流石に今から全部修正すんのは面倒いから放置しとくけど、以降からは気をつけます。
雷牙「大丈夫か〜?守〜?」
円堂「ああ…!まだ手がビリビリ痺れてるけど大丈夫だ…!」
自身の“
自身の常識を覆す素晴らしいシュート…アジアではお目にかかれなかった緻密な
何度も限界を超えても、依然として立ちはだかってくれる世界の壁の厚さに“感謝”すら感じているのだ。
雷牙「さてさてさ〜て?こっからどうするべきかね〜?いっその事、化身でゴリ押すかァ?」
鬼道「
円堂「壁?」
鬼道「皆、聞いてくれ。今、俺達が乗り越えなければならない壁は大きく分けて2つ…。1つはエドガーの“エクスカリバー”だ」
距離が離れれば離れる程、威力が上がるという、これまでのシュートの常識を覆す画期的かつあまりにも反則的な必殺技…。
恐らく、十分に距離を取った“エクスカリバー”の威力は、下手すれば化身シュートにも匹敵する威力だろう。
体力の消耗が激しい化身技ならともかく、連発出来る必殺技でその威力はあまりにも破格だ。
雷牙「けどな〜んか引っかかるんだよなァ、“エクカリ”をフルスペックで使う気なら、普通FWじゃなくてDFだろ?にも関わらず『そんな勝利は騎士らしくない(声真似)!』の一言で片付けるんだからよォ」
豪炎寺「もしかしたら、DFの位置からじゃ使えない理由があるのかもしれないな」
雷牙「どーだか。意外と大真面目にそういう理由かもよ〜?」
“エクスカリバー”をDFエリアから撃てない理由でもあるのか、それとも単純に使い手のプライド故なのかは分からないが、撃ってこないのならばそれで良しだ。
鬼道「そして、残る壁は必殺タクティクス“アブソリュートナイツ”……。シンプルながらも、イギリスの連携から繰り出させるディフェンスは、実に厄介だ。例え、シュートを防げたとしても攻めに転じれなければ意味がない」
アジア予選で激戦を繰り広げた国々と比べると、イギリスのタクティクスの仕組み自体は実にシンプルだ。
だが、シンプル故に欠点らしい欠点が存在せず、攻略の幅が非常に狭く、イナズマジャパンが習得しているタクティクスで対抗出来るかすら怪しい。
鬼道「吹雪、次のプレーからはリベロとして攻撃に参加してくれ。敵のタクティクスを破るにはお前のスピードが必要だ」
吹雪「分かったよ」
染岡「けど…本当にそれでいいのかよ?吹雪を上げるって事は、DFの数が減るって事だろ?エドガーの化身は円堂の化身を破ったんだぜ?ここに来て防御を薄くしちまったら、逆効果じゃねぇのか?」
染岡の言う事も尤もだ。
少なくとも、今の円堂の最強技はエドガーには通用しない。そのような状態で、敵のディフェンスを破る為にコチラの防御を薄くするのは本末転倒だと思ってしまうのも無理はないだろう。
豪炎寺「いや、恐らくエドガーの化身パワーはアフロディやグランと比べると、それ程隔絶していない。俺か雷牙だけでも十分に抑えられる筈だ」
風丸「なら、俺は万が一2人が突破された時に備えて、エドガーにマークを付けておく。壁山と土方はそれ以外の選手の相手をしてくれ」
壁山&土方「「はいっス(おうッ)!!」」
ピーッ!!!
マクスター『さぁ!キックオフ!前半戦も残り時間は僅か!日本は、なんとしても点を取り返して後半戦を迎えたい所でしょう!ここから彼らがどのようなプレーを見せてくれるのか、期待が高まります!!』
マクスターの実況通り、イナズマジャパンは最低でも同点で前半戦を終える為に、多少の防御を犠牲にしても攻撃に人員を割き、攻めに徹する。
だが……
「「「「“アブソリュートナイツ”!!!」」」」
イギリスが繰り出す流れるような防御の前には、イナズマジャパンのダイアモンドの攻めは通用しない。
ピーター「エドガー!!」
遂にエドガーにボールが回ってしまい、イナズマジャパンに極度の緊張が走る。
その瞬間、その胸に熱い炎を秘めしストライカーが、聖騎士の前に立ちはだかる。
豪炎寺「悪いがお前にだけは、絶対にシュートを撃たせない!」
エドガー「コレは光栄だ!日本最強と名高いゴウエンジに、マークを付けてもらえるとはね!」
本試合、初めて対面した両国の
エドガー「中々やるじゃないかッ!ゴウエンジ!!」
豪炎寺「フッ!お前もな!」
ほぼ互角の勝負を繰り広げる両者に観客、そして選手達も思わず目を奪われてしまう。
それがあまりにも致命的だった。僅かに出来た日本の隙を見逃さなかった、英国の攻撃の片翼を担うフィリップは、密かにイナズマジャパンのマークから抜け出しゴールへ向けて駆け上がる。
エドガー「そこだッ!!」
それを見逃さなかったエドガーの強烈なキラーパスは、豪炎寺の上空を優雅に飛び越え、空気を切り裂きながら騎士の元へ辿り着く。
エドガー「私の勝利…と言いたい所だが、その顔を見るに予想の範囲内のようですね」
豪炎寺「俺達はナイツオブクイーンに、円堂を破れるのはお前しか居ないと睨んでいるからな。もう、先ほどのプレーのようにそう簡単に攻め込めるとは思わない方がいい」
エドガー「フッ…まさかと思うが、勘違いしているのは
豪炎寺「何…?」
エドガー「予言しよう。君はコレから
突如、豪炎寺を鼻で笑い予言を行うエドガー。それに対し、強烈な不安感に襲われた豪炎寺は、即座に後ろを振り返る。
そして…彼はその言葉の意味をすぐに理解する事となる。
壁山「だったァ!!“ザ・マウンテン”!!!」
土方「俺の新技を見せてやるッ!!“ブレードアタック”!!!」
単身でゴールへ向かうフィリップの前に、日本が誇る雄大なる山脈と、稲妻の力士が新たに習得した黄金の刃が炸裂する。
フィリップ「中々良い技じゃないか!だが…俺には通用しないッ!!」
日本最強クラスのDFの必殺技すらも鼻で笑い飛ばす騎士は、その背に大量のオーラを放出し、自身の中の“英雄”を映し出す。
フィリップ「“精鋭兵 ポーン”!!」
豪炎寺「馬鹿な…!?化身だと…!?…ハッ!」
エドガー「さぁ、コレで一度目だ」
“魔犬騎士”に引き続きフィールドに顕現した“精鋭兵”は、徹底的に無駄を排除した極めて実用的な両手を握り締め、目にも止まらぬ速さで拳を繰り出す。
フィリップ「“マシンガンビート”!!」
壁山&土方「「ぐわぁぁぁ!!!」」
“精鋭兵”の
フィリップは敢えて化身を維持したまま、シュートの体制に入ると、その背に超大型の
フィリップ「“バリスタショット”!!」
超大型弩砲から放たれし矢は、化身により更なるパワーを発揮し、一切の空気抵抗を無視し円堂へ襲い掛かる。
円堂「“グレイト・ザ・ハンドッ”!!!」
だが、円堂も負けてはいない。即座に“魔神”をゴールに顕現させ、黄金の右手を繰り出し、鋼鉄の矢を完璧に受け止め切った。
円堂「ふぅ…!危ねぇ危ねぇ…!よーーし!こっから反撃だーーッ!!!」
円堂は間髪入れずにロングスローでボールを前線に上げ、日本の蒼き疾風の元へボールが繋がる。
当然、それを見逃す騎士達ではなく、即座に風丸の周囲を囲み必殺タクティクスの体制に入るも、彼らの前に現れたのは、雷を纏いし暴風だった。
風丸「“風神の舞ッ”!!」
「「「「ぐぁぁぁぁ!!!」」」」
疾風の如きスピードで繰り出される舞は、一瞬にして騎士団を吹き飛ばし、不沈であった戦術がたった1人の選手により破られる。
風丸「虎丸っ!!」
虎丸「ナイスパスです!…豪炎寺さんっ!!」
風丸、虎丸、順でパスが繋がり、その終着点に居た日本最強のストライカーの足元にボールが渡る。
豪炎寺「ハァァァ…!!“炎魔 ガザード”!!」
豪炎寺は間髪入れずに化身を発動し、シュートの体制に入る。
だが、どう考えてもイギリスの守護神に対して、化身の使用は過剰火力としか言えない。
豪炎寺(エドガーは、あと一回俺を驚かせると言った…。なら確実にキーパーが化身を使って来る筈だ…!ここは多少の体力を犠牲にしてでも確実に点を取りに行く…!)
その背に“炎魔”を顕現させた豪炎寺は、最大級の炎をその灼熱の右脚に宿し、渾身のシュートを叩き込む。
豪炎寺「“マキシマムファイアァァァ”!!!」
右脚に込められた最大級の炎はボールへと伝播し、灼熱の刃となってフィールドを焼き尽くしながらゴールへ襲い掛かる。
豪炎寺(これが俺の全力だ…!止められる物なら止めてみろ…!!!)
イギリス代表のゴールを託されしフレディに対して、強い敵対心を現れにしながら見下ろす豪炎寺。
だが……またしてもエドガーの予言は実行されてしまう事となる。
ランス「それが日本の全力か!?その程度の炎では、伝統ある祖国の煉瓦すら燃やせないぞッ!!!」
ゴールとシュートの間に割り込んだ、イギリスの防御の要たるランスは今試合三度となる、その背に大量のオーラを放出させると、フィールドに純白の煉瓦模様の“巨塔”が顕現する。
ランス「“番人の塔 ルーク”!!」
鋼鉄の兜を装着せし主人の動きと連動した煉瓦模様の番人は、力強く地面を殴りつけると、地より天に聳え立つ巨塔が出現する。
ランス「“ストロングタワー”!!!」
真打ち登場と言わんはがりに炸裂した化身技。…だが、さしもの“巨塔”でも、豪炎寺の炎を食い止める事は叶わずに一瞬にして焼き尽くされ、無惨に崩壊する。
ランス「グッ…!だが…威力は大きく削いだ…!あとは任せたぞ!」
フレディ「ああ!!“ガラディーン”!」
“巨塔”により大きく威力を剥がれた炎は、もはや虫すらも燃やせない。
豪炎寺の“最強”は、天を貫く黄金の大剣によって切り裂かれ、守護神…いや、守護騎士の手にボールが収まる。
豪炎寺「クッ…!」
エドガー「コレで二度…。どうやら私の予言は大当たりのようだな!」
自身の予言を的中させたエドガーは、勝ち誇った笑みと共に、キーパーからボールを受け取り攻め上がる。
エドガー「サッカーの世界は日進月歩!!既に化身は
再度攻撃権を得たナイツオブクイーンは、エドガーを中心にフィリップが前方、ニックとマイキーが左右前方につき、ドリブルを開始すると、フィールドに王の中の中だけが持つ事を許された“最強の槍”が降臨する。
エドガー「コレぞ、ナイツオブクイーン第二のタクティクス…!“無敵の槍”!!」
鬼道「これほどのタクティクスをまだ隠していたのか…!」
“無敵”とは読んで字の如く、其に比肩するモノ居ないという意味だ。見方を変えればあまりに傲慢な名…。
だが、英国が誇る最強の“矛”は“無敵”の名を冠するに相応しい実力を有していた。
マクスター『おおっとーーッ!!ナイツオブクイーンが発動した“無敵の槍”の前に、イナズマジャパンは為す術もなーーいッ!!!コレでは先ほどの展開の焼き直しだーーッ!!!』
誇り高き騎士団を包み込む、青白い光はイナズマジャパンのディフェンスを悉く貫通し、悠々と敵陣へ攻め入る。
エドガー「君達は世界一を目指す意味を分かっているのか!!代表に選ばれるという事は、その国の“想い”と“誇り”を背負うという事!!私達はその両方を背負って戦っている!君達のような、目の前の壁を乗り越える事で精一杯の未熟者に負ける気はしないッ!!!」
目の前の敵を“未熟者”と断じた聖騎士は、まだ中盤すらも突破していない段階でタクティクスを解除すると、その右脚に“聖剣”を宿し天に掲げる。
円堂「来ォい!!!絶対に止めてやるッ!!!」
勇ましく啖呵を切った円堂は、心臓に気を集中させ、いつでも化身を発動出来る体制に移る。
恐らく化身ならば、“エクスカリバー”を止める事自体は可能だろう。だが、エドガーにはまだ化身を温存している状況で、通常の必殺技である“エクスカリバー”に消耗が大きい化身を使っていては、円堂が潰れる方が先だ。
雷牙「ハッハ〜ン!いい事、思いついたァ…!」
まさに絶対絶命のピンチの中……頭上に電球を光らせた“怪物”は、嫌らしい笑みを浮かべると、両脚に限界以上の力を込め地を蹴る。
エドガー「コレでフィニッシュだ!!“エクスカリバーァァァ”!!!」
遂に、天に聳え立つ“聖剣”が振り下ろされ膨大な聖なる気を宿したシュートが、ゴールに向かって放たれた。
…その時だった………
雷牙「“絶 覇王の斧ッ”!!!」
シュートが放たれるた直後、金色の“怪物”がその右脚に覇王だけが持つ事を許された“黄金の大斧”を宿し、“聖剣”にその刃を向ける。
すると、聖剣の刃は一瞬にして、大斧の刃によって粉砕されてしまい、“怪物”の足元にボールが収まった。
エドガー「なっ…!」
雷牙「やっぱりなァ!!“エクカリ”の威力は距離と比例するって事はよォ!!裏を返せば、シュートの初動は最低最弱だってこったァ!!!」
頭NOプレーが主流である雷牙にしては、珍しい頭脳プレーで“エクスカリバー”の弱点を看破する。
ボールを確保した雷牙は、間髪入れずに全身から黄金の気を放出し、凄まじい速度でドリブルを開始する。
エドガー「クッ…!ディフェンスッ…!!」
大将の指示に従い、ナイツオブクイーンのDF達は石造りの牢獄にて、“怪物”を封じようと試みるが、“怪物”は人の姿を捨て稲妻を纏いし獣へと姿を変える。
雷牙「邪魔だッ!“雷獣義牙G5”!!!」
極限まで鍛え上げられた“雷獣”は次々と生成される石の牢獄の拘束を掻い潜り、瞬く間にゴール前へ到達する。
その瞬間、地より漆黒の旋風が吹き荒れた。
雷牙「刮目しなァ世界ッ!!!最終的に全てを制するのはやはり
イマイチ要領の得ない支離滅裂な発言を続ける雷牙に呼応するように、吹き荒れた漆黒の旋風は徐々に人型の“何か”へ変貌していくと、その姿を屈強な肉体を有する漆黒の魔神へと変える。
マクスター『イナタマが“ジャパニーズオーガ”を出したぞーーッ!!だが、色が黒いッ!どうやらプラチナギャラクシー”とはまた異なる必殺技のようだーーッ!!!』
その強靭な
雷牙「さァさァ!!
天より下界を見下ろす“怪物”…。その姿を見た者はある者は堕天使、ある者は悪魔、ある者はそのどちらでもない“何か”に見えたという…。
雷牙「“ブラックゲイルゥゥゥ”!!!」
空中旅行の置き土産と言わんばかりにボールに渾身のシュートと魔神の左打撃を叩き込み、必殺シュートを炸裂させる。
“怪物”の右脚と“風神”の左拳によって放たれたシュートは漆黒の旋風と羽を纏わせながらゴールへ向かう。
フレディ「“ガラディ…なっ!?ま、間に合わ…グァアアア!!!?」
ピーッ!!!
アレだけ力説していたパワーとはあまり関係のない、圧倒的な速度を誇るシュートは、キーパーに技を使わせる暇すら与えずにゴールネットに突き刺さった。
マクスター『ゴーールッ!!!前半終了ギリギリのタイミングでイナタマのシュートがゴールを奪い取ったぞーーッ!!!』
雷牙「しゃおらァ!!!やっぱし
圧倒的な“個”の力を見せつけた“怪物”は、烏を思わせる軽快なバク転を披露し、観客の熱気を更にヒートアップさせる。
そして……
ピッピーッ!!!
審判のホイッスルが二度鳴り響き、会場内に居る全ての人間に、前半戦終了の合図が送られた。
マクスター『ここで前半戦終了ーーッ!!!日本代表イナズマジャパン!まさかの下評判を覆し、2-2の同点で前半戦を終えたーーッ!!! コレはますます後半戦が見逃せてませんーーッ!!!』
優勝候補筆頭とも謳われるナイツオブクイーンに対し、食い下がるイナズマジャパンの活躍に対し、観客達は湧き上がる一方で、当の選手達はあまり納得のいっていない様子だ。
すると……
エドガー「…何かな?ライガ・イナタマ。君のチームのベンチはアッチだろう?」
日本に籍を置く筈の“怪物”が、大英帝国が誇る最強の“聖騎士”の前に立つ。
“怪物”は自身より背丈が勝る“聖騎士”を見上げながら、不敵な笑みと共に口を開いた。
雷牙「親父が言ってたワ、『人間の行動は全て“自己満足”に基づく。この世で最も尊い行動と言われる“自己犠牲”だって例外じゃない』ってな。となると…だ、オメーさんの思想も、バリバリの“
自身の崇高なる思想を“自己満足”の一言で済まされた事が、余程不快だったのだろう。“聖騎士”は僅かに眉を顰め、目の前に“怪物”に対し睨み付けている。
エドガー「…それは私の思想への挑発と受け取っていいのかな?」
雷牙「さァてねェ?ただ1つ確かなのは…ココから先は、“
勝手に現れた挙句、勝手に後半戦のメインテーマを決めた“怪物”は、両手を頭部に置きながら軽快な足取りで自チームのベンチへ戻る。
その表情には、英国代表相手に負ける気がしないと言わんばかりの笑みが浮かべられていた。
♢♢♢
円堂「『どんなシュートもゴールに入らなければ、点にはならない』か…」
雷牙「へいへ〜い!どったの守〜?なんか元気無ェ〜じゃ〜ん!」
何か思い悩んでいる様子の円堂に対し、雷牙は相変わらずの底無しの能天気な態度で彼と接する。
熱血漢という要素は共通していながらも、世間が思っているより意外とナイーブな面を併せ持つ円堂と、時には悩み迷走する事もあるが基本的に立ち直りが早い雷牙の性格は、まるで鏡合わせだ。
円堂「実はさ…」
円堂は、試合前に謎の老人から送られた“助言”を一字一句違わずに親友に話す。
それを聞いた雷牙は、謎の老人がサッカーを知っていた事にやや驚きながらも、顎に手を置き真剣に言葉の意味を考える。
雷牙「…割と言葉通りなんじゃねェーか?」
円堂「え?」
雷牙「いやだって、言ってる事自体はかーなーりー的を得ているだろ?実際、俺だって白恋戦で似たような事してるし」
円堂「そういえばあったな…そんなこと…」
FF準決勝での白恋中との試合…。
吹雪兄弟と鳳凰院或葉との連携技“パラドックスブレイク”に、祖父が遺した最強のキーパー技である“マジン・ザ・ハンド”を真正面から破られた円堂は、ショックのあまり普段通りのプレーが出来ずに、響木の判断で雷牙とキーパーを交代させられる事となった。
当然、円堂が止められないシュートを雷牙が止められる筈もなく、“パラドックスブレイク”を撃たれたら即追加点となった試合…。
その中で、雷牙はシュートが放たれる直前にボールを奪う事で、“パラドックスブレイク”を阻止してみせたのだ。
円堂「『ゴールに入らなければ点は入らない』…『力と技術の二者択一が出来て一流』…。ーー!!! そうか!そういうことだったのか!!」
雷牙「ドワァ!?」
親友の助言により、老人の言葉の意味を理解した円堂は、興奮のあまり勢いよく立ち上がり、危うく雷牙と頭をぶつけそうになってしまう。
雷牙「あっぶねェなァ!?マジで興奮すると周りが見えなくなる癖をなんとかしやがれッ!」
円堂「ごめんごめん!けど…やっと分かったんだ!エドガーのシュートを破る方法が!!」
雷牙「へェ?だったら試合で見せてもらおうかな?サッカーの守クンが見つけた英国紳士の攻略法ってヤツを」
円堂「ああ!!ズババーンと任せとけッ!!」
雷牙「ハッ、人の決め台詞取んなし〜」
親友と老人の手助けにより、新たな必殺技の片鱗を掴み取った円堂は、キーパーグローブのストッパーをキツく締め直す事で、後半戦に向けてのモチベーションを更に上げる。
果たして、円堂が見出したエドガーの攻略法とは…?
♢♢♢
ピーッ!!!
フィリップ「ハァァァァァ!!!“マシンガンビート”!!!」
後半戦開始早々、ナイツオブクイーンは再びリードを取り返すべく、化身を発動し強引にイナズマジャパンのディフェンスを突破する。
フィリップ「エドガー!!!」
エドガー「任せろッ!いでよ!“白銀の霧幻騎士 バスカヴィル”!!」
“精鋭兵”に続いて、フィールドに顕現した機械仕掛けの“魔犬”に跨りし白銀の“騎士”は、その手に携し大剣の刃先を円堂へ向け、彼を挑発する。
その意味を知ってか知らずか、円堂も化身を発動し、ゴール前に黄金の“魔神”を顕現させる。
エドガー「先ほどはイナタマに邪魔されたが…!今度は油断しない!!全力のパワーで君を切り刻むッ!!!」
“怪物”による妨害すらも対策した聖騎士は、全てのパワーを右脚に集中させ、ボールに“魔犬騎士”の剣牙と聖騎士の渾身のシュートを炸裂させる。
エドガー「“霧幻の剣牙”!!!」
一切の容赦も油断もなく炸裂した、聖騎士の最強の一撃…。
純粋な力のみで放たれたそのシュートは、圧倒的なパワーと凄まじいスピードを兼ね備え、距離と共に威力を跳ね上げながら日本のゴールへ襲い掛かる。
風丸「これ以上、円堂に負担を掛けさせない!!ハァァァ…!“魔帝 ダーク「いや!上がってくれ!風丸!!」ッ!?円堂!?」
円堂「絶対にエドガーのシュートを止めてみせる!!!だから…風丸は攻撃に集中してくれ!!」
前半戦であれだけの実力差を見せつけられたにも関わらず、“絶対”という枕詞を使ってまで止めてみせると豪語する円堂に対し、風丸は一瞬だけ躊躇してしまう。
だが、彼は円堂に
彼は信じているのだ。円堂ならば必ずエドガーのシュートを止め、自分に繋げてくれるのだと。
エドガー「無駄だ!君に私のシュートは止められないッ!!勝利は私達のものだ!!!」
円堂「…それはどうかな?」
エドガー「何…?」
まるで親友の生き霊でも乗り移ったかのように、不敵な笑みを浮かべながらエドガーを挑発する円堂。
その目にはこれまでの彼にはなかった、燃えるように熱い炎とはまた異なる光が宿っていた。
円堂「シュートは止める必要なんて無い!ただ、ゴールに入らないようにすればいいんだァァァ!!!」
自らの答えを見つけ出した円堂は、その背に黄金の“魔神”を顕現させ右手に膨大な気を集中させる。
円堂「これが俺の答えだァァァァ!!!」
円堂は大きく飛び上がり気を集中させた右手で地面を強く叩くと、“魔神”も本体の動きに連動し、その屈強な両腕で地面を力強く殴りつける。
すると、ゴールを覆うように半円形状の
結界と衝突した剣牙は、まるで何か導かれるかのように軌道を逸らされ、円堂の遥か後方に飛ばされた。
マクスター『な、なんだ今の必殺技はーーッ!?長年、数々の試合を実況してきた私ですが、こんな必殺技は見た事ないぞーーッ!!!』
エドガー「外れた!?い、いや!外させたのか…!?あり得ない…!そんな事があるなんて…!」
目金「あんな方法を思い付くなんて…。今までのシュートを止める技とは全く次元の異なる発想です…!そう!まさしく!“イジゲン・ザ・ハンド”!!」
円堂「エドガー!!!本当の勝負はここからだッ!!!」
これまでの“常識”を覆したエドガーのシュートに対して、これまでとは異なる“次元”を使う事による必殺技で防いでみせた円堂。
まだ後半戦は始まったばかり…。勝負の行方はまだまだ分からない。
初期プロットじゃ、イギリス代表は全員チェスシリーズの化身を使える設定にしてたけど、流石に初戦で飛ばしすぎかな〜と思ったんで“バスカヴィル”+2体に済ませました。つまりこれでも控えめにしている方です。
〜オリ技紹介〜
【通常必殺技】
♦︎ブラックゲイル
属性:風
分類:シュート
使用者:稲魂雷牙
進化系統:改→真→爆→超
≪概要≫
“ザ・MONSTERS”の紹介の際にチラっと触れられていた漆黒のマジンさん単体の必殺技。
“プラチナギャラクシー”が“イナビカリブレイカー”の進化系であるのに対し、コチラは“オーバーサイクロン”の進化系であり、メインのスピードは更に磨きが掛かり弱点でもあったパワー不足も改善されている。
モーションは天馬の“ジャスティスウィング”とほぼ同じで、化身がマジンさんになって風の色が漆黒になった程度の違いしかない。
ちなみに、イナMONの“アイツ”補正で初回で止められる予定だったが、流石に可哀想だったので没になった。
???「なんでこんなところでも不遇になりかけるの僕!?」
???「お兄だからじゃない?」
【化身技】
♦︎イジゲン・ザ・ハンド
属性:山
分類:キーパー
使用者:円堂
≪概要≫
円堂が大s…ゲフン!ゲフン! 謎の老人からのヒントを思い出した事で習得した第三の化身技。
これまでの円堂にはなかった、力に対して力で対抗するのではなく力に対し技術で勝つという発想の元に発動した技である為、エドガーのようなパワー系のシュートに対して強烈なメタとなっている。
なお、化身技に変更した理由は作者が“イジゲン・ザ・ハンド”を強そうと思った事がないから。ゲームだって習得後も“怒りの鉄槌”ばっか使ってたし。
それでも、円堂が自分なりの答えで新たな一面を切り開いた技ではある為カットする訳にもいかず、色々考えた結果、第三の化身技という形に落ち着いた。
とはいえ、本戦を“怒りの鉄鎚”オンリーで戦い抜くのは、流石に戦力的にも展開的にも限界が来るので、近いうちに“イジゲン・ザ・ハンド”に相当する技を覚えさせます。