捻くれボッチの転生記   作:ジャージマン

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九話 決意

「知らない天井だ・・・・」

 

・・・まさか俺がこの名言を使うときがくるとは。今日一日いいことが起きそうな気がする! まぁ知らない天井が見えるところに放置されている時点てもう不幸なんだが。周りを少し見回すと他にも俺と同じぐらいの子供たちが俺をチラチラとみていた。やめて! ボッチはその目線意外と傷つくから!

 

「あの・・・。」

 

軽く傷ついているとその中の一人の男の子が声をかけてきた。

 

「・・・なに?」

 

相手と同じ言葉数を言うことで好感度を上げちゃうぞ! ・・・俺はロリコンじゃないから意味ないな。

 

「君も、実験体として、連れてこられたのかい?」

 

途切れ途切れに言う言葉に衝撃をくらった。君『も』? 実験体? 分からない、それが何のことを示しているのか。思考を働かせる。確か俺はあの時神社にいたはず。そして俺は悪魔に襲われ、油断したところに腹部をブスリだったはずだ。最後の一撃を振り絞り気絶しそして目覚めたら、ここにいた。・・・要するに悪魔に連れてこられたのだろう。

 

一通り考えがまとまり目の前の少年に問いを返す。

 

「多分な。ここで何をされるかはわからんが。」

 

そして目で何をしているんだと目で促す。その途端少年は顔色を悪くする。っ、地雷を踏んだか、まぁ俺もここにいる以上無視できない内容なのだろう。

 

そんな俺の顔を見て察したのか笑顔を作り語りかけてきた。・・・こいつら子供だよな? 賢くない?

 

「モルモット、だよ。僕たちは。聖剣の適合者とやらを探すために利用されるだけの、ね。」

 

目に怒りを出しながら言う。しかし利用されるだけか。やはりどこでも同じなのか―――

 

そこで思考を止める。絶対に成功しないという考えに基づいて動くのはいいことだがこれではただのネガティブだ。そして別の方向に考えを移す。

 

「実験、ね。別に内容とか興味ねぇし胸糞悪くなるだけだろうから聞かないが今後の為に聞く。その適合者とやらになれなかった場合どうなる?」

 

「さぁね。殺されるんじゃないかな。」

 

即答だった。あまりにも衝突に躊躇いもなく言うものだから反応が少し遅れてしまった。そんな俺の驚きに、疑問にこいつは答えてきた。

 

「別にまだ誰も死んだ、とかじゃないけどね。そんな感じな気がする。」

 

諦めたようにどこか笑うように言ってくる。・・・気に入らねぇな。その顔がどこかの奴に似ていて、そうして俺は何もしようとしない。まるで一緒だ。

 

「逃げようとは思わんのか?」

 

返答は分かりきっている。あの悪魔から、いやそうではなくともだ。ただの子供が大の大人から出口も分からないこんな場所から逃げれるはずがない。

 

「最初はみんなで計画し行動しようとしたさ・・・。結果は一瞬ででたよ。―――大失敗で、ね。」

 

やはりな。そうしてまだこいつは言葉を付け足す。

 

「そうしてばれて逃げ遅れた人はひどい拷問にあったよ。―――僕たちの目の前でね。」

 

そこで檻の外から人がやってきた。俺達はあわてて会話を止める。俺はそこまで慌てる意味が分からないのだが。そして外からやってきた男はしゃべりだした。

 

「今日は・・・全員だな。俺についてこい、下手な真似はしないほうが身のためだと忠告しておこう。」

 

そうしてみんなゾロゾロその男の後について行く。くそっ! まだここの情報が足りない以上安全性がわからないが、ここで勝負というか戦いじたいしたくないし。

 

「また・・かな。」

 

そこでこいつがぼやく。なんのことだ? と先を促す。情報が全然足りないので最低限こいつから聞き出しておく。

 

「例の実験だよ。どうせ失敗で終わるだろうと思うけどね。」

 

はぁ・・・。それって俺もしなくちゃならないのかね。めんどくせぇが殺し合いよりはましか。―――油断はできないが。

 

そこで一つの部屋に連れてこられた。

 

「ここで待機だ。」

 

それだけ言って男は部屋から去って行った。

 

「ここまで喋っておいてお互い名前を知らなかったね。・・・僕の名前はイザイヤ。よろしくできるかはわからないけどね。」

 

「・・・比企谷八幡だ。」

 

そこから先はお互い喋らなかった。というか話題もなければこいつは実験とやらについて考えているんだろう。勝手に納得してそこで俺は考えに浸かる。

 

ここまで生きれたのは本当に運だと思う、いや思うじゃない。運なんだ。これまで勝負に巻き込まれどちらとも負けている。そうしてかろうじて命は助かっている。これからどうするか―――

 

絶対にでない答えについて考えてしまう。いつもの俺ならこんなことは絶対に考えないのだが場合による。理不尽極まりないこの世界、どこでもいっしょだがここは更に太刀が悪い。俺は少し前まで戦いなど無縁の世界に生きていたのに、急にチートモンスターと戦うラノベ展開になってしまった。分が悪すぎる。普通諦めてもいいぐらいなほどの高い壁。いつも負け続けてそれを受け止めていた、当たり前だと思っていた自分。そんな俺が急に変わりましてや無双などできるはずがない。

 

――――――だが今回ばかりは

 

約束、というのでもない。俺の嫌った押し付けかもしれない。それでも、今回ばかりは負けるわけにはいかない。こんな俺を支えてくれた一つの存在がいるから。あいつらがいるから。この気持ちが俺を奮い立たせる感情。これがなければ俺はもうこの世界に屈していただろう、いつものように。

 

そして俺は壁にもたれかかり上を見上げる。見上げてもただの天井。だが俺はそれにむかって誓う。

 

         『絶対に死なないと』

 

くさいセリフで俺には到底似合わないセリフだが、それでいい。いつか絶対に―――

 

        シューーーーー

 

なにか煙みたいなのがでてきた。・・・これは一体―――

 

「」ガクッ

 

手が、足が震えた、頭が痛くなった。っ、明らかにやばい未来しか見えてこない。周りも突然のことに混乱しているようだ。俺はすぐさま扉に駆け寄り開けようとするが当然

 

            ガチャガチャ!

 

あかない。くそっやるしかねぇ。精神をできるだけ研ぎ澄まし能力を使うと同時に口も動かす。

 

「毒ガスだ、死ぬぞ! 逃げろぉーーー。」

 

なんか恥ずいが仕方がない。俺の言葉に反応しゾロゾロと集まってくる。さて、俺もあの能力の使い方も少しは学んだ。が復習している時間などない。扉に俺の拳をぶつける。

 

            メシャ

 

「っ、意外に硬ぇな・・・」

 

が、痛がってる暇もない。威力を最小限に抑え殴り続ける。そしてやっとのことで扉をぶっ壊す。

 

「逃げるぞ。」

 

そして扉の外に飛び出すが、安全とはほど遠い環境だった。廊下にもばらまかれた毒ガスがこちらに迫ってきた。

 

「うわぁぁぁーーーーー!!!??」

 

何人かの少年たちが突然の恐怖に毒ガスとは別方向に逃げ出した。仕方ないことだ。こんな幼い状態でこんな環境にたえられるわけがない。しかしこちらも危ないので逃げ出したやつらの後を追う。

 

走る、走る、走る。しかし一向にも逃げ出した奴らが見えない。まさかもう脱出したのか―――。嫌、現実そんな甘くない。後ろの奴らを見る。あのイザイヤとか言う奴は何人かに守られている、協力しているようだった。うーん、友達が多い事でよろしいこと。ずっと走り続けやっとのことさ出口が見えてきた。後ろまでガスは迫っている。急いで脱出を―――

 

「どこにいくのかな?」

 

―――そこには悪魔がいた

 

逃げ出した少年たち、いや少年らしきものを手にもって。

 

・・・・最悪のシナリオだ。後ろにガス、前に悪魔の大群。

 

「「「あああぁぁぁぁ!!!」」」

 

やけになったのだろうか。次々と少年たちが突っ込んでいく。が、それは当然殺される。残酷に見せしめとでも言わんとばかりに。

 

そうして叫び声も聞こえぬまま人は次々と減っていった。命を毒ガスに投げすてるもの、アホみたいに突っ込んで殺されるもの。いろいろだ。

 

そうしてあと残りは―――

             俺とイザイヤ集団

 

「あとの残りは、君たちだけか。」

 

なんとも悪い顔をしていってくれる。そして毒ガスはもうすぐ後ろ。あいつらは意を決したのか突っ込んでいった。――――イザイヤを真ん中にして。

 

「やっぱり、こうなるのか―――」

 

イザイヤ集団に悪魔の拳がそのうちの一人にあた―――

 

 

 

 

 

 

 

「もう、本当に、こんな役目は嫌なのに。」

 

らない。この世界に来てから俺はおかしくなったのかもな。一人で逃げることはできたはずなのに、能力を使えばすぐなのにこんな人を守るようなことをして。そして体が動いたからにはもう遅い。俺はもう―――にげれない。

 

俺はひたすらイザイヤ集団に向かう攻撃を防ぎ続けた。意味もないのに。その成果あってかやっとで外にたどり着いた。―――さて、ここで最後の修羅場だ。

 

俺はイザイヤ集団を背にし、悪魔たちの正面にたつ。

 

「お前ら・・・さきいけ。」

 

そう言った瞬間イザイヤが反応してきた。

 

「比企谷くん!? 駄目だ、僕たちと――「邪魔だ。さっさと行け。」

 

言わせない。その言葉。というか、こいつは将来葉山だな。僕たちと、なんてさっきあったばかりの奴にずいぶん心配してくれるんだな。

 

「っ! 絶対、生きてくれ! またその時会おう!」

 

そう言って逃げていった。また会おう、か。まったくもって、俺の心には響かないな――

 

そんなどうでもいいことは置いとき悪魔に話しかける。

 

「・・・待ってくれるとはずいぶんと優しいこって。」

 

「どうせすぐ追いつくさ。それなら今の二流映画を楽しませてもらおうとね。しかしずいぶんとお優しいのは君の方だね。友達を守ってあげるためなのかな~。」

 

そう言って嘲笑うようにいってきた。友達? そんなもんいるわけがないし作るわけがない。俺はあえて言ってやる。

 

「別に助けてやろうなんて気はこれっぽっちもないんだけどよ。」

 

そう、俺には助けようとなんて思っていない。

 

「知っているやつが目の前に殺されるのを見たら飯がまずくなるし、胸糞悪い。」

 

別にこれは優しさでも責任感でもない。

 

   

「お前らがやってることを別に否定しようとは思わないさ。こんな世の中だしな。」

 

―――だがなこれだけ言わせてもらうわ。

 

 

 

 

 

 

          「だがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

       「・・・気に入らねぇんだよこのクソ野郎。」

 

        「・・・君は本当に子供かい?」

 

       「さぁね。頭のネジが飛んでるだけさ。」

 

             「そうかい」

 

避けられない勝負はいつだって突然やってくる。それが望んでいなくても。逃げられない、避けれない、それがどうした。あいつらに会えるならそんなもんいくらでも受けてやる。

 

それが俺、比企谷八幡の決意と決めてやろう。いや決めるだけじゃない。成し遂げてやる。

 

「一つだけ教えてやる。」

 

「・・・・?」

 

「ボッチこと比企谷八幡は意外とスペックが高いんだぜ。」ニヤァ

 

          ドガァァァアン!!!!

 

俺はそいつを殴りとばした。ここから比企谷八幡の命がけの勝負が始まる。




明けましておめでてとうございます!
疲れた・・・・。八幡の性格が不安になってきています大丈夫かな?
まぁこれからも更新頑張りますので今年もよろしくお願いします!
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