DEADPOOL × 水星の魔女   作:田村任三郎

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第5話

スレッタの決闘による勝利はグエルの父であるヴィム・ジェタークの働きにより無効となっていた。

更にミオリネが尽力した事により、次の決闘にミオリネとスレッタの退学、更にエアリアルの処分についても賭けられる事になる。

絶対に負けられない戦いを強いられたスレッタ。

対してグエルも、二度も負ける訳にはいかず、父から預けられた新型機、ダリルバルデを用いて決闘に挑む事になる。

 

そして、そんな二人とは全く別の場所で、デッドプールことウェイド・ウィルソンはとある準備をしていた。

 

「やあ、皆。5話目にしてそろそろ思ってきた頃じゃない?『デッドプール大人しすぎじゃない?』って。分かるよ。だって俺ちゃん、この話のためにずっと準備してきたんだもん」

 

「伏線もちゃんと張ったよ。1話目から"水星の魔女”って言ったじゃん。放送も終了して、現在アマプラとかで配信されてるアニメの予習を俺ちゃんがしてないと思う?」

 

「さて、じゃあネタバレがてら、この後の展開について教えよう。この後、スレッタちゃんとグエルくんが決闘してる時に雨が降る。これはグエルくんのお仲間が仕掛けた事だけどグエルくんは知らないんだ。そして、この時、ビームが減衰されてエアリアルは一時的に弱体化される。そこが俺ちゃんの狙い所。」

 

「そろそろ原作もぶっ壊してオリジナル展開も作らないとね。因みに作者もこの後、この作品がどうなるかなんて分からない。そもそも連休前から始めた作品だから連休明けたらいつ再開するかも分からないから、その時はごめんね。」

 

「さあ、機体を準備して始めようか」

 

ウェイドはポケットからスマホを取り出して、アプリを起動させる。

 

「"Gジェネレーションエターナル”。皆、ストフリは手に入れた?」

 

そして、スマホに出てきた"10連ガシャ”のボタンをタップした。

 

その頃、戦術区画でスレッタはエアリアルを駆り、グエルのダリルバルデと激闘を繰り広げていた。

 

「必ず勝って、ミオリネさんと学校に行きます!」

 

一方、グエルのダリルバルデはAIによる自動操縦で動いていた。

 

「俺の意思は…いらないっていうのか…」

 

その時、戦術区域の排熱処理が作動し、大量の水が放出され始める。

ビーム兵器の威力が減衰し、エアリアルの装備にも影響を与える。

 

「ああっ…!」

 

スレッタがダリルバルデに苦戦し始めた、その時だった。

 

「やっほー!!お邪魔しまーす!!」

 

突然、赤い機体が戦術区域に現れる。もちろんデッドプールことウェイドである。

 

「その声、ウェイドさん!?」

 

スレッタが通信機から声が聞こえて気づく。

 

「ハーイ、スレッタちゃん!そしてお待たせ、お前ら!URでいい機体当てちゃったもんね!ジャスティスガンダム!デップー、いきまーす!」

 

『誰か止めろォォォ!!!』

 

ミオリネの絶叫が響く中、ジャスティスガンダムに乗ったウェイドが戦場を駆け抜ける。

 

数分後、機体を失ったウェイドが戦場に倒れていた。

思わずスレッタが駆け寄る。

 

「あの、サーベル当てた途端に機体が爆発したんですけど…」

 

「やっべー…ジャスティス当たった事に喜んでレベル1のまま戦場に出ちゃったよ…しかもあのジャスティス防御型かよ…俺ちゃん超攻撃型パイロットなのにミスマッチじゃねえか、クソ!」

 

『ねえ、アンタのせいで決闘が一時中断になったんだけど!どういうつもり!?』

 

ミオリネのドスの効いた声が通信機越しに聞こえてくる。

 

「いやー、ここいらで俺ちゃんの大活躍を見せつけてやろうと思ってさ。このまま影の薄い主役になるの嫌だったから、ここで二人ともやっつけてホルダーになっちゃおうと…」

 

「ウェイドさんが影が薄いってこと、絶対ないと思います…」

 

「そもそも正式に手順を踏んでないのに俺たちを倒してもホルダーになれる訳ねえだろ」

 

ウェイドの独白にスレッタとグエルが突っ込む。

 

「分かった!悪かったよ!オリジナル展開を作るのはもう止めだ。原作準拠で行こう。決闘を再開させてくれ。でも、1回中止が入って、場もスッキリしたんじゃない?」

 

スレッタとグエルはハッとする。

決闘が中断されたことで、排熱処理の水は停止し、グエルもAIを一度停止させた状態になっている。

ミオリネが排熱処理の操作を停止させ、グエルがAIを停止させれば誰の介入もないフェアな状態で決闘が開始できる状態だった。

ミオリネから驚きの声が上がる。

 

『まさか、最初からこれを狙って…』

 

「いや、ガチでホルダーになって食堂にタコス売らせたり、俺ちゃんのサイン会とトークショーを開催しようと考えてた」

 

『ホルダーにそんな権限ないわよ!』

 

こうして、再びスレッタとグエルの決闘が再開された。

AIの操作を捨てたグエルのダリルバルデは強敵となり、スレッタは辛くも勝利を収めた。

 

「あなた…のこと、見くびってました…あなた…はとても、強かった、です…!」

 

スレッタが握手のために差し出した手を見て、グエルの中に熱い思いが込み上げる。

グエルは両手でスレッタの手を握り、悲鳴を上げたスレッタに告げた。

 

「スレッタ・マーキュリー、俺と…結婚してくれ!」

 

「………えっ?」

 

その頃、辺境の宇宙コロニーに1人の女性がいた。

ヘッドギアを付けたその女性の名前はプロスペラ。

スレッタの母親であり、水星に本社を置く、シン・セー開発公社のCEOである。

 

「驚きましたわ。まさか貴方の方から私にコンタクトを取ってくださるなんて。それも内密にとは。穏やかではありませんわね。」

 

プロスペラの視線の先には初老の男性の姿があった。

デリング・レンブラン。

ミオリネの父親であり、ベネリットグループ総裁であり、そして監査組織カテドラルの統括代表を務める男。

デリングはプロスペラに淡々と要件を告げる。

 

「先日、アスティカシアの警備隊に麻薬所持の疑いで身柄を確保した男がいた事は聞いているか?」

 

「あぁ、そういえばそのような情報が…確か、外部からの根回しにより保釈されたのですよね?」

 

デリングは静かに頷く。

 

「上層部が買収されたという話だ。どこの誰かは知らんが、随分と大きな力を持ってるらしい。だが、気にするべき点はそこではない。」

 

「と、いいますと?」

 

デリングがプロスペラにデータを見せる。

 

「確保した男の身体データだ。見ての通り、薬物の影響が身体に及んでいない。健康な身体だ。」

 

「細胞再生速度……精神耐性……遺伝子崩壊すら無視する再生因子……」

 

「そうだ。あらゆる病、あらゆる怪我に対して高度な再生能力を持つ。恐らく、ガンダムの呪いにさえも…」

 

プロスペラの体が驚きに揺れる。

デリングの目が妖しく光る。

 

「この男は、使えるのではないか?クワイエット・ゼロに」

──物語、続く(かもしれない)




デッドプールはオリジナル展開は止めようといいましたが、彼の影響でストーリーの歯車はどんどん外れていくと思います。
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