イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

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そういや最近、タグに『R-15』を追加しました。理由はシンプルに、ちょくちょく挟まれるオリジナル展開がどう考えても全年齢向けじゃねェだろって今更自覚したからですね。


初心をremember!!!

ロココ「“XブラストV3ィィィィィ”!!!!!」

 

 “怪物”と“伝説”の後継者によるイナズマジャパン最後の賭け…。

 その大博打に勝利したのは、“怪物”でも“伝説”でもなく“小さな巨人”であった。

 

 勝者となった“小さな巨人”より放たれた真紅の閃光は、凄まじいスピードを以て一切の威力を落とす事なく守護神無きイナズマジャパンのゴールへ向かう。

 

マクスター『コレは非ッッッッ常にマズいぞォォォォ!!!!このままいけばリトルギガントの得点は確実だァァァァァ!!!!!』

 

円堂「くそ…!くそ…!!くそぉぉぉぉぉ!!!!!頼むっ…!!!間に合ってくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

 

 持ち前の諦めの悪さで得点が確定するその瞬間まで抵抗を止めない円堂だが、“Xブラスト”のスピードは彼の遥か上をいっている。

 ヒロトや風丸とは異なりスピードに秀でた選手ではない円堂では、どう足掻いても真紅の閃光に追い付く事は物理的に不可能なのだ。

 

 加えて最後の切り札(イナビカリレジェンド)が通用しなかったという事実が非常にマズかった。

 一か八かの大博打の敗北により思考がフリーズしてしまった前衛では“Xブラスト”の速度に反応すら出来なかった。

 

 まるで和紙を失った障子のように、機能不全に陥ったイナズマジャパンのディフェンスを通り抜けた“真紅の閃光”は瞬く間に後衛へと到達した。

 

豪炎寺「まだだ…!!!まだ終わってないぞォォォォォォ!!!!!!」

 

 だが、“怪物”によるポジションシャッフルが数奇な偶然の末に、ここにきて功を成す事となる。

 

豪炎寺&ヒロト&虎丸「「「“グランドファイアGXゥゥゥゥゥ”!!!!!」」」

 

 “天才”、“彗星”、“猛虎”によるトリプルシュートが真紅の閃光の行手を阻み、全てを焼き尽くす円弧の炎はこの瞬間においては守護神無きゴールを守護(まも)りし最後の壁となる。

 

ヒロト「クッ…!!!なんという威力だ…!!!これが敵陣のゴールから放たれたシュートか…!!?」

 

虎丸「踏ん張りましょう…!!!豪炎寺さん…!!ヒロトさん…!!俺たちがやらなきゃ…!誰がやるっていうんですか…!!!!」

 

 イナズマジャパン屈指の名ストライカー達は、円堂の帰還を信じて死に物狂いで時間を稼ぐ。

 だが、円堂が間に合う為には最低でも10秒は稼がなければ意味が無い。しかし、既に体力の底が見え始めている豪炎寺達では稼げる時間は精々、5秒前後…。これでは豪炎寺達による決死の抵抗も焼石に水でしかないのだ。

 

 そう……正攻法(このまま)では。

 

雷牙「ーー!!! そうだ…!!!コッチだ守ゥゥゥゥ!!!!」

 

 先に言っておこう。元を糺せばイナズマジャパンがこの超超超大ピンチに陥ったのは“怪物(コイツ)”のせいだ。

 “怪物(コイツ)”の中にある根拠も証拠も無い謎の自信がこの状況を生み出した。

 

 だからこそ…。“怪物”は己が生み出した“罪”にケジメを付けるべく最高の相棒の名を叫ぶ。

 

雷牙「俺に向かってェ…!!!飛び込んで来ォォォォォいッッ!!!!!!」

 

円堂「そうか…!!!分かったぜっ!!!!雷牙ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 “怪物”の意図を察した円堂は、唐突に()()()()()()()“ゴール”ではなく“稲魂雷牙”に向かって駆け出す。

 

マクスター『何をしているんだエンドウォォォォ!!!?君が行くべき場所は逆方向だぞォォォォォ!!!!!』

 

雷牙「そうだッ!!!!それで良いッッッ!!!!!覚悟決めろよ〜…!!守ゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

 雷牙と円堂が合流した瞬間、円堂は両脚で力いっぱい地面を踏み締め()()()()()()

 同時に“怪物”もまた飛翔し、超スピードで空中の円堂の()()へ向かうと両手を組み、ちょうど円堂の足一つ分の大きさの()()()()()()()()

 

 もう…宇宙一のサッカーバカ達が“何”をやらかそうとしているかは言うまでもないだろう。

 

雷牙「どっせぇぇぇぇぇぇい!!!!!!」

 

マクスター『なんだとォォォォ!!!?イ…!イナタマが…!!!エンドウを()()()()()()()ォォォォ!!!?』

 

 正攻法で間に合わないのならば、違法ギリギリの裏技を使うまで。

 “怪物”の超人的な腕力で投げ飛ばされた円堂は、凄まじい風圧に襲われながらもコミックの中のスーパーヒーローの如く空を駆ける。

 その速度は“真紅の閃光”には明確に劣る、だが自分の脚で走るよりはずっと速い。

 

円堂「だっ!?がっ!?ぬおっ!!?」

 

 人型の弾丸と化していた円堂は豪炎寺達の限界が訪れる前に、ゴールに辿り着いたがまともに受け身を取る事が出来ずに、ボールのようにゴロゴロと転がりゴールネットに受け止められる。

 

豪炎寺「間に合ったか…円堂……!!あとは…!任せた…!!!」

 

 守護神の帰還をその目で見届けた豪炎寺、ヒロト、虎丸の三名は遂に力付き自分達の『夢』をキャプテンに託す。

 

円堂「ああっ!!!今度こそ…!!俺に任せろォォォォ!!!!」

 

 己が立つべき場所に舞い戻った最高のイナズマチャレンジャーは、仲間の想いに応えるべく、魔神の力を全開(フルスロットル)に解放する。

 

円堂「“ゴォォォドキャッチィ!!!FT(フルスロットル)ゥゥゥゥゥ”!!!!!」

 

 もさや数字では言い表せない高みへと至った最強の魔神の身体からは虹色のオーラが溢れ出し、黄金の両手が真紅の閃光を掻き消しゴールを封じる。

 

マクスター『止ォめたァァァァァァ!!!!!!絶対絶命の大ピンチの最中ァ!!エンドウとイナタマの超次元な連携により運命を覆したぞォォォォ!!!!あまりにファンタスティックな展開の数々に、私の眼からは熱い涙が漏れかけているゥゥゥゥゥ!!!!!』

 

ロココ「アレも止めてみせるか…!……それでこそ師匠の孫だ…!僕の最強の好敵手(ライバル)だ!!!」

 

 元FW志望であった自分が放てる最高のシュートを止められてもなお、ロココは悔しがる事なく、両頬を軽く叩き気合いを入れ直す。

 

 既に両チーム共に全ての“切り札”を出し尽くしている…。こうなった以上、勝敗を分ける鍵となるのは彼らが持つ“(ハート)”だけだ。

 

 謂わば後半戦は“魂”と“魂”のぶつかり合い…。

 そんな後半戦の残り時間は約5分だ。

 

♢♢♢

???「……」

 

 時は円堂が“Xブラスト”を止めたと同時刻。

 

 スタジアムの影でイナズマジャパンとリトルギガントの決勝戦を見守るパーカーの男は、フードの奥にある顔を顰めていた。

 

雷冥「……何をそこまで不機嫌なのですか?私が見る限り、今の“イナビカリレジェンド”は十分素晴らしい技だった筈ですが?」

 

 どうやらパーカーの男は、今の“イナビカリレジェンド”に物申したいようだ。

 

???「……ハッ。アレが素晴らしい必殺技だと?オレから言わせればアレはまだまだ()()()。ハードボイルドならぬハーフボイルドもいいトコだな」

 

雷冥「未完成…?アレでですか…?」

 

 雷冥は男の言葉に耳を疑う。曽祖父と従兄弟(カノン)の曽祖父が放った“イナビカリレジェンド”は彼の眼から見ても最強クラスの必殺技であった。

 現に、80年後の未来でもアレ程の完成度を誇るシュートは片手で数えられる程度しか存在していない。

 

???「ああそうさ…。アレじゃあ、“ヤツ”が想定していた5()0()%()()()()()()()()()()()

 

雷冥「フム…。50%の出力であの威力というのも凄まじくはありますけどね」

 

???「致命的なのは、アイツが…雷牙が稲魂ステラの言葉の解釈を()()()()()()()()()。チッ…、アイツはあんな小さなスケールで収まる人間じゃないだろうに…」

 

雷冥「…でしたら、“あの時”にもう少し分かりやすく伝えてあげたら良かったのでは?」

 

???「……もう、オレには関係無い」

 

 雷冥の言葉が余程確信を突かれていたのだろう。パーカーの奥にある顔にバツが悪そうな表情を浮かべた男は、再度黙りを貫き試合の観戦に徹する(ガン無視を決め込む)

 

???「……雷牙…」

 

 この世界に生きる『稲魂雷牙』の名を恋しそうに呟きながら。

 

♢♢♢

雷牙(親父の必殺技が通用しなかった……か)

 

 円堂と共に放った“イナビカリレジェンド”は間違いなく巨人の首を刈り取る寸前まで追い詰めた…。だが、雷牙は…いやイナズマジャパンはロココの底力を無意識のうちに舐めていた。

 

ロココ『“絶ゴッドハンドォォォォォォ”!!!!!!』

 

 ロココの原点(オリジン)はギリギリの所で“イナビカリレジェンド”を止めて見せた。その結果が数秒前のイナズマジャパン最大の大ピンチ…。

 あそこまでロココ・ウルパを追い詰めた以上、この場において誰1人例外なく“怪物”を非難する人間は存在しない。だが、誰が何と言おうが“怪物”の『夢』は失敗で終わった事実は変わる事はない。

 

雷牙(ハハハ…!流石の俺ちゃんも今回ばかしはお手上げ…に近い感情を抱いちゃってるぜ…。まさか守やライトを超えるキーパーが世界に居たなーー)

 

 刹那、“怪物”は心の中で絶句する。

 

雷牙「・・・はァ??」

 

 お次は自称熱血クールな彼らしくもない馬鹿みたいに腑抜けた声。

 

雷牙(まさか…!!!?)

 

 “怪物”の視線は一方向のみを捉えている。一体、その視線の先に何が映っているのだろう?

 

円堂「まだ時間は残ってるっ!!!最後の1秒になるまで攻撃を続けるぞぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

 その答えは実に単純。『()()()()()()()()

 

 そう。文字通りの意味で…だ。

 

雷牙「待てッッッ!!!守ゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

 リトルギガントに起きた“異変”にいち早く気付いた“怪物”は友に向かって静止の声を送るが、時既に遅し。

 

円堂「え……?」

 

 ボールは“怪物”の元に向かって蹴り上げられた。

 

???「この瞬間を待っていたぞォォォォ!!!!」

 

 それこそが巨人達の勝利へのラストアタックの布石であると知らずに。

 

マクスター『な…!!なんとォォォォ!!!?このタイミングでキートとウォルターが上がってきたぞォォォォ!!!?』

 

キート「ウォルターッ!!!俺に合わせろォ!!!」

 

ウォルター「はいっスッ!!!だったァァァァ!!!!」

 

鬼道「マズい…!!熱也ッ!!壁山を土台に飛び上がれッ!!!!」

 

壁山「ダメっス!!!もう間に合わないっス…!!!!」

 

 鬼道の指示も虚しく完全に出し抜かれたイナズマジャパンは、ウォルターを踏み台としいち早くボールへ辿り着いたキートを指を咥えて見ている事しか出来ない。

 

 天より敵も味方も見下ろすのは橙色のアフロヘアーがトレードマークのグラサン少年。

 サングラスの奥地に潜む両目をイナズマジャパンのゴールに定めたキート・ライアンドは、右手に蒼炎に燃ゆるオーラを纏わせ強烈な二連撃をボールに叩き込む。

 

キート「“ダブルグレネェェェェェドV2ッッッ”!!!」

 

 少年の両脚に宿った炎は、ボールへ燃え移り蒼き弾丸と化したシュートが円堂へ襲い掛かる。

 

熱也「ハンッ!!!その程度の技で俺らから点を奪えると思うなよッ!!!兄貴ィ!!染岡ァ!!“ザ・ヒュドラ”だッ!!!こんなチンケ技、容易く打ち返してやろーぜッ!!!」

 

 熱也の言う通り、“ダブルグレネード”は『チンケな』技だ。この程度の威力ならば不意を突かれたとしても円堂ならば余裕で対処出来るだろう。

 

 だが……

 

???「んな簡単に終わるワケがねェだろうがァァァァァ!!!!!」

 

 巨人達のラストアタックがこんな『チンケな』技で終わる筈がないだろう?

 

染岡「んだと…!?ゴーシュ、ドラゴ、ウィンディ…!!?てことはまさか…!!!」

 

ドラゴ「そのまさかだァァァァ!!!!」

 

 “ザ・ヒュドラ”発動よりも先に蒼炎の弾丸に追い付いたのは、リトルギガント最強のストライカー達…。

 

 彼らは集結は詳しく語るまでもなくリトルギガントが導き出した“サッカーへの解答”の前奏曲(プレリュード)となる。

 

ゴーシュ&ドラゴ&ウィンディ「「「“絶ラストリゾートG(ギガント)ォォォォォ”!!!!!」」」

 

「「「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

 蒼炎の弾丸にチェインされた光龍による螺旋は、吹雪兄弟と染岡はおろかブロックに入る直前の選手達も吹き飛ばし、イナズマジャパンのディフェンスを崩壊させる。

 

円堂「もう負けるもんかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 瞬く間に防衛線を崩壊させた光龍の威圧感を前にしても、円堂は臆する事なく闘志の炎を燃え上がらせ最強の魔神を降臨させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その刹那……

 

???「優勝は日本じゃないッ!!!僕たちコトアールだァァァァァ!!!!!」

 

 フィールド全域に真紅の嵐が吹き荒れる。

 

円堂「なっ……!!?」

 

豪炎寺「まさか…!?」

 

鬼道「ここでか…!!!」

 

雷牙「チィ…ッ!!!ぬかった……!!!!」

 

 真紅色に染まった嵐を巻き起こした張本人…。その正体は当然……

 

ロココ「マモルッッッ!!!君たちのサッカーに敬意を込めて…!!!ココは全力で撃たせてもらうッッッ!!!!!!」

 

 リトルギガントが誇る“小さな巨人”ロココ・ウルパその人だ。

 

円堂「来たかぁ!!!ロココォ!!!!!!」

 

 祖父が鍛え上げた最強最大の好敵手(ライバル)の奇襲を前に円堂は、脳が理解するよりも先に本能が魔神のエネルギーを最大限(フルスロットル)に解放し、ロココのシュートに備える。

 

 ロココもまた、チームそして師の『夢』である“世界一”の称号を勝ち取るべく、己の内に眠る“無限大(インフィニティ)”の可能性を全て解放させる…!

 

ロココ「“Xブラストォォォォォォ!!!!!!♾️ィィィィィィ”!!!!!!」

 

 宙に描かれた『X』の軌跡から放たれるのは、ロココが放てる今大会最強の“Xブラスト”。

 仲間達の“想い”を繋ぎ合わせた末に放たれた真紅の閃光は、超英雄が放った群青の大槍(ジ・アース)にも匹敵する威力だ。

 

円堂「本当に…!本当に最高だぜ…!!!ロココッッッ!!!付けようぜ決着…!!!俺の………“全身全霊(ゼンリョク)”を以てッッッッ!!!!!!」

 

 その瞬間、魔神に続き円堂の背後より夥しい量のオーラが発せられる。

 

大介「守…!!お主…まさか…!!!」

 

 溢れ出す漆黒のオーラは徐々に形を作り出すと、黄金の稲妻を放つ屈強な鬼神へとその姿を変えた。

 

円堂「“魔神…!!グレイトッッ”!!!!!」

 

 今試合、初めて顕現した円堂守のサッカーへの“想い”が形となって現世に顕れた“雷神”…。

 共に並び立った最強の魔神と最高の“雷神”は、圧倒的な威力を携え襲い掛かる“真紅の閃光”を受け止めんとその黄金の染まった腕を大きく振りかぶる。

 

円堂「だぁりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 円堂が両手を突き出したと同時に、魔神達による“神の御手”が閃光に向かって炸裂した。

 

円堂「ぐうッッッ!!!!」

 

 シュートを受け止めた瞬間、まるで全身を鉄球で叩き付けられたかのような強烈な衝撃が円堂を襲う。

 限界を破るどこらか置き去りにしたロココによって放たれた“ Xブラスト”の威力はもはや、円堂1人で耐え切れる許容量を明らかに超えている。

 

ロココ「魔神の腕を貫けェェェェェ!!!!!勝つのはァ…!!!僕たち(リトルギガント)だァァァァァァ!!!!!!」

 

円堂「ぐ…!!!ぐぁあああああーーーッッッ!!!!!!」

 

 円堂は叫ぶ。奇跡を起こす為に。

 

 円堂は耐える。ライバルに勝つ為に。

 

冬花「円堂君っ!!」

 

秋「円堂君っ!!!」

 

染岡「円堂ォッ!!!!」

 

風丸&佐久間「「円堂ッ!!!」」

 

響木「円堂…!!!」

 

音無「円堂さんっ!!!」

 

夏未「円堂君!!!!」

 

目金「円堂君!!」

 

飛鷹&壁山&木暮「「キャプテンッ!!!」」

 

綱海&土方「「円堂ォ!!!」」

 

立向居&虎丸「「円堂さんっ!!!!」」

 

久遠「…円堂」

 

 仲間達は円堂の名を呼ぶ。それだけが今の自分に出来る事なのだから。

 

鬼道「ふんばれ円堂ッ!!!ここが最大の正念場だッ!!!」

 

豪炎寺「円堂ッ!!!お前なら…大介さんにもロココにも、絶対に勝てるッ!!!」

 

ヒロト「頑張れ円堂君ッ!!!俺が愛した君の眼は…まだ輝きを失っちゃいないッ!!!」

 

熱也「おい円堂ォ!!!テメェは俺が認めた数少ないキーパーなんだッ!!!もっと根性見せやがれッッッ!!!!」

 

吹雪「円堂君ッ!!君が生み出す“風”はこんなもんじゃないだろッ!?」

 

不動「円堂ォ!!お前の諦めの悪さはこんなもんじゃねェだろォォォォ!!!!」

 

 仲間達は円堂を激励する。それこそが彼の力になると分かっているから。

 

雷牙「諦めんな守ゥゥゥゥゥ!!!限界なんざ置き去りにしやがれェェェェェ!!!!!」

 

 “怪物”は円堂守をただ信じる。彼ならば必ずややってくれると信じているから。

 

円堂「そうだ……!!!俺も勝ちたい……!!!!一緒に戦ってきた仲間と…!!世界の頂上に立ちたいんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 そして……

 

 円堂守は“想い(それ)”に応える。

 

円堂「うぉぉおぉおおぉおぉーーーーッ!!!!!!!!!!!」

 

 円堂守の覚悟に呼応するように……

 

『……フンッ!!!』

 

 最強の魔神と最高の“雷神”は……

 

『グルゥガァァァァァ!!!!!』

 

 光の螺旋となって一つに融合する。

 

ロココ「何だと……っ!!?」

 

大介「……こいつがお前さんの“解答”か…」

 

 光の螺旋の中より新たに誕生せし魔神は、円堂守が導き出したサッカーへの“解答”その物だった。

 

 最強の魔神の威厳はより一層荘厳となり…。

 

 最高の“雷神”の巨体はより一層大きさ増した…。

 

 (あまつ)を照らさんばかりに明るい赤きマントをはためかせながらゴールを守護(まも)るその立ち姿はまさに“究極”……それ以外の言葉が思い浮かばない。

 

 身体の奥底から際限なく漲るパワーにより、新たな境地へ至った事を確信した円堂は、脳裏に浮かんだ“究極の魔神”に相応しいその名を叫ぶ。

 

円堂「“究極魔神…!グレイテスト”…!!!」

 

 数多の旅路の果てに一つの到達点(ゴール)へと辿り着いた円堂は、“究極の魔神”と共にその両手を力いっぱい前へ突き出す。

 

円堂「“グレイテストォォォォ……!!!!キャッチィィィィィィ”!!!!!!!」

 

 “究極の魔神”に繰り出された最強の必殺技は、一瞬の拮抗すらも許さず真紅の閃光を掻き消し、イナズマジャパンのキャプテン…円堂守の両手にボールが収められた。

 

円堂「ありがとう、みんな……!!!!!!」

 

 リトルギガントが繋いだ最強の“Xブラスト”。イナズマジャパンが生み出した最高の化身。

 どちらも己の“夢”を叶える為に全力を尽くした最高のサッカーを目の当たりにした観客達は、まだ試合中にも関わらず精一杯の大歓声を両チームに送る。

 

 その時だった……。

 

円堂「……ん?」

 

 これまで沈黙を貫いていた“あの男”が…。

 

雷牙「あン…?」

 

 沈黙を破り、重い腰を上げ立ち上がる。

 

円堂「久遠監督……?」

 

 その男の名は久遠道也。この大舞台までイナズマジャパンを率いて勝利を齎したきた名将の中の名将だ。

 

冬花「今までベンチから動かなかったお父さんが…!動いた…!!!」

 

久遠「……よく聞け皆。これから最後の指示を出す…」

 

 彼の采配はこれまで幾度となく日本の危機を救ってきた。きっと、今回もイナズマジャパンを世界一に導く名采配を送ってくれる筈だ。

 

 ……だが、彼が最後に出した采配はイナズマジャパンですらも想像だにしていない言葉だった。

 

久遠「思いっきり楽しんでこいッ!!!!」

 

円堂「思いっきり…」

 

雷牙「楽しんでこい…???」

 

 『思いっきり楽しんでこい』……確かに彼はそう言った。その言葉に戦術や必勝法などは何一つとして無い。合理主義者の久遠からは考えられない感情論だ。

 

 しかし……

 

雷牙「そうか…!!!それが“最後の鍵”だったのかよ…!!親父…!!!!」

 

 それこそが、今のイナズマジャパンにとって最高の采配であった。

 

円堂「見せてやるぜロココ…!!俺たちの勝利へのラストアタックを…!!!」

 

 後半戦の残り時間は既に1分を切っている。 

 最強の好敵手(ライバル)に勝ち、“世界一”の称号を掴む為のイナズマジャパン最後の攻撃が……今始まる。




シュートを撃っては止め、進化を果たせばこちらも進化するを繰り返す互角勝負を繰り広げたイナズマジャパンとリトルギガントの決勝戦…。長き渡った激戦も次回、決着です。

〜オリ技紹介〜
♦︎究極魔神 グレイテスト 
属性:山
分類:キーパー
使用者:円堂
≪概要≫
円堂の化身“グレイト”と“ゴッドキャッチ”のマジンさんが融合した事で誕生した新たな化身。
その為、原理としては“レグルス・M”のような正当進化ではなく“イレブン”や“ロンギヌス”のような合体化身に近く、謂わば特撮でいう最強フォームに該当する形態。
容姿はまんま“ゴッドキャッチ”版のグレイトといった感じ。それ以上でもそれ以下でなし。
この化身への覚醒を以て、円堂の実力はロココと並ぶこととなる。

【化身技】
■グレイテストキャッチ
“グレイテスト”の化身技。モーションそのものは“ゴッドキャッチ”と同じだが、その威力は“ゴッドキャッチ”を遥かに超え円堂が持つ必殺技の中で最高の威力を誇り、シュートチェインを重ね“ジ・アース”に匹敵する威力となった“Xブラスト”をも軽々止める程。当然、円堂が闘志を燃やすほど際限なく威力を上げる能力も継承している。

イナMONに引き続き、ちょっとした作者の好奇心なんですけどオリキャラの中で誰が1番好感度が高いのかな〜って気になったんでアンケート取ってみまーす。別に結果によってこの後の展開が変わるとかはないので気楽に投票してください。

  • 稲魂雷牙
  • 稲魂雷斗
  • 明星鬼乃子
  • “雷帝”
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