捻くれボッチの転生記   作:ジャージマン

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五話 二匹の猫との生活そして別れ

―――――二匹の猫が血だらけだった。

 

さてどうするか、と一瞬考えたがこれを見てほっとけるほどの心は汚れていないしあの親バカの両親のことだ。頼み込んだら猫を飼うぐらいたやすいだろう。

 

さてひとまず家で治療しようかと手を伸ばしたら二匹の内の一匹の黒い猫が噛みついてきた、かなり衰弱しているのか鳴き声すら出せないようだ。しかしもう一匹の白い猫を守ろうとしてる、そう何故かわかった。

 

たぶんこの猫はさんざんいじめられた運のなかった猫だろう。猫は可愛いから、好きだからと理由で拾われた猫、これは運のいい方だ。しかし、世の中そんな甘くない。猫が嫌いだから追い払う者もいれば自分の快楽の為に玩具にしたり、様々だ。

 

―――――――こんなところは人間と同じだ

 

学校とかで自然と自分のところに人があつまってグループの中心となるリア充野郎とどんなに頑張っても差別される残念組と。人間の場合性格とかが問題で――、とかあるが猫の違いなんてねぇだろ。

 

まぁ、そんなことは置いといて

 

「まぁー、なんだ。そこまでボロボロになってまでもう一匹守るとかすげぇな、お前。」

 

猫になに言ってんだろ、俺。

 

思いが通じてくれたのか、ただ力尽きたのか猫が俺の指から口を離してくれた、・・・・前者だとうれしいが絶対ないな。

 

「・・・家にまず連れていくか。」

 

目の前で死なれるとか胸糞わりぃしな、それだけだ。自己暗示を唱えながら俺は家に走り出した―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・はぁ、こんなもんでいいかな。

 

目の前には包帯にまかれた二匹の猫がいる。・・・幼稚園なんて暇だし猫は前にも飼ってたから飼いたいな~、と思うがあの猫の警戒からしてストレス与えるだけだし無理だろう。

 

ちなみに親には、猫を飼っていい?と聞いてみたところ

 

「八幡の初めてのお願いね!」

 

とか言いつつ喜んで了承してくれた・・・、お願い一つそんな嬉しいかね?

 

そんなもんなのか?と考えてると、背中に衝撃がはしった。なんだよ痛てぇな・・・、と振り向くと二匹の猫が俺に猫パンチを繰り出してきていたようだ。なんだよ、飯?と聞いてみたらニャーとうなずいた。なに?人間の言葉わかんの・・・、それは雪ノ下の領分なんだがな。本人に言ったら殺されるな、社会的に。

 

キャットフードは・・・ねぇや。もう魚でいいな。そう思い魚を猫の前に置いたらご丁寧に骨を残して身だけ食べた。アレェー?猫こんなきれいに骨とれるの?疑問ばっかり思ってたら俺の膝の上に座って居眠りを始めた。警戒しないのは嬉しいんだが・・・、まぁかわいいからいいや。癒されるなぁ・・・。なんなら幼稚園休んでこの子たちの世話をしてもいいぐらいである。・・・こいつら見てたら眠くなってきたなぁ。俺も眠るか。

 

  ―――――これで朝まで寝過ごしたのは余談である。

 

一週間後―――――

 

なんかかなり二匹の猫に好かれた。黒い猫は最初は警戒していたんだが・・・、まぁ懐かれた。時々フラッといなくなるが猫はそんなもんだろ。今現在二匹の猫と散歩?にきてる。幼稚園は正直いってストレスがたまるからな・・・、癒されるわ~。

 

さて、そろそろ家に帰るか。俺は比企谷八幡はここからこの世界の理不尽さに気づいたんだと思う。家に着いたら家が

 

――――――――家が燃えていた

 

「・・・は?」

 

なぜ、家が燃えている?両親は?さまざまな悪い考えが頭によぎったが今はそれを振り切る。マトモじゃない判断だが俺は家の庭に走りこんだ。

 

まさか、まさか―――――

 

『生き残れたら前の世界に帰してあげるよ』

 

イルザの言葉が頭によぎった。いや、大丈夫だ、あいつは俺が下手なことをしなければ何事もなく過ごせる。そう言ったはずだ。

 

庭に着いた。よかった、俺の思い過ごしか・・・。なら俺の両親はどこにいったんだ?本当の親ではないがここまで育ててくれたんだ、見過ごしはさすがにできねぇな。

 

そうして俺は走りだそうと、家に火がまわってないところだけ見ようと、そう思って一番近い部屋を開けた。そこで、いや、やっぱりなのか、俺の最悪の考えがあたった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親が―――――死んでいた

 

 

 

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