よろしくお願いします!
いつもと同じような日だと思っていた。
いけ好かない上の連中からの面倒な作戦を今日も遂行する。
終わったら、仲間と馬鹿な話をしながら、飯を食べる。
今度の休日は、なにをしようか、あしたも働くことを憂鬱に思いながら、ベットで眠る。
そんないつもどおりが過ぎていくと思っていた。
だから―—――
目の前に広がる光景を俺は否定したかったんだ。
ユニオンに一緒に入り、ともに励ましあい、成長してきた同期
入隊直後からいろんなことを教えてくれた面倒見がいい頼りがいのある先輩
いつも俺に認めてもらおうと、空回ってしまう馬鹿正直な可愛い後輩
そんな仲間たちがいつのまにかその命を散らしていっていた。
本当は、心の中で覚悟はしていた。
何が起こるかわからない戦場では、どんなことが起きても不思議はないし、それなりの戦場を経験してきた自負はある。
昨日一緒に飯を食ったやつらが今日はいない。
そんなことが日常茶飯事になっていった。
戦場では死が隣り合わせだったから。
心の中では、今いる仲間たちとの日々は、薄いガラスの上で、奇跡的に成り立っていることもわかっていた。
だから、兵隊として、
同期が、
先輩が、
後輩が、
そして、他でもない自分自身であっても
戦場で死ぬ覚悟はできていたんだ。
けどこんなのはあんまりだ!
何もできず、させてもらえない。
同期はいきなり、襲ってきた銃弾の雨にさらされた。
先輩は、果敢にも攻撃を仕掛けに行っていたが、途中でレーザーに切り裂かれていた
後輩は運良く、足を怪我して、岩陰に隠れていたから攻撃にさらされることはなかった。
そして、運悪く、敵の進行上にいたせいで、踏みつぶされていた。
銃声と悲鳴が混ざり合い、阿鼻叫喚の地獄絵図がスコープ越しの世界の前に広がっていた。
手を伸ばし助けを求めていた仲間になにもしてやれない。
仲間を救うことができない無力な自分が情けなく悔しさがこみ上げる。
ただ、ただ、せめてやつに一発報いたい。
仲間たちの無念を晴らすために、そして向こうへの土産話をもっていくためにも。
荒野となってしまった中で愛銃を構える。
一撃をぶち込むために体に残った全てのマナを溜めていく。このまま当てることができれば、
まだーーーー
まだーーーー
溜まり切った瞬間、俺は引き金を引き絞っーーーー!
そして、目が覚めた。
俺が全てを無くしてしまったあの日の夢。
忘れることは許されず、頭の中にべったりと張り付いている。
あの日から出てくるこの夢は俺に対する罰だろう。
今の俺は、何を為すべきなのかもわからない生きる屍だ。
そして、死ぬことができない屍は、何かを求めて今日も戦場へと赴く。
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