荒んだ人生で心が壊れたうつ病男性がキヴォトスに転生 作:ダブクロチャンネル
「あのさぁ……」
僕の名前は蛇尾リュウジ。目の前の美食研究会に対して銃撃戦を繰り広げていると転生者だ
ある日、外食しに一人でブラックマーケットの飲食店で食事をしていたところを美食研究会が来て、料理の辛口評価をして爆破しようとしたところを僕と銃撃戦が始まったわけだ
「僕は別に君たちの活動自体は否定しないけど、なんで自分たち基準の料理が不味いってなったらすぐに爆破するの!?せめてどこがダメだったとか、爆破した理由を書いてよ!」
美食研究会のSNSは結構人気で、彼女たちが高評価した店は美味しいとの評判だ
それなのに、なぜ不味いと判断した店を爆破する?料理を作ってもらいたくてフウカを攫う?
「そうでもしないと、君たちはお金あるだけのクレーマーって思われるよ?」
銃撃戦に使っているDMCを使い、撃ち込んでいくと状況が不利と察して逃げ始める
その中で僕は近くにいたジュンコを捕まえた
「なんで私だけー!?」
「今までお世話になりました、ジュンコさん」
「これが運の尽きってやつかな〜?」
「今日は散々ですね!」
別の意味で潔すぎるよ!?
半泣きのジュンコを助けることもなく逃げおおせた美食研究会を改めてこの目で見て驚くのであった……とりあえず
「君には対価を払ってもらうよ」
「な、なにをするつもり!?」
「店を爆破しようとしたんだ……分かるよね?」
「いやー!私になにをさせる気よ!」
そんなの決まってるじゃないか?
「いらっしゃいませー!」
肉体労働だよ。店を爆破しかけたんだ、働いてある程度はバイトしてもらうよ
「うぅ……なんで私がこんなことを」
「爆破しかけたのと、僕がいたのと、運が悪かったと思ってね」
ジュンコにバイトさせてる店は喫茶店『ヨネダ』
ブラックマーケットにしては清潔で衛生管理も行き届いていて、居心地がいい
コーヒーも上手いが、料理のボリュームが大きいのだ
写真詐欺という言葉があって、写真の画像より料理が小さい場合があるが、このヨネダの料理は写真より大きいのだ。値段もそこそこ安くてカツサンドとドリンクのセットで200円するのだ
なにを隠そう、この店は僕が投資して作った喫茶店なんだ
土地を買い取ってそこに店を立てて、人材は料理学校に通っていたけど、経営難で廃校してしまった生徒を雇った。一般スタッフが月30万円、店長に選ばれた生徒には50万を支払っている
後は、僕が料理はボリュームたっぷりで、毎日の清掃を欠かさずにしてほしいとだけ言って、それ以外は好きなようにしてほしいと言っておいた
おかげで売り上げは上場!月700万円の売り上げさ!
今ではチェーン展開をしてキヴォトス全体に広めようか考えている
もちろん、そんな店なら……
「1番テーブル、オーダーが入りました!カツサンドのセットです!」
「2番テーブル、フレンチトーストのオーダーが入りました!」
「3番テーブル、デニッシュメープルケーキのオーダー、入りました!」
こうやって客の注文も多い
それもそうだ。安い値段でボリュームが多い料理。人気が出ないはずが無い
これをジュンコは配膳しないといけない
「ってことで頑張ってねジュンコ」
「うわーん!」
泣き言を言いながらもジュンコは配膳、皿洗い、トイレ掃除を頑張っていた
途中で躓いて料理を落としそうになったが刻の蛇を発動して対処して、ジュンコのサポートをしたりする。こうして6時間後、ジュンコのバイト時間が終わった
「お、終わった~!」
「お疲れさん……はい」
僕はジュンコに封筒を渡す
「なによこれ」
「今日のバイト代。少し色を付けたからちょっと多めかな」
封筒に入っているお金は10万ちょっと
「え!?いいの!」
「別にいいよ。逃げずに頑張ってくれてたし」
1日だけのバイトにしては多いかもしれないけど、ジュンコは頑張ってたからね
それに、僕は美食研究会の中でもジュンコはまだ好意的に見ている
美食研究会の中でも常識人寄りで食費の為にアルバイトをしているからね
あの3人よりはまぁ……かなりいい方かな
「あ、ありがとう……」
「頑張ったご褒美にさ…この店の料理を奢るよ」
「いいの!」
「食べたそうに見ていたからさ……どれがいい?」
「じゃ、じゃあ!」
目を輝かせながらメニューを見て注文するジュンコに妹ってこんな感じかな?
ジュンコが頼んだカツサンド、デニッシュメープルケーキ、ベイクドチーズケーキがテーブルに並べられ、それを食べていくジュンコ……美味しそうに食べる顔が本当に可愛いな
なんだろう…見ているだけで満たされそうだな
そんなことを思っていると……
「あー!ジュンコずるい!」
「あらあら、美味しそうですね」
「まさかブラックマーケットにこのような喫茶店があるだなんて」
ハルナ、イズミ、アカリが来た
彼女たちの登場に店員がどよめく
なにを隠そう。不味いと言う理由でレストランを爆破するテロリストだからね
イズミがジュンコが食べようとしている料理に気づいて近づいてきた
「美味しい物はみんなで分け合わないと!」
しかし、後一歩のところで足が止まった
僕がイズミの腹にデスサイスを押し当てたからだ
「それ以上は動かない方がいいよ」
ほぼ銃口を押し付けても撃てるように改造しているからね
「言ってることは間違ってないけどさ……この料理はジュンコが6時間バイトしたご褒美なんだ。君たちは君たちで注文したらどうかな?同じように美味しい物があるからさ」
「ひぃ!?」
後に知ったけど、僕の目は笑ってなかったらしい
その後、ちゃんと自分たちで注文したハルナ達はヨネダの料理に好意的な評価をしてくれた
そのおかげでヨネダは美食研究会が爆破しなかった店として箔が付き、ますます人気を得たのである。こうやってインフルエンサーの役割なら僕も歓迎するのにな~
喫茶店『ヨネダ』の紹介
喫茶店『ヨネダ』
それはリュウジが前世で食べた喫茶店の味を懐かしく思って作った店
店員を経営難で廃校してしまった料理学校の生徒を雇い、経営している
一般スタッフが月30万円、店長に選ばれた生徒には50万を支払っている
月700万円の売り上げを築き、今はブラックマーケットだけだがキヴォトス中にチェーン展開をしようとリュウジは企んでいる
味も良く、料理のボリュームが多く、店の居心地の良さも人気でブラックマーケットの住民や傭兵バイト帰りの生徒たちが利用している
中でも肉厚のカツを使ったカツサンドや、デザートのデニッシュメープルケーキは人気である
ジュンコとモモトークを交換して別れてからクラップトラップに呼び出された
自宅の1階のクラップトラップの部屋で報告を聞く
「どうしたクラップトラップ?」
「貴方に頼まれた情報を見つけたので報告をと思い。アナタを狙撃したアサシンの事ですが……」
クラップトラップが教えられたアサシンの情報が伝えられる
「名前は零影ナナミ。元百鬼夜行の生徒でしたが自宅である零影家が没落した際に百鬼夜行から離れ、ブラックマーケットで傭兵活動をしているところをアランチーノに勧誘されていたそうです」
僕の目の前にナナミの情報がホログラムとなって表示される
「そこから元ミレニアムのアランチーノファミリーの技術班によってメカニカルな光学マスクと特殊合金製のブレードとクナイ型グレネードを手に入れました。武器は先ほど話した通りのブレードとクナイの他にアイアンスコープのスナイパーライフルとバースト射撃に特化したハンドガンを装備しています」
素顔は見えない。だが、実力はネルに近い物を感じたな
「役割としてはドン・アランチーノを裏切ろうとするマフィアの組織を壊滅させたり、潜入して目的の物を回収したりと汚れ仕事と工作系ですね。戦闘力は…まぁ、言わなくてもいいでしょう」
すでにこの体で体感しているからね
「噂ではアランチーノがヘルメット団を集めて何かをしているそうです」
「ヘルメット団をか?……まさか、僕を相手に雇ったつもり」
「それもかなりの人数を雇ったとか……これは大きな戦いが来そうですね」
大きな戦いか……ある程度の装備を集めないとな
「そうだクラップトラップ。ちょっといいかな」
「なんデスかしもべよ?今度はシェルターでも買ってほとぼりが冷めるのを待つつもりで?」
「それもいいと思ってるけどさ……プレゼントさ」
僕はクラップトラップに戦闘モジュールを搭載しているパーツを見せる
「ま、まさかこれは!戦闘モジュール!?とうとうできたのデスネ!」
「あぁそうだよ。これからこれをお前に付ける。クラップトラップも後ろで威張るだけじゃなくて前線でも活躍できるさ」
この戦闘モジュールにはあらゆる銃のデータと照準アシストシステムを搭載している
「更にタイヤも改造してあげるよ。階段も上がれるし真横にも移動できる優れものにしてやる」
「ハッハー!!これでワタシのことをゴミ箱ロボット呼ばわりしたりする生徒たちやロボット市民に鉛玉をぶち込むことができます!さぁ、しもべよ!さっさとワタシを改造してください!」
「言われずとも我が主。最高の改造をしてあげるよ」
こうして、僕はクラップトラップを30分に及ぶ改造をするのだったが……いかんせん、クラップトラップが大きな声を出すおかげで何事かと回りから奇異な目を向けられたのはここまでの話だ
だが、その一方でアランチーノの暗躍は続いていた
蛇尾リュウジ視点終了
三人称視点に入る
ここはアランチーノファミリーが所有するレストラン。
その2階である人物が密会をしていた
一人はドン・アランチーノ
もう一人はカイザーコーポレーションの重鎮にしてトップ
「来てくれて感謝するよ……カイザー・プレジデント」
カイザー・プレジデントだ
「まさかカイザーのトップが直に会ってくれるとは思わなかったよ」
「なに、私の関連会社に損害を与えた男を始末できると思えば安い物だ」
証拠なんぞ揉み消せるしなと言うプレジデント
「では、単刀直入に言うが我々と――」
「手を組んでやる……ただし。蛇尾リュウジを始末するまでだ」
(ふん。キヴォトスに深く根付いただけの一企業め)
尊大な態度に内心で苛立ちを感じるも、顔に出さずに交渉するアランチーノ
アランチーノはヘルメット団だけじゃリュウジを倒せないと判断し、キヴォトスに存在する大企業、カイザーコーポレーションのトップと手を組んだのだ
「それで……私は集めたヘルメット団と自身の傘下のマフィアを出すが…そっちは何を出すつもりだ?」
既にヘルメット団は2000人集まっており、アランチーノファミリーの傘下のマフィア組織全体で2000人も集められている。ここでアランチーノよりも少ない人数で挑めば相手に怒りを買うだろう。プレジデントはアランチーノから感じる圧に臆せずこう答えた
「私の方からは……カイザーPMCを1000人ほど出そう」
「1000だと?」
アランチーノの圧が一層増した
「話にならんな。私の兵力に対して、それだけしか出せないとは――」
よほど、リュウジの襲撃で追い詰めらているのだなと言おうとしたその時
「なので、こちらも実力のある者を雇った……入りたまえ」
下手な賞金稼ぎなら断ろうとしたアランチーノだが入ってきたその人物を見て納得する
その人物は丈の短い花柄が刺繍された黒い着物を纏い、
「どうだ?彼女なら蛇尾リュウジの相手に相応しいだろう」
烏の濡れ羽色と鮮血のような赤い髪を持ち、
「あぁ……彼女なら納得だ。1000の兵力ですむな」
頭部からは狐のような耳が生えていた。
「まさか、彼女を雇うことができるとは驚いたぞ」
顔は狐の面で覆っている彼女こそ
厄災の狐
狐坂ワカモ
彼女は当初はカイザーの誘いに乗り気ではなかった
しかし、蛇尾リュウジが相手だと知るや誘いに乗った
理由は単純。蛇尾リュウジの数々の噂を聞き、己の破壊衝動が疼いてしまうのだ
(あぁ……あの噂に違わない実力を味わえるのが楽しみですわ)
こうして、ヘルメット団・マフィア・カイザーPMC・狐坂ワカモ連合軍が結成された
後にキヴォトスの歴史に残る『第一次D.U.災害』と呼ばれることになる
またの名をシラトリ地区大抗争である
今回の話はいかがでしたでしょうか?
感想と評価を楽しみに待ってます
※2026年4月27日―追記―
アンケートの結果。ベリーハードに決定しました
エクストリームと中々のいい勝負でしたがこれにてアンケート終了です
アンケートご記入いただきありがとうございました
さぁ、次の話からはリュウジ君にたっぷり苦戦してもらいます!
蛇尾リュウジの第一次D.U.災害(シラトリ地区大抗争)の難易度
-
ベリーハード
-
ハードコア
-
エクストリーム