荒んだ人生で心が壊れたうつ病男性がキヴォトスに転生   作:ダブクロチャンネル

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コユキは私の推しキャラ!
通常のもパジャマも手に入れた!
皆さんは誰が推しですか?

今回もアンケートをいただきありがとうございます。
次のアンケートも書いてるので投票お願いします


第28話 親方!空から倫理観の無い女の子が!

「にははは!このバイクすごいです!ホバー式のバイクなんて初めて見ました!」

「落ちないようにしっかり捕まってね」

「はーい!」

 

僕の名前は蛇尾リュウジ。タンデムシートに黒崎コユキを乗せてD.U.の街を走っている転生者だ。

アビドスの帰りでドライブしているところを上空から落ちてきたコユキをキャッチして、そのまま自分の家に連れていこうと運転をしている

 

黒崎コユキ。ミレニアムのセミナーを務めていたが自由気ままで倫理観も低い為、様々な問題を引き起こしてはC&Cに鎮圧されているが、タチの悪いことにいくら怒られても懲りないため、セミナーをとっくにクビにされている。この時にはもうセミナーをクビにされているのか

 

セミナーの情報を持っているため矯正局送りにできないみたいで、ミレニアムでは指名手配されてはいるが本人の強さなどが中学生くらいなため、すぐに捕まるらしいけど脱走を繰り返している。黒崎コユキの能力……それは、直感で暗号システムを解除してしまう高度の演算能力

 

解読に時間がかかるような暗号を瞬時に解読してしまうほど強力かつ危険なそれは

テクノロジーが比較的発達しているキヴォトス、ましてや先端技術の集積地たるミレニアムにあってはとてつもない破格の能力だということだ

 

「それにしても、このキャンピングカーすごいですね!ボタンがいっぱい!」

「あぁ!ダメだよ!ニトロとかミサイルを飛ばすボタンがあるんだから!?」

「ふぇ!?」

 

自宅のガレージに止めているキャンピングカーのロックを自動で解除し、その中のボタンを好き勝手に弄れているのも彼女の能力の一部だ

 

分かりやすく言うなら問題文を見て式を書かずに答えだけを書くようなもんだ

神にも悪魔にもなれるような大きすぎる力を持つコユキだが

彼女はその能力がいかにすごいのかを自覚していない

 

「助けてくれてありがとうございます!私、黒崎コユキと言います!」

「僕の名前は蛇尾リュウジ。ちょっとした武器商人だ」

「いやーおかげで怖い先輩たちから逃げれることができましたよ」

 

いや、自覚できないのだ

彼女にとってその能力は白紙の紙にスタンプを貼るだけの単純作業

コユキ自体の性格や人格は単なる人懐っこいイタズラっ子であり、極悪人ではない

 

先ほど言った倫理観の無さを出さないときは普通に話しが通じる

簡単に言えば善悪の区別をつけられない子供なのだ

コユキにとって自身の能力は手を動かす、息をする行為と同じだ

 

その能力を活用できる仕事もコユキにとってはつまらない雑用に過ぎない。それもそうだ。セミナーでは計算ではユウカ、記録ならノアがいる。周りの皆はすごい人ばかりなのに自分ができる業務はセミナーなら誰でもできるものしかないと感じているわけだ

目の前でコユキはお茶とクッキーを食べながらセミナーでの不満を口にする

 

「もぅ!ユウカ先輩もミレニアムの機密情報をちょっと抜き取ったくらいであんな風に怒るなんて!リュウジさんもそう思いません?」

「ん?あ~……確かにちょっと乱暴だと思うな」

 

だからこそ、コユキは自身の能力に頼らない能力に頼らない運試しのギャンブルなんかに手を出してしまう。周囲が凄い人だらけで自己肯定感が低くなってしまうのは共感できるけどね

前世でもそうだ。周りは仕事ができるのに自分が仕事をできない時があったからね

 

ユウカもノアも「反省しなさい」と言うだけでどうして盗んではダメなのかを根気強く教えなかったりするからコユキ自身も自分のしでかしたことを理解しないし、自覚ができていない

とはいえ、コユキの言い分も分からないこともない

 

コユキの能力を活かして仕事の割り振りをするのもいいけど、同じ仕事だけを繰り返させるというのは、効率うんぬんを抜きして考えれば苦行に近い。ベルトコンベアの作業のようにね

何度も逃走を企てるくらい追い詰めた時点で、コユキの不満が溜まっていたのは知ってたくせに

 

今もこうして脱走してるけどいつか分かってくれる?そのいつかはいつなのさ?

僕は前世でもネット掲示板でコユキにどんなことをすれば倫理観が改善できるのかを聞いた

最も多かったのが

 

『自己肯定感を上げる』

『いかに自分の能力の凄さを自覚させる』

この2つだ

 

この二つを上げて少しでもコユキに自分の能力がいかにすごいかを少しでもいいから感じてほしい

その後に自分が楽しめる学生生活を送ってほしいと思っている

本編のままじゃ、コユキの倫理観は育まずにユウカたちが卒業したとしても懲りずに問題行動を起こし、ミレニアムを退学になる未来が容易に想像できる

 

「ねぇ…コユキ」

「には?なんですか?」

「行くところが無いなら僕の家に住む?空き部屋あるけど?」

「いいんですか!ありがとうございます!」

「それと、気になってたんだけど…銃はどうしたの?」

 

いつものマリ・ガンが無いけど?

 

「実は先輩たちから逃げるときに置いてきちゃって」

「そっか……ついてきて」

 

なら、新しい銃をプレゼントしてあげるよ

ガンスミステーブルでダウジングロッドを取り出した僕は黒とピンクと黄色の塗装を施し、コユキ専用の改造を施す。ストックにウサギと四つ葉のクローバーを描いて……完成だ

 

「できたよ。名付けてラッキー・ラビット。コユキの新しい銃だ」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「代金は気にしなくていいよ。プレゼントだ」

「いいんですか?本当に…ありがとうございます!大切にします……本当に」

 

ラッキー・ラビットを抱きしめて僕にお礼を言うコユキ

 

「別にいいよこれくらい。このブラックマーケットは治安が悪いからね。これでも足りないくらいさ。まぁ、ブラックマーケットの人たちは僕を恐れているから誰も手を出してこないと思うけど」

 

気になった事を聞く

 

「コユキってお金ある?口座から振り込めそうな」

「う゛っ!?そ、それは…そのークレジットカードも止められてて…」

「そっか……じゃあさ、僕の店で働いてみる?休憩時間もあるし、お弁当も出るよ」

「やったー!なにからなにまでありがとうございます!」

 

ラッキー・ラビットを背中に背負い、僕に抱き着いてくるコユキ

コユキの顔が僕の肩に当たり、その熱に思わずドキッとする

顔が可愛くて、目がキラキラしてていいんだよなコユキ

 

倫理観が無いだけで礼儀正しいし、無邪気で可愛いところがあるから僕はコユキを嫌いにはなれない。むしろ、コユキが推しになったくらいだ

 

「あら、新しい子?」

「そうだよアヤメ。紹介するよ。黒崎コユキ。今日からこの家の新しい住人だ」

 

射撃訓練場から来たアヤメにコユキを紹介した後、僕はコユキにガンショップでやってもらう仕事の内容を詳しく説明して、分からないところがあれば聞いてほしいと教えた

 


蛇尾リュウジ視点終了

早瀬ユウカ:三人称視点に入る


 

「どこに行ったのよコユキ?」

 

早瀬ユウカは焦りを顔に出していた

その理由はここ1週間、ミレニアムを脱走した元セミナーの黒崎コユキが見つからないためだ

保安部を探しても見つからず、C&Cを派遣しても見つからない日々が続いた

 

クレジットカードなどの口座を一時凍結させているため、最初の1週間はすぐに戻ってくるだろうと踏んだ。しかし、その3日も過ぎ、5日と時が流れ1週間経った

 

徐々に積もった不安が耐えきれなくなり、C&Cに最後に消息を絶ったD.U.を中心に探してもらい、結果はもしかしたらブラックマーケットにいるかもしれないと分かってネルなどを派遣したが

中々見つからなかった

 

それもそのはず、リュウジはクラップトラップに頼んでブラックマーケットの監視カメラをハッキングさせて監視してもらい、ネルたちが来たことをいち早く知るとコユキを隠してネルの目を誤魔化したのだ。クラップトラップのハッキングはヴェリタスの各務チヒロを超える力量

 

例えヴェリタスのメンバーを使って見つけても困難だ

更にそこからユウカは落ち着きがない日々を過ごすが、顔には出さずにセミナーの業務を行い続けるのだった

 

(コユキ……今どこでなにをしてるのよ)

 

未だに見つからない後輩の心配をしながら今日も彼女はセミナーの予算を計算していくのだった

 


早瀬ユウカ視点終了

黒崎コユキの日記に入る


 

〇月×日

ちょっとミレニアムの機密情報を抜いてユウカ先輩に怒られてミレニアムから脱走した時、持ってきたジェットパックを壊されて落ちた時にもうダメかと思いました

けど、そんな私を助けてくれた人がいます

 

その名も蛇尾リュウジさん!聞けばブラックマーケットの武器商人をしているとか!

しかもリュウジさんは私に空き部屋を自由に使っていいと言って、私に銃をプレゼントしてくれました!なんでもリロードするたびに出るホログラムのサイコロの出目で様々な効果が出るとか

 

使う時が楽しみです!あの後、リュウジさんのガンショップのお手伝いをして、接客をしているとリュウジさんに「コユキが来てくれたから少しは楽になったよ」とか「コユキは暗算できるから助かる」とか言ってくれました。にはは!暗号の解読も得意ですけど、計算も得意なんです!

 

セミナーにいたころは退屈でつまらない作業ばかりでしたけど、リュウジさんの元で働くのが楽しいです!後、一緒にリュウジさんの部屋に住んでいるアヤメさんって方も私を可愛がってくれます!一緒にテレビを見たりケーキを食べたりしていると「妹みたい」と言われました

 

 

〇月△日

今日はリュウジさんとアヤメさんと一緒に依頼を受けました。なんでも、ある企業がサイバー攻撃を受けたから何とかしてほしいとのこと。リュウジさんは私にウサ耳が付いたヘルメットを被せて「コユキ、あのサイバー攻撃を何とかできるか?」と聞いてきました。ユウカ先輩に怒られちゃうと言う私の頭を撫でて「責任は僕が取る。……お願い」と言われて手伝いました。

 

複雑なサイバー攻撃と聞きましたが呆気なく解決して依頼主は涙を流して喜んでいました。

出された報酬より多めの額を貰って、私はリュウジさんに報酬の半分を渡されてこう言われました

 

「コユキがいなかったらあの会社はサイバー攻撃を受け続けて情報を搾り取られて300人の社員は路頭に迷って就職すらできない事態になっていたんだ。……コユキのおかげだよ」

 

頭を撫でて褒めてくれるリュウジさんの言葉を私は受け止めきれませんでした

私の能力を買われてセミナーに入ったはいいけど、やってみたらつまらない単純作業ばかりで問題を起こして先輩たちに迷惑をかけてセミナーをクビになった私の能力をそんな風に言われたのは初めてでした。

 

そんな、大したことじゃありませんよという私のヘルメットのバイザーを上げてまっすぐ見つめてくるリュウジさんの深い青色の目が目に映った

海みたいで綺麗な色だった

 

「コユキ。君の能力はこうやって人を助ける力になれるんだ。今まで人に迷惑をかけて怒られるよりこっちの方が気持ちいいだろ?」

 

そりゃ……気持ちよかったですよ。あんな風に喜ばれるなんて

 

「その能力はいずれ自分の身を守ったり、誰かを守れる武器にもなれるんだ。だからコユキ、君にはその自信を持ってほしいなと思っているんだ。すぐには無理かもしれないけど、徐々に感じるはずだ。自分の能力がこんなにも人を助けることができるんだって」

 

そうなれたら……嬉しいですね

私は自分の能力で解決したことで褒めてくれるユウカ先輩やノア先輩を想像してそうなるといいなと考えてしまいました

もし、そうなったらユウカ先輩たちは喜んでくれるのでしょうか?

 

〇月▽日

今日も仕事が終わってのんびり過ごす午後。リュウジさんに好きなようにしていいと言われたのでリュウジさんのPCを見ていると様々な銃のパーツやお客さんのデータが書かれていました

どうやら、私用のアカウントと仕事用のアカウントで分けて使っているそうです

 

すると、後ろからアヤメさんに声をかけられて驚きました。その後はアヤメさんの紫色の瞳がノア先輩に似ていて、ちょっと…かなり怖かったです

その後は勝手に人のパソコンを覗き見ちゃダメとか間違えてデータを消しちゃったら困るのはリュウジさんだからと注意を受けましたがアヤメさんは顎に手をやって考え事をしていました

 

「ちょっといいかな?コユキのためになることなんだけど……」

 

その内容を言われて私は実行に移しました

しばらくして、リュウジさんが戻ってPCを開くと驚いて声を上げました

 

「うわぁああ!?で、データが消えてる!!なんで!?」

 

酷く驚いた声に私はビクッとなりアヤメさんの背中に隠れます

そんな私の頭を撫でてアヤメさんがリュウジさんに近づいて

 

「もしかしたらログイン先が変わってるだけじゃないの?」

「え?……あっ、よかった!あった!助かったよアヤメ!大事なお客さんのデータが消えたのかと思ったよ」

「よかったね……数千万の利益と信頼が消し飛ぶところだったよ」

 

安堵の息を吐いて床に座り込むリュウジさん。その顔には冷や汗が一杯噴き出ていました

それを見て私は、もしかしたら私にお金を取られた人たちもこんな思いをしていたのかと……

ズキッと胸が痛み、息苦しさを感じてきました

 

目の前のリュウジさんみたいな人たちを作ってきたのかと思うと苦しくなりました

 

「これからは仕事用と私用でパソコンを複数持つとするよ。ちょっとシャワーを浴びてくる」

 

リュウジさんがシャワーを浴びに行くとアヤメさんが私に話しかけてきました

 

「もしうっかりデータを消しちゃったりしてたら、あんなふうに困るかもしれない。それだけじゃない。知らないところで誰かがさっきみたいに困るかもしれないし、すぐ身近な人が困るかもしれない。そのことを忘れないでほしいな」

 

…もうしない…ようにします…と言うとアヤメさんは私の髪を撫でていい子だと言いました

その際に見えたアヤメさんの紫色の瞳が綺麗で

 

「綺麗な目」

 

と思わずそう言うと、アヤメさんは頬を赤くして照れて私を強く抱きしめました

今思えば照れ顔を見られてたくないのがあったんでしょうけど、少し息苦しかったです

 

 

〇月〇日

今日はリュウジさんと共に依頼を受けに行きました。

その依頼の内容はブラックマーケットの倉庫を不当に占拠したヘルメット団の対処だそうです

リュウジさんは私の今の銃、ラッキー・ラビットの説明してくれました

 

「コユキ。君にプレゼントした銃ラッキー・ラビットは装弾数150発のARだ。リロードした際にサイトの横にホログラムの6面ダイスが振られて出た出目によって効果が変わっていくんだ」

 

聞いたところ

1の出目がどこを撃っても跳弾し確実に敵を狙い撃つ

2の出目がグレネードが6つ同時に発射される

3の出目が撃てる装弾数が2倍になる。150発が300発になる

4の出目が弾丸とグレネードの威力が倍になる

5の出目が低反動のまま発射速度2倍

6の出目が1~5までの効果を次のリロードまでに得る

 

となっているそうです……強すぎません!?

私にそんな銃をくれたんですか!?

リロードしてみると出たのは2の出目

 

すると、ラッキー・ラビットのアンダーバレルが一瞬だけ輝きました

 

「やれ!コユキ!あいつらを驚かせてやれ」

「はっちゃー!!」

 

グレネードを撃つと6つのグレネードがまっすぐ飛んでヘルメット団の中心で爆発しました

大きな爆発音とともにヘルメット団の大半が倒されて生き残ったのをリュウジさんが対処してくれました。依頼を終えて報酬を受け取ったリュウジさんが私を抱きしめて撫でてきました

 

「いいぞコユキ!コユキのおかげで対処が早く終わったよ!」

「そんな、リュウジさんがくれた銃のおかげですよ」

「いや、その銃を使いこなしたコユキがすごいんだよ!」

 

いくら私がそう言ってもリュウジさんは私の事を褒めてくれます

……けど、そうされるのが好きになってきた自分がいます

あぁ、こうしてリュウジさんと依頼をこなしたり、店番をこなす日が毎日続くといいな




諸君、私はコユキが好きだ
諸君、私はコユキが大好きだ!

感想と評価を楽しみにしております。
コユキの自己肯定感の低さとか自分と重なってしまう

女先生の年齢は?

  • 20代前半
  • 20台後半
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