イナズマイレブンHEROS!!!   作:月兎タンク

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誤字報告ありがとうございます。作者はずっと「ゴッドハンド」のことを「ゴットハンド」と勘違いして生きてました。以後このような間違いがないように気をつけます。


俺達のサッカーを守れ!対決プロトコル・オメガ!前半

雷牙side

 

「俺達のサッカーを守るんだ!」

 

テンションが上がった俺は円堂と天馬にイカしたセリフを投げ捨てた直後にあることに気付いた。

 

「いや待て…人数圧倒的に足りなくね?」

 

そう、今このフィールドにいるメンバーはストグレファミリーを除けば俺と円堂と天馬、後天馬と一緒にいた緑色の髪をしたウサギっぽいやつ。マネージャーの木野に入ってもらったとしてもあと6人足りねぇ…どーしたもんか…俺が頭を悩ませていると

 

「メンバーなら問題ないよ。それ!」

 

緑髪の男が指パッチンすると突然6人の男女が現れると同時に服装も赤と白色で構成され全面に天の漢字っぽいマークが入ったユニフォームに変化する。

 

「彼らはデュプリと言って僕が生み出した人型の化身の一種だよ。」

「化身?よくわからねーけど凄いな!お前!」

「自己紹介が遅れたね、僕の名前はフェイ・ルーン。ここにいるクマのアンドロイドは相棒のクラーク・ワンダバット。今から210年後の未来からきたんだ。天馬は10年後だけどね。」

「うむ、ワンダバと呼んでくれ!」

「「未来から!?」」

 

円堂と木野は突然のカミングアウトに驚愕の表情を浮かべるが俺は薄々察していたからそこまで驚きはしなかった。だって明らかに現代科学じゃあり得ないことばっかなんだぜ?逆にこれで現代人でーす!って言われたら多分俺は怒り狂っていたと思う。だってこんな技術があるならあんなことが起こらなかったはずd…はっ!いかんいかん。おセンチな気持ちになるのはもうやめだ。円堂と出会って前に進むとあの日決めたはずだ。今は目の前の相手に集中集中!あっそうだ…

 

「メンバーの問題は解決したが、チーム名はなんて言うんだ?別にあってもなくても問題ないとは思うが。」

「えーと…テ、テンマーズです…。」

 

天馬が恥ずかしそうに口から出た名前は何とも捻りのないネーミングだった。多分天馬が考えたんじゃなくてフェイが考えたんだろうな、なんかフェイが誇らしそうな顔してるし

 

「テンマーズか!いいチーム名だな!雷牙もそう思うだろ!」

「ウン、オレモソウオモウゼー、イイチームメイダナー」

 

別に俺は関係ないが、万が一…いや億が一にこの場に実況がいれば天馬は地獄を見てたんだろうな。テンマーズのooボールをとったー!テンマーズの△△がシュートを決めたー!ってずっと自分の名前が元ネタチーム名を何回も聞くなんて割と精神にくるぞ…そう思いながらフェイから貰ったユニフォームに着替えていると敵チームのキャプテンがボール型のデバイスを弄ると俺達を転送してきた時と同じ光が溢れてそこから赤キャップ被ったおっさんが姿を現した。一瞬審判か?と思ってよく見ると手にはマイクが持ってある。ということは…

 

「では、よろしく頼む。」

「もしかしてこの人実況係か?え?なんで?」

 

審判ならまだしもわざわざ実況係を別の場所から呼ぶと言うよくわからん行動をとった男に俺は思わずツッコミを入れてしまう。

 

「実況はサッカーに不可欠なものだと聞いている…。」

 

なるほどなー。じゃねえわボケ、なんか俺のこだわりだからとかじゃなくてそういう情報みたいな感じで言っているあたりマジでサッカーのことが嫌いなんだなって実感する。

 

「それと私名前はアルファ。ストレッチマングレーでもピチピチスーツでもない…。覚えておけ。」

「そーかいアルファ、だったら俺はお前にサッカーの楽しさってのを教えてやるぜ。」

 

俺がストレッチマングレーって呼んだのを少しだけ根に持っていたのか敵である俺に自己紹介をするとはな。てっ!ヤベぇ!アレ(・・)をつけるのを忘れてた!大事なことを思い出した俺は急いでバッグの中にしまってある黄色のリストバンドを右手につけた。

 

「それなんだ?」

「まっ、お守りみたいなもんさ。コレをつけてると力が湧き上がってくるんだよ。」

「そっか!俺にとってのバンダナみたいなもんだな!」

 

もうそろそろ試合開始だ。無駄話はここまでにして気合いを入れ直すか!

俺はフィールドに足を馴染ませるために軽くジャンプしながら左右にステップを踏んで肩を動かす、まっ、昔からの癖だな。

 

「わぁ…!稲魂さんと言えばの稲魂ステップはこの頃からしてたんだ…!」

 

なんか後ろの方で天馬が感激しているが、一旦無視だ。そういえば円堂は監督って呼ばれてたから10年後で天馬のチームの監督をしてるんだろうけど、俺は天馬とはどういう関係なんだろう?試合の後に聞けばいっか!そのためにも必ず試合に勝たなくちゃな。さぁ試合開始だ!

 

「さぁみんな!サッカーやろうぜ!!」

「「「おお!!」」」

 

『さぁ再び!プロトコル・オメガvsテンマーズの試合開始だーーっ!』

 

先攻は俺達テンマーズからか。今回の俺のポジションはMF、FWにいって点をガンガン取りに行ってもいいが何せ相手が相手だから何が起きるかわからねぇ、攻めと守りのどちらでも対応できるMFが今は安牌だ。

 

「開始する。…行け。」

 

キャプテンのアルファの指示で茶髪の選手エイナムがFWのキモロを吹き飛ばしボールを奪う。

 

「!…速い!けど俺を舐めるなよ!」

 

俺はすぐにエイナムのブロックについて持ち前の身体能力で何とか食らいつくがいつのまにか上がってきたアルファにボールが渡ってしまう。

 

「くそ!」

 

DF陣がアルファをマークするが圧倒的なアルファのパワーとスピードの前になすすべもなく蹂躙されていく。はっきり言ってここまでラフなプレーは見たことがねぇ、あまりに残酷なプレーに我慢できなくなったのか円堂が怒りの感情を浮かべている。

 

「待てよ…サッカーは…。サッカーはそんなんじゃないぞ!」

「円堂…」

「お前は自らの能力を把握できていない。」

「それがどうした!やってみなくちゃわかんないだろ!お前がやっているのはサッカーじゃない。ボールは人を傷つけるものじゃない!」

「そうだ…サッカーが悲しんでる!」

「はっ…!いいこと言うじゃねぇか、天馬!その言葉ビリビリきたぜ!」

「ありがとうございます!…アルファ!ボールだってそんなふうに使われちゃ泣いてるぞ!」

 

サッカーが悲しんでる…まるでサッカーを友人のように扱っている天馬の言葉だけでコイツが本当にサッカーを愛していることよくわかる。それに対してアルファたちのプレーはサッカーの形をした別の何かだ。ただ相手選手を痛めつけるだけのプレーのみを行いまるで害虫駆除と言わんばかりの行為だ。

 

「サッカーは滅ぶべきもの。よって円堂守、稲魂雷牙 サッカーによってお前達自身が滅べ。これより円堂守のインタラプト修正に入る。」

 

嫌な予感がした俺は急いで後方に向かうがもうすでにアルファはシュートの体勢に入っており間に合わねぇ!

 

「さあ!打ってこい!」

 

インタラプト修正とかいう物騒な言葉にも怯まず円堂は立ち向かう。アイツの目を見た俺にイナズマが走った。…そうだ!俺は円堂のあの姿を見てアイツに背中を任せることを決めたんだ!そう思った瞬間俺は方向転換し、相手ゴールに向かって走り出した。逆走する俺を見たフェイが驚いた様子で

 

「無理だ!今の円堂守じゃアルファのシュートは止められない!」

「無理がどうかを判断するのは俺達じゃねぇ、円堂自身だ!そして俺はアイツが必ず止めてみせるって信じる!」

 

「シュートコマンド01。」『スピニングトランザム』

 

アルファはボールと共に回転しながら数メートルジャンプすると竜巻が発生した。そこからゴールに向かって蹴られたボールは竜巻を纏い円堂に襲いかかる。

 

「絶対に止める!負けるもんか。サッカーが滅んでたまるかぁ!!!」

 

そう叫んだ円堂は腕を天に掲げるとイナズマを纏った巨大な金色の右手が姿を現す。

「これは…あの時の…!」

「バカな!」

 

「うおおおっ!“ゴッドハンドォ”!」

 

アルファが放った竜巻は円堂の出した金色の右腕によって完全抑えられる。

 

「出たぁ!ゴッドハンド!!」

「まさか…ここで!?」

「キタァーー!!!パラレルワールドの共鳴現象!!!!」

 

円堂がゴッドハンドを出した姿に興奮したのかワンダバの身体がガチで真っ赤に染まっている。

 

「止めた…。できたァーッ!とうとうできたぞーッ!!」

「時空の共鳴現象って?」

 

ワンダバから聞いたことのない単語に疑問を抱いた木野が問いかける。

 

「うむ。パラレルワールドの共鳴現象とは異なったパラレルワールド上にいる複数の円堂守が互いに干渉しあうことで本来時間軸では出せない力を一時的に出すことができる現象のことだ!」

「ちょっとよくわからないかも…」

 

言葉意味は理解できるが話のスケールが大きすぎるあまり脳に理解が追いつかず頭の上に?マークを浮かべている。

 

「円堂ぉぉぉ!!!こっちにパスだァァァ!」

 

俺は大声を出して円堂にパスを要求する。アルファのシュートを止められるのが完全に想定外だったのかプロトコル・オメガの反応が明らかに遅れており俺が完全にフリーになっている。

 

「任せたぞ!雷牙ァァァ!」

 

円堂の超超超ロングスローによって俺の足にボールが届く。円堂が守ったこのボール!必ず決めてみせる!俺は顔の前に両手を切り裂くように交差させると背後からライオンのオーラが現れる。エネルギーが溜まったボールを蹴り込み名前を叫ぶ。

 

「“キングレオーネ”!!!」

 

蹴り込んだ瞬間ライオンの咆哮がスタジアムに響き蓄積されたエネルギーが放出され相手のゴールに襲いかかる。

 

「キーパーコマンド03!」『ドーンシャウト』

 

奇しくも相手キーパーのザノウも咆哮によって俺のシュートを止めようとする。

 

「気高き王の咆哮と外道の咆哮…勝つのははたしてどっちかな?」

「くっ…!なんだこのパワーは⁉︎」

 

俺はシュートを止めようと必死に踏ん張るキーパーから背を向けて自陣に戻る。もうすでに結果は見えているからな

 

「ぐぁぁぁ!!!」

『ゴール!!!テンマーズ稲魂雷牙が先制点を決めたァァァ!』

 

「やっぱすげぇよ!雷牙は!」

「ナイスゴールです!雷牙さん!」

 

ゴールを決めて戻ってきた俺に円堂と天馬が賞賛の言葉を送ってくれる。

 

「円堂がゴールを止めてくれたからカウンターを決めることができたんだ。サンキューな!円堂!だがまだ試合は始まったばかりだ!気を引き締めていくぞ!」

「「おう(はい!)!」」

 

No side

「くそッ!」

雷牙のシュートを止めることができなかったことに苛立つプロトコル・オメガの正GKザノウ。ミッション前に行ったシミュレーションではキーパーコマンド03で十分に止めることが可能なはずだった、しかし先ほど放たれたシュートはこの時代の稲魂雷牙のレベルとは明らかに異なっていた。円堂守もこの時間軸では必殺技すら使えなかったはずなのにゴッドハンドを使えるようになっている。

 

「…イエス。今、マスターから連絡が入った。現在の円堂守と稲魂雷牙には時空の共鳴現象が発生している。これまでのデータには存在しないため注意せよとのことだ。」

「はっ!」

 

試合が再開しプロトコル・オメガボールから始まる。

 

「アルファ!」

 

エイナムがアルファにパスをしボールが行き渡る。

 

「必殺技タクティクス AX3!」

 

アルファを起点としライザ、エイナムの順で雷牙たちを囲むようにパスを出し合うとトライアングルの軌跡が発生し中にいた選手たちの力が抜けていく。

 

「んだよコレ⁉︎身体に力が入らねぇ!」

「次は手は抜かない。確実に一点を取る。」

「こい!今度も止めてやる!」

 

円堂が再びゴッドハンドを使おうと右手にエネルギーを込める。その瞬間アルファの背中から大量の紫のオーラが溢れ出て次第に人の形が形成される。

「天空の支配者 鳳凰」

「必殺技じゃない⁉︎」

「くっ!させるかぁぁ!」

 

アルファにシュートを打たせまいと天馬が円堂の前に立ち、先ほどアルファが見せたのと同じ現象が発生する。

 

「魔神 ペガサスアーク!」

「天馬もアレを出せるのか!」

 

自分達が知らない未知の技術に立ち向かう天馬を見て雷牙は驚愕の声をあげる。

 

「うぉぉぉぉ!!!」

「無駄だ!アームド。」

 

ペガサスアークが鳳凰になぐりかかろうとする直前に鳳凰の身体が再びオーラに戻りアルファの身体に纏わりつく。先ほどとは異なり鎧状に形が形成されていき鳳凰の意匠が残る鎧を着たアルファが現れた。

 

「邪魔だ。松風天馬。」

 

そう一言だけ言うとアルファの姿が突如として消え、天馬をペガサスアーク諸共吹き飛ばす。

「うわぁぁぁ!!」

「天馬!くっそぉ!」

「他人心配をしている場合か?円堂守。」

 

いつのまにか空中に飛翔しているアルファ。鎧を纏ったその姿はまさに鳳凰そのものだった。

 

「シュートコマンド01」『スピニングトランザム』

 

技そのものは先ほど円堂が止めたものと同じだ、ただ一つ異なるものがあるとすればシュートを纏う竜巻が先ほどの10倍であるだけだ。

 

「くっ…!止める!ゴッドハンドォ!」

 

再び相見えた旋風を纏いしシュートとイナズマを浴びた金色の右手。勝負を制したのは旋風だった。

 

「うわぁぁぁ!!!」

『ゴーール!!!プロトコル・オメガのキャプテンアルファ!化身アームドによってゴールを奪い返したァァァ!得点は互いに1対1!勝負はまだまだわからないぞぉ!』

 

円堂side

 

ゴッドハンドが破られた…。爺ちゃんが残してくれた必殺技だったのに…。

 

「円堂さん…。」

 

天馬が俺に慰めの声かけようとしてくれているけど何を言えばいいのかわからないのか言葉が詰まっている。

 

「何くよくよしてんだ円堂。」

「雷牙…。」

 

そうだ…落ち込んでいる暇なんてない。けど何年間もずっと努力してやっと使えるようになった必殺技が完膚なきまで叩きのめされたショックはすぐに消えるものじゃない。そんな俺の顔を見た雷牙は呆れたような顔をして

 

「もしかしてオマエはゴッドハンドだけで全国優勝しようと思っていたのか?だとしたら思い上がりも甚だしいぜ。」

 

「だって…!」

 

「円堂。俺の尊敬する人の言葉を1つ教えてやる。必殺技は習得することがゴールじゃない。むしろそこからが新しいスタートラインなんだってな。どんな技もいつかは破られるんだ。ゴッドハンドだって例外じゃない。今オマエがしなくちゃいけないことは破られたことにショック受けるんじゃなくて新しい目標に目を向けることなんじゃないのか?」

 

「!!!…そうだ!そうだよ!雷牙!俺今は自分を見失ってた。くよくよしててもしょうがないよな!ゴッドハンドを超える必殺技を生み出す!それが俺の次の目標だ!お前の言葉ビリビリきたぜ!」

 

「人の口癖勝手にとってんじゃねーよ…まっ、吹っ切れてくれたならよかったぜ。天馬!フェイ!俺達で点を取り返すぞ!」

 

「「はい(うん!)!」」

 

雷牙side

 

俺達ボールで試合が再開する。フェイからボールを受け取ると凄まじいスピードでアルファが俺に近づいてくる、化身ってやつを纏った鎧を着ているからかディフェンスの圧力はさっきの比じゃねぇ。

いつもだったら一瞬でも隙を見せたら一瞬で抜けるがアルファの場合は一瞬でた隙を強化された身体能力でカバーしてやがる。あと背中の羽が普通に邪魔だ!パスを出そうにもブロックされていてパスを出せねぇ。

でも稲魂の名にかけて何とかボールを取られないように頑張っている。…いや、何かがおかしい…少なくとも今のアルファは俺が今まで対峙してきたサッカープレイヤーの中でパワーとスピードは間違えなく最強だ。じゃあ何故そんな奴が未だに俺のボールを取ることができない?少なくともフィディオとの攻防よりも俺がボールを持っている時間が長い。

…まさかそういうことか…?

 

「無駄だ。貴様が私に勝つことはできない。大人しくサッカーを捨てればこれ以上の危害を加えないことを約束しよう。」

「しつこい奴だなオマエは、だが残念だったな…見つけたぜ…、てめぇの弱点をな…!」

「何?」

「オマエ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッカーをしたことがないだろ?」




作者はサッカーは学校の授業と円堂守伝説をやったことがあるくらいしか経験がないため試合内容で明らかにおかしい場面があっても温かい目で見といてください。あと、主人公と円堂に描写使いすぎて天馬とフェイが若干空気気味なの許してチョ
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