捻くれボッチの転生記   作:ジャージマン

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十四話 遭遇

        ガアァァァァァァァ!!!!

 

ケルベロスの一匹が咆哮を上げる。そしてそれが合図と言わんばかりに一斉に集団まとめて飛び掛かってきた。まず前方に二匹、左右合わせて六匹、後方に三匹、計十一匹が俺の頭、手足など目掛けてくる。それを冷静に分析しその場から飛びのく。しかし獣といってもやはりバカというものではなくお互いにぶつかり合い自滅、とはなく全てのものが綺麗に着地を済ませた。しかし油断はするなと言わんばかりにまた後方から食らいつこうと襲い掛かってくる。それを羽を広げ空中で一時停止し少し上に浮く。そうして俺に背中を無防備に見せることになる。当然見過ごしにはせずすぐさま背中を叩き斬る。斬れが甘いとのことが無いように腕に力を一瞬だけ渡し一刀両断する。しかし数はまだまだ減らない。次々と襲い掛かってくるケルベロスの集団。それを殺して殺して殺して確実に数を減らしていく。半分ぐらいにいったところだろうか、リーダー格的な者がいることに気付いた。それが数をまだ増やしていっていることにも。だからこんなチマチマではなく一瞬で葬る必要があるだろう。

 

なら。

 

 『intense aversion』

 

一方的虐殺を始めよう。まずは早く自分自身の強化のため憎悪に感情に身を任せある条件を満たし強化を始める。これだけでさっきと比較しようない殺気が空間を支配する。この恐怖でケルベロスは動け無いようだ。だから容赦なく技を仕掛ける。

 

「・・・デスドロー」

 

自分の手から闇の鎖が出る。その瞬間四方のケルベロスを自分の元へ強制的に引き寄せる。ここから更に追撃を仕掛ける。

 

「デビルクライ」

 

瞬間的に全ての力を解放し、四方のケルベロスを薙ぎ払った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◇

 

勝負がついた。俺の圧倒的勝利で。しかし何故だろうか、全くもって嬉しくない。この勝負俺は避けられたはずなのだ。俺と獣の戦闘力の違い、それは自分が一番分かっていた。だからこそ。だからこそ能力を駆使したら血なんてものは見なくて済んだのに―――

 

「だめだ」

 

頬を軽く叩いて考えを切り替える。もう取り返しはつけられないのだ。俺がやったことに変わりはないし後悔することは許されない。だからせめて覚えていよう、俺の犯してしまった罪を。これがただの偽善だと分かっていてもだ。そうして俺はまた前に進む、この場所から一秒でも早く逃げる為に。

 

そこから俺は進み続けた。決して後ろを振り向かず襲い掛かってくるものは薙ぎ払う。そのたびに胸がズキリと痛む、もう耐えられないと俺の心が悲鳴を上げている。もう命を奪うのはやめてくれと嘆く感情と俺の理性を保つ化け物が脳内を渦巻いている。自分自身を何とか保ち前に進み続けると今までと比べものにならない気配を感じ動きを止めた。俯いていた表情をゆっくりと上げていく。視覚にその者たちの姿が捕えられた、その時俺はどんな顔をしたのだろうか。目の前には二人の男女がいた。一人は笑顔で、一人は無表情で。それだけなら俺は目にも留めなかったが、その威圧に足を止められた。警戒心を跳ね上げる、いつでもかってこいと言わんばかりに。そして相手の片方の男が口を開く。

 

―――うちに来ないかい?

 

と。一瞬茫然としたがすぐ取り戻す。なぜ急に、そんな疑問は目の前の光景で察した。その二人の仲間であろう者たちが倒れておりその場にいた化け物は俺が排除した。要するに俺がここにいるものを守ったと思われているのだろうか、もしそう思っているなら見当違いもいいところだ。俺はただ襲い掛かるものを薙ぎ払っていただけ、気付いたらこうなっていた。しかしこの考えは全て俺の妄想に過ぎない。相手がどういう意図が聞く必要がある。

 

「どういう意図だ」

 

俺の外見容姿は無視し語り掛ける。しかし相手は何も答えない。俺の返事に満足したのか笑顔を崩さない。これは無駄だ、そう思い俺は早々にその場から立ち去る。相手は俺を追いかけるつもりはなかったようで直ぐに視覚から逃れた。

 

―――――ルシファー様、よろしいので?

 

―――――別にいいさ、次の機会に―――

 

そんな会話が耳に入ったが振り向かず立ち去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ~。疲れた」

 

絶賛とある公園のベンチで休み中である。森は早々に抜けれた、あまり距離はなかったみたいだ。森に居たせいで忘れていたがここは公園で当然人もいる。そう、それは構わないのだが―――

 

「ねぇ。一緒に遊びましょうよ」

 

こんな声をかけてくる奴がいる。ちなみに幼女だ、他意はない。話しかけるなオーラとステルスヒッキーを全開にしたのに俺に話しかけるとは、こいつ中々やるな・・・・。しかしそれは置いといて無視を続けるのは流石にどうかと思ったので目を開け顔をあげそいつと目を合わせる。髪は紅で目も特徴的、顔も整っている。昔の俺なら声をかけられただけでもう惚れていただろう。まぁ適当に付き合ったら飽きてくれるだろう、そう胸に言い聞かせ重い腰を上げ了承の意志を表した。するとそいつは笑顔になってこっちに来て、と言い走って行った。てけてけとついていくとそいつの友達だろう人物たちがいた。そして少し前に紅色の髪の女の子がいる。俺について説明しているのだろう。話が終わったのかその者たち全員がこちらを向く。

 

「自己紹介がまだだったよね、私の名前はリアス・グレモリー。リアスと呼んでもらって構わないわ」

 

「え、と。僕の名前はミリキャス・グレモリー。よろしく」

 

「私の名前はソーナ・シトリー。よろしくね」

 

最後の一人に顔を向ける。そこには昔見たことある顔だった。相手も動揺を隠せないようだった。

 

「・・・姫島、朱乃、です」

 

―――あの時襲われていた子だ

 

そこからまた口を動かそうとする。その顔は何か感激に浸かっているような、そんな顔だ。

 

しかし。俺は続きの言葉を分かった。いや、察した。それを踏まえた上で―――

 

「俺の名前は比企谷八幡。比企谷とでも呼んでくれ」

 

言葉を遮る。その一人の少女以外は笑顔で返してくれた。・・・こいつの言葉は俺は受け取るものではない。だから俺は聞かない、そして言わせない。そこで昔みた少女、姫島はタイミングを失ったのか口を閉じた。それでいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

そこからなんやかんや決まってかくれんぼをすることになった。・・・トラウマが疼くぜ。必死に黒歴史を押し殺しジャンケンをする。

 

           最初はグー

 

           ジャンケン、ポン!

 

結果。

 

俺の一発負けだった。俺グーで後みんなパー。五人いるのに一発で一人負けって逆にすごいよな。まぁいつまでも見つからない隠れる者になるより鬼のほうがいいよね! なんでもポジティブに考えなくちゃ! 

 

そこから二十秒数え、声をだす。

 

「もーいーかい!」

 

・・・やばいこれ恥ずかしい。

 

「「「もーいーよー!」」」

 

はーい。元気な声が返ってきました。おかけで場所は大体つかめました。

 

        ==========

         比企谷捜索中・・・

        ==========

 

「見つけた」

 

「ふぇ! ・・・見つかっちゃたわね」

 

生のふぇ! 聞けました! 一色と違いあざとくないな。しかしこれで最後のリアス・グレモリーを見つけた。

 

「比企谷くん、見つけるの上手いね~~」

 

ミリキャスからのお褒めいただきました。別に上手いわけじゃないんだけどな。そしてまた今度の遊びは何しようかとか色々盛り上がる。早くも俺はこいつらと打ち解けた。こんなにも無邪気で楽しそうな顔をするのを見てつい昔の小町が重なって見えて笑みがこぼれる。それと同時にいろいろな感情が噴き出てきたが押しとどめる。ここでそれ以上のことを考える必要はない。

 

キャッキャッとしている瞬間リアス・グレモリーの後ろに急に殺気を感じた。それと共に手を伸ばしている悪魔が―――

 

「ッ! どけ、グレモリー!」

 

観察している暇はない、グレモリーを横へ弾き飛ばしその悪魔を殴り飛ばした。それが勝負の合図だ、と言わんばかりにゾロゾロと現れ始めた。目的は―――わからない。

 

しかしこいつらが目当てなのは分かった。逃がしようにも囲まれている。俺一人なら逃げることはできるが少なくとも俺にはその勇気はない。置いていったという罪を負うのは嫌だから、そう自分に言い聞かせ。

 

後ろを向く。壁だ。

 

「お前らは後ろにいろ」

 

戸惑うが俺の指示に従ってくれる。戦えるのは俺だけ。戦う理由は罪から逃げる為。それだけで俺は戦える。向かい側から一人襲い掛かってくる。それを能力を使い叩き潰す。そして後ろに伝える。

 

「ごめんな」

 

 

 

 

「ここからはお前らにとって嫌な思い出になる」

 

そう言って俺は前に向き直る。こっちはハンデ持ち、しかし負けはしない。

 

           さぁ。かかってこいよ




久しぶりの更新です。やっと更新できました! お待たせしてすみません。
これからも頑張って更新しますのでよろしくお願いします!
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