔を向けた
「どんな依頼なのアルちゃん?」
便利屋68 室長 浅黄ムツキ
ムツキはアルににこやかな顔で依頼内容を聞く
「聞いて驚かないでね。なんと!あの蛇尾リュウジの捕獲よ!」
それを聞いた便利屋メンバーは驚く
「それって、あの蛇尾リュウジ?」
便利屋68 課長 鬼方カヨコ
「噂通りの実力なら勝てるのも難しいと思うけど」
愛銃『デモンズロア』を整備しながらカヨコはそう答える
彼女はリュウジの噂をよく知っているためだ
っというより、リュウジの事を知らないものはこのキヴォトスにはいないだろう
「わ…私……頑張ります!アル様のためにその男を倒します!」
便利屋68 平社員 井草ハルカ
アルに対し、崇拝の域に達しているハルカはリュウジを仕留めようと息巻く
彼女はアルが侮辱されたと感じるや躇いなく物騒な手段を用いて排除しようとするため、彼女の前で下手なことを言うと、勝手に拡大解釈と忖度と即断即決を併用してすぐに爆破沙汰を起こす
アルが不用意に見栄を張り、その度にハルカが何かしら吹き飛ばすのは一種の様式美となっている
「は、ハルカ!そこまでしなくてもいいわよ。弱らせて捕まえればいいんだから!」
慌ててハルカを抑えるアルを面白そうに見るムツキ
「今日も依頼をこなさないと私たちもご飯にありつけないしね~」
「そ、それについては問題ないわ!なんと今回の報酬は2億5000万よ!捕まえればこれまでの生活から抜けれるんだから!」
アルの自信満々の言葉に賛同するハルカ、面白そうに笑うムツキ、それに対し、楽観的と思いつつも悪くない空気を味わうカヨコ……そこで便利屋68の事務所のドアがノックされた
「あぁそうだ!実はこの事務所に新しく入ってくる子が入社するのよ!入ってきてちょうだい!」
ドアを開けて入ってきたのは白銀のショートヘアを片側だけ編み込み、眠たげで皮肉っぽい青い瞳、ゲヘナ式の制服を黒×赤のジャケットに改造して多数のガジェットポーチを装備しており、左耳にピアスを付けており、スマートで細身、常に余裕の笑みを浮かべ、背中には折り畳み式のホログラム投影ユニットを装着していた
「では、自己紹介をしてもらおうかしら?」
「霧隠レンでーす。よろしく!」
便利屋68 新入社員 霧隠レン
飄々とした自己紹介を聞きながら霧隠レンは自己紹介を終える
「早速だけど、レンは平社員で。ハルカは昇進してハルカ主任よ!」
「では、ハルカ主任。指導のほどよろしくお願いしますよ」
「は、はい!」
ハルカは自分に昇進できたことと自分にできた部下に喜ぶ
そんな様子をアルは微笑ましそうに見ている
「レン。貴女にはなにができるのかしら?」
「あたしがこのガジェットを駆使した戦い方かな」
ガジェットポーチから一つの金属状の球体を出してスイッチを押すとドローンに変形する
ドローンは事務所内を飛び回る
「自立型ドローンで名前はグレムリン。あたしに敵の居場所を教えたり、搭載しているマシンガンで撃ってくれる頼もしい相棒なんだー火力も出るし、なんでも頑張るよ!」
「ふふ、頼もしいじゃない。今回の依頼で期待してるわよ」
アルは愛銃のスナイパーライフル『ワインレッド・アドマイアー』を背負う
彼女に続き、ムツキ、カヨコ、ハルカ、レンも立ち上がる
「さぁ、依頼開始よ!」
便利屋68。彼女たちはリュウジを捕獲しに向かうのだった
便利屋68視点終了
蛇尾リュウジの一人称視点に入る
「このブラックマーケットに行くのも久しぶりだな~」
僕はD.U.のブラックマーケットに来ていた。確か、最初に転生して着いた場所もここのブラックマーケットだったな。最初の頃はよく分からなかったが地形を覚え、地図も見て気づいたんだ
(うわっ!懐かしい!あの店まだやってたんだ!)
14歳の頃に常連だった店も続いており、今でもカップラーメンが550円で売られていた
店主も変わっていないため、今も続いているんだろう
あっ!あのコンビニまであった!あそこで傷シールを買って男だとバレないようにしたっけ
こういうのノスタルジーって言うんだろうな。懐かしい気持ちを強く感じていると……自信を追いかける気配を感じた。見たところ、そこいらのヘルメット団やマフィアではない
(カイザーのオートマタか?それとも金で雇われた傭兵か?)
追われ続ける中、射撃の他に追跡に気づいたり撒いたりするスキルも手に入れたんだ
僕は後ろから追い続ける追跡者を振り切るために裏路地に入って一気に走る
それに気づいた追跡者も急いで走り僕を追いかけてくる……だが!
(このブラックマーケットは地元なんだよ!)
入り組んだ裏路地を縫うように走っていく。途中であったゴミ箱を蹴り倒して少しでも距離を取るように走っていくとドローン特有の飛行音が真正面から聞こえてきた
そのドローンに装備されているのはマシンガンだ!
「ちぃ!」
火を噴いたマシンガンの弾を左の路地に避けて進んでいく。背後からマシンガンの弾が飛んできて肩や背中に当たるも僕は走り続ける
(この先を通って大通りに出ればクラップトラップのキャンピングカーの元に近づける!そこに行って逃げれば今回の襲撃者をブラックマーケットの監視カメラでハッキングして調べることができる)
そうすれば今回の襲撃者を特定して報復を行うことができる
大通りを出た僕を待っていたのは一つの銃声音。発砲音からしてSRだ
それが僕の側頭部に直撃して、体が大きくよろめく
弾が飛んできた方向を確認するとブラックマーケットのビルの屋上で一人の女子生徒がいた
綺麗なワインレッド色の赤色でコートを羽織っている……あれは確か……
「陸八魔アル!?」
思わず大声が出てしまった!?*3
あっ、僕の声に気づいて白目を剥いてる。よく見た顔だ
おっと、そんなことをしている場合じゃない!急いで逃げないと!
僕が足を動かそうとしたとき……足元に爆弾が投げられてきた
この爆弾は……ムツキか!?
っとなるとムツキと追いかけてきたのはカヨコかハルカだな!
ダメだ。サンデヴィスタンもどきを使っても逃げられない!
大きな爆発音が鳴り、僕は結果的に向かいの裏路地に吹き飛ばされてしまう
そのまま何とか立ち上がり、裏路地の奥に進んでいくのだった
蛇尾リュウジ視点から便利屋68主軸の三人称視点に入る
「ありゃ、直撃したはずなのに逃げられちゃったよ」
「すいませんすいません!私が追いつけられなかったばかりに」
「大丈夫ですよハルカ主任。あの裏路地の奥は空き地ですから」
レンは無線機を使いアルやカヨコに声をかける
「アル社長。大丈夫です?なんか名前を叫ばれていましたけど」
「だ、だだ、大丈夫よ!?リュウジに名前が知られてるなんて名誉だわ」
嘘である。陸八魔アルは平然を取り繕うとして入るようだが全然できていない
リュウジに名前が知られていることに嬉しさ半分、驚きが半分が顔に出ている
無線機越しでも分かるそれにレンは察した
「つまり、もし失敗しちゃったら私たち、リュウジに報復されるってことだよね~」
そんなアルの恐怖を煽り、からかうムツキ
「では、確実に止めを刺さないと……アル様のために死んでください死んでください死んでください死んでください死んでください死んでください死んでください死んでください」
ハルカは狂気のスイッチが入り、リュウジを追いかけようとする
そこでアルが指示を飛ばす
「ま、待ちなさいハルカ!相手はあのリュウジよ!カヨコ課長もそちらに向かわせているから待機してちょうだい」
「わ、分かりました……」
カヨコはリュウジが逃げ切ったときのためにクラップトラップのキャンピングカーを見張っており、もしもリュウジがムツキ、ハルカ、レンの追跡を振り切った際はカヨコがデモンズロアのサプレッサーを外して発砲して知らせる役割だったのだ
現在、ムツキの元に合流しようと動いている
5分の時が経ち、カヨコとアルはムツキ達に合流した
「今回の標的はどうしてる?」
「まだ裏路地の奥にいるみたいですよ……完全な袋のネズミですね。マーケットガードはリュウジに負けてほしいのか、さっきの爆発があってもこちらに駆けつけてくる様子はありませんよ」
「それはなんとも都合が良いわね!確実に捕まえるわよ!」
アル、ムツキ、カヨコ、ハルカ、レンは各自リロードを終え、リュウジがいる裏路地の空き地に向かう。一歩一歩追い詰め、リュウジがいる空き地の出入り口にムツキが足を進めたその時だ
「っ!ムツキ!」
カヨコがムツキを後ろに引っ張る。先ほどまでムツキがいた場所から弾幕の雨が通った
ズガガガガ!!!!と激しい音を立てる
「ヤバいよあいつ、フルオートのアサルトライフル使ってる。いったいどこに隠して」
ドローンから映し出される画面には右手で信哉がフルオートのARで弾幕を撃っており、アルたちの動きを防いでいた。更に驚くべきことに右手でARを反動を受けながら左手でリボルバーを抜き、上空のドローンを撃ち落とした
「げぇ!?あたしのグレムリンちゃん1号が!……この!」
「さっきの言葉を聞いていたぞ!袋のネズミだってぇ?」
ARを撃ち続けながらリュウジはレンに向かって言う
「窮鼠、猫を嚙むって言葉も知ってるかぁ!?……こっからは僕のターンだ」
リュウジが逃げ込んだ空き地はかつて自身が転生した時に着いたあの空き地だ
そこで初めて銃を握り、スケバンたちと戦った場所でもある
初めて戦ったこの場所でリュウジは便利屋68の面々と交戦する!
1話で終わらせたかったのに細かいことを書きたくて結構かかっちゃった
後、霧隠レンというオリジナルキャラはボダランシリーズのキャラをモチーフにして書いてます
誰だと思います?正解は次回の投稿で教えます!
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