イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

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言い忘れてたけど、ライトのキーパー用のユニフォームはブラージとは違うカラーリングです。けど、あんまり細かい配色は決めてないんで、読者の皆さんのご想像にお任せします。


今宵も飄逸な我儘少女(エゴイスト)ー最凶最悪の華言葉ー

 ココ最近、ずっと同じ夢を見るんだ。

 

ステラ『本当に良かったのかい雷夏ちゃん?雷牙の看病を中学時代の恩師に任せて?やっぱりオレ1人で先にイタリアに行った方がいいんじゃないか?』

 

雷夏『仕方ないわよ、本人が先にイタリアに行けって言ってきかないんだから。あの子、大胆不敵に見えて意外と繊細だからねー、出国前日に風邪引いちゃったことを気にしてるんでしょ。こういう時の雷牙はめんどくさいからねー。ね〜?雷斗?』

 

 ボクが見ているのは、一生忘れることは出来ないトラウマのワンシーン…。パパとママの会話、空港の景色、目に映る全ての光景がボクの記憶そのままだ。

 

 ココは運命の分岐点だ。“怪物”が死んで、“明けの星”が昇る為の。

 

雷夏『…雷斗?』

 

ライト『…やっぱりダメだよ…!雷牙を置いてイタリアには行けない…!』

 

 分かってる。コレは夢だ。ボクが見ている全ての景色は、深層心理が生み出した“幻”なんだ。

 

 それでも…。目の前のパパとママが幻だったとしても…。手が届くのなら伸ばしたい。だって…本当のヒーローならきっとそうする筈だから。

 

ステラ『ん〜…じゃあ、キャンセルするか?多分、今ならまだ間に合うだろうし、先にオレが現地に行って雷夏ちゃん達は後から来ればいいし』

 

ライト『ダメ!パパもいっしょに行くのっ!!』

 

ステラ『い、いや〜…流石にオレも一緒に行くってのはちょっと…。今日中に飛行機に乗らないと、大会に間に合わないし…』

 

ライト『日本代表からも声がかかってるんでしょ!?別にイタリアにこどわる必要なんてないじゃん!だって…!ボクたちがイタリアに行けば…!雷牙をひとりぼっちにしちゃうから…!』

 

 ココだけは…!ココだけは絶対に引くワケにはいかない…!じゃないとみんなが死んじゃうから…!

 

ステラ『…ハァ、分かったよ。どうしてそこまでイタリアに行くのが嫌なのか分かんないけど、オマエがそこまで強く主張する事は珍しいからな。う〜ん、流石に今回のドタキャンはサッカー協会のお偉いさんから怒られるかなぁ…?

 

ーーーああ、良かった。コレでパパもママも救われる。

 

 パパのお給料がしばらく下がっちゃうかもしれないけど、みんなで幸せな生活を送れるなら安いモンだ。

 

 …けど、運命はあまりにも残酷だった。

 

ライト『パパ…!ママ…!お願い…!目を開けて…!』

 

 雷牙を迎えに行く途中、まるで何らかの引力に引き寄せられるように暴走したトラックが、ボクたちを乗せた車と激突する。

 

 “あの時”と一緒だ。ボクだけが生き残って、パパとママは動かなくなる。

 

雷夏『ん?どうしたの雷斗?顔が青ざめてるわよ?』

 

 気がつけばボクは運命の分岐点に戻ってる。その度にボクは何としてでもパパとママを助けようとする。

 

 何度も、何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も。

 

 それでも…

 

ライト「ひっぐ…!えっぐ…!なんで…!どうしてなんだよぉ…!」

 

 どれだけボクが足掻こうが、運命は多少の“結果(答え)”を変えて同じ終着点に収まる。

 

???『ムダなんだよムダ。結局、どれだけ“ヒーロー”に憧れたってキミは英雄なんかになれやしない。誰も救えないんだ』

 

 永遠に繰り返される地獄の輪廻(ループ)の最中。最後に意識を失う度に見知らぬ“存在”がボクの耳元で囁く。

 けど、この時は違った。燃え盛る火の海の中、“それ”は現れた…。

 

 一言で言えば、ソイツは黒い影だった。強いて評するなら“陽炎”…。そう例えるのが妥当な気がする。

 

 その“陽炎”は、全身が真っ黒なのに、顔も見えないのに、人がどうかも怪しいのに…不思議と根源的な既視感を感じる。

 

ライト『キミは…誰…?』

 

 またしても薄れる意識の中、ボクは最後の力を振り絞って“陽炎”に問いかける。そして“陽炎”はコレまた既視感のある動作(ジェスチャー)でこう答えるんだ。

 

???『もう知ってるはずだろ?ボクの名前は……

 

 

 

 

 

 

 

 

“かいぶつ”だ』

 

……………

…………

………

……

ライト「ハッ……!!ゆ、夢…?」

 

 ()な夢だったな…。…アレ?どんな内容だったっけ?なんか心の奥底に封じ込めたトラウマが刺激されるような内容だった筈だけど…。…ダメだ、全っ然内容を思い出せない…。

 

フィディオ『ライトー?早く起きて朝ご飯を食べないと練習に遅刻するぞー?』

 

ライト「分かったーー!!今行くーー!!」

 

 思い出せない夢を考えてても時間のムダだよね!よーし!今日も練習を頑張ってイナズマジャパンに勝つぞーー!!!

 

♢♢♢

フィディオ「“オーディンソード改”!!!」

ライト「“雷・トーガG5”!!…どわぁぁぁぁ!?」

 

アンジェロ「ゴール!フィディオの勝ちーー!!」

 

 痛ってて…。やっぱり強いなァ…フィディオは…!もう“雷・トーガ”じゃこの間のアルゼンチンとの試合で進化した“オーディンソード”には敵わないや…。

 

フィディオ「今日は俺の勝ちだな!ライト!」

 

ライト「えへへ…負けちゃった…。…でも!次はボクが勝つよ!」

 

 負けちゃったのは悔しいけど、こんなところで立ち止まっちゃいられないよ!!みんなもイナズマジャパンとの試合に向けてより一層気合いが入ってるからねっ!!

 

 ……1人を除いて…だけど。

 

鬼乃子「や〜や〜!みなの衆!グッモー!グーテンモルゲン!ボンジュール!ボンジョルノ〜!」

 

ブラージ「何が『おはよう』だ!!もう昼過ぎてんだぞ!!」

 

 事前に午前中から練習を始めると伝えておいたにも関わらず、昼休憩が終わったタイミングで練習に参加した鬼乃子ちゃんを、ブラージが顔を真っ赤にしながら怒る。

 

鬼乃子「キャ〜!妖怪赤レンガがお怒りだ〜!助けてライトくーん!」

 

 えっ、ボク!?い、いやいや!そもそも遅刻してきた方が悪いし…

 

雷牙『うわー!妖怪激ドラゴンのお怒りだ〜!ずらかろうぜライト〜!』

 

ライト「ッ…!」

 

 ブラージを茶化す鬼乃子ちゃんの姿に雷牙との思い出が重なる。

 パッと見じゃ雷牙と鬼乃子ちゃんはそこまで似てない。…けど、彼女と接すれば接するほど、その仕草が、その雰囲気が、その言動が、そして…雷牙とまったく同じ色合いの蒼い瞳が…。

 その全ての要素に雷牙の面影を感じずにはいられない…。

 

ブラージ「分かっているのか!?俺達は国の誇りと国民の期待を背負ってるんだ!!裏口入団とはいえ代表ユニフォームに袖を通している以上、代表選手に相応しい振る舞いをしやがれッ!!」

 

鬼乃子「フーン?そんなあくびの出るようなご高説は私のノーマルシュートを止めれるようになってから言ってほしいな〜?実力がない癖に文句だけは一丁前だから、万年ケツ顎サブキーパーなんだよ?」

 

ブラージ「んだとォ!?」

 

フィディオ「落ち着けブラージ。暴力を払えば代表から外されるのは君の方だぞ」

 

ブラージ「クソッ…!もういい!走り込みに行って来る…!!」

 

 フィディオの仲介によって冷静さを取り戻したブラージは、コレ以上鬼乃子ちゃんと同じ場所に居たくないのか、グラウンドから離れて走り込みに行く。

 …それにしてもやっぱりフィディオはスゴいな…。あの短気なブラージを落ち着かせるなんて…。ボクだったら絶対にムリだよ…。

 

鬼乃子「サンクスー!フィディオ先輩〜!やっぱり持つべきなのは理解のあるイケメンキャプテンだよね〜!」

 

フィディオ「…別に君を助けたわけじゃないさ。ただ、チームメイトがトラブルを起こす事を避けたかっただけさ…」

 

 フィディオって普段はエドガーと同じくらいには女の子に紳士的だけど、流石に鬼乃子ちゃん相手にはピリついてるな…。

 

フィディオ「そういえばミスターKはどこだ?今日は一緒じゃないのか?」

 

鬼乃子「グラサンのおじさん?う〜ん…私は見てないな〜。ココ最近、陰でコソコソ何かしてるみたいだし、今ごろイナズマジャパンの何人かが鉄骨の下に埋まってるんじゃないかな?」

 

ライト「んなっ…!」

 

鬼乃子「アッハハ!冗談冗談♪おじさんとは約束を交わしてるから、流石に変な裏工作はしてないんじゃない?概ねイナズマジャパンの対策を練ってる…ってとこかな?」

 

 …相手が相手だから冗談に聞こえないんだよ…。いくら裏工作をしたら棄権するって約束を交わしてたとしても、影山からすればボクたちは駒その1みたいなモンだし…。

 

鬼乃子「でも意外だね〜フィディオ先輩がおじさんのことを気にするなんて。あの人、グラウンドまで足を運んだとしてもベンチでエラソーにふんぞり返ってるだけじゃん」

 

???「フン。脳まで筋肉で出来ている小娘には、私は偉そうにベンチでふんぞり返っている老害に見えるのか」

 

 ーー!!! この別作品で、宇宙の帝王に仕える特戦隊のパイナップル頭を担当してそうな低い声は…!

 

フィディオ「ミスターK…!」

 

影山「フィディオ・アルデナ。選手を全員集めろ。これより対イナズマジャパン用の必殺タクティクスを発表する」

 

 う〜ん…選手をフルネームで呼ぶ監督だなんて初めて見た…。鬼道君は姓呼びなあたり、マジでボクたちのことは駒の1つとしか見てないんだろうね…。

 

 それから数分後、アンジェロが少し離れた所で走り込みをしていたブラージを連れてきた後、ボクたちにタクティクスの概要が細かく記載されたA4サイズの用紙が配られる。

 

 そこに書いてあったタクティクスの名前は……

 

フィディオ「カテナチオ…カウンター…?」

 

影山「聞き覚えがないのも当然だ。私がイナズマジャパン対策に考案した必殺タクティクスだからな。これからそのタクティクスをお前達に習得してもらう」

 

 カテナチオって…確かイタリア語で『閂』って意味…で合ってるよね?ホラ、中世の城の城門を閉める為に使われてた木の板みたいなヤツ。

 

影山「このタクティクスは、ボールを持つ相手を数人で包囲し、逃げ場を失った相手から一瞬でボールを奪うタクティクスだ」

 

 それって韓国の“パーフェクトゾーンプレス”とかオーストラリアの“ボックスロックディフェンス”と何が違うのかな…?

 いや、必要人数はコッチの方がずっと少ないけど、少ない=選手1人1人に相応の技量が必要になるってイメージなんだけど…。

 

ラファエレ「このタクティクスの凄さがさっぱり分からない。やる事なす事、韓国やアルゼンチンのタクティクスと大差はないだろ?アルゼンチンはテレスが怪我で離脱して以降は使えないみたいだが

 

 あっ、よかった。ラファエレもボクと同じ意見だ。そもそも、イナズマジャパンは全ての試合で相手のタクティクスを破った上で勝ってるからね。今更、既存のモノと似たり寄ったりのタクティクスを使っても、鬼道君か不動君あたりに破られるのがオチな気がする…。

 

フィディオ「…確かに、この説明だけではそのタクティクス乃強みを理解する事が出来ません。もう一度詳しく説明してくれませんか?」

 

影山「断る。このタクティクスの本質は言葉では伝えきれん。説明するだけ時間の無駄だ」

 

ブラージ「意味が分かんねェよ!!なら、俺らはどうやって完成させりゃあいいんだよ!?」

 

影山「簡単な事だ。貴様らは一切の思考と自我を捨て、私の命令だけに従う“兵士”になればいい。そうすれば、最速最短でこのタクティクスは完成する」

 

『なんだとォ!!!』

 

 …この人、自分が率いている選手の人種を理解してんのかな…?超ワンマン主義も規律を重んじる日本じゃ40年の間通用したかもしんないけどさァ…。イタリア人の気性はそうもいかないよ…。フィディオみたいなタイプはかなり少数派だし。

 

フィディオ「皆落ち着け!ミスターKが厳しい言葉をかけるのは今に始まった事じゃないだろう!動揺すればする程、彼に思う壺だぞ!」

 

 何とかフィディオの激でみんなの怒りは収まったけど、怒りが爆発するのも時間の問題な気がする…。

 特に元々、正義感が強くて短気なブラージは鬼乃子ちゃんと影山をかなり嫌ってるみたいだし。

 

影山「貴様らが私の駒にならないのなら別にそれでいい。私はもう一つのプランを使うだけだからな」

 

フィディオ「もう一つのプラン…?」

 

影山「そう身構える事はない。これから行うのはただの練習だ。…ただし、枕詞に“過酷な”が付くがな」

 

……………

…………

………

……

 

鬼乃子「アハハ!何コレ〜!メチャ楽しいじゃ〜ん♪」

 

ラファエレ「こ、こんなのが練習だなんて言えるかよ…!」

 

アンジェロ「だ、大丈夫!?ラファエレ!?」

 

ラージ「オイちょっと待て!何でキノコが練習に参加しねェんだよ!?」

 

影山「逆に聞くが、貴様は協調性の『き』の字も知らないような奴がタクティクスに参加すればどうなるか知らないのかね?」

 

ブラージ「クソ…!何も言い返せねェ!!」

 

 なーにが“過酷”が枕詞だよ。こんなの普通に“地獄”じゃん。

 

 ボクの目の前にあるのは、どこから持ってきたのかそもそもどこで買えるのか想像もつかない黒光りのガトリング砲が2台。その片方のガトリング砲の上には鬼乃子ちゃんがちょこんと乗り込んで手動で操作してる。

 

 影山がボクたちに教えた練習法は内容そのモノはシンプル。

 ゴールの両サイドから放たれるガトリングシュートの嵐を、ドリブルしながら避け続けるだけ。それ以上でもそれ以下でもなく、ゴールに着いたらそれで練習は終了だ。

 

 …でも、イタリアから集められた精鋭たちの力を以てしてもゴールまで辿り着けた人は1人も居ない。

 

アンジェロ「うわぁぁぁ!!!」

 

フィディオ「カハッ…!」

 

ブラージ「フグゥ!?」

 

鬼乃子「あっ、めんご〜ケツ顎くん。間違って顔面に狙って撃っちゃた。え?美少女に免じて許してくれるって?やったー!ありがとう!」

 

 次々と無慈悲な弾丸に吹き飛ばされるオルフェウスのメンバーたち…。

 

影山「貴様らが未だに突破出来んのは空間把握能力が足りんからだッ!!ドリブルをする際はボールに意識を向けるな!意識のリソースは目の前の敵だけに向けろッ!!」

 

ラファエレ「空間把握能力が足りないって…!フィディオやライトでさえ無理なのに、俺らが出来るわけねェだろ…!」

 

影山「無駄口を叩くなッ!口答えする元気があるのならば、1秒でも早く練習に復帰しろッ!!」

 

 クッソ…!このワンシーンだけ切り取れば、強豪チームとの試合を控えた選手と厳格な監督による熱血指導の一場面なんだけどなァ…。

 監督の正体が、鉄骨落としが代名詞の犯罪者だから台無しじゃん…。

 

 結局、ボクたちは一度もゴールに到達することが出来ずに1日を終えてしまった…。

 

♢♢♢

ライト「痛てて…。もう身体中が痣だらけだ…。コレは明日まで響くぞォ…」

 

 夜空のスクリーンに星々が煌めく中、ボクはボールとノートを持ってグラウンドに向かう。

 正直言って身体中が痣と筋肉痛でバッキバキに痛いから、他のみんなと同じように大人しくベッドの上で寝ときたいところだけど、イナズマジャパンとの試合まで時間がないからね。ボクには立ち止まってる暇はない!

 

ライト「…さて、今日はどの必殺技の練習をしようかな…?」

 

 ボクがパラパラとめくってるノートはイタリアでの地区予選中に知らないおじいさんから貰ったモノだね。

 デストラクチャーズとの試合で完成させた“ゴッドハンド・レグルス”なんかはこのノートに書かれてたモノだし、それ以外にも色んな見たことのない必殺技の構想が書かれてる。

 

ライト「ん〜…もうそろそろ“スターダストレオーネ”の進化系に挑戦したいところだけど、多分日本戦はGKとして出場するからシュートを撃つ機会はないんだよね…」

 

 ブラージには悪いけど、イナズマジャパンのシュートに対抗できるのはボクだけだし、別にキーパーがシュートを撃っちゃいけないってルールはなくても、イナズマジャパンには不意打ちとしての効果は薄いだろうしね。

 

???「ハァ!!!」

 

 …どうやら今日のグラウンドには先客が居たようだね。

 等間隔に並べられたコーンの隙間を白いイナズマが次々と横切っていく。オルフェウスであんなドリブルをできるのは一人だけだ。

 

ライト「ヤッホー!フィディオ!キミも自主練?」

 

フィディオ「あ…!ライト…!」

 

 ひどいな〜!そんな夜中にゲームをしてるのがママにバレた時みたいな顔をしなくていいじゃん。

 

ライト「珍しいね?いつもは寝ている時間帯なのに、今日は自主練してるんだ?オーバーワークは嫌いなんじゃないの?」

 

フィディオ「俺が嫌うのは成長に繋がらないオーバーワークさ。今日、“カテナチオカウンター”っていう新たな目標が出来たからね。1日でも早くミスターKの特訓をクリア出来るようになりたいんだ。そしたら、皆のやる気も上がるかもしれないだろ?」

 

 なるほど、実にフィディオらしい理由だね。…ある一点を除けば。

 

ライト「…そんなに信頼してるんだね。影山…ミスターKのことを」

 

 ハッキリ言って、ボクは影山のことを全然信頼していない。彼がしでかした悪事をよく知っているってのもあるけど、それを考慮しても急に監督権限を使ってボクたちをリストラしようとした人を信用なんてできる筈がないでしょ?

 

 むしろ、ブラージたちの方が反応としては普通なんだ。にも関わらず出会ってからまだ1ヶ月も経っていないフィディオが、どうしてアソコまで影山を信用しようとしているのかが、ボクにはどうしても理解できない…。

 

フィディオ「…どこか似てるんだ。ミスターKは…俺の父さん…フェデリコ・アルデナと…」

 

 数秒の躊躇の末に、振り絞るようにフィディオの口から出たのはフィディオのパパ…フェデリコ・アルデナの名前…。

 

 フェデリコ・アルデナ。フィディオのパパにしてボクが幼い頃までイタリアのプロリーグで一軍に所属していた有名なサッカー選手…いや、有名()()()って言った方が正しいかな…?

 

フィディオ「君も知ってると思うけど、父さんは俺が物心つく前に現役を引退した」

 

 ボクも詳しいことを知ってるワケじゃないけど、フェデリコ選手はボクが2歳くらいの時に引退した。

 引退理由は、一身上の都合…ということになってるけど、メディアはこぞってフェデリコ選手の“才能の枯渇”を指摘していた。

 

フィディオ「メディアの指摘は正しい。父さんはある日以降、明らかにプレーにキレをなくしている。どうせプライドの高い父さんの事だ、その事実を認めたくなくて早い段階で引退したんだろうね」

 

 遠い目をして父親のことを語るフィディオの声には、影山相手にすらも見せなかった明確な“敵意”と“怒り”が籠っている。

 

フィディオ「…自分で決めた事とはいえ、余程プライドが傷つけられたんだろう。俺が物心ついた時には…アルデナ家の家庭は荒んでいた」

 

 ボクはどうしてフィディオが年齢の割に大人びた雰囲気を持っている理由の一端をようやく理解する。

 恐らく、彼は父親を反面教師にしてコレまで生きてきたんだろうね。…正直、両親と兄弟に恵まれたボクがフィディオの家庭事情に深く足を踏み入れてしまったことを今さら後悔する。

 

フィディオ「酔っ払った父さんはいつも言ってたよ。『アイツが…ステラが同じ時代に生まれてなければ、今頃イタリアサッカー界の頂点に立っていたのは自分だった』って」

 

 …そうだ。確かフェデリコ選手とパパは中学時代に交流があったって聞いたことがある。…ということは“雷帝”も…?

 

フィディオ「…けど、俺はそうは思えない。例え、この世界にステラ・イナタマが居なかったとしても父さんは同じ人生を歩んでいたと思う。何せ、どこまで行っても“何か”を言い訳にしなければ生きていけないような人だったからね」

 

 コレはボクの想像でしかないけど、今思えばパパもフェデリコ選手のことはあまり高く評価してなかった気がする。

 確かに彼のことはパパの口から聞いたことがあっても、その話はプロ入り後も何度か試合をしたことがあるにも関わらず、全部中学時代の話だけ…それも未熟な頃に苦戦した章ボスその1みたいな扱いだったし…。

 

フィディオ「…だからこそかな。俺はミスターKに父さんの面影を見出してる。彼のサングラスの奥から時折見えるあの目…アレは俺の最後の記憶にある父さんがしてた目と同じなんだ…」

 

 …ようやく分かったよ。フィディオ…キミはずっと悔やんでいるんだね。血の繋がった父親を救うことができなかったことを…。

 

フィディオ「俺はミスターKを救いたい…!きっとあの人は…心の奥底ではサッカーが大好きな筈なんだ…!じゃなきゃ、あんな素晴らしい戦術を思いつく事なんて出来やしない…!」

 

ライト「フィディオ…」

 

 …分かったよ。キミがそこまで固い覚悟を決めてるってのなら、ボクはコレ以上何も言わない。…そして、()()()()()。ボクも…覚悟を決めた。

 

ライト「ありがとうフィディオ。きっと…キミの想いは影山に届くよ」

 

フィディオ「ああ…!…けど、どうして俺にお礼を言うんだい?礼を言うのは俺の方だろ?」

 

ライト「キミのおかげで、ボクも覚悟が決まったからね。悪いけど、今日はもう帰るよ。自主練のし過ぎてオーバーワークにならないようにね」

 

フィディオ「ああ!もう少し練習したら寝るよ。また明日、ライト!」

 

ライト「うん!」

 

 …もうボクは逃げない。どんなに触れたくない事実でも、その先に絶望が待ち受けていようとも…。

 

 …雷牙の為に…!ボクは真実を知らなくちゃいけないんだ…!

 

♢♢♢

 …今日はいい日だね。まだ日が昇ったばっかだけど、空は晴れ渡り、花は咲き誇り、小鳥たちもさえずってる。こんな日はまさに…

 

鬼乃子「フワ〜!眠っむ…。んで〜?私に何の用かな〜ライトく〜ん?鬼乃子ちゃんも暇じゃないんですけど〜!」

 

ライト「…ありがとう鬼乃子ちゃん。30分くらい遅れてるけど、ちゃんと約束を守ってくれて」

 

 イギリス戦が終わった後、ボクは彼女に雷牙との関係について問い詰めたことがある。だって、本人が話すって言ったんだもん。ボクには答えてもらう義務があるでしょ?

 

 けど…

 

鬼乃子『い〜や〜で〜す〜!そもそも“その時”が来たらオイオイ話すとは言ったけど、明日明後日に話すとは一言も言ってません〜!よって!鬼乃子ちゃんには黙秘権が適応されるのですッ!といーことでバイチャ!』

 

 結局、その時は変に誤魔化されたせいで聞けなかった。…いや、その言い方は正しくないね。

 

 ボクも覚悟が足りなかったから、聞けなかったんだ。

 

 …けど、ボクはもう逃げないし逃がさない。

 

ライト「ボクに呼び出された以上、何を聞かれるか分かっているだろ?今が“その時”だよ」

 

鬼乃子「ん〜…別に減るモンじゃないし、私としても喋ってもいいんだけどさ〜。どうせ秘密を明かすなら、ド派手なシチュエーションで明かしたいんだよね〜」

 

ライト「ド派手なシチュエーション…?」

 

鬼乃子「まだハッキリとは決めたワケじゃないけど〜、今度のイタリア戦…。もしくは世界一を決める決勝戦っでの衝撃のカミングアウトってのも中々乙じゃない?」

 

 …やっぱりか。

 

鬼乃子「案の定…って顔してね〜。一応言っとくけど、黙秘って選択肢はないよ。どちらにせよ私と稲魂雷牙は、いつの日か戦わなくちゃいけない運命にあるからさ〜」

 

ライト「…ダメだ…!それだけは絶対にダメなんだ…!」

 

 もしもココで雷牙が鬼乃子ちゃんとの関係を知ってしまえば…。FFIは雷牙にとって憧れの舞台じゃなくなっちゃう…!

 

ライト「…だから…!ボクはキミに勝負を申し込む…!ボクが勝ったらFFI中は絶対に雷牙に正体を明かさないで!!」

 

鬼乃子「んー…それは勝負の内容次第?別に私はアンタの命令を聞く義理はないし」

 

ライト「ルールは簡単!シュートチャンスは10回!キミは全部のシュートを決めれば勝ち!ボクは一度でもシュートを止めれば勝ち!ボクが勝ったら、雷牙へのカミングアウトは諦めてもらうよっ!!」

 

 …どうだ!?キミにとっては悪くない条件だと思うけど…!

 

鬼乃子「…ちなみに私が勝ったら何かメリットでもあんの?」

 

ライト「…キミが勝ったら、ボクは二度とこの話題に触れない…じゃダメかな…?」

 

鬼乃子「…ハァ。まっ、面白そうだしいっか♪いいよ〜!その勝負、受けたげる」

 

 きた…!やった…!ようやく同じ土俵にまで誘い込んだ…!

 

ライト「その言葉に…二言はないよね?」

 

鬼乃子「当っ然!こう見えても鬼乃子ちゃんは義理堅い性格なのだ〜!」

 

 鬼乃子ちゃんの口から言質をとったボクはゴール前に立つと、気合いを入れる為にママの形見のキーパーグローブのストッパーをキツく締め直す。

 

鬼乃子「よっ!ほっ!はっ!」

 

 ボクの直線上に立つ鬼乃子ちゃんは、今となっては親の顔よりも見てしまった“稲魂ステップ”を行い勝負へのモチベーションを高め、身体と芝を慣らしている。

 

ライト「よしっ!それじゃ!ばっち来い!!」

 

 コレまでの練習中でのPK戦の戦績は全戦全敗!うん!正攻法じゃボクには絶対に勝ち目がないねっ!!

 それでも、今は早朝、しかも勝負の一球目…!舐めプ癖のある彼女なら全然勝ち目はa…

 

バシュ!!!

 

ライト「え…?」

 

 ボクがその音を聞いた時には既にボールは、ゴールラインを割ってネットに収まっていた。そのボールからは軽く煙が立ち上ってる。

 

鬼乃子「言っとくけどさー、私って意外とオンオフのスイッチがハッキリしてるタイプなんだよね〜。舐めプによるワンチャン狙いなら…とっと降参してくんない?」

 

 刹那、ボクの全神経を凄まじいプレッシャーが襲う。そのプレッシャーの根源は否定しようもなく、目の前に居るボクより2つ年下のまだ小学生の女の子から発せられている。

 

ライト(コレが…人間が放てるプレッシャーなのか…!?こんなのまるで…人の形をした“怪物”じゃないか…!)

 

鬼乃子「ハァ〜…マジで理解できない。な〜んで、そんなビビりなのに私に勝負を申し込むかな〜?

 

ライト「ビビりだからって…!絶対に立ち向かわなくちゃいけない時があるんだよ…!」

 

鬼乃子「あっそ。ビビりなりに逃げない勇気は評価してあげるけど〜変に怪我してコレ以上、ヘイトを稼ぎたくないからさ〜。パッパと終わらせるよ〜」

 

ライト「クッ…!こ、来いッ!!!」

 

 怖い。辛い。逃げ出したい。

 

 コレまでの人生で心が折れ欠ける度に、頑張れライト。負けるなライト。そう何度も自分で自分自身を奮い立たせてきた。

 

 けど…今回はあまりに次元が違いすぎた。

 

鬼乃子「“皇帝ペンギンXYZ”!!」

 

ライト「“ビースト・ザ…うわぁぁぁぁ!!!」

 

 ボクが繰り出せる最強最大の必殺技すらも、繰り出させる暇なく3匹の巨大なペンギンたちがボクのお腹に突き刺さる。

 

鬼乃子「はーい!コレで9点目〜!流石は鬼乃子ちゃん!当然鬼乃子ちゃん!超天才最強美少女サッカー選手(プレイヤー)に不可能は存在しないのだ!!」

 

ライト「ゲホゲホッ…!ア…グ…!」

 

 痛い。頑張れライト!怖い。負けるなライト!逃げ出したい。挫けるなライ…痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 

鬼乃子「あのさァ…。なんつー顔してるワケェ?もう涙と鼻水でせっかくの美形が台無しじゃーん」

 

ライト「グス…!エッグ…!」

 

鬼乃子「ちょっと!ちょっと!ちょっと〜!何急に泣き出してるんですか〜!?コレじゃまるで私が強すぎて、ちょっと美少女だから泣かせちゃったみたいじゃないですか〜!?」

 

 ダメだ稲魂雷斗。泣いちゃダメなんだ。ボクが…お兄ちゃんがしっかりしないと…。コレ以上、大切な弟を悲しませないように…。

 

ーーもう諦めなよ。キミはどんなに頑張っても“ヒーロー”になれやしないんだから。

 

鬼乃子「フーン…もしかしなくてもそれが兄としての意地ってヤツ?だとしたら…くっだらな」

 

 ボクは…ずっと雷牙に助けられてきた…。だから…!今度はボクが雷牙を助ける番なんだ…!

 

ーー本当に物分かりが悪いなァ。何度も言ってるじゃないか、キミじゃあ“雷牙(ヒーロー)”になんかになれやしない。精々、ヒーローの助けを待つ哀れな被害者(モブ)Aが関の山だよ。

 

鬼乃子「怪我をさせないように手加減してあげてたけど、もうやーめた!アンタは私が1番大っ嫌いなタイプだからさァ!!最高の力でぶっ壊してあげるよッ!!!」

 

 刹那、鬼乃子ちゃんの身体から発せられた禍々しい闇色のオーラは徐々に形を形成し、“獅子”をベースに世界各地の猛獣達を無理やり合成させたような醜悪な“怪物(キマイラ)”がフィールドに現れる。

 

鬼乃子「“イーヴィル…!キマイラッ”!!!」

 

 醜悪な“怪物”によるコレまたこの世のモノとは思えないような痛々しい咆哮と共に、ボクに向かって鬼乃子ちゃん渾身のシュートが放たれる。

 イギリスの化身も、アルゼンチンの鉄壁の連鎖も、アメリカのユニコーンも。立ちはだかる邪魔者を悉く喰らってきた“ 怪物(キマイラ)”の牙がボクに向かって襲い掛かる。

 

ライト「“ゴッドハンド…!…え?」

 

 “怪物(キマイラ)”に対抗するべく、ボクも左手に翡翠色の“怪物(レグルス)”を宿して一歩を踏み出そうとする。

 けど、ボクの左手に一切の気が溜まることなく、ただ左手が空気を切るだけだった。

 

ライト「なん…で…!?」

 

ーーあ〜あ、言わんこっちゃない。心が“敗北”を認めちゃったんだよ。こうなることが分かってたから、早く諦めろって言ったのに…。

 

 出てよ…!早く出てよ!ボクの必殺技!コレを止めなきゃ…!雷牙が傷ついちゃうんだよ…!?

 

鬼乃子「ハァ〜…。パパがアレだけ執着する“怪物”の子どもって肩書きだから…それなり以上に期待してたってのに…。マジでガッカリ」

 

ーー良かったねライト。このシュートだったら運が良ければパパとママがいる場所に行ける…間違えた、逝けるよ。けど、無様だね。また雷牙をひとりぼっちにさせちゃうんだからさ。

 

 ごめん…雷牙…。本当にごめん…。ボク…お兄ちゃん失敗だよね…。

 

 必殺技も不発…。その原因すらも分からない…。もう打てる手もなくなったボクは心の中で弟に謝り続けながら、その運命を受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

???『そこで諦めるなんてねェだろライト!!オマエがオレの息子なら…!“怪物”の血を引くってんなら…!最後の最後で根性見せてみろッ!!』

 

ライト「ーー!!! ウオォォォォッ!!!」

 

ーー…は?何立ち上がっちゃってんの…?やっと諦めたと思ったのに…。

 

 そうだ…!!!怖いからってなんだ!!!痛いからってなんだ!!!挫けそうだからってなんだ!!!それが諦める理由になんかならないだろッ!!!

 

鬼乃子「…は?何…その変化…?」

 

 前だけを向け稲魂雷斗ッ!!!どんなに「無様」でも…!「泣き虫弱虫」でも…!ボクの代わりに泣いてくれる人はもういない…!なら…いっそのこと…!その涙と共に立ち上がれッ!!!だってボクは…!

 

ライト「雷牙の…大切な弟の…!世界でたった1人のお兄ちゃんなんだァァァァ!!!」

 

 この魂を…!この生命(いのち)を…!最大火力で燃え上がらせろォォォォ!!!

 

ライト「“ゴッドハンドォ…!レグルスゥゥゥ”!!!」

 

 灰色の“怪物(キマイラ)”と翡翠色の“怪物(レグルス)”の牙が互いに衝突し合い、ボクの視界を眩い光が包み込む。

 それでもボクは目を閉じることはなかった。既に視界全てが純白に覆われてたとしても、稲魂雷斗としてのプライドが瞼を閉じることを拒んだんだ。

 

 ボクと鬼乃子ちゃんの勝負は時間にして僅か数秒。それでもボクからしてみれば永遠にも思えるあまりにも長い数秒だった。

 ぶっちゃけボクの視界はホワイトアウトしてたから、何が起こったのか、そもそもボクは負けちゃったのかすらも把握していない。

 視界に戻るのに要した時間はまたしても数秒。戻った視界に先に映ったのは……

 

鬼乃子「私のシュートが…止められた…?」

 

 目の前の現実が受け入れられずに唖然としている鬼乃子ちゃんの姿だった。

 

ライト「…ん?あ、アレ!?ボクの左手にボールが収まってる…!ってことは…!ボクが…止めた…?」

 

 …ココは本当は喜ぶべきなんだろうけど、あんま実感ないな…。だって、最後の最後はマジで何が起こったか覚えてないし…。

 なんか頭の方がゾワゾワしたことだけは覚えてるけど…。

 

鬼乃子「…あ〜あ。最っ悪、こんなことになるんなら勝負を受けなきゃ良かった〜!」

 

 あっそっか、この勝負はボクが一本でも止めれば勝ちの鬼乃子ちゃん超不利なルールだったっけ…。ルールを提案した本人が忘れてた…。

 ほぼ偶然が重なった結果のせいで、ボクとしては勝った気にはなれないけど、鬼乃子ちゃんも勝った気にはなれないみたいで、頭に腕を置いて、ブーたれてる。

 

ライト「…悪いけど、約束は守ってもらうよ。雷牙には絶対にキミの身の上を明かさないで」

 

鬼乃子「はいはい、分かりましたよーだ!鬼乃子ちゃんは義理堅い性格だからね〜、約束は守ってあげやがりますよ〜!」

 

ライト「その代わりと言ってはなんだけど…。ボクにキミの正体を聞かせてくれないかな…?」

 

 もうボクは彼女の大方の素性は察してる。けど、本人の口から断言してもらいたいんだ。観測が出来なきゃ、“シュレディンガーの猫”状態ってヤツになっちゃうからね。

 

鬼乃子「…オーケー!ならもう一度だけ説明してあげる!一回しか言わないから、耳の穴かっぽじいて聞いてね〜!私の名前は明星鬼乃子!超天才で〜!最強で〜!美少女なごく普通のサッカーガール!そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稲魂雷牙の実の妹♪」




はい!これまで絶妙にボカされてた鬼乃子の正体は雷牙の実の妹でした〜!まぁ、これまでの描写から薄々察してた人も多いんじゃないでしょうか?
けど、実は初期の方は“雷帝”の実子かまでは決まっておらず、エイリア編終了までは、『養子』・『雷牙のクローン』・『“雷帝”の遺伝子を使ったデザイナーベイビー』の三候補がありましたが、“雷帝”のキャラが定まっていくにつれて実子の方が彼の行動原理に合う為、実子設定を採用しました。

イナMONに引き続き、ちょっとした作者の好奇心なんですけどオリキャラの中で誰が1番好感度が高いのかな〜って気になったんでアンケート取ってみまーす。別に結果によってこの後の展開が変わるとかはないので気楽に投票してください。

  • 稲魂雷牙
  • 稲魂雷斗
  • 明星鬼乃子
  • “雷帝”
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