人は自分自身が変わったことはあまり自覚がなく悪い事なら尚更だ
だから俺は変化をしないようにいつも自分の行動方針を貫いてきた
しかしこの世界に来てから思う
俺がそこまで変化を拒んでいたのは奉仕部があったから、その空間が壊れるのが恐ろしかったから、と気づいたんだ
あの空間を変えないためには自分を変えてはいけない、そう無意識に思っていたかもしれない
だが
その奉仕部がない世界で俺は
自分を、あいつらに顔を合わせるいつもの俺を保てることができるのだろうか
あの悪夢を見てから俺は修行に励んだ。どれも楽とはほど遠く死にかけることも何度かあった。何度かもうやめようと思った、こんな事をするのは俺の柄じゃないし修行を積めば積むほど俺が俺では無くなってきている、そんな気がするのだ。あの能力を使うその時、別の誰かに俺が操られている。そしていつかは俺はあいつらに顔を合わせれる<人間>でいられるのだろうか。ならなぜ俺はこんなにも修行をしているのか、俺が俺に質問を投げかける。それへの回答はただ一つ。あの悪夢が脳裏から離れないのだ。どんなに苦しい修行をしていても、オニキスと話しているときも、寝る時も。そうして今現在もあの映像が頭から離れない。
―――俺はいつの間にこんなにも弱くなってしまっていたのだろう
こんなにもあいつらのと関係が壊れるのを怖がって、あの悪夢をただの夢と笑い飛ばせなくて。それから逃げる為に俺は俺自身を殺し偽りの仮面を被っている。こんなのは俺ではない。一番の信頼をもった自分にさえもこうして疑問を持っている。この仮面を被ったのは過去の自分が決めたことだから、それを己が否定することは過去の自分の選択を否定すること、それは俺が一番しないことでありする必要もなかった。しかしどうだろう。今の自分は。過去の自分の選択にこうして疑問を持ち、嘆いている、こんなの一番の裏切り行為ではないか。だから俺は間違っていない、俺が決めたことだから。今の俺の選択は帰るための最善の選択であり最もの回答である。
なのに。どうしてだろうか。こんなにも心が間違っていると俺を否定するのは。
しかし俺は最善の策をとった。ならわざわざ考えを改める必要もない。さて、今日も俺は現実から逃げる為に今日を頑張るとしよう。
◇
「疲れた・・・・」
息が乱れ呼吸もままならない。最近こればっかりだ。
『驚いたぞ。この短期間にこれまで成長するとはな』
オニキスが少し驚きの目でこちらを見ていた。確かに俺は成長を自分でも実感していた。この頃の修行は基礎トレなどではなくオニキスとの実戦であった。こいつの言うからには
『チマチマやるよりこちらの方が身につくだろう』
とのことらしい。最初の方こそは逃げる、防戦一方だったがこの頃は反撃もできるぐらいには育っていた。そうして体の成長は幼稚園から小学生ぐらいだ。まだ元の精神年齢とは離れているがな。そうして遂にオニキス以外とも戦闘を経験をしないといけないとの話が始まった。
『そろそろお前を冥界に行かせてもいいかもしれんな』
「あ? 冥界ってついにそんなのもこの世界にはあるのか。厨二病万歳な世界だな」
『そんないいものではないさ。ちょっとした森など行ったらはぐれ悪魔などに会ったら人間なら即死だ』
「・・・・まじかよ。というか俺はそんな所に連れていかれんの?」
『マジだ。ついでに現実に戻ったらそこまで道案内はしよう。冥界にいったら日本にも戻れるだろう』
まぁ、いいか。日本にも戻りたいしこんな外国には早くおさらばしたいもんだしな。そのことを考えたら意外にいいことかもしれない。戦うことを抜いたら、だが。
『まぁその前に』
「?」
『今日最後の稽古といこうか』
そうしてオニキスは顔を歪め翼をはためかせた。
「・・・・はぁ。お前稽古じゃなくて戦い目当てだろ。俺はノーセンキューなんですけどね」
そうして今日も一日命がけの稽古(仮)が始まる。
◇
「体が痛い・・・」
あれから俺は目覚めて行動を開始した。これまでの衣食住はあの空き小屋で済ました。下手に動くよりマシだったし食糧はまぁ、頑張って取った。それでしか言いようがなかった。というかずっと疑問に思ってたんだが修行って夢の中で行っているはずなのになんで体が痛いんですかね・・・・。
そんなことを考えながらオニキスの誘導に素直に従い移動していった。別に急ぐ必要もなく冥界まで能力を使わず歩いて行った。
「こう思うと全然回りを見れていなかったんだな」
ここら辺は歩いている場所なので覚えていると思ったんだが落ち着いて景色を眺めると様々な変化がみられる。今現在も余裕なんて一欠けらもないのだがな。山を下り、町を通り抜けてってけと歩いていき遂についたと思ったら駅だった。
「おい。間違えてんじゃねぇの」
『いや、ここだ。そこのエレベーターに入れ』
まぁこいつの言うことを聞く以外動きようがないので従う。エレベーター前にきたら上のボタンしかなかった。ここには地下は無いようだ。ボタンを押しエレベーターが来るのをしばらく待ちチーンと音がしたら人が一斉に降りてきた。通り過ぎる人たちが子供一人を思って何かを察してか捨て犬を見るような哀れみの眼差しで見てきた者もいた。正直腹が立つ。
別にそれに一々気にしては居られないのでエレベーターに乗り込む。
「で? ここの上に何かあんの?」
『いや。ここは下だ』
いや、ここは上行きのボタンしかないのだが・・・・。そう思っていると一瞬の体の浮遊感を感じた。まさかと思い思考を巡らし今体の力がかかっている向きを感じるとやはり下に向かっていた。
「もう何でもありだな・・・・」
思わず頭が痛くなった。もう元の世界で驚くこと無いんじゃねぇの? 俺。そしてしばらく時間が経ちチーンと音がし扉が開いた。そうして最初に目に入ったのは赤色の空、遠くに微かに見える街、そうしてそこに行くためには絶対に入らないといけないだろうと思う広大な森。
「・・・・本当にゲームの世界だな」
『逆に言えばなぜ悪魔を知らない人間がゲームを作れたのが私は不思議に思うのだがね』
「そりゃあ昔の人が信じていた架空の存在をそのまま引っ張ってきたからじゃねぇの? 何であそこまで似たのかは知らんけど」
『まぁ。そんな人間のゲームなどの話をしている必要もないだろう。早速だがあそこに微かに見える街があるだろう。あそこに向かえ』
本当に早速だな・・・、と思ったがいつも通りの事なので口には出さず向かう為に思考を巡らす。一目みたから大体の感覚などで違うと思ったがやはりあそこに行くためには森を通る必要があるようだ。そして今俺が立っているのはその森のかなり上の崖だ。それを判断すると俺は迷いなく崖から<飛び降りた>
そこからグングンと地面が近づくときにケルベロスが大きくなったみたいな化け物が俺を口を大きく開けながら見上げていた。そして俺は口に入り噛み砕かれる寸前で俺は右手に剣を出し、そこから目にも止まらぬ速さで化け物を微塵切りにした。
そこから翼を出し綺麗な着地した。後ろにはもう何か分からない物体が転がっていた。
「もう、命を奪うことに抵抗が無くなってきたな・・・・」
修行の所為か俺は命を奪う生理的苦痛が薄れてきた。自分を殺しに来たから殺した、そんな感じで済ませて仕舞えれる自分がたまらなく嫌になった。しかし立ち止まっている暇もないので一歩を踏み出す。その時さっき殺した化け物がワラワラと出てきた、どうやら仲間意識のある化け物らしい。
如何やら神様は俺に堕ちるところまで堕ちてほしいみたいだ。そこで血が付着した剣を勢いよく振って血を飛び散らした。そうして力を能力で上げ剣を構える。
「クソッたれ」
そう言って俺は敵に向かって飛び出した。その時の比企谷八幡の顔はとても苦痛的顔だったがそれを気付けるものはそこにはいない。
更新遅れてすみません!
テスト勉強などをしないといけないのでこれからも遅れるかもしれませんがそこはお許しください。
これからも更新は続けるつもりなのでこれからもお願いします!
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