ーー『いいか?この必殺技を完成させる為に大切な事はな?』
俺は…“イナビカリレジェンド”をライトと2人で放つ
ーー『信頼できるパートナーとサッカーが大好きだって気持ちだ』
だが…。よくよく考えてみれば、あの親父がそんな小せェスケールに収まる筈がねェ…。
ーー『それを一つに重ねてみろよ?そしたら、きっと……』
…なァ、親父…。なんでアンタが急にあんな事を言ったのか、やっと分かったよ…。アンタは……
ーー『オマエたちの“想い”は応えてくれる筈さ』
アンタの“
ーー・・・それなら見せてくれよ雷牙。オレが見れなかった…『夢』の続きを…!!!
雷牙「……ああッ!!!見つけたぜ親父ッッッ!!!コレが……
見とけよ親父…お袋…!!“怪物”・稲魂雷牙の旅のの…一つの締めくくりをよッ!!!!!
♢♢♢
円堂「いくぞぉぉぉぉぉ!!!!!これが俺たちの……ラストアタックだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
円堂は蹴った。生き別れた祖父との絆を繋ぎ、素晴らしい仲間達と巡り合わせてくれたサッカーボールを。
虎丸「絶対に…!繋いでみせる…!!!」
最初にボールを受け取ったのは、日本の若きエース・宇都宮虎丸。
出会ったばかりの時は子猫同然だった少年も、
ゴーシュ「マズい…!!!急げロココッ!!俺達が何としてでも時間を稼ぐッ…!!!その間にゴールに戻るんだッッッ!!!」
ロココ「ああッ!!!」
イナズマジャパンの勝利条件は大きく分けて2つ。
1つはロココがゴールに帰還するまでにボールをネットにぶちこむ事。
だが、一切の慢心なく死に物狂いで抵抗する巨人達の防御網を掻い潜るのはそう簡単にはいかないだろう。
ならばイナズマジャパンが取る手段は残る1つ…。
鬼道「守りなんか気にするなッ!!!全員で攻めるぞォォォォォ!!!!!」
『うおおおおおッッッ!!!!』
その手…いや脚で直接、小さな巨人の首を討ち取る事だ。
ゴーシュ「そのボールを寄越しやがれェェェェ!!!!」
虎丸「絶対に渡すもんかァァァ!!!」
自身よりも遥かに巨大な灼熱の巨人を前にしても猛虎は怯まない。
尊敬するキャプテンより受け取ったバトンを偉大なる先人達に繋ぐべく、ボールに強烈なスピンをかける。
虎丸「“ひとりワンツーッ”!!!」
まるで虎丸の隣に目には映らないもう1人の選手が存在しているかのように錯覚させる巧みにワンツーにより、灼熱の巨人はアッサリ突破されてしまう。
ゴーシュ「しまったッ…!!!」
これまで対等な勝負をした経験が無い故の気持ちの切り替えの遅さ……それがここに来て大きな仇となる。
虎丸「染岡さんッッッ!!!!」
猛虎がバトンを繋ぐのは、前を走る桃色の
凡人の身ながらも“努力”の一点だけで多くの天才達に喰らい付いてきた天才の努力家だ。
だが……
ドラゴ「残念だったなァ!!!俺の山勘はドンピシャなんだよォォォォ!!!!」
桃龍の前に同種たる緑龍が立ち塞がった。
ドラゴ「俺はゴーシュと違って
染岡「小細工だァ…?ケッ!!!んなモン、端からいらねェんだよッ!!!なぜならテメェは真正面から俺に負けるんだからなァ!!!!」
ドラゴ「ハッ!!やれるモンならやってみやがれェェェェ!!!!」
染岡の言葉には嘘偽りは無い。彼は本気で豪炎寺に匹敵するストライカーであるドラゴを真正面から打ち破ってみせる気なのだ。
その刹那、染岡の右脚には蒼く燃ゆる炎が、ドラゴの両脚には紅の稲妻が走る。
染岡「“ドラゴンスレイヤーV4ォォォォォ”!!!!!」
ドラゴ「“ダブル・ジョーV4ォォォォォ”!!!!!」
互いに同等の領域まで進化を果たした龍の顎が、その刃のように鋭い牙を以てボールに喰らい付く。
しかし……
染岡「グゥッ…!!!」
いくら同じ高さまで辿り着いたとしても、生物としての格はドラゴ・ヒルの方が僅かに上であった。
蒼き龍の顎は、紅の龍の顎によって砕かれ始めその牙には亀裂が入る。
ドラゴ「そうショックを受けるんじゃねェ。テメェは強ェよ…。だが……!俺はもっと強ェ!!!ただそれだけだッ!!!」
ドラゴの言葉は見る者によってこの上ない“傲慢”に聞こえるだろう。だが、残念な事にこれはれっきとした事実だ。そこに否定する余地などありやしない。
それでも……
染岡「それが…どうした…!!!」
端から才能なんて無い染岡竜吾にはこれっぽっちも関係の無い話だ。
染岡「今までの俺の人生…!一度だって観客が染岡竜吾の勝利を確信する勝負なんてありやしねェ…!!俺の相手はいつだって格上ばっか…!!だけどよォ…!!俺はそんな奴らに勝ち続けてきたんだよォォォォ!!!!」
その瞬間、あれだけ大きな亀裂が牙に入り、今にも噛み砕かれそうな程に弱々しかった蒼龍の顎が、紅龍の顎を逆に押し返し始める。
ドラゴ「ーー!!! ソメオカのパワーが…!上がった…!?」
染岡「限界なんざ…!!いくらでもブチ破ってやらァァァァァ!!!!!」
ドラゴ「ガッ…!!?押し返されーー」
まるで荒れ狂う大河を思わせる染岡のパワーに圧倒されたドラゴは、油断も慢心も捨て去り全身全霊の力を以て押し返そうとするが、いくら力を込めようとも染岡の優位が揺らぐ事は終ぞ無かった。
染岡「でぇりゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
ドラゴ「バカなッ!!?グアァァァァァ!!!!?」
紅龍の顎は、蒼龍の顎によって跡形もなく噛み砕かれる。
マクスター『勝者はソメオカだァァァァ!!!!ソメオカの
スタジアム全域に歓声が響く。観客達は染岡ではなくドラゴの勝利を確信していた。しかし、彼は見事に確信を覆してみせたのだ。
この歓声は謂わば、染岡竜吾に捧げる勝利のファンファーレ。彼の努力は今この瞬間に報われる事となる。
染岡「まだ終わってねェぞッ!!!こっからが始まりだァァァァ!!!!」
自身に向けられる大歓声を全身で堪能しながらも、慢心する事なく染岡は強くボールを蹴り上げる。
染岡「しくるんじゃねェぞ!!!鬼道ッッッ!!!!」
鬼道「フッ!!誰に物を言っているッ!!!」
蒼龍よりバトンを受け取ったのは、雷門イレブン引いてはイナズマジャパンの勝利に多大なる貢献を果たした日本が誇る天才ゲームメイカー・鬼道有人。
彼はずっと迷い続けてきた。本当のサッカー、本当の家族、本当の勝利…。聡明な頭脳を持っているからこそ彼は悩みに悩み続けた。
だが、彼はもう悩まない。この先どんな試練が待ち受けようともかけがえのない仲間と共に乗り越える…それこそが師との永遠の別れを経て手に入れた“答え”なのだから。
マクスター『コレは凄いッ!!!キドウにボールが回ってからはイナズマジャパンの攻撃がより一層、激しさを増したぞォォォォ!!!!』
残り30秒を切った現在、既にロココはゴールに帰還し盤石の防御を固めている。それでも巨人達は攻撃の手を緩める事はない。
ほんの少しでも気を抜けば、瞬く間に首を狩られる…そう思わせる程の凄味が今のイナズマジャパンにはあるのだから。
鬼道「不動ッ!!」
不動「ヘッ!!やっと俺の出番かよッ!!!」
ーー鬼道から不動へ。
不動「吹雪ィ!!!!」
吹雪「ナイスパスッ!!不動君ッ!!」
ーー不動から吹雪へ。
吹雪「壁山君ッ!!!」
壁山「ありがとうございますっ!!吹雪さんっ!!!」
ーー吹雪から壁山へ。
泥塗れ、傷だらけになりながらも、侍達は巨人の妨害を紙一重で掻い潜りまるで奇跡のような精度でボールが繋がっていく。
ロココ(何だ、
イナズマジャパンのパスが中盤を抜けた時、ロココは確かに見た。
ボールに纏わされた太陽のように温かく、ダイヤモンドのように美しい虹色の光を。
その光はパスが繋がる度に一層、強さを増していく。
ロココ「あの“光”は…!マズい…!!!」
ロココは本能で“光”の危険性を察知していた。
あの“光”はイナズマジャパンの『想いの力』そのもの。円堂守から始まった“想い”のバトンは何十、何百、何千…いや何万倍にも増幅されロココに向かって放たれようとしている。
数十m先からでも分かるそのパワーは、大きく体力を消耗した現時点での自分では受け止め切れないかもしれない…そうロココを確信させた。
それでも……だ。
ロココ(勝負してみたい…!イナズマジャパンが紡いできた“絆”と
ロココは逃げない、隠れない。それどころかイナズマジャパンの“想い”が炸裂する数秒後の未来を楽しみにすらしている。
この感情が自身の
イナズマジャパンが紡いできた“絆”の力の結晶を…。
大介(…そうか。それがお前さんの答えか、ロココよ…。ならばそこまでの覚悟があるのなら、儂は何も言わん…。思う存分、この試合を楽しんでこい…!!!)
師は愛弟子の選択に何一つ口出しせずに静かに見守る事にする。ロココ・ウルパが挑む最初にして最後の試練…その結末を。
熱也「豪炎寺ィィィィィ!!!!!」
場面はイナズマジャパンのラストアタックへ戻り、熱也のパスが豪炎寺へと繋がる。
当然、イナズマジャパン最強のストライカーを前にし黙って見ているリトルギガントではない。
祖国の“期待”と己の“夢”に応えるべく、世界最高峰のDF達が一斉に豪炎寺の前に立ち塞がった。
ウォルター「“グランドクェイクゥゥゥゥ”!!!!」
ウィンディ&ジニー「「“デュアルツイスターV2ッ”!!!!」」
スタジアムを揺らす大地震と巨大な竜巻の2つの天災が、1人の天才に送られたバトンを断ち切るべく一切の加減なく襲い掛かる。
豪炎寺「・・・フッ」
だが、巨人達は完全に失念していた。豪炎寺修也はまだ
豪炎寺「そう来ると…思ったさッ!!!」
刹那、天災による轟音の最中に“何か”を
「「「なッ……!!?」」」
その音の正体、その音を奏でた人物、その音が目的…。答えはもう、言葉にするまでもないだろう?
雷牙「ナイッパァ!!!!豪炎寺ィィィィィ!!!!!」
マクスター『ココでゴウエンジの華麗なヒールリフトだァァァァ!!!!彼のパスが11人目のイナズマジャパンに繋がったぞォォォォ!!!!』
豪炎寺は託した。イナズマジャパンの“夢”を賭けたラストアタック…その
雷牙「コレがァ…!!!俺達のォ…!!!“絆の力”だァァァァァァ!!!!!!」
“怪物”は空中にて仲間達の“想い”が込められたボールに渾身のシュートを叩き込んだ。
その瞬間、ボールからは虹色の閃光と共に同色の稲妻が発生し、円堂と放った“イナビカリレジェンド”を超える轟音がスタジアム…否、島一帯に響き渡る。
雷牙「喰らいやがれェェェェェ!!!!!ロォココォォォォォォ!!!!!!」
“怪物”の右脚から放たれしは、イナズマジャパンの旅路の集大成とも呼べる“絆の結晶”。彼らの絆は虹色に輝く稲光の形を取って“小さな巨人”を討つべく最後の砦へ歩みを進める。
ロココ「そう来ることは予測済みだァァァァァァ!!!!!!」
しかし、ロココは既に予測していた。奇妙な事に彼もまたイナズマジャパンを
威力、速度、落下地点…。その全てが本能が感じ取ったままであると確信したロココは、長きに渡って繰り広げられたこの試合に決着を付けるべく、その身の内に宿した“真紅の巨人”を顕現させる…!
ロココ「“未知なる巨人 エクスドリームッッッ”!!!!」
“真紅の巨人”を顕現させたロココは、胸の前で両腕を交差させ必殺技の体制へ移る。
凄まじいスピードで巨人の元へ向かう虹色の弾丸をイナズマジャパンの“矛”と称するのならば、最後の砦を
この戦いに“矛盾”は初めから存在しない。矛の刃が砕け散るか、盾が矛に貫かれるか…訪れる結末はそのどちらかだ。
ロココ「“
その右手に真紅の稲妻を纏わせたロココは残り時間20秒を切った後半戦最後の勝負に挑むべく、力強く地面を踏み締め飛び出す。
だが、少し待って欲しい。
小さな巨人の目の前に居るのはあの“怪物”だ。
これまで奇想天外な発想で幾度となく勝利を掴んできた狂人一歩手前の“怪物”である。
そんな彼が……
果たして馬鹿正直に勝負を挑むような真似をするのだろうか?
答えは当然……
雷牙「……と
“NO”しかありえない。
雷牙「も一発ぶちかませッッッ!!!!
“怪物”から放たれた虹色の弾丸は、この期に及んでまたしても軌道を変えた。
マクスター『違うッ!!!コレはシュートではないッッ!!!ロココの裏の裏の裏を突く、ゴウエンジへのパスだァァァァァ!!!!!』
突如として軌道を大きく変えた“
だが、エリア内に侵入しているのは豪炎寺
虎丸「俺たちも居ますよっ!!豪炎寺さんっ!!!」
不動「俺達でロココのそのニヤけ顔を悔し涙に変えてやろうじゃねェかッッ!!!!」
マクスター『おおっとォォォォ!!!?ゴウエンジのみならず、ウツノミヤとフドウもエリア内に集結したぞォォォォ!!!?コレはまさかまさかの…!!?』
豪炎寺&虎丸&不動「「「ハァァァァァ!!!!!」」」
全世界の直感通り、虹色の弾丸へ追い付いた豪炎寺、虎丸、不動の三名はボールを囲み、僅かに残された最後の
すると……
マキシ「なんだアレは…!!嵐か!?」
キート「竜巻か!!?」
ウィンディ「いや…!ハリケーンだ…!!!」
エリア内に巨人達が生み出した物とは比較にもならない世界最大級の暴風が発生する。
豪炎寺「今だッ!!!絶対に
虎丸「はいっ!!!」
不動「はいよッ!!!」
“何か”の強い決意を固めた三名は、虹色に輝く小太陽と化したボールに向かって渾身のシュートを叩き込み、今自分達が出せる最高の必殺シュートを解き放つ…!!!
豪炎寺&虎丸&不動「「「“ジェットストリィィィィィィム”!!!!!!」」」
フィニッシャーを任された豪炎寺、虎丸、不動によるハリケーンは、虹色の稲妻を纏わせてロココへ襲い掛かる。
イナズマジャパン『いっけェェェェェ!!!!!』
それはイナズマジャパンの“想い”と“夢”の結晶体。虹色に輝く巨大なハリケーンによる風圧は、ほんの一瞬ロココの脳裏に『敗北』の二文字を浮かび上がらせる程だ。
ロココ「だからって…!!!諦めるのはまだ早いだろォォォォォ!!!!!」
永遠のイナズマ
ロココ「“
怯む事なく突き出された“真紅の巨人”による巨大な右手は虹色のハリケーンを受け止める……が。
瞬く間に巨人の右腕に亀裂が入り、ロココの両脚が青々とした芝生で覆われた地面を深く抉る。
ロココ「グギギ…!!!」
そのボールに込められたのはイナズマジャパン11人全員の“想い”。その質量は惑星を超え銀河にも匹敵する。
いくらロココが強かろうが、銀河級の質量を1人で受け止める事などまず不可能だ。
ロココ「負けて…!!たまるかァァァァァァ!!!!!!」
ロココの『夢』の大きさが
ロココ「この右手に込められた“夢”は僕だけの物じゃない……ッ!!!!!」
“あの日”約束した師との『夢』…。その場に居たのは、何もロココ・ウルパただ1人だった訳じゃない。
共に戦ってきたリトルギガントの皆も一緒だ。
ロココ「みんなの“夢”も…!!!一緒なんだァァァァァァ!!!!!!」
その真紅の右手に込められしは、自身と師が交わした“
そして……
その
ロココ「“
突き出された小さな巨人の両手は、夥しい量の真紅の稲妻を放出させながら虹色のハリケーンと衝突する。
リトルギガント『頑張れェェェェェ!!!!!ロココォォォォォ!!!!!』
気が付けば巨人達は皆、口を揃えてキャプテンの名を呼んでいた。それは決して意識した上での行動ではない。
彼らの“本能”が…イナズマジャパンに勝ちたいと心の底から願う“欲求”が生み出した魂の叫びだ。
ロココ「グッ…!!!ウオォォォォオオォォォォォォーーーーッ!!!!!!!!!!!!」
仲間達の魂の叫びは挫け掛けたロココ・ウルパの心に更なる勇気を与えてくれる。
ロココ「止める…!勝つのは…!!!僕たちリトルギガントだァァァァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!」
ロココ「ウォリャァァァァァーーーーッ!!!!!!!!」
マクスター『な、な、な…!!!なんとォォォォォ!!!!!?イナズマジャパン最後の攻撃すらもロココには及ばずゥゥゥゥ!!!?』
最後の最後で仲間達が与えてくれた“勇気”…。それが勝負の明暗を分けた。
だが、イナズマジャパンは悔やむ事はない。ロココの勝利は本当に紙一重の差であった。本来、両手に収める筈であったボールがゴール前に転がっている事が何よりの証拠だ。
マキシ「やった…!俺たちの勝ちだ…!!!」
スコアボードに表示された残り時間はジャスト10秒。アディショナルタイムを考慮すればもう数分程度は残っているが、もはやイナズマジャパンには延長戦は元よりアディショナルタイムを戦い抜く体力すらも残されていない。
ロココ(マモル…。恐らくこの試合は僕たちの勝利に終わるだろう…。けど、決して恥じる事はない。君たちという素晴らしい
ロココの表情には“油断”も“慢心”もありやしない。しかし、彼はリトルギガントの紙一重の勝利を確信している。
彼だけではない、ゴーシュも、ドラゴも、ウィンディも…そして円堂大介も。皆が
ーーとか思ってんだろォ?
雷牙「まだ試合は終わってねェんだよォォォォォォ!!!!!!」
いや、違う。このフィールドに…たった
【00:10】
イナズマジャパンが紡いできた“想い”のバトンは……
【00:09】
円堂「最後の1秒になるまで決して諦めない…!!それが…!!!」
まだ途絶えちゃいない。
【00:08】
雷牙&円堂「本当のイナズマ
【00:07】
怒号を上げながら地を蹴る音が二つ。
限界など疾うの昔に超えた筈の肉体に、チーム全員の、これまで戦ってきた全てのライバル達の、そして…自分達の“夢”を注ぎ込み、獣のように突っ込んで来る影。
ロココ「まだ諦めないでくれるのかいッ!!!マモルッ!!!ライガァァァァァ!!!!!」
ロココは喜ぶ。“怪物”と“伝説”の後継者達がこんなところで終わる筈がないと信じていたから。
【00:06】
ピッチの上に羽ばたく翼の片翼の背に刻まれしは、『1』の数字。
その数字に己の“誇り”を詰め込み、
もう片方の翼に刻まれしは、『16』の数字。
亡き父よりその数字そして“誇り”を受け継ぎ、
雷牙「待たせたなァ、ロココォ…!!コイツが正真正銘…!!!本物のォ…!!!」
イナズマジャパンのベンチでは、そこに座る誰もが手を強く握り締め“勝利の女神”に祈りを捧げる。
体力の限界を迎えピッチに倒れ伏したイナズマジャパンの選手達は、朦朧とする視界の中でただ前を見る。
繋がったパスの。繋がれた絆の。繋いできた物語の。その全ての“想い”の終着点が、今、一つのサッカーボールへと収束する。
【00:05】
音が……消えた。
“伝説”と“怪物”の後継者達の視線が交差する。彼らに言葉など必要無い。あの日…稲妻町の鉄塔広場で運命の出会いを果たした時から、今日この大舞台に至るまで、二人が共有してきた時間の全てが、彼らの心を1つに重ねる。
【00:04】
雷牙&円堂「「いくぞォオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!」」
二人の脚が、同時にボールへと振り抜かれた。
イナズマジャパン全員の“想い”が。
夢破れた故郷のライバル達の“想い”が。
日本で応援するファンの“想い”が。
二人の背中を強く押す。
【00:03】
雷牙&円堂「「“イナビカリレジェンドォォォォォォ”!!!!!!」」
一瞬の静寂の後、スタジアムの全空気を吹き飛ばす程の虹色の閃光が爆発した。
ロココ「負けない…!!!ココまで来たら…!絶対に負けたくないんだァァァァァァ!!!!!!」
化身のパワーを限界以上に解放させたロココは、右手に“夢”を左手に“想い”を宿し、正真正銘最後の決戦へと挑む。
ロココ「“
【00:02】
イナズマジャパン全員の“想い”すらも跳ね飛ばした真紅の巨人の両手が虹色の真球に触れる。
大介「耐えろロココッッッ!!!!耐えるんじゃッッッ!!!!
ロココ「グッ…!!!!!ウオォォォォオオォォォォォォーーーーッ!!!!!!!!!!!!」
ロココは必死に手を伸ばし、前へ進もうと地面を踏み締める。
雷牙と円堂はただその光景を瞬き一つせずに見つめているだけだ。もう彼らには“祈る事”しか出来ないのだから。
…いや、その表現は正しくないか。
この会場に居る誰もが天に向かって祈りを捧げていた。
ある者はイナズマジャパンの勝利を祈り。
ある者はリトルギガントの勝利を祈り。
またある者は弟の勝利を祈る。
そして、天に住まう“勝利の女神”は……
遂に微笑んだ。
【00:01】
ロココ「グアァァァァァァアアアアアァァァァーーーッッッ!!!!!!!??」
新たな“イナズマ伝説”を作り上げた二人の絆によって生み出された超絶的な輝きを前に、真紅の巨人の両手は瞬く間に崩壊しその胸を貫かれた。
虹色の光弾が、ゴールネットを激しく突き上げる。
引きちぎらんばかりの勢いでネットを揺らし、ボールが地面へと転がった。
【00:00】
ボールがリトルギガントのゴールラインを割った瞬間、無情にも、そしてこれ以上なく劇的に、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
イナズマジャパン対リトルギガント…。遂に決着ッ!!!
ぶっちゃけ、最後の最後まで両チームに失点縛りをさせたせいで展開がワンパターンになってしまい作者もかなり話運びに悩みましたけど、その分、書き切った時の達成感はレベチなのでOKです。
【イナビカリレジェンド】
“始祖の怪物”・稲魂ステラが晩年に息子達に遺した正体不明の必殺技。
雷牙は信頼するパートナーと心を一つにする事で完成すると解釈していたが、それでは50%程度の出力しか出せず、100%…いやそれ以上の力を発揮するにはチーム11人全員の“想い”を一つにさせる必要がある。
その為、本編では下記の四種類の“イナビカリレジェンド”が生み出された。
♦︎イナビカリレジェンド
属性:?
分類:?
使用者:雷牙、染岡
進化系統:???
≪概要≫
伝説の黎明期から物語を紡ぎ続けた仲間との絆が生み出した“ナビカリレジェンド”の第一段階。
威力そのものは世界基準で見るとてんで大したことはないが、後述の“イナビカリレジェンド”完成の足掛かりとなった。
シュートモーションは“イナズマ1号”とまんま一緒。
♦︎イナビカリレジェンド
属性:?
分類:?
使用者:雷牙、豪炎寺
進化系統:???
≪概要≫
伝説の名場面を描き続けたコンビの絆が生み出した“イナビカリレジェンド”の第二段階。
シュートモーションは“グレートブラスター”とまんま一緒。
♦︎イナビカリレジェンド
属性:?
分類:?
使用者:雷牙、円堂
進化系統:???
≪概要≫
伝説そのものといえる後継者達の絆が生み出した“イナビカリレジェンド”の第三形態。
その威力は“X・ザ・ハンド”を破る程だが、ロココには後一歩及ばなかった。
シュートモーションは“プライムレジェンド”とまんま一緒。
♦︎イナビカリレジェンド
属性:?
分類:?
使用者:チーム全員
進化系統:???
≪概要≫
伝説の
その威力は更なる進化を果たした巨人すらも打ち砕き、イナズマジャパンに勝利を齎した。
イナMONに引き続き、ちょっとした作者の好奇心なんですけどオリキャラの中で誰が1番好感度が高いのかな〜って気になったんでアンケート取ってみまーす。別に結果によってこの後の展開が変わるとかはないので気楽に投票してください。
-
稲魂雷牙
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稲魂雷斗
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明星鬼乃子
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“雷帝”