荒んだ人生で心が壊れたうつ病男性がキヴォトスに転生   作:ダブクロチャンネル

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タイトル通りの出来事が起きます
今日のアンケートもありがとうございます
女先生の年齢は20代前半となりました
だんだん設定が練り固まって嬉しいです


第29話 ん、銀行を襲う

「おらおら!両手を上げて地面に伏せろ!ハチの巣にされたいか!!」

 

ある銀行で半裸の男がブラドフ社製の銃を天井に向かって乱射する

銀行の逆や従業員は恐怖で言われたとおりに地面に伏せる

今、この銀行を中心に大混乱が招かれる!


 

「……ここなんだね」

「えぇ、そうデス!この銀行がカイザーと裏で深く繋がっている銀行デス」

 

僕の名前は蛇尾リュウジ。クラップトラップと共に銀行を襲う計画を立てている転生者だ

コユキを自身の家に泊めてから数日後、僕の元に依頼人のネコの獣人が訪れる

 

「あなたが名の高い蛇尾リュウジと聞いて依頼がありまして」

「報酬額は話を聞いてから決めましょう。内容は?」

「実は、ある銀行を襲ってほしくて」

 

その内容に僕は表情を変えずに驚き、依頼人に銃を向ける

 

「悪いけど、犯罪行為には加担しないって決めてるんだよね」

「ち、違います!私はカイザーに脅されてるんです!」

「カイザーだと?」

 

一旦銃を下ろして依頼人の話を聞く

 

「脅されているとはいったい?」

「実は私、ある企業の社長をしているのですが…信用している銀行がカイザーと顧客の情報の売買をしていまして、私の弱みを見つけたカイザーが自分たちの傀儡になれと脅してきたんです」

「……僕に銀行強盗をしろというのは、その売買の証拠を集めて」

「ヴァルキューレにリークしてほしいのです」

 

なるほどね……カイザーか。キヴォトスの隅から隅までカイザーの手が進んでいるな

カイザーコーポレーション。キヴォトスで様々な事業を展開している大企業。

PMC(民間軍事会社)、銀行経営、リゾート開発、インフラ開発、コンビ二営業、兵器の販売など、様々な分野に手を伸ばしている。

 

あまりにも巨大すぎるため迂闊に制裁してしまうと雇用や事業などの形で経済に関わる問題が大きく消すに消せないなど社会にガッツリ組み込まれているほど根が深すぎる

 

実際「カルバノグの兎編」2章では七神リンがカイザーへの制裁及び処罰を求める案を提示して連邦生徒会内で議論が行われたものの、カイザーを失う事で生じる悪影響を恐れた一部の連邦生徒会員からの反発があり、一向に結論が出ない状況となっていた

 

かくいう僕もカイザーとは因縁があってね。奴らの会社や組織を壊滅させた結果、10億の懸賞金をかけられているんだ。久々にカイザーとの戦いだ

 

「いいでしょう。その依頼をお受けします……報酬はいかほど出せます?」

「3000万用意してきました!この額で私を助けてください!」

「いいですよ……結果を待ってください」

 

僕は久々にカイザーとの戦いに備えて準備をするのだった

銃、マスク、脱出までのルートを用意し、クラップトラップと準備をする

春葉原のある銀行の前で僕とクラップトラップは計画の確認をしていた

 

「依頼人が言っていた銀行はあそこですね。裏が無いか調べましたけど依頼人は白でした。完全な被害者です」

「作戦を確認するよ。僕が銀行強盗として中に入って銃を撃ちまくる」

「その間にワタシがハッキングしてカイザーと銀行の顧客の売買の情報を集めてヴァルキューレにリークします」

「その後は、クラップトラップが用意した脱出の手段で銀行から脱出と」

 

僕は今回の銃の準備をする

悪いけど特定されそうなレジェンダリー武器は無し

今回は(レア)の銃で行かせてもらう

ブラドフのAR、ダールのHG、ジェイコブのSGを使うか

グレネードは音響手榴弾で行かせてもらう

 

「それじゃ、行くよクラップトラップ。作戦に抜かりはないようにね」

「お任せください!久々に腕が鳴りますヨ~~!!……ところでしもべよ」

「どうしたの?」

「そんな恰好で行くんですか?」

 

クラップトラップは僕の格好を見る。

今の僕の格好は半裸に青色のジーパン。顔バレしないようにマスクを被っていた

このマスクはボダランシリーズに出てくる敵『サイコ』のマスクだ

 

「これが一番狂人って感じがするだろ?」

「確かに、まともな感性の人の格好じゃありませんね」

「それじゃ、行くよ。準備はいい?」

「いつでも」

 

僕は車のドアを開けて銀行に入る

近くにいた従業員が半裸の僕の姿に気づいて止めに入る

 

「お客様!さすがに半裸は――「動くな!」ひっ!」

 

ブラドフのARを突き付けて後ろに下がらせて天井に向かって発砲する

ズガガガと金切り声を上げる弾幕に市民は恐れおののく

 

「おらおら!両手を上げて地面に伏せろ!ハチの巣にされたいか!!」

 

この言葉に市民と従業員たちは言う通りにした。

 

「ぼ、俺の名前はデストロ!今からこの銀行の金を全ていただく!そこのお前!」

「わ、私ですか!?」

「今すぐシャッターを下ろして立てこもる用意をしろ!これは訓練じゃないぞ!」

 

そいつの足元に銃を撃って急かす

 

「わ、分かりました!」

 

従業員はシャッターを下ろしに向かうと同時に銀行の警備員と思われる生徒が立ち上がって銃を発砲してきた。背中に2発、脚に一発が当たった

 

「いい腕前だな」

 

顔だけ振り向いた僕はダールのHGを抜き

 

「だが、相手が悪かったな」

 

警備員の頭を撃って無力化した

市民の悲鳴が大きくなったので近くのSGで観葉植物を破壊する

 

「静かにしろ!俺は高い音と大きな声が苦手なんだ!!頭が痛くなる!」

 

僕は警備員の襟首を掴んで銀行の外に放り投げる

なんだと顔を覗かせて見ていた市民を威嚇するように銃を撃つ

 

「なんだ!見世物じゃないぞ!撃たれたいか!!」

「きゃーっ!!」

「逃げろ!撃たれるぞ!!」

 

遠くの方からパトカーのサイレンが聞こえる

来るのが遅いと聞いていたが今日は早いじゃないか

 

「おら、早くシャッターを下ろせ!」

 

シャッターが下り、銀行は完全に封鎖され、立てこもり現場の完成だ

テレビではこの銀行強盗がニュースになり、入り口の前ではヴァルキューレのパトカーが3台止まっていた。そのうちの一人、中務キリノがメガホンを片手に声を上げる

 

「立てこもり中の犯人!この一帯は包囲しました!大人しく投降してください!」

 

中務キリノ

真面目で勤勉だが、犯人を狙って撃つと隣の人質に当たるほどに致命的に射撃が下手

勤勉かつ誠実で、市民の気持ちに寄り添い、皆を元気づける笑顔を忘れない。悪党への対応力はともかく、その精神面は「町のお巡りさん」として理想的な人物だ

 

はっきり言えばこんな出会いじゃなくてもっといい形が良かったよ

その近くには合歓垣フブキもいる。目が綺麗でドーナッツ好きでめんどくさがりやな印象しかない。まだフブキが配布で貰えるイベント未プレイなんでね!

 

僕は持ってきたでメガホンでキリノの言葉に返す

 

「やなこった!俺はここの金を全ていただくまでは動かないぞ!」

「な、なんということを……」

 

ヴァルキューレと問答をしている間にマスクに内蔵された無線機でクラップトラップに連絡する

 

「今すぐ人質を解放しなさい!」

(クラップトラップ。ハッキングはどれくらいかかる?)

(後、2時間って所ですかね)

 

2時間だと!?結構かかるじゃないか

 

(もう少し早くできないのか?)

(思った以上にこの証拠のファイアーウォールが手強いんです!コユキがいればすぐに済むのですが)

「ダメだ!!」

 

コユキを巻き込むなんてさせるわけないだろ!この1週間ちょっとでちょっとずつ自分の能力の凄さを薄っすら感じ始めてきているんだから!こんな犯罪行為に加担させられるか!

 

「な、なにがダメだと言うんですか!?そちらの要求を呑む代わりに人質を解放してもらうがダメなんですか!?」

「あっ?いや、そう言うんじゃねぇよ!金庫を開けてもらうのに従業員は残ってもらう!人質は解放していくが、従業員は最後まで残ってもらう!」

 

しまった!つい、言葉にしてしまった!

人質の数は21人。従業員は3人か

 

「人質は15分ごとに3人解放してやる!それまでの間に身代金を詰める車を用意しろ!」

「わ、分かりました……その代わり、人質に危害を絶対に加えないでください!」

 

こうして、僕は15分ごとに人質を解放していくのだった

まさか僕が作戦とはいえ銀行強盗をするなんて思ってもみなかったよ

こういうのはシロコやアビドスの面々の役目*1だろうに

 

15分ごとに3人解放するとして2時間後まで7回かかる

それまでの間にクラップトラップのハッキングが終わるまでの間に時間稼ぎを行わなくては

 

こうして立て籠もっていくこと……45分。

人質を9人ほど解放したその時、人質の子供が泣いてしまった

 

「わ~~ん!!!!」

 

恐怖に耐えきれずに泣いてしまったのだろう

子供の母親は泣き止ませようとするも止まらない

周囲の空気が恐怖で染まっていき、徐々に伝播する

 

僕は流石に聞いていられなきくて泣いている子供をあやし始める

 

「おら泣くな!解放された後に泣け!」

 

抱き上げてなんとかあやすも泣き止む気配はない

犯人なのになんで僕は人質の子供をあやしてるんだ!

自分でも分からず取った行動だが、それが功を成した

……なぜなら

 

 

「こちら狙撃班。犯人が人質の子供を盾にしており狙撃ができません!」

「なにっ!なんて奴だ!子供を人質にするなんて!」

 

ヴァルキューレの狙撃班が僕を狙撃しようとしていたからだ

この行動のおかげで僕は子供を容易に人質にする犯人とみなされ、狙撃の手が止まり、時間を稼ぐことに成功した。子供を泣き止ませた僕はそのまま人質に返し、クラップトラップに連絡を入れる

 

(そっちはどうなの?)

(顧客の情報がこの銀行の支店長の部屋の金庫に入っていることは分かりました。今はその金庫を開けるためにハッキングをしていますのでもう少しお待ちを)

 

残り1時間15分を稼げってか!?

こうしているとお昼頃、人質たちは空腹を感じるようになった

僕も空腹を感じてきたのでメガホンを使ってヴァルキューレに指示を出す

 

「おい!そこの気だるげで赤い目のヴァルキューレ生徒!」

「……あたし?」

「そうだ、お前以外に誰がいる!ドーナッツを買ってこい!それまで次の人質交換は無しだ!」

「フブキ!急いでドーナッツを買ってきてください!」

「これ、経費で落ちるかな……」

 

15分後、近くのドーナッツショップからドーナツの山を買ってきたフブキ

人質交換と引き換えにドーナツの山を受け取り、それを人質たちと食べる

幸いにも僕は手袋をしているから指紋が付くことはなかった

 

こうして腹を満たして1時間後、人質が全て解放されるとともにクラップトラップの通信が入った

 

(しもべよ!この銀行の顧客情報の売買の証拠を見つけ、ヴァルキューレにリークしました!急いで脱出を!)

(あぁ、例の場所だね)

 

僕は支店長室に向かうとすると、銀行のシャッターが爆破された

ま、まさか!

 

「動くな!ヴァルキューレ公安局だ!!」

 

尾刃カンナかよぉおお!!

 

ヴァルキューレ警察学校の生徒たちがSG、AR、SRを持って僕に撃ってくる

ARの連射をかわし、SRの弾丸を伏せて避け、突っ込んできたSG持ちの生徒が装備している盾を蹴り飛ばしてジェイコブのSGを撃って、SR持ちとSG持ちの生徒を倒した後、手に持つ装備をしまい、ヴァルキューレの生徒が持っていたSGを奪い、引き金を引いていく

 

SGの散弾がヴァルキューレの生徒の意識を刈り取っていくが、SG持ちの盾で受け止められ徐々に追いつめられる。僕は懐から音響手榴弾のピンを外し、上方に投げる

 

その瞬間、大きな音が爆ぜ、カンナたちヴァルキューレの生徒たちは地面に倒れる

 

「がっ!」

 

僕はその間に支店長室に向かう

このマスクは高度のノイズキャンセリングも兼ねてるんでね!

音響手榴弾ぐらいじゃ聞こえないんだよ!

 

「支店長室に着いた。クラップトラップ……やれ」

(了解デス!!)

 

僕は支店長室に着くとクラップトラップは大型の金庫がある部屋の天井を爆破した

天井があった場所を見るとヘリを操縦するクラップトラップがいた

 

「行きますヨ!それ!」

 

ヘリから射出されたワイヤーの先端にある杭が金庫の四隅に刺さると同時に開き、がっちりとロックする。僕はそれに乗って空中から脱出する手はずなのだ

 

「動け!」

 

飛び乗って僕は無線機でそう指示をする

金庫が宙を浮き、春葉原の街が見える

下の方を見るとヴァルキューレの生徒がこちらを見上げていた

 

だが、その時。僕は気が付かなかった

側頭部に弾丸が当たる。痛みを感じながらも弾丸が飛んできた方向を見ると

 

「嘘だろ……あの状態から追って来れるのか!」

「『狂犬』の名を、一度は聞いたことがあるだろう?」

 

尾刃カンナがいた。あの時、カンナは僕が金庫に飛び乗って脱出する際にあの音響手榴弾の爆発から回復して金庫に飛び乗ってきたのだ

 

「…諦めればいいものを」

「悪いが諦めるという言葉は知らないな……逮捕する!」

 

僕は空飛ぶ金庫の上でカンナと白兵戦を行う

カンナを落とさぬように拳と蹴りの打突を見舞うもカンナはそれを避けて柔術メインの技を浴びせてくる。それをうまく捌き、締め落とそうと組み付くも振りほどかれ、逆に手錠を左手に掛けられてしまう。僕は右手でジェイコブ社のSGを抜き、手錠の鎖を破壊した

 

だが、それと同時にカンナがSGを蹴り飛ばして金庫の上から落としてしまった

 

(やりづらい!締め落とそうとしても振りほどかれ、銃を撃ってこの場所から落としてもカンナは死ぬ!手錠を奪って拘束する手段もさっき撃ってしまった)

 

どうした物かと悩んでいると、クラップトラップが操縦するヘリとは別のヘリの音がした

そう、カイザーのヘリだ。奴らは自分たちの証拠となるやり取りをリークされるのを防ぐために僕たちに追手を差し向けてきたのだ

 

カイザーのオートマタはこちらにRLを構えてくる

おいおいマジかよ!?

引き金が引かれ、ロケットランチャーが飛んでくる

 

避けるクラップトラップだが、近くのビルにぶつかってしまった

その衝撃で僕とカンナはそのビルの中に入ってしまう

身が投げ出されビルのデスクや椅子を巻き込む中、立ち上がった僕はクラップトラップのヘリに向かって走る

 

「逃がすかッ!」

 

その背後でカンナがHGを撃ちながら走ってくる

走りながらカンナにダール社のHGを撃ち返して僕は走る

そのままビルの窓ガラスを撃ってヒビを入れて、突き破って、クラップトラップのヘリにジャンプする。見事に中に入った僕は振り向きざまにカンナに向かって音響手榴弾を投げる

 

(またかっ!)

 

カンナは耳を塞いで備えるも一向に爆発しない

……だって、それはフェイクの手榴弾だからな

 

「し、しまった!」

 

気づいたがもう遅い、すでにその頃には僕とクラップトラップはカンナの届かない場所まで飛んでいる。カンナはその光景を見ながら歯ぎしりをし、拳を力強く握るのだった

 

「クソっ!」

 

その後、僕とクラップトラップは盗んだ金庫をどこかに置いて、ヴァルキューレに匿名の通報をしてそのまま逃走用に使ったヘリを爆破

更に、顧客情報の売買の証拠をリークしたことで銀行の支店長とカイザーの幹部が逮捕された

 

「やったな!クラップトラップ!」

「やりましたねしもべよ!」

 

ハイタッチして成功を祝う僕とクラップトラップに今日の店番を負かされたコユキとアヤメが来た

 

「おっ!何かいいことあったの?嬉しそうじゃん」

「あぁ!とても良い事さ!今日は特上寿司だ!食べに行くよ」

「本当ですか!私、大トロが食べたいです!」

「トロでもウニでも好きなもの頼んでもいいよ!」

 

僕、アヤメ、コユキ、クラップトラップの4人でブラックマーケットの寿司屋に行くのだった

 

これはちょっとした余談だが……あの上空で金庫をヘリで運んだ時の動画がネット上で拡散されて

 

「んっ、こういう手段があるんだ……参考にしよう」

 

シロコが目を輝かせて銀行強盗のプランに入れたという……

*1
ん、風評被害!




今回の話はいかがでしたでしょうか?
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