イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

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ぶっちゃけ、ブラジル戦は化身くらいしかオリ展開を捩じ込む余裕がないんでサクサク進ませる予定です。
そのせいで若干展開が早くなると思いますが、まぁそこらへんは海よりも広い心で許してください。


栄光を掴むのはどちらだ!? VSザ・キングダム!!! 中編

ロニージョ「そうか…俺は…」

 

 イナズマジャパンから先制点を奪ってから数秒後…。

 我に帰ったロニージョは、周囲の状況からこの数分の間に何が起こったのかを理解する。

 彼にはこの数分間の記憶は一切ない。それでも観客達からの自身を讃える大歓声、それに反比例するようにチームメイトから向けられる失望の眼差し…。それだけで自分がしでかした事くらいは分かる。

 

レオナルド「どうしたんだよロニージョ?あんなスタンドプレーに走るなんてオマエらしくないじゃないか?得点したから良いものの、俺達にパスを回さなくちゃ危ない場面が多かったぞ?」

 

ガト「それに…いつの間に化身を習得してたんだ?俺らに黙ってるなんて水くせーじゃねェか!!」

 

 本来ならばチームメイトは、誰よりもキャプテンの得点を喜ばなければならないのだろう。

 だが、自分達を信用していないとしか思えないスタンドプレーだけに留まらず、これまで一度たりとも見せなかった“プラズマシャドウ”なる化身を習得していた事にチームメイト達は困惑を隠せない。

 

ロニージョ「…関係ないだろ…オマエ達には…」

 

ガト「な…!なんだよその言い方…!!仲間に対してそんな態度はねェだろうが!!!」

 

ロニージョ「……」

 

 出来るならば仲間達に全て話したい。だが、“RHプログラム(これ)”を話してしまえば、仲間達は必ず罪悪感を感じてしまい本来のサッカーが出来なくなってしまうだろう。

 キャプテンとして…チームを愛する者として、十字架を背負うのは自分1人でいい…。

 

 そう決断し、“悪役”を演じる事を選んだロニージョは、ワザと物理的にも精神的にも仲間達を突き放し、徐々に孤立する状況を作る。

 

円堂「ロニージョ…」

 

 その一部始終を見ていた円堂は、ロニージョの中に隠された“悲しみ”の感情を感じ取っていた。

 

ピーッ!!!

 

 再度審判のホイッスルが鳴り響き、イナズマジャパンのキックオフで試合が再開する。

 試合開始から僅か数分で失点を許してしまった以上、イナズマジャパンは何としてでも点を取り返さなければならない。

 

虎丸「もう慢心はしませんっ!!一緒に取り返しましょう!!豪炎寺さんっ!!」

 

豪炎寺「ああッ!!“タイガーストーム”を狙うぞッ!虎丸ッ!!」

 

 先程のプレーで一対一ではロニージョに勝つ事は出来ないと悟った虎丸は、同じミスを繰り返さない為に豪炎寺と共に攻め上がる。

 

 だが……

 

ロニージョ「……」

 

マクスター『おおっとーーッ!?どうしたのかロニージョーッ!?トラマルとゴウエンジが攻め上がっているにも関わらず、素通りさせたぞーーッ!!!』

 

 何故かロニージョは、自陣に日本が誇る二大ストライカーの侵入を許した。

 その虚な眼と感情の無い表情からは、彼がどんな意図で侵入を許したのか察知する事すら出来ない。

 

鬼道「そのまま攻め上がれッ!!ロニージョの動きは俺が見張る!!お前達は攻める事に集中するんだッ!!」

 

豪炎寺「分かったッ!!行くぞッ!虎丸ッ!!」

 

虎丸「はいっ!!!」

 

 何が起こってもすぐに対処出来るように、鬼道の監視の目がロニージョに向けられるが、幾ら待っても彼が動く気配はない。

 

鬼道(ク…!分からない…!さっきから人が変わったかのように感情の起伏がないのもあるが、それを考慮してもロニージョに一切の思考を感じられない…!一体お前の身に何が起こったというのだ…?)

 

 少なくともロニージョがデモーニオと同型の化身を発動した時点で、彼の身に良からぬ事が起こってしまったのは確実だ。

 しかし、鬼道にはその正体が分からない。現時点で分かるのはロニージョは強い、ただそれだけ…。その事実が彼を焦らせていた…。

 

ラガルート「だァァァァ!!!“ローリングスライド”!!」

 

虎丸「しまった…!!」

 

 ゴールまであと数mという所で、ラガルートの必殺技が炸裂しボールを奪われてしまう。

 

鬼道「ーー!!! マズい…!!風丸!佐久間!お前達はFWのマークに付け!!ロニージョは俺が抑えるッ!!」

 

風丸&佐久間「「分かった!!」」

 

 いち早く攻撃権の移り変わりを察知した鬼道は、ほんの一瞬…時間にして1秒程ロニージョから目を離してしまう。

 確かにこの1秒は、常に戦況が目まぐるしく変化するサッカーにおいて大きな隙だ。

 だが、影山から与えられたゴーグルによって卓越した空間把握能力を持つ鬼道ならば、視界が遮られてようともある程度のカバーは可能だ。

 

 …そう、可能なのだ。ロニージョが()()()()()()()()()という前提の元ならば…

 

鬼道「ーー!!! ろ、ロニージョが…()()()!?」

 

 ロニージョに視線を戻した鬼道だったが、その先には1秒前まで確か居た筈のロニージョが姿を消していた。

 流石の彼でも、鬼道に気付かれずにマークから外れる事などまず不可能だ。

 

『では何処に…?』

 

 その思考が鬼道の脳裏を過った瞬間、ある人物によりロニージョが今居る場所が明かされる。 

 

ラガルート「グァァァァァ!!?」

 

 突如響き渡るのは、前線へ上がっていたラガルートの苦痛の叫び。困惑と疑問の感情が混ざり合ったその叫びは、彼だけでなくイナズマジャパン、観客、そして…ザ・キングダムの選手達まで思考を失わせる程の衝撃を与えた。

 

 何故なら……

 

マクスター『コレは一体どういう事だーーッ!?ロニージョが味方である筈のラガルートに鋭いスライディングを喰らわせ、強引にボールを奪ったぞーーッ!?』

 

 苦痛の叫びの大元となったのは、まさかのキャプテンであるロニージョのスライディング。

 その強靭な左脚から繰り出された一撃を、味方からの攻撃を想定していないラガルートが避けられる筈もなくモロに喰らってしまい、数m程吹き飛ばされてしまう。 

 

ガト「何やってんだよロニージョ…!!ラガルートは味方だろうが!!!」

 

ロニージョ「……」

 

 チームで1番血の気の多いガトは、キャプテンの蛮行に怒りを露わにしながら非難するが、ロニージョは虚な眼のままドリブルを続ける。

 

ヒロト「行かせるかッ!!ハァァァ…!“創世神 ジェネシス”!!」

 

 ロニージョの常識を超えた蛮行(プレー)によって崩壊したディフェンスを立て直す時間を稼ぐべく、ヒロトは体力の消耗を承知の上で化身を発動し、ロニージョの前に立ち塞がる。

 

ロニージョ「“人工化身 プラズマシャドウ”…」

 

 ロニージョもまた負けじと化身を発動し、ヒロトに備える。

 現在、フィールドに並ぶのは“創世神”と“電脳戦士”…。やや独特なデザインながらも見る者に神としての威厳を伝える“創世神”に対し、辛うじて人型を保ってはいるが、禍々しい真紅と漆黒の二色で構成された不定形な“電脳戦士”は、同じ化身でも実に対照的だ。

 

ヒロト「ハァァァッ!!!」

 

 先手必勝と言わんばかりに速攻を仕掛けたヒロトは、眩い純白の光を放ちながらロニージョに向かって駆け出す。

 その瞬間、鬼道の脳裏に自身の模造品(コピー)が披露した、あのテクニックが蘇る。

 

鬼道「力で押そうとするなヒロトッ!!ロニージョの化身がデモーニオと同一だとしたら…!必ずあの能力を使う筈だッ!!!」

 

 この瞬間まで“あの事”を忘れていた自分自身に怒りながら、ヒロトに忠告をするが時既に遅し。

 “創世神”が放った光弾が直撃する寸前…。ロニージョを媒介に顕現した“電脳戦士”もその身を霧のように四散させ全ての光弾を回避する。

 

ヒロト「何だと!?」

 

 実体無き“霧”にはこの世のありとあらゆる物理は通用しない。行き先を失った矛は、虚しく宙を切るだけだった。

 

ロニージョ「邪魔だ…」

 

ヒロト「グァ!!?」

 

 ヒロトを突破した後の展開は先程の焼き直しだった。化身により更に強大なパワーを得たロニージョはイナズマジャパンの妨害を物ともせず、化身のパワーと自前のテクニックを駆使して次々と突破して行く。

 

ガルシルド「素晴らしい…!まだ試作品の段階とはいえココまで出力が出るとは、喜ばしい想定外だ…!」

 

ヘンクタッカー「おっしゃる通りです。まだ凡その数値しか計測出来ていませんが、最低でもデモーニオ・ストラーダの4〜5倍の出力が確認出来ております」

 

 元は代表候補にもなれない程度の実力しかなかったデモーニオは、分不相応な力に適応出来ず、化身に力に翻弄され満足に扱えていなかったばかりか、拒絶反応を発症してしまい失明という末路を迎えてしまった。

 

 だがロニージョは違う。元から完成されていた能力をRHプログラムによって限界以上に引き出された事で、デモーニオとは比較にもならないパワーを獲得し、思うがままに化身を使いこなしている。

 

ガルシルド「クハハハ!!!いいぞ!!“雷帝”の娘から得られたデータは実に良い起爆剤となった!!コレならばヤツの力など借りずとも更に強力なRHプログラムを完成させる事が出来るッ!!!」

 

ヘンクタッカー「…ならば、博士はもう用済みという事で?」

 

ガルシルド「そういう事だ。…だが、くれぐれも隠密に事を進めろ。暗殺計画(この事)がヤツに察知されれば、先に手を打たれかねん」

 

ヘンクタッカー「ハッ…!」

 

 いつの時代も力を持ち過ぎた部下は、主人にとって頭痛の種だ。ガルシルドにとってその部下とは“雷帝”こと明星帝牙その人。

 これまでは影山とは異なり、代えの効かない人材であった“雷帝”も、自力でのRHプログラム完成の目処が立った今となっては、不要な存在でしかなかった。

 

ロニージョ「“シャドウレッグ”…!」

 

 今度は中盤を突破したタイミングで間髪入れずにロニージョのシュートが炸裂する。

 強力無比な純粋なパワーだけで構成されたシュートは、ゴールまで数m以上離れているにも関わらず、一切威力を落とさない。

 

吹雪「“爆トリニティブリザード”!」

 

壁山「だったァ!!!“ザ・マウンテンV4”!!!」

 

飛鷹「“真空魔V3”!!」

 

 少しでも円堂の負担を減らそうと、DF達渾身のシュートブロックが炸裂するも、化身な対抗するには実力差がありすぎた。

 

土方「くそ…!くそ…!くそぉぉぉぉ!!!目ぇ覚ましやがれロニージョォ!!!他人を思いやれるお前がそんなプレーをする筈がねぇだろうがぁぁぁ!!!」

 

 最後に残った土方もまた、自身が出せる最高の力で漆黒の魔弾を踏みつけるが一瞬にして粉砕され、彼の想いは届く事はなかった。

 

土方「ぐがぁぁぁぁ!!!」

 

円堂「土方…!…お前らの“想い”…絶対にムダにはしない…!!」

 

 力及ばずとの仲間達の“想い”は円堂に力を与えてくれる。円堂の覚悟に呼応するように、彼の身体から紫のオーラが放出されると、徐々に人型の形を形成し、屈強な肉体を有した黄金の雷神が顕現する…!

 

円堂「“魔神 グレイトッ”!!!」

 

 “魔神”を顕現させた円堂は、右手に全ての気を集中させ天高く飛び上がると、凄まじい勢いで急降下し拳を地面に叩きつける。

 “魔神”も本体の動きと連動し、両手で力強く地面を殴るとゴールに覆い被さるようにドーム状の結界が出現する。

 

円堂「“イジゲン・ザ・ハンド”!!!」

 

 祖父に由来しない円堂守オリジナルの必殺技は、パワーによるシュートに対し非常に強い効力を発揮する。

 100%を超え、200%にも及ぶ“異次元の結界”は、一切の亀裂を入れる事なく魔弾の軌道を上空へ逸らし、不思議な力で円堂の右手にボールをワープさせた。

 

マクスター『止めたーーッ!!!今度はエンドウの“イジゲン・ザ・ハンド”がロニージョのシュートを止めて見せたぞーーッ!!!』

 

 先程のリベンジを円堂が見事達成した事により、会場内は更に熱気を上げる。

 だが、円堂の表情に“満足”はない。そこにあるのはガルシルドによって自分のサッカーすらも奪われてしまった好敵手(ロニージョ)に対する“悲しみ”だけだ。

 

ガト「オマエなぁ…!!さっきのラガルートに対する仕打ちはなんだよ!!!」

 

 自陣へ戻ったロニージョは、味方であるガトからの胸ぐらを掴まれ、先程のラガルートに対する仕打ちを問い詰められる。

 それでもロニージョは答える事は出来ない。自身に記憶がないのは当然として、自分が“悪者”になれば全て丸く収まるのだから。

 

ラガルート「落ち着けガト!!監督が見てるんだぞ!!」

 

レオナルド「それに、イナズマジャパンも…観客もな…」

 

 チームメイトに諭されて僅かに冷静さを取り戻したガトは、ベンチに視線を移す。

 腕を組み座っている名ばかりの監督は表情こそ崩さないが、その力強い視線からは『コレ以上、私の名に泥を塗るな…』そのような意図を感じてしまう。

 

ガト「でもよ…!」

 

ラガルート「俺は大丈夫だ!!不意を突かれたせいでオーバーリアクションを取ってしまっただけで、どこも怪我しちゃいない!!」

 

ガト「クソ…!」

 

 チームで最も血の気が多く、誰よりも仲間思いであるガトは、ラガルートの言葉を受けても簡単にはロニージョを許せないが、これ以上揉め事を起こすと家族にどんな被害が及ぶか分からない。

 仕方なく胸ぐらから手を引っ込め、ロニージョを解放する。

 

ラガルート「…ロニージョ。オマエ…監督に“RHプログラム”を受けさせられたんじゃないか?」

 

『なっ…!?』

 

ロニージョ「……」

 

 “RHプログラム”なる単語を聞いたザ・キングダムの選手達は、顔を青くし冷や汗を流す。

 ガルシルドの傘下であるザ・キングダムの選手達は、それがどのような代物であるかは把握している。

 

 受けた者にどんな結末を齎すのかも……

 

ラガルート「答えろロニージョ…!オマエが受けたのはプランAか…!?それともプランBか…!?」

 

 無言で立ち去ろうとするロニージョの態度に疑惑が確信へと変わったラガルートは、初めて怒りを露わにしキャプテンを問い詰める。

 プランAならばまだいい。恐らくロニージョの身体はボロボロになっているだろうが、その実力は己の力で得たものなのだから。

 だが、プランBとなると話は別だ。アレはただのドーピング…。薬と手術に頼って得た力は、これまでロニージョが努力で積み上げてきたサッカーを否定するに他ならないのだから…。

 

ロニージョ「……」

 

ラガルート「答えてくれ…!ロニージョ…!」

 

 ロニージョにはこの質問に答える義務はない。このまま沈黙を貫き通せば、チームメイトに余計な心配を掛けないで済む。

 

 …だが、彼の脚は突如として止まってしまった。

 

ロニージョ「……そのどちらでもない…。俺が受けたのは新しいRHプログラムだ…!」

 

 何故自分がラガルートの問いに答えてしまったのかはロニージョ本人でも分からない。

 さっきまで、あれだけチームメイトに迷惑を掛けまいと心に決めていた筈なのに…。気付けば仲間に真実を話してしまった。

 

レオナルド「本当なのか…!ロニージョ…!!アレは危険な代物だって分かっているだろ!?どちらにせよ…アレを受けたらオマエの身体は…!」

 

ロニージョ「仕方なかったんだ!!!ガルシルドは俺に約束したッ!!俺が新型のRHプログラムの実験態になれば…皆を…家族を傷付けないって…!!皆を守る為には…他に手がなかったんだ…!!」

 

 自身がこれまで必死に守っていた秘密を打ち明けたロニージョは、これ以上チームメイトに迷惑を掛けない為に無言で立ち去ろうとする。

 

 その時だった……

 

レオナルド「…自分1人で抱え込むなロニージョ…」

 

ロニージョ「え…?」

 

 全てを知ったチームメイトから投げ掛けられた言葉は、自身への非難ではなかった。

 

ガト「水臭ェぞロニージョ!!俺達チームじゃねェか!!」

 

 先程まで自身に怒りの矛先を向けていた筈のガトさえも、気持ちの良い笑みで彼の肩を軽く叩く。そこにロニージョに対する“恨み”も“怒り”も存在しない。

 

ロニージョ「でも…俺は…!」

 

レオナルド「オマエ自身でも自分をコントロール出来ないのは分かってる。なら…こうするのさ!」

 

ピーッ!!

 

 チームの司令塔を務めるレオナルドは、甲高い指笛を鳴らすとその意図を察したチームメイトはイナズマジャパンに付けたマークを解き、ある場所に集まる。

 

 そこは……

 

マクスター『な、なんという事だーーッ!!!?ザ・キングダムの選手が突如イナズマジャパンのFWのマークを解いたかと思うと、今度はロニージョにマークを付けたぞーーッ!!?』

 

ロニージョ「オマエら…!」

 

ガト「俺らが時間を稼ぐ!だから…オマエは自分をコントロールするんだッ!!」

 

ラガルート「そう簡単じゃない事は分かってる…!でも、オマエなら…マック・ロニージョなら必ず自分を取り戻せると信じてる!!」

 

ロニージョ「ありがとう…!皆…!!」

 

 言い争った末に自チームのキャプテンにマークを付けるという前代未聞の奇策に出たザ・キングダム。

 その狙いはロニージョが洗脳から脱する時間を稼ぐ事にあるが、当然イナズマジャパンからすれば雷牙(バカ)が思い付いたような作戦にしか見えない。

 

円堂「どう思う?鬼道」

 

鬼道「流石の俺も分からん。…だが、明らかにザ・キングダムの空気が変わった。一見意味不明に見えるロニージョへのマークにも何らかの意味があるのは確かだ…」

 

 鬼道の戦術眼を以てしてもザ・キングダムの意図は読み取れない。だが、ロニージョのマークに人員を割いた事によりFWへの守りが薄くなっているのも事実だ。

 

鬼道「どちらにせよ豪炎寺達へのマークが薄くなったのは確かだッ!!必ずFWにボールを繋ぐぞッ!!」

 

『おうっ!!!』

 

ピーッ!!!

 

ロニージョ「グッ…!」

 

 ホイッスルが鳴った同時にロニージョに刻まれた“RHプログラム”が作動し、再度目に光が失われる。

 

ラガルート「頑張れロニージョ!!自分を見失うなッ!!」

 

ガト「俺達は信じているぞッ!!“キング・オブ・ファンタジスタ”なら…!必ず自分を取り戻せるってな!!」

 

 意識を失いその強大なフィジカルを払わんとするロニージョを、友達は必死に抑えながらも彼の魂に向かって呼びかける。

 

 彼らが時間を稼いでいる間も、試合の展開は瞬く間に変化する。

 やはり、フィジカルに優れるザ・キングダムもたった8人でイナズマジャパンの連携を塞ぐのは容易ではなく、次々とボールが繋がり始める。

 

レオナルド「ラガルート!ロニージョが俺が抑えるッ!イナズマジャパンからボールを奪えるのはオマエしか居ないッ!!」

 

ラガルート「分かった!!ロニージョを任せたぞッ!!」

 

 一方的に体力が削られるだけのこの状況を打開する為に、レオナルドと交代したラガルートは、全速力でゴール前まで下がり何とかボールを持つヒロトに追い付く。

 

ラガルート「“ローリングスライド”!!」

 

ヒロト「速い…!!」

 

 これまで見た必殺技と比べると“ローリングスライド”は遥かに地味な必殺技だが、地味であるが故に奇襲に強いというメリットがある。

 それに加え、チーム屈指の手足のリーチを持つラガルートが使えば、シンプルな必殺技すらも凶悪な必殺技へと変わるのだ。

 

ラガルート「レオナルドッ!!」

 

 ラガルートのパスがレオナルドへ繋がると、それまで守りに徹していたザ・キングダムの選手達は一切に彼の元へ集う。

 

鬼道「この陣形…!必殺タクティクスか…!!」

 

 鬼道のゴーグルに映るのは、等間隔に横一列にならんだ黄金の波状攻撃。

 オルフェウスの“カテナチオ・カウンター”を思わせる統率の取れた行進は、見る者にアマゾン川の大波を錯覚させる。

 

レオナルド「コレがザ・キングダムの必殺タクティクス!!“アマゾンリバーウェーブ”!!!」

 

 世界最大の大河原であるアマゾン川の名を冠したタクティクスは、その名に相応しい突破力を以てイナズマジャパンのディフェンスを物とのしない。

 

虎丸「俺がこのタクティクスを破ってみせますっ!!豪炎寺さん!!フォローお願いしますっ!!」

 

豪炎寺「待て虎丸ッ!!このタクティクスはそう簡単に破れる物じゃない!!もう少し様子を見るんだ!!」

 

 ザ・キングダムの強力な必殺タクティクスを前に焦った虎丸は、何とか“アマゾンリバーウェーブ”の突破を試みるが、予想を遥かに超える完成度を前にただ荒波に飲まれる事しか出来なかった。

 

虎丸「くそ…!すみません豪炎寺さん…!俺が甘く見てました…!!」

 

豪炎寺「そう焦るな虎丸。フィールドには円堂と鬼道が、ベンチには雷牙と不動そして久遠監督が居るんだ。今、突破出来なくても必ずあいつらが突破口を切り開いてくれる筈だ」

 

 とは言えイナズマジャパンが失点の危機に陥っているのは事実だ。大波と化したザ・キングダムの攻撃を前にはこれまで数多のタクティクスを見てきたイナズマジャパンでも、一切有効打を与える事が出来ず、遂にゴールへの道が開かれる。

 

ガト「今だッ!!」

 

 レオナルドが突破口を開いたと同時に、ガトとラガルートはロニージョの封印を解く。

 

レオナルド「ロニージョ!!プログラムなんかに負けるなッ!!」

 

ロニージョ「グ…!ウオォォォォォ!!!」

 

 仲間達の呼び掛けにより、僅かに理性を取り戻したロニージョの瞳に淡い光が灯る。

 

飛鷹「撃たせねぇぇぇぇ!!!」

 

 センタリングで上げられたボールを奪い返す為に飛び上がる飛鷹だが、僅かに早くロニージョにボールが回ってしまう。

 

飛鷹「クソッ!!!」

 

ロニージョ「勝負だ…!エンドウ…!!」

 

 絶好のシュートチャンス。この距離ならばDFの妨害が入る事なく、円堂も僅かに反応が遅れている為、“シャドウレッグ”を放てば確実に得点出来る。

 …だが、ロニージョはそうはしなかった。頭の中で夥しい量の命令が木霊しても僅かに取り戻した理性が拒み、渾身のノーマルシュートを炸裂させたのだ。

 

円堂「ダメだ!!“ゴッドハンドV”は間に合わない…!なら…!!」

 

 心臓を経由し気を増幅させる暇ないと察した円堂は、自身が持つ全ての気を右手一点に集中させ、力強く地面を踏み込み右手を突き出す。

 

円堂「“極ゴッドハンドッ”!!!」

 

 円堂守の原点である“神の右手”が世界の舞台で初めて披露され、ロニージョのシュートを受け止めた。

 

マクスター『止めたーーッ!!!“V”ではない、ただの“ゴッドハンド”がロニージョ渾身のシュートをガッチリ受け止めたぞーーッ!!!』

 

ピッ!ピッー!!!

 

 円堂がシュートを止めたと同時に、審判がホイッスルを二度鳴らす。

 

マクスター『そしてココで前半戦が終了ーーッ!!!息を飲む事も忘れてしまう程に密度のある前半戦だったーーッ!!!コレは後半戦も目が離せませんッ!!!』

 

 ザ・キングダムにとって想定外の事態が多発しながらも、終始イナズマジャパン劣勢であり、遂には点を取り返す事すらも叶わなかった前半戦。

 ザ・キングダムが置かれた状況と自分達の夢との間で、揺れ動くイナズマジャパンの精神に掛かる精神的な負担は普段の比ではなく、疲労を隠せない。

 

土方「おいロニージョ!!!」

 

ロニージョ「オマエは…ヒジカタ…」

 

 ベンチへ戻るロニージョを土方が引き止める。彼の顔には普段の穏やかさは無く、『へ』の字に曲がった口元からは彼がロニージョに対して強い怒りを抱いている事が伺える。

 

土方「初めの方、随分とメチャクチャなサッカーだったじゃねぇか!!!」

 

ロニージョ「そんなの…俺の勝手だろ…!!他人のアンタには関係無い…!ほっといてくれ…!!」

 

土方「関係ねぇだぁ!?ほっとけるかよッ!!!納得いかねぇんだよ!!」

 

 確かに土方とロニージョは赤の他人だ。だが、人と人との繋がりを大切にする土方にとって、知人だとか他人だとかは関係無い。

 ロニージョが何らかの理由で苦しんでいる。それだけで彼を気に掛ける理由には十分だ。

 

雷牙「落ち着け土方。今はまだ試合中だぜ?カード貰って退場する瞬間を兄妹に見られても良いってのかよ?」

 

土方「稲魂…!けどよぉ…!!」

 

ヒロト「今、俺達はサッカーをしているんだ。勝たなければいけないのは、どっちも同じだ…」

 

 土方が問題を起こす前に、ザ・キングダムの心情を最もよく知る雷牙達が止めに入る。

 

鬼道「…だが、彼らの事情が分かっているからそう簡単には割り切れないがな…」

 

 だからと言ってイナズマジャパンは負けられない。日本の地で夢破れた者達、本戦で激戦を繰り広げた好敵手達、彼らの想いを背負っている以上、辛かろうが個人の私情で勝ちを譲る訳にはいかないのだ。

 

円堂「ロニージョは…無理をしている。その無理をチーム全体で何とかしようとしている…。ゴールからは、それがよく見えるんだ…」

 

土方「クソ…!!!やっぱりガルシルドだ!!!ガルシルドがロニージョ達を苦しめてるんだ!!!」

 

雷牙「しゃあねェ…。いっその事、アイツのタマキンを潰してやっか。世間が騒つくだろうが、後でコピーしといた機密情報をネットにアップすりゃあ、弁明の機会くれェ貰えんだろ」

 

鬼道「そんな事してみろ。明日の朝にはライオコット島の深海にコンクリートでコーティングされて永眠だぞ」

 

 一名物理で全てを解決しようとする者が居るが、そんな事しても根本的な問題は解決しないどころか事態が余計に悪化するだけだ。

 

ヒロト「本当に性格が悪いよ彼は…。ガルシルドは堂々とここに来たのは、俺達の無力とロニージョ達の無力を嘲笑う為なんだから…」

 

 ガルシルドの圧倒的な権力を前に、ただの中学生である雷牙達はどうにもならないのだから。

 

円堂「どうにもならないのかよ…!!こんな気持ちで試合しなきゃならないなんて…!!」

 

 エイリア学園との戦いでも苦しい時はあった。だが、彼らの奥底にはサッカーを愛する心があり最後には和解をする事も出来た。

 しかし、今は違う。ロニージョ達を苦しめる黒幕はサッカーを愛する心などこれっぽっちも存在せず、そこにあるのはこの世の悪意を全て煮詰めたかのようなドス黒く醜悪な野望だけだ。

 

 “悪意”に対して“サッカー”で制せない以上、雷牙達に出来る事は何一つない。

 

ガルシルド「フム…。どうやらロニージョの体力の消耗が相当に激しいようだな」

 

ヘンクタッカー「どうします?貴重な実験体ですし、一度プログラムを解除させますか?」

 

ガルシルド「…いや、そのままにしておけ。我々が作ったRHプログラムはまだ、“雷帝”手製のように人間の限界を越えさせる領域にまで達しておらん。丁度良い機会だ、ココはデータ収集に徹するとしよう」

 

 このまま無理を続ければ間違いなくロニージョの肉体は限界を迎えてしまう。

 貧しいながらも必死に努力して今では世界最高峰と謳われる実力を持つ少年の未来が、1人の悪人の手によって奪われようとしている。

 

 もう自分達に為す術はないのか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう諦めかけた時だった。

 

???「残念だったな!!あんたの実験はもう終わりだッ!!!」

 

ガルシルド「…誰だね君は?」

 

 突如として、世界屈指の権力者であるガルシルドに対して勇ましい啖呵が切られる。

 老齢の耳にはその声が余程不快だったのだろう。ガルシルドは眉間に皺を寄せ、声の方向に視線を移す。

 

 そこに居たのは……

 

円堂「鬼瓦刑事…!!」

 

 大量の国際警察と、オレンジ色のシャツを着た老人を引き連れた鬼瓦だった。

 

ガルシルド「コレはコレは……国際警察の皆様ではありませんか。それに…そこに居るのはレオン・サムス前監督ではありませんか?」

 

 試合中にも関わらず国際警察を引き連れた者が自身の前に現れてもなお、ガルシルドが余裕を崩さず、心当たりなどないと言わんばかりに惚けた態度を取る。

 

鬼瓦「ケッ、よくもまぁそんなポーカーフェイスが出来るもんだ。内心じゃ、焦りまくりだろうに」

 

ガルシルド「言っている意味が分かりませんな。貴方方の仕事は罪を犯した悪人を逮捕する事でしょう?何一つやましい事などない私の前に、貴方達が現れる理由は無い筈では?」

 

鬼瓦「ハァ!!残念だったなぁ!!それが俺達にあるんだよ!あんたにとびっきりの用がなぁ!!」

 

 鬼瓦が懐から一枚の書類を取り出した瞬間、国際警察はガルシルドとヘンクタッカーの周囲を取り囲む。

 彼が取り出したのは、ガルシルドの名が刻まれた令状。つまりは国際警察は認めたのだ。ガルシルド・ベイハンは罪を犯した悪人であると。

 

鬼瓦「お前には聞きたい事が山程あるんでな。ちょいと事情聴取に付き合ってもらうぞ!!」

 

ザワ…ザワ…

 

 ハーフタイム中にも関わらず、国際警察が乱入した挙句、現監督であるガルシルドが拘束されるという、これまた前代未聞の事態に会場内は騒つき始める。

 観客達の困惑も冷めぬまま、遅れてやって来るのは白衣を来た2人の医療従事者…。医者は専用の機器を使ってロニージョの身体調査を始める。

 

円堂「鬼瓦刑事!!」

 

鬼瓦「おお!!お前達か!!遅れちまってすまねぇなぁ!!!」

 

雷牙「え〜と…あんま状況が飲み込めないんすけど、俺らが送った証拠って受理されなかったんじゃ…?」

 

 雷牙の指摘で円堂達は思い出す。確かに自分達が命懸けで手に入れた証拠はガルシルドが裏で手を回した事で証拠品として認められなかったとの連絡があった筈だ。

 それなのに、鬼瓦は国際警察を引き連れてここに来た。

 

鬼瓦「ガハハハ!!!すまねぇなぁ坊主共!!ありゃあ嘘だ!!」

 

「「「う、嘘〜!?!?!?」」」

 

鬼瓦「確かに国際警察内部にもガルシルドの手が掛かった者が居た事は事実だ。けど、現地の警察に比べれば影響力は微々たるモンだ。精々、警察内部の動きをガルシルドに伝えるスパイ活動が関の山だろうな」

 

土方「って事は…!」

 

鬼瓦「今回はそれを利用した。事前に掛けておいた圧力によって証拠品が受理されていないと知れば、必ず奴は油断するだろうからな。そしたら…案の定って訳だ!ガッハッハッハ!!!」

 

 その後、鬼瓦の口から出たガルシルドの悪事は雷牙達の想像を絶する物だった。

 本来の監督であるレオンの監禁から始まり、ザ・キングダムの選手達に行った虐待同然の仕打ちの数々…。極め付けは……。

 

「ビンゴです鬼瓦刑事。マック・ロニージョの肉体から認可されていない薬物の反応が確認されました」

 

円堂「薬物って…!それってドーピングかよ…!?」

 

鬼瓦「…いや、見たところ薬物その物に身体能力を底上げする効果ない。どちらかと言えば肉体回復を主とした成分ばかりだ。…どっちみち違法な薬品である事には間違いないがな」

 

 ロニージョから得られた数々の薬物反応が証拠品となり、ガルシルドの罪はより決定的な物となる。

 

ラガルート「ロニージョは…俺達を守る為にRHプログラムという危険な実験に被験者されたんだ…!!」

 

雷牙「RHプログラム?」

 

ガルシルド「被験者の能力を極限にまで高める特別なプログラムだ。凡人に施せば一流に…一流に施せば究極に…。まさに人類に革命を齎す素晴らしい発明品だと思うがね?」

 

鬼瓦「何が『素晴らしい発明品』だ…!ロニージョの身体を見ろッ!!お前の実験のせいでボロボロになっているッ!!!」

 

 あまりに非情なガルシルドの思想に堪忍袋の緒が切れた鬼瓦は、声を荒げ彼を非難する。

 

染岡「酷ぇじゃねぇか!!!ロニージョをそんなボロボロになるまでこき使った挙句、ゴミのように扱うなんて!!」

 

豪炎寺「そんな事しなくてもロニージョ達は十分に強い選手だッ!!!」

 

 鬼瓦だけじゃない。雷牙達に引き続きザ・キングダムにベンチに集まっていた他のイナズマジャパンの選手達も、ガルシルドの身勝手言い訳の数々に我慢の限界を迎え彼を非難する。

 

ガルシルド「フン!!私はただ選択肢を与えただけ、苦痛の道を選んだのはロニージョ自身だ。せっかく大金を掛けて素晴らしい力を与えてやったというのに、非難される言われはないわ!!」

 

土方「家族を人質にされて何が選択だぁ!!!」

 

 この期に及んで悪びれるどころか自身を正当化するガルシルドに、土方は声を荒げて噛み付くが、ガルシルドの腐った心には届かない。

 

鬼瓦「所詮は犯罪者の戯言だな。国際警察(俺ら)は全て知ってるんだ、お前が戦争を起こそうとした事もな。本部回収されたデータは直ぐに世間に公表される、もうお前は終わりだ!!ガルシルド!!」

 

 国際警察から件のデータを公表されれば、ガルシルドがどんなに裏で手を回しても罪から逃れる手段がなくなる。

 恐らく財団も解体され、彼の唯一の武器であった権力すらも失うだろう。

 

ガルシルド「…長話は済んだか?貴様のような暑苦しいヤツの声は嫌いでね、連行するならさっさと連行しろ」

 

 だが、ガルシルドは一切余裕を崩す事なく鬼瓦に連行を促す。まだ推定であるが影山を裏で操っていた可能性のある男だ。そう簡単に逮捕される筈がない。

 鬼瓦は何らかの謀略を警戒するが、スタジアム内の捜索を任せた部下からはスナイパーや爆弾といった危険物の存在の報告は受けていない。

 安全を確認した鬼瓦は、厳重体制の下ガルシルドを連行する。

 

円堂「鬼瓦刑事!!ロニージョを助けてくれてありがとうございます!!」

 

鬼瓦「礼を言うのはこっちのもんさ坊主。お前さん達から貰った資料のお陰でガルシルドとその一味を一網打尽にする事が出来る」

 

雷牙「あん…?確か俺らが集めたデータにあったのは、戦争に関するモンだけっすよね?RHプログラムや監督の情報はなかった筈じゃ…?」

 

鬼瓦「…RHプログラムと監督の件は影山からの情報さ。奴は…最後に俺にあるデータが入ったUSBメモリを託した。…これまで散々悪事を働いてきた影山零治の最後の善行ってとこだな…」

 

鬼道「総帥が…」

 

 影山がガルシルドの機密情報を持っていたという事は、彼とガルシルドの間には非情に強い繋がりあったという事。

 これにより師の命を奪った悲劇が偶然ではなく陰謀であった事が確定するが、鬼道は取り乱す事はなかった。

 悲劇の天才・影山零治が遺した“サッカー”を受け継ぎ、日本を世界一に導く事こそが最後の弟子である鬼道有人の役目なのだから。

 

ロニージョ「本当にありがとうエンドウ…!…そして、すまなかった。皆を守る為とはいえイナズマジャパンに八百長を持ちかけてしまって…」

 

円堂「へへっ!気にすんなって!!お前たちと全力でサッカーが出来ればそれで十分だっ!!」

 

 様々な縁が巡りに巡って訪れた“最高の結末(ハッピーエンド)”。邪悪な黒幕の支配から脱した栄光ある王国の戦士達と、日の本を背負った侍達との本当の真剣勝負が幕を開ける…!

 

 そして……

 

久遠「機は熟した……。行けるか?稲魂」

 

雷牙「ハッ!!やっっっっと出番っすか!!」




鬼乃子とかいうラスボス級のバケモンを決勝リーグ前に出したせいで、イマイチ盛り上がる展開が思い浮かばない今日この頃…。
まぁ…雷牙にとってのリトルギガント戦がこの間のオルフェウス戦みたいな所もあるし、当たり前っちゃ当たり前か…。
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