イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

122 / 183
 イナイレで1番好きなヒロインはフユッペです。儚げな容姿も好きだけど、戸松さんの清楚な声が好きなんだ。そしてケータや信介と同じ声優さんと知ってギャップ萌えするまでが1セットなんだ。


別れ そして 再会

雷牙「海外留学ゥ!?」

 

夏未「ええ、前々から決めていたの。今夜日本を出るわ。」

 

 今夜日本を出るってコレまた急な…。てかなんで明日の合宿の準備で忙しい時に言うんだよ、もっと早い段階で言えば送別会を開いてやったってのに…。

 

夏未「あら?珍しく不安そうな顔してるじゃない?そんなに私が居ないのが不安なの?」

 

雷牙「ちーがーいーまーすー!あまりに急な報告だったから驚いただけですー!」

 

夏未「フフ、そういう事にしといてあげる。」

 

 ハァ…、前々から思ってたけどコイツと話してるとなーんか調子狂うんだよなー…。

 それもコレも夏未の性格が死んだお袋にクリソツなのが原因なんだけどな。お袋が怒るとマジで怖かったんだよ、この俺が恐怖を感じるんだぜ?ヤバいだろ?親父もお袋には絶対に頭が上がらなかったし。

 

雷牙「…みんなには話したのか?」

 

夏未「木野さんと音無さんには話をしたわ。他のみんなにはこの話はしないつもりよ。きっと今頃準備で忙しいでしょうし。」

 

雷牙「俺はいいのかよ…。」

 

夏未「だってあなた性格に反してミニマリストじゃない。どうせ必要最低限の物しか合宿場に持ち込まないつもりでしょ?」

 

 ま〜、ミニマリストなのは事実だし準備ももう終わってるけどさー…。その言い方だと俺がケチくさいみたいじゃん。もっと上品な言い方ってもんがあんだろーが。

 

夏未「と・に・か・く!伝えたい事はこれで終わり!じゃあね稲魂君。あなたの活躍、期待してるわよ。」

 

 よく言うわー。本当は寂しい癖に気丈に振る舞いやがって。ハァ〜…、流石に何か餞別やっか。

 

雷牙「…夏未!」

 

夏未「…何?キャッ!もう!何すんのよ!人に向かって物を投げちゃいけないって習わなかったの!?…ってこれ、あなたがいつも大切にしてるリストバンドじゃない…!」

 

雷牙「コレはお守りだ。もしもアッチで心が折れそうな事があったらソレを見て俺たちを思い出せ!そしたらなんかこう…いい感じになる!」

 

夏未「いい感じって…。ハァ…本当にあなたらしいわね。…ありがと、大切にさせてもらうわね。」

 

雷牙「…あばよ。」

 

夏未「ええ、じゃあね稲魂君。」

 

 こうして夏未は日本を旅立って行った。正直言って空港まで見送ってやりたい気持ちはあったがそれは本人の拒否られた。

 なんでも『あなたは明日からの合宿に集中しなさい!』だってさ。相変わらずツンデレお嬢様なこった。

 

 …頑張れよ夏未。俺も世界の天辺に立てるように頑張るからよ!

 

 あと絶対にあのリストバンド無くすなよ。アレ、ライトの元遺品だから本人が無くしたって知ったら絶対1年くらい落ち込むから。落ち込んだライトは風呂場の赤カビレベルで面倒くせェから。

 

♢♢♢

雷牙「フユッペに会ったァ?」

 

円堂「そうなんだよ!宿舎に向かってる途中にさ!見たことある後ろ姿だなーって思ってジーっと見てたらフユッペだったんだよ!」

 

 えーっ、画面の老若男女紳士淑女の皆さんの為に説明しよう。

 

 夏美と別れて早翌日、今朝、俺、日本代表用の合宿所に来た、練習まで時間があるから食堂で待機してた、そしてたら守が1番最後にやって来て、俺を見つけるなりフユッペに会ったと言いだした、以上。

 

 まぁ待て待て。色々聞きたい事はあると思うがまずは落ち着いてその手に持っている石を収めてくれ。

 

 とりあえず俺から言える事はただ1つ…

 

雷牙「そもそもフユッペって誰よ?」

 

円堂「ええ〜〜!!!?そっから!?」

 

 うんそっから。だってフユッペなんて人名今初めて知ったもん。なんだ?もしかして冬海の親戚か?

 

風丸「フユッペってのは円堂の幼馴染の女の子の事だ。俺も詳しくは知らないが稲魂と会う前に引っ越したらしい。」

 

 サンキュー風丸。大体理解した。

 てか守に風丸以外の幼馴染なんて居たんだな。守って良くも悪くもサッカーバカだから有名になる前は割とクラスで浮いてたかんな〜、まっ俺も人の事は言えねーが。

 という事はアレだな、そのフユッペなる人物も相当な色物だと見た。

 

雷牙「てか以外だな。宇宙一のサッカーバカであるオメーさんがサッカーボール以外に興味を持つ存在があるとは思わなかったぜ。」

 

鬼道「確かに一理あるな。そいつがボール柄の服を着ていたならば話が別だが、普通の人間にそこまで興味を持つのは意外だ。」

 

円堂「お前ら…、俺を何だと思ってるんだよ…?」

 

 おっと流石に怒ったかァ?HAHAHA!ジョークだよ守、イッツモンスタージョーク!(ネイティブ)…多分鬼道はガチだと思うけど。

 

木野「みんなーちょっと注目してちょうだーい!」

 

 あーん?注目ゥ?コレまた急だな、まだ練習まだ時間あんだろ?

 

音無「イナズマジャパンのマネージャーに新しいメンバーが加わりまーす!それでは自己紹介お願いします!」

 

 音無に連れられて出てきたのは薄い青紫髪のロングヘアーの女の子だった。

 こう言うのは少しアレだがウチの気の強いマネージャー陣とは真反対の世界に生きる人間って感じだ。

 

???「久遠冬花です。みなさんよろしくお願いします。」

 

 へェ〜、音無『春』奈、雷門『夏』美、木野『秋』ときて久遠『冬』花か。コレで春夏秋冬コンプリートだな!…ん?久遠?

 

円堂「ああ〜〜っ!!!フユッペ〜〜!!!」

 

冬花「フユッペ…?」

 

 うるっせェな守!今俺が話してるターンでしょうが!お母さん、あなたを人の心の声を遮る子に育てたつもりはありませんよ!

 

円堂「何とぼけてんだよ!俺だよ俺!円堂守!サッカーのマモルくん!」

 

冬花「サッカーの…マモルくん…?」

 

 嫌〜な予感がすんのは俺だけ?なんかこう…街中で誰かが手を振ってたから手を振り返したら自分じゃなくて後ろのヤツに手を振ってたみたいな感覚が背筋を辿るんだけど…。

 

冬花「…ごめんなさい。人違いじゃないかしら?」

 

円堂「ええ〜…!?そ、そんなぁ〜〜!?」

 

 あららやっぱり。おい染岡、笑うなって人間、人違いするくらい偶にあんだろ。俺なんかイタリアに留学する前の同級生の顔全員忘れてんだぞ。まだ昔の幼馴染の顔の特徴を覚えているだけマシだって。

 

雷牙「まァまァ!人違いはよくある事だって!元気だせよサッカーのマモルくん!」

 

染岡「そうだぜ!そんなに落ち込むなよ!サッカーのマモルくん!」

 

円堂「お前ら〜〜!」

 

 痛ェ痛ェ、そう怒んなってサッカーのマモルくん。…アレ?何か忘れているような…?

 

鬼道「円堂の奇声で遮られたが姓が監督と同じとはどういう事だ?」

 

 あっそうだ、久遠監督と名字が一緒なんだわ。久遠って割とポピュラーな名字だけど流石に偶然の一致って事はないよな?

 

響木「彼女は久遠の娘だ。」

 

『響木監督!』

 

目金「なるほど…、つまり父が監督を務めているからマネージャーとして参加…という訳ですね?」

 

冬花「サッカーが好き。それだけです。」

 

 うーん、割と毒舌…というより舌に衣を着せないって言った方が正しいか。コイツとは気が合いそうだな。

 

響木「それよりも既に久遠はグラウンドでお前達を待っているぞ。」

 

 マジ!?うっわ〜やったわ。てっきり宿舎で軽いミーティングしてから練習するって思い込んでたわ〜…。

 パッパとグラウンドに行こ。変に遅刻してスタメンから外されんのも嫌だしな〜。

 

♢♢♢

 そんな訳でグラウンドに到着したはいいがこりゃあヤベェな…。空気がピリついてやがる。

 この空気の元は誰がどう見てもそこに立ってる久遠監督である事は明白だぜ…。

 

久遠「まずはFFIアジア予選に向けて特訓を始める前に言っておく事がある。」

 

 言っておく事ォ?なんだろ?全っっっ然予想が付かねーわ。

 

久遠「いいか?お前らの実力など世界に比べれば“ゴミ”みたいなものだ。」

 

 ………………………はい?

 

円堂「ご、ゴミ!?」

 

 あー良かった良かった。俺の超ハイスペック地獄耳の聞き間違いじゃなかったよなァ。ふーん…俺たちの実力が“ゴミ”かァ…、つい先日世界を侵略しようとした超兵士達を相手に戦っていた俺たちの実力も世界の鮎に比べたら“カス”なのか〜〜。ほ〜ん。

 

久遠「エイリア学園に勝った自分達が世界基準では“ゴミ”か…、そんな顔をしているな稲魂。」

 

雷牙「はいそうっす。俺たちは血が滲むような努力をしてエイリア学園を倒したんすよ?それなのに世界基準で見れば“ゴミ”って言われるなんて俺たちのコレまでの頑張りを否定されたも同然ですよ。」

 

 さて…ちょっと語気を強めに言ってみたが謎の日本代表監督はどう出るかな?

 

久遠「私はお前達のこれまでの努力を否定しているつもりはない。だがこの言葉を取り消すつもりもない。ここに居るメンバーで漸く世界のスタートラインに立てるレベル…それは歴とした事実なのだからな。」

 

雷牙「…オーケー、アンタが言いたい事は大体分かったっすよ。今回に関してはアンタの方が正しい。」

 

風丸「あの我の強い稲魂が素直に引いただと…!?」

 

 へいへ〜い風丸く〜ん?俺の事を自我の強すぎて制御の効かない暴走モンスターだとでも思ってる訳?

 流石の俺ちゃんも自分が納得すれば大人しく引くっつーの。

 

 つまりだ。久遠監督が言いてェのは別に俺たちは弱くねェって事。だが最強でもない。

 良くも悪くも俺たちは世界への挑戦の為の切符を手に入れただけなんだ。だからこそ変に自惚れる訳にはいかねェ。常に自分達より上が居るって事実を忘れずに挑戦者(チャレンジャー)として世界に挑む気概で行け…という意味を含めて俺たちの実力を“ゴミ”って表現したんだろうな〜。

 

久遠「それから豪炎寺、吹雪、鬼道、稲魂!そして円堂!私はお前達をレギュラーだとは全く考えていない!私に取って過去の実績など何の意味も無い。試合に出たければ死ぬ気でレギュラーの座を勝ち取ってみせろ。以上だ。」

 

 なるへそ。裏を返せば努力すれば誰でもレギュラーになれるチャンスはある…ってとこか。

 オーケー!上等だッ!最初から努力無しでレギュラーを取ろうとは思ってねェ!文字通り死ぬ気で特訓して全試合フル出場を目指してやんぜ!ゲハハハッ!!!

 

 とまァ、こうして俺たちイナズマジャパンの世界と戦う為の練習が幕を開けた。

 けどなァ…、あの時はマジで思わなかったぜ。まさか久遠監督があんな事を言い出すとはなァ…。

 

 え?何の事だって?ヘッヘーン!それは後でのお楽しみだぜ?それじゃ今回はこんなところで終わるとすっか!またなー!




 原作では夏美は円堂の好意故にコトアールまで大介の生存を確認しに行ったけど今作では雷牙の方にお熱な為、総一郎と鬼瓦からの依頼という経緯に変更してます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。