CODE ~コードが交わるこの世界で~   作:熊手 久万

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移籍と出会い

 

 

”マナ”と呼ばれるエネルギーは発見されると、世界中に瞬く間に広まっていた。

マナはそのままでは、何の影響力も持たないが、マナを収束、変換するためのプログラム”CODE(コード)”によって、エネルギーや物質へと変換することができる。当初は、日常生活をより良くするために利用されていたが、軍事目的への流用が始まると、その使い方の幅広さから、戦争を激化させていった。

マナが引き起こした大乱「マナ・クライシス」と呼ばれ、人々の記憶に、忌むべきこととして深々と根付いているのだった。

大乱から100年。世界は急速な科学技術の発展を見せ、マナによる更なる革新は進んでいた。

世界各国はそんな変化に対応するために、マナの研究・解明を行うのであった。

 

 

 

 

 

そんな国々の一つであるファートム共和国。

この国では、どんな人でもマナの恩恵にあずかれるようにと、コードの簡略化、効率化を主に研究内容ととしている。

私はそんなファートム共和国のローズユニオンに所属するパトラ・フランメージュ大尉です。

三年前に公立コートラウル学園を卒業してから、数多くの戦場で戦ってきました。

自分で言うのもなんですが、これでも二つ名持ちの優秀な隊員なんですよ?

そんな私は隊長であるローズさんから朝礼後に自分の部屋に来るようにお呼び出されていたのです。

この時期は、あまり大規模な作戦はないので、そのような作戦指示ではないはず。

もしかして、最近も成績がいいから昇格の話かも!

そう思っていたのですが・・・・・

 

 

 

「・・・はい?、わ、私が移籍ですか?」

 

いきなりの指令だったのでつい、聞き返してしまいました。

「違うよぉ。正確には異動で、そして、これは命令じゃなくてあくまで提案だよ~、だから、フランが好きに決めていいんだよ♪」

「それは私が力不足であるから移籍させたいということでしょうか?でしたら、その事実を甘んじて受け入れて……」

 

泣きそうになりながら、ローズさんの辞令を聞いていると、

 

「違うよ!?だから、泣きそうになりながら、マイナスな受け取り方をしないでよぉ。よーく聞いてね?」

 

そういうと今回の提案の意図をローズさんは話し始めてくれた。

 

現在、私たちのファートム共和国は、メルガリウス帝国と主に敵対している。

メルがリウス帝国はなんといっても、人口世界一であるために、兵の多さが一番の武器となっている。最近になって、ファートム国へと大規模な侵略行為を仕掛けてきました。戦況はやや押されている状況のため、上層部はそれぞれのユニオン同士の連携力強化を目的とし、隊士を一時的に異動させることでユニオンのつながりを強化していく方針を固めたそうです。

 

 

「確かに、今までファートム国でのユニオンはそれぞれがほぼ独立したやり方を尊重してきました。しかし、大規模な侵略を受けて、これからは共闘して作戦に参加する機会も増えていくということですね」

「まあね、隊長クラスのインパクトがあったからこれまではよかったんだけど。がっつりメンバー同士を組ませていきたいからね。そしてウチからはフランが適任だと思って、推薦したいんだけど・・・。どう、いってくれる?」

「そういうことならわかりました。研鑽の機会と考え、いかせていただききます。」

「固いなぁ、まあとりあえず了解ってことで。」

 

細かいことは後で伝える〜 そう言われ、私は隊長室を後にした。

ある程度廊下を歩いた後、私は「はあーーっ」と安堵のため息をついてしまいました。

異動の話をされたときはドキッとしましたが、ローズさんから見放されたわけではないことことに深く安堵していた。

私はローズさんを尊敬しています。

ローズ・シエスタ

彼女はその実績と実力の高さから女性最年少ユニオンの隊長になった人物であり、普段ののほほんとした様子からは考えられないほど、的確な指揮とサポートコードの実力から、青の指揮者《マエストロ》と呼ばれている。

彼女のようになりたくてこのユニオンを志願しました。

まあ、もう一人尊敬している人がいるのだがあいにく、二つ名しか知らず、現在の所属などはわからない。

憧れの人がいるユニオンに入り、結果も出てきてこれからだとそう思いったのですが・・・

けれど、決まってしまったものはしょうがないと割り切って、新しいユニオンでも精一杯頑張ろうと思い立つのでした。

 

 

 

―—――そういえば、まだ移動するユニオンはきまってないとのことでしたが、悪名高い あ そ こ だけにはにならないでほしいですね。

まあ100近くあるユニオンの中で、そんなことはありえませんが。

ふと、そんなことを脳裏に、思いながら、私は自室へと戻るのでした。

 

 

 

 

 




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