彼は焦っていた。
ほんの少しの好奇心から始めたことに、ガリガリと身を削られていくのを自覚しながらも、やめられなかった自分に嫌気が差す。
こんなはずではなかった。
窓はほぼ閉め切られ、薄暗い部屋の中、黒い長ズボンに、黒い半袖姿の一人の少年が座っていたいた。
室内は肌寒く、時折、少年がその寒さから身を守る様に毛布をかけ直す。
空は明るみ、曇天だというのに、僅かに開いたカーテンの隙間から光が差してくる。
それは、しかと今が朝だと言うことを分からせてくる。
初投稿ですので、どんな具合になっているのか調べる為のものです。
ついでに中身は、とあれ友人に苦笑されました。「◯◯◯かよっ!!」と。
よければ暇潰しに。
彼は焦っていた。
ほんの少しの好奇心から始めたことに、ガリガリと身を削られていくのを自覚しながらも、やめられなかった自分に嫌気が差す。
こんなはずではなかった。
窓はほぼ閉め切られ、薄暗い部屋の中、黒い長ズボンに、黒い半袖姿の一人の少年が座っていたいた。
室内は肌寒く、時折、少年がその寒さから身を守る様に毛布をかけ直す。
空は明るみ、曇天だというのに、僅かに開いたカーテンの隙間から光が差してくる。
それは、しかと今が朝だと言うことを分からせてくる。
昨日よりも寒いだろうと、どこかぼんやりした思考をしながらも、この後何をすべきか、何をするか、回らない頭を必死に捻らせ、とりあえずの算段を立てようとする。
ダメだ……。
彼の身体は疲れきっているにも関わらず、なお上体を起こしつづけた報いが訪れる。
力が入らない。
唐突に訪れる衝撃。
背中から感じる柔らかな感触に、微かな焦燥と恐怖を感じながらも、どこか安心し、安らいでいるのを自覚する。
しかし、それでも彼にはやらなくてはいけないことがあった。
今ここで意識を失う訳にはいかない。
襲ってくる睡魔に抗いながらも、もはやろくに見えない目を凝らし、感覚が遠ざかっていく手で必死に辺りをまさぐる。
弱々しい手探りは、程なくして確かな感触を探し当てる。
ああ、これだ……。
風前の灯の如き呟きには、しかし、まだ僅かながら力があった。
彼は指を動かす。
もうほとんど残っていない力を振り絞り、少しずつ、少しずつやるべきことをこなしていく。
朦朧とする意識。
不確かな触感を頼りに、懸命に腕を、手を、指を動かす。
寒かったはずの室温も、もはや彼には感じることが出来ない。
しかし、時折思いだしたかの様に身震いする身体の為に、近くの毛布を引き寄せ、必死に下に潜りこむ。
さながらそれは、落ち葉の下にもぐりこむ芋虫の様に。
あるいは、瀕死になりながらも主人の腕の中に入ろうとする猫の様に。
毛布の確かな温もりに安心しながら、彼は、指を動かす。
そして、少し後、ようやく作業が終わる。
実際に掛かった時間は、精々五分もないだろう。
本来ならもっと早く終わらせることが出来たはずだった。
しかし彼は、完遂した己の仕事に確かな満足を得ていた。
充実した気分を味わいながら、彼は独り、静かに、深い眠りに着いた。
そうして眠りに着いた彼は。
一体眠る前に何をしたのだろう。
ただ一つ確かな事は。
夜更かししてSS巡りをするのは良くないと言うことだ。
<エピローグ>
10月31日午前8時ジャスト。
カーテンが閉め切られた小さな部屋で、一人の少年が起き上がる。
「……………寝坊したっ!」
如何でしたか。
多少なりとも面白さを感じて頂けたら幸いです。
少年が眠る前に何をしていたか。
なんと彼は、メールを打っていたのです!
とある友人に
「
5◯5ってさぁ………。
日曜朝の8時に流す物語じゃないよなぁ…………
」
と。
時刻は午前6:02。
その後少年は友人に再びメールを送るのですが、それはまた別のお話。
ちなみに、前書きで述べた友人に苦笑された時の台詞は「お前かよっ!」でした。
遅刻しなかったのに、友人に頭を小突かれました。
解せぬ。