荒んだ人生で心が壊れたうつ病男性がキヴォトスに転生   作:ダブクロチャンネル

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前回のあらすじを3行で説明!

うつ病拗らせて死んだ男オリ主は病死!
声の主に特典を貰って転生するぞ!
転生した先はまさかのブラックマーケット!

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第2話 闇バイトや裏バイトは絶対にするな!

「ありがとうございましたー」

 

後ろから聞こえるコンビニ店員の声を聴きながらコンビニを出た僕

ハンドガンのマガジンが2セットで890円、サブマシンガンのマガジン720円

安いお握りが110円、飲み物のお茶が120円 ジョークグッズの傷シール160円

大きめのリュックサックが500円

 

3000円の内、2500円使って残り500円しかない!

高すぎない!? ここがブラックマーケットだから!?

肩を落としながら僕はコンビニで買ったお握りを食べ、お茶を飲んで一息つく

 

はぁ~ これからどうしよ

銃器を作って売ろうにも店を立てる資金も無い

かといってカイザーローンなんて絶対にやだ!

 

カイザーPMC理事やジェネラル辺りに能力を嗅ぎつけられて悪用されそう

そうなったら先生や生徒たちに迷惑をかけてしまう!

とりあえず、公衆便所の洗面台で自分の喉仏部分にコンビニで買ったシールを貼る

 

このシールは生徒たちが箔を付けるためや仮装パーティーで使う用のパーティーグッズで使われるタトゥーシールみたいな物。一応、これで喋れないと思わせておこう

万が一声を出すと男だとバレて、どうなる分からないからね

 

問題はここからだ。どうやって金を稼ごう……

恐らく僕には学籍が無い。理由は簡単だ。僕はキヴォトス人の肉体に作り替えられた男だからだ

男の人間はプレイヤーである先生しかいない。それ以外は獣人かロボットしかいない

 

かといって金を借りようにも銀行では借りられない。そこまでの信用もないし学籍もない生徒が来ても門前払いで終わる可能性が高い

そうなると金貸しに借りるしかないけど……それはダメだ!

 

ここブラックマーケットの金貸しはカイザーローンだ。

ブルアカでいうカイザーはあの『カイザーコーポレーション』だ

キヴォトス屈指の大手企業グループで法の抜け穴を通ってやりたい放題している

 

現にアビドスの生徒たちを散々苦しめてきているのが証拠だ

けど、僕にはそれ以外の手段となるとバイトしかないけど……う~ん

このブラックマーケットにまともなバイトがあるとは限らない

 

頭を悩ませる僕はヘルメット団が歩いているのを見た

人数は6人。彼女たちはこのような会話をしていた

 

「今回の仕事はなんですか隊長」

「雇い主のライバル企業が雇っているヘルメット団をうちらに潰してほしいそうよ。その報酬はなんと250万円よ!」

「すげぇ! そんなに貰えるなんて!」

 

250万!? 僕はそれを聞いて彼女たちの後をこっそりと追う

付いて行くと大きな倉庫の前に着いた

 

「ここが雇い主がいる倉庫よ……ってあんた誰よ!?」

 

隊長と呼ばれた生徒が指を指す。それと同時にヘルメット団も僕に顔を向ける

 

「こいつも私らと一緒にこの仕事を受けるんじゃないですか?」

「ふーん……どうなのよ?」

 

赤い髪の生徒は僕に話しかけてくるが僕はそれを喉に貼ったシールを指差して声を出せないことをアピールする。それを見た生徒は傷口を見て察した表情をする

本物の傷みたいに精巧にできてるからバレずにすんだみたいだ

 

「あー……喋れないのかい。あんたもこの仕事を受けに来たのね?」

 

首を縦に頷くと頭を掻きながらしょうがないねと言って

 

「言っておくけど報酬は1人1人じゃなくて全体で250万なんだ。あんたには悪いけどこっちの仲間たちを優先して報酬を分けるけど構わないわよね?」

 

貰えるだけありがたいからそれでいい。そう頷くと赤い髪の生徒は交渉成立と言い名前を言った

 

「うちは河駒風ラブ。ジャブジャブヘルメット団の隊長さ!」

 

髪が短かったから分かんなかった……僕は顔に出ないように驚くしかできなかった

 

 

 

倉庫の中に2人の護衛を引き連れてソファーに足を組んで座ってラブと今回の依頼内容の詳細を話しているドーベルマンの獣人の言葉を僕はヘルメット団の後ろで聞いていた

 

「使いの者にも教えたが俺の企業『犬犬企業』のライバル会社『娘々コーポ』が鬱陶しくなってきてな。お前たちには娘々コーポが雇っているヘルメット団『ネコミミヘルメット団』を壊滅させてもらう。奴らは娘々コーポが所有しているペンキ工場に拠点にしている」

 

「それは分かったんだけどさ……本当に250万貰えるのかしら?」

 

一連の話を聞いてラブが疑いを込めた声で聞く。学籍が無い生徒が250万円なんて貰えるもんじゃないからね。その言葉を聞いたドーベルマンはにこやかな笑みを向ける

 

「そうだな。報酬を見せなくちゃ信用できないよな……持ってこい」

 

護衛の1人に言うと、アタッシュケースを持ってきた護衛がラブ達に250万円を見せつける

ヘルメットを輝かせて喜ぶラブ達はそれを見て納得したようだ

 

「信用してもらえたか?」

「あぁ! すぐに依頼に取り掛かるさ! 行くよ!」

 

ラブの一声ですぐに仕事に取り掛かるジャブジャブヘルメット団の団員達

でもなぁ……あの依頼主 前世で散々見てきたブラック企業の上司みたいな匂いがするんだよな~

僕とラブ達はネコミミヘルメット団がいる工場にたどり着いた

 

うーん……映画でよく見る違法なお薬を作る工場に見た目がそっくりだ

ざっと見てみるとネコミミが生えているヘルメットを被った集団がいた

恐らくあれがネコミミヘルメット団なのだろう

 

奴らの装備はアサルトライフルにショットガン、サイドアームにはハンドガンが装備されている

ヘルメット団にしては装備がいいな。遠目から見て高品質な装備をしている

ボダラン風に言うなら(レア)武器が多いな

 

「依頼主から貰った地図だとあの工場の出入り口は正面と2階に繋がる裏口しかない」

「しかも人数はこちらの5倍はいますよ隊長」

「ここは二手に分かれるか? でもそれだとこっちの戦力が分散してやり辛くなるし」

 

ネコミミヘルメット団は30人で正面から戦うのはリスクがあると……仕方ない

僕はラブの肩を軽くポンポンと叩く

 

「どうしたのよ?」

 

地図を指差したまま裏口から中に入っていくということをジェスチャーで教える

 

「はぁ!? 一人で裏口からやるって? それは無茶よ!」

 

そんなこと言ったってそっちの連携について来れるか分からないし

ハンドガンとサブマシンガンを片手ずつ持って問題ないことを見せる

 

「(うちらが使っている銃より品質は良さそうだな)……分かった。気をつけなよ」

 

納得してくれたようで助かった。僕は軽く頷き、ペンキ工場の裏口に向かって走る

初めての依頼だ。緊張するなぁ……

 

「さぁ、行くよ!」

「おおぉぉ!!」

 

僕が裏口に向かう途中、すでに銃撃戦が行われていた

足音を最小限にして歩いていると室内からヘルメット団が走っている音がよく聞こえる

 

「襲撃だ!急げ急げ!」

「返り討ちにしてやる!」

「この戦いが終わったらニャンコの動画を見るんだ!」

 

最後の一人だけ死亡フラグ建ててない?

とりあえず、裏口を開けよう……幸い鍵は掛かってなかった

防犯意識が無いのか、それとも娘々コーポの後ろ盾があるおかげで手を出されていなかったのか

なんにせよ、中に入って仕事を始めよう

 

中に入って進んでいくとネコミミヘルメット団が3人走っていた

こちらに向かってくるので壁に身を寄せて隠れる

 

「仲間の援護に迎え!」

「6人程度の弱小ヘルメット団如き、返り討ちにしてくれる!」

「そして給料アップだ!」

 

僕は一番後ろにいた1人に後ろから捕まえ前を走る2人にサブマシンガンを向けて発砲する

動きを止めるために2発ずつ胴体に打ち込んだ後、そのまま連射して弾丸を身体に当てる

25発近い弾丸を食らい1人は気絶したけどもう1人は立っていた

 

「くっ! し、侵入者か!?」

 

流石に頑丈すぎるな。レベル差が10の敵と戦ってあまりダメージが通らなかったのを思い出す

空になったサブマシンガンを投げて怯ませて、ハンドガンを抜いて気絶するまで撃ちこむ

声の主がヘイローを視認できるようにしてくれたため気絶したのかが分かりやすくて助かった

 

「は、放せ!」

 

捕まえたネコミミヘルメット団の1人が暴れるので3発横腹に撃ってそのままチョークスリーパーの要領で締め落として意識を落とし始める。徐々に抵抗力をなくし、脱力した感じに気を失ったこいつを床に寝かすように置き、彼女たちから武器と弾倉を探る。

 

さすがにサブマシンガンじゃ火力不足なのでアサルトライフルを奪う

見た目はダール社製でマガジンは24発。フルオートとバースト射撃にセミオートの3種類の射撃モードに切り替え可能と良い銃だ。

 

弾もまだそんなに撃ってないのか余裕で24発余っている。後2つほど貰おう

ハンドガンのマガジンもついでに奪った僕は走り出す。

道中で4人ほどネコミミヘルメット団がいたので事前にバースト射撃に切り替えたアサルトライフルを試す。威力もありながら反動も小さく、狙った場所に当たってくれた

 

3発ずつの銃弾を背中に食らい、地面にうつ伏せに倒れるネコミミヘルメット団

その内の2人のヘイローが点滅していたので気絶してないと判断してセミオートに切り替えて1発ずつ当てて進んでいくと1階でネコミミヘルメット団と交戦するラブとジャブジャブヘルメット団の姿が見えた。ラブ達は人数と武装で下回っているのに善戦していた

 

「これでも食らいな!」

 

ラブがショットガンでネコミミヘルメット団を狙い撃ち

 

「うぉおお! 良さそうな武器しやがって!」

「羨ましいぞこのやろー!」

 

ジャブジャブヘルメット団がツーマンセルでネコミミヘルメット団を相手にしていく

いくら武装が良くても同時に撃たれたら耐えられないみたいだ。気絶していった

だが、7人くらい倒したところで8人くらいの増援が来た

 

流石にきつそうだ。僕はアサルトライフルを使い2階から支援射撃をする

無理に倒せなくても動きを止めさせることはできる

胴体を中心に狙い、一時的に動きを止めさせる

 

痛みで怯んだネコミミヘルメット団にラブ達が追撃して倒していく

 

「あそこだ! あそこから狙われてるぞ!」

 

しかし僕に気づいたネコミミヘルメット団が僕に向かって撃ってくる

フルオートで撃たれているためか迂闊に顔を出すことができない!

空に近くなったアサルトライフルのマガジンをリロードした僕は先ほど倒したネコミミヘルメット団から拝借したグレネードを持ち、安全ピンを抜く準備する

 

ちょうど相手の弾幕が尽きたと同じタイミングでこちらに銃を撃ってきた奴らに向かって投げる

投げられたグレネードは運良く、ネコミミヘルメット団の中心に落ちる

慌てて移動する奴らの声が聞こえる

 

「やばっ!退避ー!!」

 

遮蔽物を飛び越える奴らをラブ達が一斉に撃ち倒し、彼らが倒れると同時にグレネードが爆発して遮蔽物を吹き飛ばす。ゲームで見てきた事が目の前で起きていることに若干の感動を覚えていると頭部に鋭く、重い一撃を食らう。

目に映った宙を舞う薬莢を見て何に当たったのか理解できた

 

(アサルトライフルの弾かよ!? 滅茶苦茶いてぇ!!)

 

声を出すまいと歯を食いしばり、仰向けに倒れた僕はそのまま弾が撃ってきた方に照準を向けると4人のネコミミヘルメット団がこちらに銃を撃っていたのだ

 

「相手は1人だ。さっさと倒して1階の奴らを捕らえるぞ!」

 

僕は頭部に弾を食らった怒りでフルオートに切り替えて奴らに向かって何度も撃つ。

こちらに銃を撃っていたネコミミヘルメット団は近くにあった箱や柱に隠れて弾幕をやり過ごす

痛みが引いてきたところで僕は最後のアサルトライフルのマガジンを交換し、構えながら奴らに向かって走る

 

目の前のネコミミヘルメット団が顔を出し銃を構える前に頭部に撃ち、次に近くにいた奴の頭部も撃つ。後ろにいた2人が発砲して肩や腹に当たるが頭部の痛みに比べたらまだ平気だ!

あっ!嘘!やっぱり痛いもんは痛い!弾丸食らって痛いですむわけないのに!

 

左にいた奴を倒し、右のネコミミヘルメット団に照準を向けるが撃つ前に隠れてしまった

進んで撃とうとするも、倒れたネコミミヘルメット団の1人が足を掴んできたので気を失うまで弾を撃ちこんでから、先ほど隠れた敵がこっちに銃を向けてきたのでそっちに引き金を引こうとする

 

カチッ!

 

先ほどのヘルメット団を無力化した際に弾切れになったか!

僕はアサルトライフルをこちらに照準を向けてくるヘルメット団に向かって投げて怯ませてから

無力化させたネコミミヘルメット団が持っていたショットガンを取って撃つ

 

ズドンと重い音を出しながら出された散弾を食らい意識を失ったネコミミヘルメット団の1人

残る2人もショットガンで無力化してラブ達の元へと向かう

このショットガンの弾倉は8発、見た目はジェイコブス社製のスキャッターガンに近い

散弾は10発。至近距離で撃てば簡単に無力化できるはず

 

進んでいくとラブ達が残り8人のネコミミヘルメット団に苦戦していた

ネコミミヘルメット団はアサルトライフルを使い、遮蔽物に隠れているラブ達を撃っている

2列に並ぶ形になっていて、間には木箱を遮蔽物代わりに利用していた

 

「ちぃ! 弾幕が濃すぎる! これじゃ撃てないわよ!」

「隊長! こっちも弾がありませんよ!」

 

やばい!追い詰められてる!僕はそのまま回り込んでネコミミヘルメット団の近くの柱まで移動

身を隠しながら敵との距離を測り、自身の武装を確認する

ショットガンの弾は残り5発、ハンドガンは12発でマガジンは1つだけある。

フルオートで弾をばらまいているおかげで奴らはリロードをしている。今がチャンスだ!

 

僕はショットガンを構えながらネコミミヘルメット団に向かって走っていき、近くにいた奴を撃つ

不意打ちで撃たれてそのまま吹き飛んで味方の体勢を崩すことになった

そのまま一人ずつショットガンで撃っていくが2人無力化させたところでこっちに銃を撃ってくる

 

避けるために僕は木箱を奴らに向かって蹴り飛ばすと同時に後ろにジャンプして距離を取る

そのまま体勢を崩されたネコミミヘルメット団に向かってショットガンを撃つ。これで弾切れだ!

 

ショットガンを逆さに持ち替えてストックでネコミミヘルメット団を殴り、顎を跳ね上げて腹部にハンドガンを3発撃ち込んで後ろに下がらせて木箱に挟まれている奴のアサルトライフルを奪い、下がらせたネコミミヘルメット団に弾をお見舞いする。8発ほど撃ち込んで無力化させる

 

これで残り4人!ネコミミヘルメット団3名が僕に向かって発砲してくるのをスライディングで右に滑りながら銃を撃つ。弾丸は奴らの腕や足に命中して銃を落とさせ、それぞれ4発ずつ撃ち込んで倒す。これで終わりかと思った僕だったが、木箱に挟まれて身動きが取れなくなっていたネコミミヘルメット団の1人がハンドガンを取り出し、僕に狙いを向けていた

 

「こ、この!」

 

こっちも銃を向けて撃つ前に、ラブのショットガンで最後の1人は倒された

 

「あ、危なかったわね。大丈夫?」

 

僕を心配して近づいてくるラブに胸を張って無事だと主張する

 

「それなら良かったよ。にしても中々強いじゃない!どう?うちらのヘルメット団に入る?」

 

ここで勧誘か。ラブ達のヘルメット団に入って生きていくのもいいけどここは断ろう

単独で動いた方がやりやすかったり、性別がバレが怖いのもあるけど

理由は1つ。原作の流れが変わることでの改変が怖い。だからここは首を横に振って断る

 

「そう……でも、うちらはいつでも歓迎してるよ!」

 

そう言って笑顔を向けてくるラブの顔に僕も微笑み返してしまう

さてと、せっかくだしネコミミヘルメット団の銃を漁るか

これだけいい性能をしてる銃だ。改造用に持って帰ったりして武器も強化しないとな!

僕は銃を手あたり次第リュックサックの中に詰めていくのだった

 

 

~河駒風ラブ~視点開始

 

にしてもこの娘には驚いたわ。2階からうちらをグレネードを投げてサポートしてくれたり、手こずった幹部クラスの強さを誇るネコミミヘルメット団8人をほとんど一人で倒したんだもの

 

ショットガンの反動をものともせず、撃ち込んで弾切れになった瞬間、それを投げて奴らの武器を奪って撃ってして、倒しまくるんだもの。部下のみんなと一緒になって口を開けて見てたよ

 

あんなに素早く動いて、倒して部下にこう言われたわ

 

「隊長!あいつを仲間に引き入れましょうよ!放っておくと別の組織に取られますよ!?」

 

それもそうね。あの強さならうちらの勢力は大きくなるし、有名になれば金欠から解放される

それにあの娘の喉の傷の事もあるわ。言葉も喋れない、しかも一人で生きていけるほどブラックマーケットは優しい所じゃない。身を守るために…悪い大人に騙されないように仲間を作るしかないんだ。戦闘を終えた後、うちはあの娘をスカウトしたさ

 

でも、首を横に振って断られた。諦めずに声を掛けようとしたけど何かを決意したような目を見てうちは声をかけることができなくなった。仲間になってくれなくても助けてくれた仮は絶対に代えさせてもらうわよ! ……あれ? そう言えば名前を聞いてない!?

 

名前を聞こうにもあの娘は生き生きとネコミミヘルメット団の銃を手に取ってリュックに詰めていたわ。声をかけるタイミングを逃してしまったわね……

 

~河駒風ラブ~視点終了

 

ここから男オリ主の視点に戻る

 

 

あの後、ネコミミヘルメット団の銃をできるだけリュックに詰めてラブ達と一緒に依頼主の元に戻ってきた。いや~良いパーツが付いているから改造し甲斐があるよ!この後は依頼主から250万円を受け取ってラブ達と山分けするんだけど……そう上手くはいかなかった

 

「どーいうことよ!報酬が50万円なんて!」

「依頼にも書いてあっただろう。報酬金250万……ただし、正式に契約したものとすると」

「したじゃないの!」

「それはアルバイトとしてだろう? 私が言っているのは正式なうちの社員になった場合だ。もっとも……学籍が無いお前たちにはどれだけやっても手に入らない金額だがね」

「なっ!?」

 

最初から自分たちがあまり手を汚さぬようにラブ達を鉄砲玉のように扱い、元々250万も払うわけがなかったというわけだ……ふざけやがって

くつくつと笑う依頼人の手口に絶句するラブ達。

あれだけやったのに50万しか貰えない……これがキヴォトスの悪い大人ってやつか……

 

「ふ、ふざけんじゃないわよ!」

 

怒ったラブが銃を向けるも依頼人の護衛がそれより速く構え、彼女のショットガンを弾き飛ばした

 

「ぐっ!」

「むしろ1回だけの仕事で250万円も貰えるその頭に驚きだがね。学籍もない、実力もないお前らにあっさり大金なんざ渡すわけがないだろう。50万も貰えるだけありがたいと思ってほしいがね」

 

……気に入らないなぁ ブラック企業のクソ上司共を思い出す

サビ残を強いる威圧的な言動、月の給料が規定より低かった時に抗議した際に人格否定される言葉を思いだす

 

あの時もそうだ!死んだ目をした周りの社員たちも、絶望で顔を青ざめた新入社員と僕

今もなお腐り果てた組織でのうのうと生きて、僕たちを苦しめて絞り尽くそうとする上司たち

 

「さっさとそれを受け取って消えたまえ。こっちはお前らより忙しい立場なんでな」

 

それらが依頼人の姿に重なって見える…気に入らねぇ……気に入らねぇよ!!

この時、僕は自分のヘイローが鈍く光っていることを知らなかった。

依頼人に対する怒りでいっぱいになっていたからね

 

自分でも思ったよりも速くハンドガンを抜いた僕は依頼人の肩に向かって発砲する

 

「がぁっ!?」

 

僕を除いた全員が驚く中、平然と依頼人に向かって歩きながら護衛の奴らに照準を向けて引き金を引く。護衛が引き金を引く前に無力化させ、肩を抑えてうずくまっている依頼人を見下ろす

……たかが1発撃たれたくらいでなにうずくまってるのさ?

 

依頼人の襟首を掴んで立ち上がらせソファーに座らせる

 

「こ、こんなことしてタダですむと思っているのか!?」

 

この期に及んで自分が僕たちより有利な立場にあると思ってるんだ?依頼人の脚に弾丸を撃ち込むとまた苦痛の声を上げて苦しむ。冷や汗を流す依頼人に僕は契約書を持って250万を指差す

 

「わ、分かった!スーツケースの中に250万が入っているから持っていけ!」

 

スーツケースを空けるとしっかり250万円が入っていた

 

「お前、こんなことしてタダですむと思うなよ! 俺の企業のバックにはあのアランチ…うっ!」

 

未だに喚く依頼人を黙らせた僕はスーツケースの中から10万円だけ抜き、残りをラブに渡す

ついでに依頼人がラブに渡そうとした50万も手に取ってリュックの内ポケットに入れる

 

「ちょっと待ちなさいよ! あんたのおかげで大金を手に入れられたんだからもっと持って行ってもいいんだよ!?」

 

別にいいよ。そんな大金運べられないし、リュックに入んないよ

手に持っている10万円をラブに見せ、これでいいとアピールして倉庫を出ようとすると

 

「ま、待って!せめてあんたの名前を教えなさいよ!」

 

名前? あぁ、そうだった…忘れてたよ。自己紹介してなかった。

でもな前世での名前は嫌なことを思い出すから言いたくないし

今の僕の名前はそうだな……頭上のヘイローの形にちなんで蛇尾リュウジと名乗ろうか

 

僕はラブの手のひらに蛇尾と書いてまた倉庫を出る

 

「蛇尾! あ、ありがとー! この仮はいずれ返すからねーー!!」

 

後ろから聞こえる声を聞きつつ、僕はこれから住む場所の事を考えるのだった

住むとなったらアパートだろうけど学籍が無いし、仮にあったとしても違法な建物だろうしな

……雨風を凌げて頑丈そうな廃墟を探そ

 




今回登場したラブのセリフはあれで会っていたでしょうか?
いかんせん、そこまで詳しくないのでイベントストーリーでセリフを見てこうかな?
と思いつつ書き上げました。

お気に入り登録と高評価してくれたらカイザーPMC理事のパーツに赤錆が生えます

ボダラン4の認可パーツと強化パーツの要素も加える?

  • やっちゃえ!
  • 出さなくていいです
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