イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

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前話投稿後、久しぶりに日刊ランキングにて190位にランクインしました!!!投票してくださった読者様ありがとうございます!!!


巨人の守護(まも)りを打ち砕けッ!!!

 “怪物”が生み出した『混沌(カオス)』により、世界の度肝を抜く展開から始まった後半戦。

 

 だが……

 

マキシ「“エアライドV2”!!」

 

リュー「“ジグザグスパークV3”!!!」

 

マクスター『おおっと!イナズマジャパン!!強引なポジションチェンジがココに来て響いてきたかァァァ!!?先ほどとは一転してリトルギガントの攻撃に防戦一方だァァァァ!!!!』

 

 大介の助言により漸く本調子を取り戻した巨人による猛攻にイナズマジャパンは大苦戦を強いられていた。

 

ゴーシュ「今度はコッチの番だァ!!!“極ラストリゾートォォォォ”!!!!」

 

 嵐のような猛攻の末にエリア内に侵入したゴーシュによる極限まで鍛え上げられた土龍の牙が円堂へ襲い掛かるが…。

 

豪炎寺&鬼道「「させるかァ!!!!!」」

 

 本来ならばこの場に居る筈のない戦友達によるツインシュートが土龍の勢いを大きく削ぎ……

 

円堂「止めてみせるっ!!“ゴッドキャッチG4”!!!!」

 

 仲間達の“想い”に応え、円堂もまた更なる進化を果たす事で完璧に黄金の両手にボールが収まる。

 

マクスター『絶対絶命の大ピンチの中、連携によるスーパーセーブ炸裂ゥゥゥ!!!コレは勝負の行方はまだまだ分からないぞォォォォ!!!!』

 

 一見するとイナズマジャパンとリトルギガントの実力は互角。…だが、実際には両者の間にはそれなり以上に大きな『差』が開いている。

 両者の“強さ”を道として表すのなら…。その先を走っているのは当然、リトルギガントだ。

 

円堂(流石はじいちゃんが鍛え上げたチームだ…。1人1人の実力が各国代表のエース級…)

 

 現在、イナズマジャパンは円堂が限界の壁を破る事で辛うじて失点は免れているが、同じく限界の壁を破り続けるロココとは異なり円堂にはそこまでの余裕が無い。

 

円堂(今はまだ“ゴッドキャッチ”が通用しているからいい…。けど、リトルギガントが今まで以上の必殺技を繰り出してきたら、俺は止めれるのか…?)

 

 リトルギガントの中でもゴーシュとドラゴのパワーは特に脅威だ。チームGとの決戦で“ゴッドキャッチ”に開眼していなければ間違いなく今以上に不利な試合を強いられていただろう。

 

 裏を返せば“ゴッドキャッチ”を開眼してもギリギリの綱渡り同然の現状が円堂の不安を強く煽っていた。

 

雷牙「守ーーーッ!!!!俺にボールをくれェェェェ!!!!」

 

円堂「ッ!!! あ、ああ!!!」

 

 【シュートを止める→雷牙の呼び掛けに気付く→パスを出す】

 この一連の動作はほぼ無意識の上での行動であり、円堂が我に帰ったそれから数秒後であった。

 

円堂(そうだ…!弱気になってどうする…!!俺がゴールを守らなくちゃいけないんだ…!!)

 

パァンッ!!!

 

 知らぬ間に己の気持ちが負けかけていると気付いた円堂は、両頬を強く叩き再度気合いを入れ直す。

 

円堂「……よしっ!!!!もう大丈夫!!!ゴールは俺に任せとけっ!!!!」

 

雷牙「ハッ…!んなら…!!得点は俺達にズババーンと任せときなァ!!!」

 

 僅かな自問自答を経て復活したキャプテンの号令は、チームメイトに新たな追い風を齎す。

 まだまだ未熟な部分も多いが、世界の強豪達との戦いを通して心身共に大きな成長を遂げた円堂守のハートは金剛石(ダイヤモンド)よりも硬い。

 

 大将からの追い風の影響を最も受けたのは、言わずもがな前線へ駆け上がる“怪物”だろう。

 

雷牙(染岡との連携で既に“キッカケ”は掴んだ…。後は俺達で作ったこの『火種』をもっとデッカくするだけだ…!!!)

 

 “雷撃の怪物”が手中に収めようとしているのは、巨人達の鉄壁の防御を破る為の最後の稲光(きりふだ)…。その光を掴む方法は資格を持った者が“始祖の怪物”が遺した旅路を辿るのみ。

 

 だが、その旅路は1人では絶対に踏破する事は出来ない。旅路の果てに辿り着く為には、共に走る仲間が必須なのだ。

 

 そして…。その仲間を“怪物”は既に決めている。

 

雷牙「さァさァ!!!Welcome to “MONSTERIGHT PARADE”!!!楽しい愉悦(たの)しいショーの第二幕の始まりじゃぁぁぁぁぁい!!!!俺に続けェ!!豪炎寺ィィィィィ!!!!!」

 

豪炎寺「ああッ!!!」

 

 “怪物”主催のモンスターパレードのキャストとして呼び出されたのは、日本が誇る天才ストライカー・豪炎寺修也であった。

 “怪物”と“天才”によるコンビは故郷にて数多くの勝利をチームに齎してきた。

 

 “風神”と“雷神”、“阿”と“吽”の呼吸…。側から見れば凸凹コンビにしか見えない彼らの連携を現す言葉は両手を使っても到底足りない。

 その不思議な連携こそが微かに灯った『火種』を更に大きくする為の火打石としてはこの上なく最適なのだ。

 

 こうして…。勝利への道(ヴィクトリーロード)を彩る為の役者は揃った。

 

雷牙「“獅風迅雷ッ!!超限界突破(オーバー・オーバー・リミテッド)ォォォォォ”!!!!!」

豪炎寺「“バーニングフェーズ……3ッッ”!!!!!」

 

 集結した“怪物”と“天才”は間髪入れずに、ほぼ同時刻(タイミング)で“至高の領域”へと突入する。

 

 フィールドに立ち昇る黄金と紅蓮の気の柱は、彼らが最高到達点(ゼンリョク)を発揮した合図。

 “怪物の侍”と“爆炎の侍”から発せられる気迫(プレッシャー)は巨人達に嫌な冷や汗を強制的に流させる。

 

 しかし……

 

マクスター『おおっとォ!!?コレは一体どういう事だァァァァ!!!?リトルギガントの選手達が最低限の防御を残して()()()()()()()()()ォォォォ!!!!』

 

 巨人達は侍からの気迫(プレッシャー)すら振り切り、前へ進む。

 

 それもそうか。既にイナズマジャパンの最高戦力たる“イレブン”はロココには通用しないと証明され、後半戦早々に炸裂した渾身の奇襲すらも完璧に受け止められてしまった。

 

 ならば、リトルギガントが防御に徹する理由など端から存在しない。キャプテン兼GKたるロココに心の底からゴールを任せておく……ただそれだけで巨人達の勝利は確定する。

 

 ある種の“慢心”ともいえるリトルギガントの選択…。だが、悲しい事にイナズマジャパンの誰もがその“慢心”を否定する事が出来ない。何せ、それ程までに侍と巨人に開いた実力差は大きい物なのだから。

 

 ・・・()()。本当に唯一…。その驕りを根底から覆す唯一の要素がイナズマジャパンにあるとすれば、それは“怪物”の中に眠る『切り札』だが……

 

ロココ(さっきの攻防で確信した…。イナタマ…君は“兆”を使()()()()…!!!いや…使()()()()()()()?)

 

 ロココは確信している。“怪物”はこの試合に限り『切り札』を使う事は出来ない…と。

 

 未来から現れた子孫により齎された“超限界突破(オーバー・オーバー・リミテッド)”の究極進化系こと“究極兆限界突破《ビフォアー・ホライゾン》”と“究極極限界突破(ビヨンド・ザ・ホライゾン)”…。

 

 限界を超えた先に存在する“地平線(ホライゾン)”へ到達するには、心の奥底から溢れ出す強い感情を徹底的に制御(コントロール)する必要がある。

 しかし…バカで、思慮が浅くて、己の欲望にこの上なく忠実な“怪物”が世紀の大舞台を前にして平静でいられるだろうか?

 

 ・・・胸を大きく張ってから声高らかに断言しよう。答えはどう考えても“NO”だ。そもそも…使えるのならば、最初から使っている筈だ。

 

 稲魂雷牙(コイツ)はこの大舞台の最中で己を自制出来る程、我慢強くはない。

 

雷牙(ケッ!案の定、今の俺に“兆”が使えねェ事に気づいてやがんな…!!……けどよォ…!俺の切り札は“兆”だけじゃねェんだよッ!!!)

 

 ガラ空きの防衛線を潜り抜け、もはや今試合何度目になるのかすら分からないエリア内に辿り着いた2人の侍は、『夢』を完成させるべくボールに膨大な量の気を注ぎ込む。

 

ロココ「ーー!!! コレは…!ソメオカと放った必殺技とは違う…??」

 

雷牙「目に物魅せてんぜェェェェェ!!!!ロォココォォォォ!!!!」

 

 限界以上の気を一つの白黒の球体へ注ぎ込んだ“黄金の侍”と“爆炎の侍”は、コンマ1秒の誤差すら無い精度で渾身のツインシュートをボールへ叩き込む。

 

雷牙&豪炎寺「「しゃおらァァァァァ!!!!!」」

 

 2名の侍により大量のオーラを纏わされたボールは、巨大な黄と蒼の二色で構成された稲妻の球体と化し隕石を思わせる形相でロココに向かって襲い掛かった。

 

マクスター『今度はゴウエンジをパートナーにしたツインシュートが炸裂だァァァァ!!!!しかも、その威力は先程よりもずっと強力だぞォォォォ!!!!』

 

 二色の稲妻が持つ質量は、先ほど為す術もなく塞がれた染岡とのツインシュートとは比較にもならない。

 強烈な落雷と稲光を放ちながらロココへ襲い掛かるその光景は、まさに“悪意”を持った災害。

 己の目的地(ゴール)への道を阻む障害を退かせるべく、人智を超えた災害が無慈悲にも牙を剥く。

 

 だが…。そんな“悪意”を前にしてなお……

 

ロココ「……ハハ…!ハハハハッ!!!!」

 

 “小さな巨人”は無邪気に笑っていた。

 

 自暴自棄になった訳ではない。彼はただ“楽しんでいる”のだ。

 何度、正面から粉砕してもなお立ち上がり、その都度自身の想像を超えてくれるイナズマジャパンとの試合を。

 

 目の前の“悪意”との戦いすらも心から楽しんだ“小さな巨人”は、己の内にある『魂』を強く燃やす。

 

ロココ「“タマシイ・ザ・ハンドG3ッ”!!!」

 

 巨人の胸より現れしは、彼の夢の具現化とも言える巨大な“真紅の右手”。

 現世に顕現した“真紅の右手”は、焼けるように熱い熱気を放ちながら“災害”を力強く受け止める。

 

ロココ「ハァァァーーッ!!!!!」

 

 “怪物”と“天才”により放たれた“悪意を持つ災害”は、自身を超える質量を持った“真紅の右手”により包み込まれた瞬間、たちまちその身を構成していた稲妻が四散しただのボールへ戻ってしまう。

 

 瞬く間に“真紅の右手”に屈し無力となってしまったボールは、容易く巨人の右手に収まるだけだ。

 

ロココ「………」

 

 またしても失点を防いだロココ。…しかし、何故か彼はやや浮かない顔で“怪物”を見つめる。

 

ロココ(今のシュート…。さっきの物よりもずっと強かった…。化身を使わずに“タマシイ・ザ・ハンド”で止められる範疇ではあったけど、威力の跳ね上がり方がハンパじゃない…!!)

 

 日本でしか通用しないレベルだった染岡との必殺シュートとは対照的に、豪炎寺と放った必殺シュートは間違いなく世界でもトップクラスの威力だった。それこそサブキーパーであるケーンでは確実に点を許していたと思うほどに。

 

ロココ(もう疑いようのない…。イナズマジャパン…いや、イナタマ・ライガはこの土壇場で“新たな必殺技”を完成させようとしている…!それも…僕を破れる水準(レベル)の物を…!!!)

 

 鬼道の予言は的中し、この攻防でロココの鋭い嗅覚はイナズマジャパンが企む“何か”を嗅ぎ付けた。そして、その“何か”が完成した先にある結末すらも。

 

ロココ(僕の直感が告げている…!イナタマが完成させようとしている“何か”は間違いなくヤバい…!!……なら、もう彼にボールは渡せない…!!!)

 

 必ずや世界一になると夢を叶えるべく、ロココは一切の慢心を捨て去る。

 

 こうして…。“怪物”に与えられたチャンスは……残り1回。

 

♢♢♢

 同時刻。イナズマジャパンのベンチに居るメンバーはこの激戦の行方を静かに見守っていた。

 

目金「それにしても本当に意外ですね…。これまで傾向から決勝も、点を取っては取り返すシーソーゲームになると思ってましたが…。完全の予想外の試合展開になってますよ…!」

 

 彼らが驚いているのは本気を出したリトルギガントの強さなどではなく、格上相手にもまったく引けを取らないチームメイトの粘り。

 それもその筈、あのリトルギガント相手にここまで互角に立ち回れるなど、仲間ですらも予想だにしていなかったのだ。

 

響木「だが…()()()()()()()()()()()()()()()()だ…」

 

 一見すると互角の勝負を繰り広げているように見える決勝戦…。しかし、一部の者はその前提は()()()()()()()()を見抜いていた。

 

土方「あン?言ってる意味が分かんねーな。試合に出てねぇ俺が言うのもなんだが、イナズマジャパンはちゃんとリトルギガントのプレーに付いて行けてるじゃねぇーか?」

 

響木「それは試合の熱気と俺達の希望的観測が見せる()()でしかない。もっと俯瞰して試合を観てみろ」

 

 例の如く抽象的な物言いで理解求める響木に対し、教え子達は頭上に『?』マークを浮かべ無理解を暗に示す。

 しかし…少年少女達はすぐにその言葉の意味を理解する事となる。

 

虎丸「ッ!!し、しまった…!!!」

 

 虎丸がリトルギガントのパスをカットした瞬間…。まるで何かに取り憑かれたかのように虎丸のプレーは急激にキレを失い、ドリブルの力加減を誤るという彼らしくもないミスを犯してしまう。

 

ゴーシュ「ハンッ!!!ココでその凡ミスは大大大戦犯だぜェェェ!!!そのボールは貰ったァァァァ!!!!」

 

 些細なミスによって虎丸の足元から放たれたボールをゴーシュが奪い取ろうとするが……

 

豪炎寺「させるかァァァァ!!!!」

 

 寸んでのところで豪炎寺が割り込み、ボールを外に出す事で致命的なシュートチャンスだけは辛うじて回避する。

 

虎丸「はぁ…!はぁ…!すみません…!!豪炎寺さん…!!俺のせいで…!!!」

 

豪炎寺「…謝罪は言葉でなくプレーで示せ。付け加えるのなら、もっと肩の力を抜いてプレーしろ。でなければお前の真の実力はこれっぽっちも引き出せないぞ」

 

虎丸「は、はい…!!!」

 

 豪炎寺の静かな叱責を受けた虎丸は自身のミスを取り戻すべく、次のプレーに備える。しかし…彼はまるで1試合を終えた直後のように大きく息を乱していた。

 

土方「後半から出たばっかの虎丸が大きく体力を消耗してやがる…」

 

響木「…リトルギガントの選手達の能力は全てにおいてイナズマジャパンの上を行っている。あいつらがここまで喰らい付けているのは、足りていない“差”を根性と気合いで補っているに過ぎん」

 

冬花「虎丸君でさえあの消耗度合い…。なら、前半戦から試合に出ているみんなは…!」

 

響木「ああ…。もうとっくに体力の限界を迎えているだろうな。こうして走れているのが不思議なくらいだ」

 

 まだ後半戦も半分以上残っている段階で体力の底が尽きかけている…。その事実が指し示すのはただ一つ。

 

響木「…断言しよう。イナズマジャパンには延長戦を戦い抜けるだけの体力は残っていない!!この後半で打開出来なければ……“世界一”の称号はリトルギガントの物だ!!!」

 

 響木の口から告げられる事実上のカウントダウン…。

 イナズマジャパンが“世界一”のテッペンに立てるか否かは……この後半戦に掛かっている。

 

♢♢♢

マクスター『さあ!!リトルギガントのスローインから試合が再開ですッ!!』

 

ゴーシュ「…もう、認めるしかねェか…」

 

 リトルギガントのスローインの準備中…。僅かな空き時間を得たゴーシュは小さく独り言を呟くと、おもむろに戦友兼ライバルであるドラゴの前に立つ。

 

ドラゴ「あン…?急にどうしたんだよゴーシュ?ヤケに真剣な顔じゃねェーか?」

 

ゴーシュ「そりゃそうだ。だって今からするのは真剣な話なんだからな」

 

ドラゴ「!!!」

 

 ゴーシュ・フレアとドラゴ・ヒル…。リトルギガントの攻撃の要である両者は長い付き合いであり、終生の好敵手(ライバル)とも呼べる間柄だ。

 だが…ドラゴはゴーシュのこんな表情は今まで見た事が無い。

 強者であるが故に常に余裕に満ちているゴーシュが思い詰めたような表情(かお)をしている…それだけで今がどんなに異常事態であるかをドラゴは理解した。

 

ゴーシュ「ウィンディ!オマエも来てくれ!!」

 

ウィンディ「俺もか…?……分かった!!」

 

 DFとリベロも兼任するリトルギガント最速の選手(プレイヤー)ウィンディ・ファスタ。

 2人のFWと1人のリベロ。一見するとチグハグ極まりないこの構成…。一体ゴーシュは何をしでかすつもりなのだろうか?

 

ゴーシュ「よく聞け…!悔しいが……俺ら単独(ひとり)じゃあ、エンドウを破る事は不可能だ…!!!」

 

ドラゴ&ウィンディ「「!!!!」」

 

 ゴーシュの口から放たれた言葉はまさかの円堂守に対する敗北宣言。

 あのプライドが高いゴーシュが負けを認めた事に、ドラゴとウィンディは衝撃を受けるが、彼の強く握り締められた拳が敗北を認める事をどれだけ悔しがっているかを雄弁に語っている。

 

ゴーシュ「だがッ!!!俺らが力を合わせれば“不可能”は“可能”に逆転する筈だッ!!!!」

 

ドラゴ「俺達の力を…」

 

ウィンディ「合わせれば……」

 

ゴーシュ「ああそうだッ!!!俺の“ラストリゾート”に、ドラゴのパワーとウィンディのスピードを加えるッ!!そうすりゃあ……(ドラゴン)の牙は最強の魔神すらも噛み砕くッ!!!!だから…!頼むッ!!!」

 

 絶対にイナズマジャパンに勝ちたい…。その想いがゴーシュの天を貫かんばかりに高いプライドを変化させた。

 “勝利”を掴む為にプライドを犠牲にしても誰かに頭を下げる……それもまた初めて事であった。

 

ドラゴ「…顔を上げろよゴーシュ。誰かに頭を下げるだなんて、オマエらしくねェ」

 

ゴーシュ「ドラゴ…!」

 

ウィンディ「まさか俺達がオマエの頼みを無碍にすると思っていたのか?そんなワケがないだろ?完成させようぜ!!俺達が導き出した…“サッカーへの解答”ってヤツを!!!」

 

ゴーシュ「ウィンディ…!」

 

 ここまで苦楽を共にし戦い抜いた最高の仲間達に最初から頭を下げる必要などなかった。ただ、不器用なゴーシュはこのような場に不慣れであるが故にやり方をやや間違ってしまっただけだ。

 

ゴーシュ「…よしッ!!!んじゃあ、やろうぜッ!!!エンドウを俺達で破るんだッ!!!!!」

 

ドラゴ&ウィンディ「「応ッッッ!!!!」」

 

 己の“サッカーへの解答”を導き出す為に集結する三傑…。そしてリトルギガントに起こった大きな変化はイナズマジャパンにも伝わっていた。

 

鬼道「気を付けろッ!!奴ら確実に何かを仕掛けて来るつもりだッ!!!特にゴーシュ、ドラゴ、ウィンディの3人には警戒しろッ!!!」

 

『ああッ!!!!』

 

 後半戦ももう折り返し地点。ここが正真正銘の正念場だ。

 

ピーッ!!!

 

 リトルギガントのスローインにより早速、ゴーシュに向かってボールが送られる。

 

 そこに……

 

豪炎寺「ウオォォォォ!!!!!“バーニングフェーズ3ィィィィィ”!!!!!」

 

 “ゾーン”へ突入し紅蓮の炎をその身に宿した豪炎寺がブロックに入る。

 

ゴーシュ「させるかよォォォォ!!!!“爆ヒートタックルゥゥゥゥゥ”!!!!!」

 

 ゴーシュもまた負けじとその身に爆炎の炎を宿し、“至高の領域”に到達した豪炎寺に立ち向かう。

 

ズガンッ!!!!!

 

豪炎寺「グッ…!!」

 

ゴーシュ「ガッ…!!」

 

 全身に炎を宿し衝突した両者のパワーはまったくの互角。彼らのチャージはおおよそ人体から出していい音ではない衝突音を発した。

 

豪炎寺「“ゾーン”に入った俺と互角とは…!フッ…!!まったく規格外な奴だ…!!!」

 

ゴーシュ「ケッ!!!生憎、センスはそっちが上でも、フィジカルはまだまだ俺の方が上なんだよォォォ!!!」

 

 豪炎寺の“ゾーン”はバランス特化であり、雷牙と比べるとピーキーな性能ではないが故にフィジカル特化のゴーシュにはやや不利だ。とはいえゴーシュ程の実力者でも単独で豪炎寺を抜き去る事はそう簡単な事ではない。

 

ゴーシュ「そこだァ!!!ウィンディィィィ!!!!」

 

 しかし、ここまで培ってきた体力……それが攻防の明暗を大きく分けた。

 疲労から生じた豪炎寺の僅かな隙を見逃さなかったゴーシュは、シュート見間違うキラーパスでウィンディへパスを回し、カットすら許さずにボールが繋がってしまった。

 

鬼道「やはりウィンディかッ!!!絶対に止めるぞッ!不動!!虎丸!!」

 

虎丸「はいッ!!!」

 

不動「ケッ!!一丁前に俺に命令してんじゃねェ!!!!」

 

 ウィンディに警戒を送っていた鬼道、不動、虎丸の三名が死力を尽くしてブロックに入るが……

 

ウィンディ「ゴーシュの“想い”は絶対に無駄にはしない…!!!“ライトニングアクセルッッ”!!!!!」

 

 チームメイトに遅れ更なる成長を果たしたウィンディは、疾風を超え光速へと至り、文字通りの目にも止まらぬ速さ(スピード)で鬼道達のディフェンスを一瞬で抜き去った。

 

マクスター『抜いたァァァァ!!!!リトルギガントの執念がイナズマジャパンに勝ったぞォォォォ!!!!残るはエンドウただ1人だァァァァァ!!!!!』

 

 円堂守が護りし最後の砦(エンド)の正面に集結せしは、“灼熱”・“緑龍”・“疾風”の名を冠した三巨人。

 

円堂「来ぉいッッッッ!!!!」

 

ゴーシュ「見ていろ師匠ォォォォ!!!!コレが俺達の…!!!サッカーへの“解答”だァァァァァァ!!!!!!」

 

 ボールに注がれし新緑の気は巨人達の“想い”その物。

 

 巨大な太陽と化した真球に“灼熱の巨人”が初撃を加え……

 

ドラゴ「俺達の“想い”がエンドウッ!!オマエに勝ァつッッッ!!!!」

 

 “新緑の巨人”が補色の大渦を形成し……

 

ウィンディ「世界一はァ…!!!俺達が手に入れるんだァァァァ!!!!」

 

 “疾風の巨人”が太陽を天高く打ち上げ……

 

ゴーシュ「コレで…!!!終わりだァァァァァァ!!!!!!」

 

 仕上げに心を一つにした三巨人による最強にして最高のシュートが叩き込まれる。

 

ゴーシュ&ドラゴ&ウィンディ「「「“ラストリゾートG(ギガント)”!!!!!!」」」

 

 全世界に披露された巨人が導き出した巨人の、巨人による、巨人の為だけのサッカーへの“解答”…。

 新たに誕生した光の龍は螺旋を描きながら突き進み、人智を超えた破壊力でゴールに襲い掛かる。

 

円堂「負けるかァァァァァ!!!!!“ゴォォォドキャッチG4ォォォォォォ”!!!!!!」

 

 巨人達への“解答”を前にし、己の殻を破った円堂は更に大きく、更に荘厳で、更に強い光を放つ、円堂守のサッカーの結晶たる最強の魔神を降臨させ、黄金の両手を全力で突き出す。

 

ズガァァァァァンッッッ!!!!!!

 

 核爆発の如し凄まじい轟音がスタジアム全体に鳴り響く。

 リトルギガント全員の“想い”を受け継いだ『解答』と対峙するのは、その腕にキャプテンマークを巻いた円堂守ただ1人。

 

円堂「がっ…!!!お、重いっ…!!!」

 

 “ゴッドキャッチ”の真価は使用者の心が折れない限り、際限なくその強さを増す事にある。

 今の円堂の闘争心には揺らぎなどない ある筈がない。故にその出力は既に化身を超えているだろう。

 

 まさに円堂守が誇る最強・最大の必殺技。それが“ゴッドキャッチ”だ。

 

円堂「ぐっ…!!?」

 

 しかし……だ。

 

円堂「ぐあぁぁぁあああぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 巨人達の“想い”は…円堂守の“最強”すらも真正面から打ち砕く。

 

冬花「ゴッドキャッチが…!」

 

『破られたァァァァァ!!!!?』

 

 ここまでイナズマジャパンの無失点記録に大いに貢献してきた“ゴッドキャッチ”が破られてしまった事実は、チームメイトのみならず観客席に座る好敵手(ライバル)達にも強い衝撃を与えた。

 

 だが、外野が衝撃(ショック)を受けたところでどうなる?幾ら円堂と強い親交を結ぼうが所詮は外野。

 戦場の外に居る者達に、運命を変える権利など最初からありやしないのだ。

 

???「ーーォォォォ!!!!」

 

 そう、()()には。傍観者に運命を変えるチャンスは無い。いつだって運命を変えるのは当事者だけなのだ。

 

マクスター『遂にエンドウが破られたァァァァ!!!!コレにてリトルギガントの先ーー』

 

 まだボールはゴールラインを割っていない。ならば運命を変えるチャンスは残っている筈だ。

 

???「ウオォォォォォォ!!!!!!」

 

 ならばお前が変えてみせろ。その運命を。

 

???「チェストォォォォォォ!!!!!!」

 

ズババーンッ!!!!!

 

ゴーシュ「なッ…!?」

 

ドラゴ「バカなッ…!!?」

 

ロココ「まさか…ココまでとはね…」

 

 雷鳴の如し轟音が鳴り響いた瞬間、会場は静寂に包まれる。

 そこに観客からの歓声は無い、選手による歓喜の声も無い、そして…()()()()()()()()()()()()

 

 何故なら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷牙「まだ終わりじゃねェよなァ!!?守ッッッ!!!!!!」

 

 9割9分まで確定していた『得点』という名の運命が、“怪物”によって覆されたのだから。

 

円堂「ら…雷牙…っ!!?」

 

雷牙「ボケっとしてる暇があんなら、さっさとボールを確保しやがれェ!!!」

 

円堂「ーー!!! あ、ああっ!!!!」

 

 “怪物”からの叱責を受けた円堂は、誰よりも早くゴールポストによって弾かれたボールを両手で確保し、表面上は無失点記録の継続に成功した。

 

マクスター『なんという事だァァァァァ!!!!!リトルギガントの新必殺技“ラストリゾートG”がエンドウの“ゴッドキャッチ”を破ったと思った刹那…!!気づかぬうちにゴールまで下がっていたイナタマがシュートに軌道を逸らしたぞォォォォォォ!!!!!?』

 

円堂「雷牙……」

 

雷牙「…礼には及ばねェーぜ。オメーの“敗北”はチームの“敗北”なんだ。俺はただ、負けるのが嫌だっただけだっての」

 

円堂「ああ…!!そうだな…!!!」

 

 両手にボールを抱えた円堂は、スコアボードと共に表示された残り時間に目をやる。

 巨大なモニターに表示された時間は約10分。体力の限界を迎え始め延長戦に挑む余裕がない 自分達(イナズマジャパン)には、この10分で決着を付けなければならない。

 

雷牙「…行くぜ守。俺とオメーでこの試合に決着を付けるんだ!!!」

 

円堂「…へっ!!上等っ!!!今度は俺たちが見せてやろうぜ!俺たちのサッカーへの“答え”ってヤツをさっ!!!!」

 

雷牙「ハッ!!その心意気や良し(ベネ)ェ!!!!」

 

円堂「よし……!!!行くぞみんなぁぁぁぁぁ!!!!!反撃だぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

『おおおおッッッ!!!!』

 

 円堂守と稲魂雷牙…。数十年の時を経て、新たな創出された“イナズマ伝説”の渦中に居た2人のサッカーバカは、既に限界を迎えていたチームメイト達の背中を強く押す、極上の追い風を生み出す。

 

マキシ「そうはいくかッ!!!」

 

熱也「へへッ!!いい風が吹き荒れているじゃねぇかッ!!!!」

 

 最初に追い風を乗りこなしたのは吹雪熱也だ。マキシのブロックを兄を想起させる華麗なジャンプで躱し、不動へボールを繋げる。

 

虎丸「不動さん!!俺たちでリトルギガントのディフェンスを突破しましょう!!!」

 

不動「ハンッ!!さっきまでヘロヘロだったテメェがかァ?いっそのことで後ろで休んでた方がいいんじゃねェか??」

 

虎丸「余計なお世話ですっ!!!今の俺は数分前の俺とは違いますよーっ!!!!」

 

 不動の挑発に触発された虎丸は、プレーのキレを取り戻し初めてのタッグとは到底思えない見事な連携で巨人のディフェンスを次々と突破していく。

 

虎丸「ヒロトさんっ!!!」

 

ヒロト「いいパスだッ!!」

 

ウォルター「それ以上先には行かせないっス!!!!!」

 

 虎丸からヒロトへパスが繋がるも、リトルギガント一の巨漢・ウォルターがヒロトの前に立ち塞がり、必殺技の体制に入る。

 

 が……

 

ヒロト「強引にでも突破させて貰うッ!!!来いッ!!“銀河超人 エイリアマスターズ”!!!!!」

 

ウォルター「ヌオォォォォォ!!!!?」

 

 お約束など知らんとばかりに化身によるゴリ押しでウォルターを大きく吹き飛ばした。

 

マクスター『キヤマがウォルターを突破したァァァァ!!!!コレによりロココへの突破口が開かれたぞォォォォ!!!!シュートを撃つのは一体誰だ!?キヤマか!?それともゴウエンジかァァァァ!!!?』

 

ロココ「来ォいッッッ!!!!!」

 

 既にロココは化身を発動させ全力で迎え討つ体制に入っている。

 彼の背にて顕現するのは温厚そうな少年からは想像も付かない巨体を持って“真紅の巨人”…。

 これまで幾度となくゴールを護り続けてもなお、その実力は未だ未知数。イナズマジャパンはこの巨人を破れなければ、“世界一”のテッペンに立つ事は許されない。

 

 ……それならば…。

 

 こっちだって見せてやればいい。

 

 侍達でさえ、その全貌を知らない“怪物”が遺したもう一つの『未知数』を…!

 

ヒロト「悪いが…。フィニッシュを決めるのは、俺じゃないッ!!!後は頼んだよ…!!!」

 

 

 ヒロトのバックパスが誰も居ない虚空に向かって放たれる。…いや、厳密にはその言葉は()()()()()()

 

 そのバックパスは謂わば、“未来”に向かって放たれたのだ。

 

???&???「「ウオォォォォォォオオオオオ!!!!!!!」」

 

 そう。1秒後に訪れる確実の“未来”に。

 

マクスター『ココで()()が現れたァァァァ!!!!何故、我々は彼らの存在は度々忘れてしまうのだろうォォォォ!!!?それほどまでにイナズマジャパンの連携が美しかったからだァァァァ!!!!そう…!この2人……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イナタマ・ライガとエンドウ・マモルを忘れてしまう程にィィィィィ!!!!!」

 

 聞く者全てを圧倒する程の怒号を放ちながらボールを受け取ったのは、イナズマジャパン最後の希望たる稲魂雷牙と、最後の砦を護らなければならない筈の円堂守。

 

 最高で最強の相棒と共に走る度に、“怪物”の頭に記憶の深淵に深く沈んでいた筈の“言葉”が鮮明に呼び起こされる。

 

ーー『いいか?この必殺技を完成させる為に大切な事はな?』

 

雷牙「見ていろ親父ィィィ!!!!!コレが俺の…!いや…!!!俺達のォォォォォォ!!!!!!」

 

ーー『信頼できるパートナーとサッカーが大好きだって気持ちだ』

 

円堂「勝負だっ!!!ロココっ!!!そして…!!!じいちゃんっ!!!!!!」

 

ーー『それを一つに重ねてみろよ?そしたら、きっと……』

 

 “怪物”と“伝説”の後継者達は全ての力を脚に集中させ、全身から黄金の稲妻を噴出させる。

 

ーー『オマエたちの“想い”は応えてくれる筈さ』

 

雷牙&円堂「「“イナビカリレジェンドォォォォォォ”!!!!!!」」

 

 最強の後継者達により撃ち放たれた黄金の弾丸。ロココの本能が感じ取ったその威力は“超英雄”が放った群青の大槍(ジ・アース)を当に超えている。間違いなくこのシュートが“真紅の巨人”を討てるだけの力を秘めた最強の必殺技だ。

 

 …それがどうした?

 

ロココ「ウオォォォォォォ!!!!!!勝負だッッッ!!!マモルッッ!!()()()ァァァァ!!!!」

 

 自分がキャプテンである以上…自分がキーパーである以上…。目の前にシュートがある限り、臆する事なくこの右手を前に出すだけだ。

 

ロココ「“X(アンノウン)・ザ……!!!ハンドォォォォォォ”!!!!!!」

 

 背後に顕現した“真紅の巨人”の右手で黄金の弾丸を押さえ込まんとするロココ。しかし、その火力は“巨人”の右手を瞬く間に焼き尽くし、加減を知らぬ稲妻は“巨人”の体躯も吹き飛ばす。

 

ゴーシュ「X・ザ・ハンドが…破られた…?」

 

 黄金の弾丸に討たれた“巨人”を見た者は誰1人例外なく、リトルギガントの失点を確信してしまう。

 

 だが……。小さな巨人の炎はこれっぽっちも消えちゃいない。

 

大介『のお、ロココや。サッカーで広い世界に飛び出してみんか?』

 

ーー本当にスゴいや…。まさか“X・ザ・ハンド”を破ってみせるなんてね…。

 

 巨人の脳裏に浮かぶのは、幼き日に師と果たした“約束”。

 

大介『サッカーはな、世界と繋がっておるんじゃよ。こんな小さな国からでもサッカーならばお前さんを広い世界に連れて行ってくれる!!』

 

ーーなァ、ロココ・ウルパ…。君はこんなところで諦めるのかい?僕と師匠との約束はそんなに“軽い”ものだったのかい?

 

ロココ「……う…!!!」

 

ーーなら…証明してみせろよ。僕と師匠(ダイスケ)の“夢”はこんなモンじゃないってッ!!!!!

 

ロココ「そうだ…!!!」

 

 幼き日に師と交わした約束…。それこそが小さな巨人の原点(オリジン)だった。

 何故、今遠い昔の出来事を思い出したのかはロココ本人にも分からない。

 

 だが、原点(オリジン)を思い出せば思い出すほど、“真紅の巨人”亡き右手に……

 

ロココ「まだ終わってないぞォォォォ!!!!」

 

 真紅の稲妻が光り輝く。

 

ロココ「“絶ゴッドハンドォォォォォォ”!!!!!!」

 

 黄金の弾丸に炸裂したのはロココ・ウルパの原点(オリジン)その物。

 

雷牙「ココで…!!?」

 

円堂「ゴッドハンドだとぉぉぉ!!?」

 

ロココ「グゥ…!!!ウガァァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 今の自分を形造り、師との絆を繋がり原点(オリジン)は、シュートに纏わされた“怪物”の稲妻を掻き消し小さな巨人の右手にボールを納めた。

 

『なんだとォォォォォ!!!!?』

 

雷牙「親父が遺した技が……止められた……?」

 

円堂「嘘だろ…?今の“イナビカリレジェンド”は…俺たちが放った必殺技の中で最高の威力があった筈だ…!!!」

 

 名実共に最強の威力を誇っていた“イナビカリレジェンド”が後一歩のところで及ばなかった現実に、さしもの“怪物”と“伝説”も簡単には現実を受け入れられない様子だ。

 

 だが、どんなに唖然としていても既に確定した事実が変わる事はない。強いて付け加えるのなら、ロココ・ウルパもまた運命を覆す者であった…ただそれだけだ。

 

鬼道「非常にマズい…!!!円堂ッ!!今すぐゴールに戻るんだァァァァ!!!!」

 

円堂「ーー!!! そ、そうだ!!!」

 

 鬼道の声で我に帰った円堂は自身の役割を果たすべく、巨人に背を向け引き返そうとするも……。

 

ロココ「させるかァ!!!“XブラストV3ィィィィィ”!!!!!」

 

 小さな巨人が護りしゴールより、真紅の閃光の横を通り過ぎる。

 小さな巨人の両脚より放たれた真紅の閃光は、一切の威力が落ちる事なく圧倒的なスピードを以て前線、中盤を突破し遂には後衛にまで至る。

 

 その目的地(ゴール)は当然、守護神無き最後の砦…。

 頼みの綱の円堂は……未だに遥か後方に居る。




諸事情あって今話以前のリトルギガント戦のタイトルを変えました。理由はまぁ…そーゆーことです。
ちなみに作者がイナイレOPで一番好きな曲は『スパノバ!』だったり。

〜オリ技紹介〜
♦︎ラストリゾートG(ギガント)
属性:山
分類:シュート
使用者:ゴーシュ、ドラゴ、ウィンディ
進化系統:改→真→爆→絶
≪概要≫
世界最強クラスのストライカー達が放つ、リトルギガント最強の連携シュート。
ブロック抜きならばフルパワー状態の“ゴッドキャッチ”を小細工抜きで破ってみせる程の威力を誇るが、本編では雷牙の妨害によって惜しくも点を逃してしまった。
シュートモーションはオーラが黄緑色になっている事を除けば、既存の“ラストリゾート”と一緒。要するに明日人・灰崎・野坂版のラスリゾと一緒ですね。

イナMONに引き続き、ちょっとした作者の好奇心なんですけどオリキャラの中で誰が1番好感度が高いのかな〜って気になったんでアンケート取ってみまーす。別に結果によってこの後の展開が変わるとかはないので気楽に投票してください。

  • 稲魂雷牙
  • 稲魂雷斗
  • 明星鬼乃子
  • “雷帝”
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