イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

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なんか一丁前に科学的なセリフを鬼道に言わせましたが作者は文系かつ科学は人生で最も苦手な教科であるため適当にサイトから拾ってきた知識です、なので多分間違っています。


烈戦!帝国学園・中編!!

No side

 

遂に始まった雷門対帝国のリベンジマッチ。雷門はいきなり速攻を仕掛ける。

 

「まずはこれで行く!行くぞ染岡!」

「おう!“ドラゴン”!」

 

染岡が青龍のオーラと共にボールを上空に蹴り上げ豪炎寺は炎を纏いながら回転しボールを蹴ると同時に赤龍に変化した龍が源田の守るゴールに襲いかかる。

 

「“トルネード”!」

 

雷門の必殺技の“ドラゴントルネード”が炸裂する。威力は“ワイバーンクラッシュ”には及ばないがそれでも雷門のシュート技の中ではNo.2を誇る威力である。

 

「中々の威力だ。だが俺も負ける気はしない!“パワーシールドV2”!」

 

以前よりも進化した“パワーシールド”がシュートを弾き返す。

 

「だったらこれも受けてみな!“キングレオーネ”!」

 

パワーシールドの体勢を解く暇を与えず雷牙が必殺シュートを発動する。

 

「来たか…稲魂雷牙!前回は破られたがもう油断はせん!“パワーシールドV2”!」

 

なんとそのままの体勢で再び“パワーシールド”を発動しあれだけ苦戦した“キングレオーネ”すら防いでみせる源田。K・O・G(キングオブゴールキーパー)の異名は伊達ではない。

 

「ふ、パワーシールドは連続で出せる!この俺からそう簡単に点を奪えると思うな!」

 

弾かれたボールは今度は帝国の手に渡りカウンターが始まる。DFの五条から鬼道に繋がれどんどん上がって行く。

 

「(俺はこの試合に必ず勝つ!春奈と再び一緒に暮らすためにも!総帥ではなく俺を信じてくれた仲間達のためにも!そして、試合続行を認めてくれた雷門への感謝のためにも!)寺門!」

 

FWの寺門にパスが渡り寺門はボールを足が分身して見えるほどの速度で何度も蹴る。

 

「“百烈ショット”!」

 

数秒で百回蹴られたボールは残像が見えるスピードでゴールに襲いかかる。

 

「止める!“熱血パンチ”!」

 

雷牙の言葉で吹っ切れた円堂は帝国のシュートを軽々と弾き飛ばす。が佐久間がすでにボールが飛ばされた場所におりヘディングでゴールに走りかけていた鬼道にボールを渡す。

 

「「“ツインブースト”!」」

 

FWに匹敵する鬼道のシュートと佐久間の強烈なヘディングが合わさった連携技が再び円堂に襲いかかる。

 

「“ゴッドハンド”!」

 

円堂の代名詞の“ゴッドハンド”が再びシュートを止める。

 

「…やはり“ゴッドハンド”を破れるのは“皇帝ペンギン2号”だけか。佐久間、寺門!行くぞ!」

 

少林からボールを奪った鬼道は“皇帝ペンギン2号”を放つ体勢をとる。

 

「させるかよ!“ハンティングセンス”!」

 

雷牙がディフェンス技で対抗しようとするが鬼道も負けまいと踏ん張ることでボールが弾かれて近くにいた洞面に渡る。だが雷門屈指のキック力を持つ雷牙とスライディングを半端にボール越しに喰らったことで鬼道は足を痛めてしまう。鬼道の怪我に気づいた洞面はすぐさまボールを外に出し試合を中断させる。

 

「…くそ、油断した。ああ…ありがとう、っ!」

 

氷嚢を渡した相手は敵である雷門のマネージャーで自分の妹の春奈であった。音無はそのまま鬼道の足の手当てを始める。

 

「…春奈どうして?お前は俺を憎んでいたはずだ。…いや違うか、俺がお前を憎ませたんだな。」

「…そうよ私はお兄ちゃんが憎い、でも気づいたら体が動いてた。憎くてもたった2人だけの兄妹だから…。」

 

手当てが終わると鬼道はいつものように無言で立ち去る。予想していたとはいえ冷たい態度を取られるのは辛い、やはり兄にとって自分は邪魔者であると思ってしまう。

 

「…一度も無かった。「え?」春奈、お前を忘れたことは鬼道家に引き取られた後も一度も無かった。」

 

ようやく答えてくれた兄の言葉。チラッと見えたその表情にはかつての優しかった兄がいた。

 

『鬼道試合に復帰!特に大きな怪我はなかったようです!』

 

鬼道が復帰するが鬼道がいなくても雷門は帝国の鉄壁のディフェンスを破ることができない。

 

「くそ!こうなったら“ワイバーンクラッシュ”を撃つしかねぇ!」

「やめろ染岡。今アレを撃ったら後半の体力が持たねぇ、撃つとしても後半にしてくれ。」

 

試合が動かない現状に焦る染岡だが雷牙がやんわりと宥める。だがどこかで流れは変えなくてはならない。帝国は“ゴッドハンド”を破ればいいが、雷門はたとえ“パワーシールド”を破れても次は“フルパワーシールド”を破らなくてはならないのだ、染岡が焦るのも納得はできる。

 

「しまった!」

「今度こそ決める!佐久間、寺門!」

 

鬼道が指笛を吹くと地面から5匹のペンギンが出現しシュートを蹴ると同時にミサイルのように宙を舞う。さらに佐久間と寺門のツインシュートにより加速し円堂のゴールに襲いかかる。

 

「「「“皇帝ペンギン2号”!」」」

「まだ未完成だけどやるしかない!“マジン・ザ・ハンド”!」

 

円堂は心臓に気を溜め放出するが響木との決闘の際ほどの手応えを掴むことができず“ゴッドハンド”以下の威力しか出すことができずに呆気なく破られてしまう。

 

『ゴーール!先制点を奪ったのは帝国だぁぁあ!雷門苦しい展開になってきたぞぉお!』

 

「とられたら取り返す。行くぞオマエら!」

 

モチベーションを下げないために鼓舞する雷牙。なんとか帝国からボールを奪いカウンターをしようとするが様子が明らかに先ほどとは違っていた。豪炎寺と染岡のパスコースは完全に塞がれておりパスを出すことができない。仕方なく自分がシュートを打とうとするが鬼道が前に立ちはだかる。

 

「…ずっと疑問だった。お前のドリブル力の高さは天啓の瞬発力によるものだと思っていたがそれでは説明がつかないことが多すぎる。」

「はっ!何をごちゃごちゃ言ってんだ鬼道!そんな暇あるのかよ⁉︎」

 

数秒拮抗をした後雷牙は鬼道にできた僅かな隙を見つける。それは時間にして僅か0.5秒といったところで普通のプレイヤーにとってはとうてい隙とは言えないものである。だが雷牙にとってはそれだけで十分すぎる時間である。

 

お前がそれに反応するのは分かっていたよ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。」

「なっ⁉︎」

 

ボールを取られた雷牙は今の隙が鬼道の撒き餌であることを悟る。0.5秒だけの隙をワザとさらすという技術は天才プレイヤーである鬼道だからこそ可能となる高度な技である。鳴上にボールを渡した鬼道は淡々と雷牙に説明する。

 

「稲魂。お前のもう一つの秘密は『情報伝達速度』の速さだ。一般人の情報伝達速度はだいたい0.2~1.5 m/sほどと聞く。だがお前の速度はその2倍以上だろうな。それほどのスピードを持っているならば0.1秒でも隙を晒せば抜き去るのに十分すぎる時間だろう。だがもう俺には通用しない。」

 

鬼道の言ったことは全て当たっている。雷牙の強みは常人を超えた“瞬発力”と“情報伝達速度”である。この2つを組み合わせることで相手が0.1秒でも隙を晒そうものならたちまち抜き去ってしまうことが可能になっているのだ。だからこそ帝国ほどの選手であっても簡単に止めることが出来なかった。

 

「…だからどうだって言うんだよ?俺にはまだ“イナビカリステップ”もある。今まで使っていたのはあくまで“技術”でしかねぇ、それが破られたなら別の方向を探すさ。」

「断言しよう、これからお前は誰にもボールを渡すことが出来ない。」

「んだと⁉︎はっ!いいぜオメーのその予言俺がズババーンっとぶち破ってやらぁ!」

 

鬼道の言葉をいつも通り一喝し自身を奮い立たせる雷牙。だが鬼道は言葉を続ける。

 

「無理だな、それともう一つ言ってやる。今の雷門の穴はお前だ稲魂雷牙。お前は以前俺に本当のサッカーを問いかけたが今度は俺が問いかけてやる。俺達は本当のサッカーを取り戻した。だがお前には最初の試合から“自分”が無い。お前が今やっているのは“形だけのサッカー”だ。」

 

それだけ言うと鬼道はプレーに戻るが、雷牙は立ち止まっている。自分が雷門の穴?つまり弱点だと?理解ができない。確かに自分は雷門のエースであると自負しているが穴と言われるようなスタンドプレーも今はしておらずちゃんとチームと連携して戦っている筈だ。“チームを大切にできないサッカー選手はサッカー選手にあらず。”この言葉をずっと信じてプレーしていた筈だ。それが何故ダメなんだ…?

 

「「「“デスゾーン”!」」」

「“ゴッドハンド”!」

 

なんとか“デスゾーン”を止めた円堂が未だに“皇帝ペンギン2号”を止められていないことに焦りが見えていた。このままでは2点目が取られるのも時間の問題である。そう考えていると鬼道がボールを持っているのが目に入る。

 

「“皇帝ペンギン2号”!」

 

再びペンギンが襲いかかり“ゴッドハンド”で対抗しようとする。その瞬間左手のグローブが目に入る。大介が使っていたグローブの左手が焦げている。それが意味する言葉はただ1つ大介は“左手”でシュートを止めていたのだ。円堂はずっと利き手だけを使うことを意識してきた、だが両手を使っちゃいけないなんてルールは存在していない。

 

「左手も使う…そうだ片手だけで止まらないなら両手を使えばいいんだ!」

 

左手にも右手と同じ“ゴッドハンド”のエネルギーを込めて前に突き出す。出てきた“ゴッドハンド”はいつも同じ右手であったが右手で出すのとはことなり大きさが2倍になっている。両手で放ったゴッドハンドは砕けることなく数秒拮抗したあと両手に収まる。

 

「で、できた!“ゴッドハンド”を超える新しい必殺技が!」

「両手で放つゴッドハンド…“ゴッドハンドD(デュアル)”と名付けましょう!」

 

目金が即席で名前をつけ円堂もそれを採用する。だが雷門に唯一対抗できる必殺技が破られたことに帝国の動揺が入るが鬼道はそうでなくては面白くないと言わんばかりの表情で円堂を見つめる。

ボールは再び雷牙の手に渡るが鬼道が立ち塞がる。しかし“イナビカリステップ”によってあっさり抜き去るがあまりにあっさりすぎることに違和感を覚える。

相変わらずFW陣のマークが厚いが僅かに染岡のディフェンスが緩くなったことを確認し染岡にパスを出すと呆気なくパスカットされてしまう。

 

「まるで、奇門遁甲の陣みたいですね。」

「奇門遁甲の陣?」

 

聞き慣れない言葉を言う目金に控え選手は首を傾げる。

 

「かつて中国で使われていた陣形ですよ。完全に包囲していると見せかけて一部に穴を作ることで敵の油断を誘い、知らず知らずのうちに相手の行動をコントロールする。優れた将軍がいなければ成立しない陣形です。」

 

目金のうんちくに思わず感心する控え選手達。響木も敵ながら巧みな戦術選手を持つ鬼道に感心する。

 

「(縁を切ったとはいえ、さすがは影山が見込んだ選手だ。あそこまで不自然さを感じさせずに選手を配置する能力、これ以上守りきれないとみるや別の方向性にシフトできる判断力。おそらく今の日本に鬼道を超える司令塔はそうそういないだろう。そう考えると彼が完全に影山の手に堕ちることなく失脚させられて本当に良かった。)」

 

そのまま0対1で前半戦が終了してしまう。“ゴッドハンド”を超える必殺技を生み出し後半に備える円堂と対照的に鬼道に言われた言葉が頭から離れず暗い表情をしている雷牙を豪炎寺はじっと見つめていた。




技のモーションの変更で色々言われているアレスの天秤だけど一部の技は無印よりも派手になって好き。“百烈ショット”もその一つ。

〜オリ技紹介コーナー〜
♦︎ゴッドハンドD
属性:山
分類:キーパー
使用者:円堂
≪概要≫
威力は単純にゴッドハンドの2倍。本当は“ゴッドハンドW”にする予定だったが、どうしてもイナダンのイメージが強すぎてずっとモヤモヤしていたためD(デュアル)に変更した。
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