気がついたら幻想入りさせられてました ~if~ 作:雨宮陽花
深い意味はありません。
自分の部屋で衣服を整理していた。
外の世界から来たときに着ていた、もはや着れぬ服とここに来てから入手した服をこの部屋にあるタンスに入れて整理する。
それから頭に手を触れてみる。相変わらず耳はあるらしく、もふもふとした感触が手に、そして今まさに耳に触れていると言う感覚がその耳からしてきた。
ついでに横に触れてみる。一切ない。っていうか耳が消えてるっておかしくないか?
答えはもちろんおかしい。だって、人間の作った薬だし!
なんとなく魔法使いだからありえるだろ、と思ってみたが、それでも人間にはまだ厳しいと言うことが分かった。
あの永遠亭にいる永琳だとか言ったのは無理はないだろうけど。
などと薬の効果はどうしたらこうなるのか、と机を前にして頭を抱えていると霊夢がきたらしく、
霊夢「・・・ったく、なにをしてるのよ」
と声をかけられた。
陽花「魔理沙の薬で耳が消えた矛盾の答え探し」
と真剣な顔を向けて言った。
そうしたら呆れた面持ちを霊夢が向けてきた。酷くないかな!?
陽花「霊夢、霊夢。その目辛い。幻想郷じゃなんでもありでも私外来人だから。おっけい?」
と苦笑いしながら言う私。
霊夢「別になんでもいいじゃない。とりあえず紅魔館行くわよ」
呆れた顔のまま言ってくる。せめて外来人ってことを気にしてほしいなー、と言うのは奥にしまって。
霊夢「んで、因みにあんたも来なきゃ始まらないわ。この前に渡した5枚はあるわね?」
軽く睨むように私を見て来る。それなりに目線が痛い。
人見知りが改善されていなければ、この程度でも内気になっていただろう。
私は乾いた笑いを少しして、
陽花「うん、一応まだ持ってるよ。逃げる時には使うつもりでもあったし」
と伝えた。もちろん嘘じゃなくてその予定だった。でも今のところ使ってない。
そもそも使うところがないのだから使ってなくて当たり前だけれども。
霊夢「んならいいわね。ほら、いくわよ」
というような会話を軽くしてから、出向いた。
おおよそ15分でついた。見えるあの赤色の建物はヨーロッパ州とかにありそうだと思う。実際に見たことはないが。
そして門に近づく前に軽く見上げる。上に時計台らしいものが見える。
あれは・・・私が見たことのある時計とそっくりだった。読み方はそれと同じで構わないだろう。
って目を離した隙に霊夢がもう門番であろう人物と話してるのが見える。これは酷い。
なので急いで近づいた。
霊夢「まぁ、そういうわけで招待されたようなものよ。分かってくれたかしら?」
どうやらすでに話はすましてくれていた様子。これはまた珍しい。
??「はぁ・・・お嬢様もまた、ね。ってあら?その子が例の子?」
門番らしき人物が私を指差してきた。
陽花「あ、はい。雨宮陽花と言います」
とそれに反応するように自己紹介を済ます。人見知りがなんとかなっているおかげで、スムーズにすんだ。
霊夢「まっ、そういうわけよ」
と言う霊夢に対し、
??「紅美鈴よ。そこにいる紅白からある程度は情報を聞いてる。まぁ、お嬢様がなんで呼んだかは知らないけど・・・二人で入るといいわ」
そう言って通してくれた。
そこを私は会釈だけして入った。
中に入るとエントランスホールで待ちかねたように佇むメイド服とカチューシャと言う外の世界じゃコスプレと言われかねない格好をした少女がいた。
??「お待ちしていましたわ、霊夢、陽花。私はこの館のメイド長十六夜咲夜よ」
そういうと礼儀正しくお辞儀をしてきた。なのでそれに会釈をした。
・・・ん?霊夢はまだしも、何故私の名前を知っているんだろうか。
そんなに有名はつもりはないんだけどなぁ・・・。そう思いながら首をかしげ、
陽花「なんで名前を・・・?むしろ私にも用って一体どういうことですかね?」
と問いかけた。
咲夜「くれば分かるわ。あ、霊夢。貴方もきなさい。いいわね?」
どこか不満そうな顔をした霊夢が、
霊夢「いきなり呼びつけられるとか不満だけれども・・・まっ、いいわよ」
と渋々と承諾したらしい言葉を返していた。
それから案内されるように中を進んだ。
明かりはきっとあのろうそくなのだろう、などと思いながら。
そして案内された場所は大きな扉の前。他の扉よりも大きいことから、ここにこの紅魔館の主でもいるのだろう。
そう考えてみた。・・・が、見ないと分からない。
すると、咲夜が3回ほどその扉をノックし、
咲夜「お嬢様、お客様が来ました。入らせて宜しいでしょうか?」
扉の向こうにいるであろう相手に対し、大きめな声で尋ねる。
その向こう側からただ一言、いいわよと言う言葉だけが聞こえた。
中へ案内されてみる限りは広い部屋だった。
中央の奥には王座と少女。その右奥には外のあの時計台かどこかにつながるであろう扉があった。
??「よく来たわね、2人共。それで私はレミリア・スカーレットよ」
王座に腰かけた悪魔のような羽・・・吸血鬼にはよくあるであろう羽を生やした少女が言った。
霊夢「んで、ストレートに聞くわよ。私達を何の目的で呼んだわけ?まさかなにもないわけではないでしょう?」
唐突に呼ばれたことにどこかイラついた様子を見せる霊夢。
そりゃそうだ。手紙は私が受けとった上、その手紙は紅魔館への招待状だけで説明が書かれた手紙の1つも入っていなかったことがあるから。
それで霊夢がさっきから不満そうにしているのだ。私は全然気にしていないが。
レミリア「そこにいる人間に興味があるからよ。こっちにきてからはずっと数奇な運命しか辿っていないようだから」
それを言いながら私を指さす。
はい、そうですね。泣きたいことに。そう思いながら苦笑し、
陽花「あぁ、まぁ、はい。そうみたいですね?っていうか名前・・・」
そうかねてから・・・いや、さっきから感じていた疑問を尋ねた。
レミリア「あら、それはこちらが勝手に調べさせてもらったわ。もちろんあっと言う間だったわよ」
それにすかさず、
陽花「無言で物を調べるとカリスマになるとかそういうのないからね!?」
と言った。嘘ではないと思う。
レミリア「あら、そう・・・。まぁ、そういうわけよ。あとは・・・別の場所で話をしましょう?」
そのあと、大図書館やリビングとかで読書や会話をした。もちろんお茶を出された・・・が、人間には向かないと匂いですぐに分かったので飲まなかった。
少しばかり長くなりましたが、書いてみました。
今回は紅魔館です。
まぁ・・・たいしたことはしてませんけどね。