DEADPOOL × 水星の魔女   作:田村任三郎

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第6話

グエルの告白を断り、逃げたスレッタ。

次の日からホルダーとなり、授業に参加したものの、一つの問題が発生する。

実習に参加するものの、パイロットの他に必要になるスポッターとメカニックが足りてなかった。

他の人に頼もうとするものの、今のスレッタは、グエルを2回も倒し、その告白を断った人物。

彼女に付き添う事はジェターク寮に反感を買う恐れがあるため、おいそれと付き添う訳にはいかない。

スレッタのパートナー探しは難航を極めた。

途方に暮れるスレッタに肩を置くウェイド。

 

「分かる。分かるよスレッタちゃん。孤独なんだろ?でも安心しろ。俺がいる。メカニックでもスポッターでも任せろって。オリジナル展開は無理でも代役なら俺ちゃん、いくらでも引き受けちゃう。ギャラはもらうけど」

 

「い、いえ…ウェイドさん、メカニック科じゃないですよね…?それに停学処分受けたんじゃ…」

 

ウェイドはこの前の麻薬所持の件で、学園から停学処分を受けていた。

更に決闘中に戦術区画に乱入した事でその期限はかなり延びている。

 

「くそっ!ちょっとヤクやったくらいで停学なんて狭量な学園だ!」

 

「妥当な処分だと思いますけど…」

 

スレッタはウェイドのせいで麻薬所持の疑いをかけられたことを忘れていなかった。

 

「スレッタさん?」

 

そこに、スレッタに声をかけた女生徒がいた。

スレッタは彼女に面識があった。ニカ・ナナウラ。

編入初日にスレッタに接してくれた親切な女生徒だった。

 

「私は後輩の補習を手伝わないといけないから無理だけど、推薦なら出来るよ」

 

事情を聞いたニカの薦めによって、スレッタは地球寮に向かった。

一方、スレッタに拒否され、ウェイドは暇になっていた。

 

「やっべー、学園物なのに授業でれないとか最悪じゃん。こうなったらまたガシャ回して機体手に入れて授業に特攻しようかな…でも同じ展開は飽きるし、学園追放されたら今度こそ物語終わるしな…」

 

「ウェイド・ウィルソン」

 

「はい?」

 

突然、声をかけられたウェイドが振り向くと、そこにはエラン・ケリスが立っていた。

 

「あれ?何このオリ展開?俺ちゃんになんか用事でもあるの?」

 

「君に興味がある。でも、君は取り調べが長引いて会えなかったから…」

 

「あー、ちょいちょい待って。駄目だって、そんな簡単にフラグ立てちゃ。原作ファンが泣くよ?ただでさえ美形で女性人気高そうなキャラがそんなオリジナルCP立てようとしちゃ」

 

ウェイドの言葉に若干眉をひそめながらも、エランは無表情で語る。

 

「君の言ってる意味は分からないけど、君に聞きたい事がある。フロント管理警備隊に捕らえられた時の君の身体データを見せてもらった。」

 

「へ?それどういうこと?俺ちゃんのプライバシー、侵害されまくってる訳?」

 

「君の身体は再生速度が異常だという記録があった。どういう意味なのか教えてほしい」

 

「あー…マジで何これ?何この展開?やっべー…完全に原作外れそうじゃん」

 

「質問に答えてほしい」

 

ウェイドは詰め寄るエランを手で制しながらも、頭を掻きながらため息をつく。

 

「仕方ない。俺ちゃんも腹をくくるとするよ」

 

ウェイドは自分の懐から銃を取り出す。

突然の銃の出現に目を見開くエランの目の前で、ウェイドは自分の頭を撃ち抜いた。

血飛沫が舞い、ウェイドの身体が倒れ込む。

突然の出来事に唖然とするエラン。

すると、倒れ込んだウェイドの死体が言葉を発した。

 

「どう?論より証拠。これで分かったでしょ」

 

ウェイドの身体が起き上がり、頭の傷が徐々に塞がっていく。

その様子を見て、驚きと怒りがエランの顔に現れた。

 

「なんだよ…それ…!ふざけるなよ!」

 

「俺ちゃんもまさかこんな展開になるとは思わなかったよ。作者もどういう風に収集つけるつもりなんだか」

 

「くっ…!」

 

エランが突然目の前から走り去る。

ウェイドはその様子を見届けるしかなかった。

 

「ねえ、本当に大丈夫?あとで感想欄に苦情コメント山ほど書かれてたりしない?」

 

後日、スレッタはミオリネをスポッター兼メカニックとして採用し、パイロット科の補習を受けていた。

 

「俺ちゃんもあっちの方にいけばチュチュ先輩と仲良くなれたかもしれないのに。」

 

『それは反省の弁のつもりか?』

 

ウェイドが目の前に開いたタブレットから声が聞こえる。

トニー・スタークへの通信だった。

 

「あー、はいはい。悪かったよ。でも、あれぐらいしないと相手は引き下がる気がなかったんだって」

 

『もう潜入任務どころじゃないな。君の存在と能力が周りに認知されてしまっている。潮時かもしれない』

 

トニーが眉間を手で抑えながら告げる。

 

「いや、もうちょっと粘る事にするよ。まだ1クールの半分程度しか活躍してないし。」

 

『君の能力がこの世界に悪影響を与えるかもしれないんだぞ?』

 

「その時はその時って事で。こういうオリジナル展開がクロスオーバーの醍醐味でしょ?」

 

『尻拭いはゴメンだぞ?』

 

「あー…それなんだけどさ、アンタももうちょっとしたら協力してもらうかもしれない」

 

『おい』

 

タブレット越しにトニーの声が苛立つ。

 

「大丈夫。もうちょこっと先の話だから。でもアンタに手伝って貰わないとマジでヤバい話かも」

 

『………』

 

沈黙。暫くの静寂の後、タブレットから溜め息が漏れる。

 

『その案件によっては手を貸してやってもいい』

 

「ありがとう、トニー。やっぱりどこかのウスノロヴァリンみたいな名前の奴と違って、お金に余裕もってる奴は頼りになるね」

 

ウェイドはタブレットを閉じる。

 

「皆、ひょっとしたら無駄になるかもだけど、とりあえずトニーの伏線張っとくね」

──物語、続く(かもしれない)




明日、投稿できないかもしれませんけど、よろしくお願いします。
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