アリウスを治めし悪の戦士 復讐者《ベリアル》   作:モブヘー

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この小説のベリアル陛下は、列伝の陛下とベリアロクを足して二で割り、そこに本編の性格をひとつまみ(ウルトラマンにとっての)した性格です。


第二話 砂漠の遺物

 

--ベリアル陛下は陛下ご自身がご利用できそうな物を見つけるためにアビドスという自治区にやって来られました。

 

しかし何やら陛下は何処か引っ掛かるご様子。

 

 

 

『アビドスは一大勢力と聞いていたが、どうやらそれは大昔の話みたいだな…』

 

 

 

--陛下はアリウス自治区にてご覧になられた書物に書かれた情報が大昔のものであった事にお気づきになられた様子。

 

流石です陛下! この短時間にそのことにお気づきになられるとは!

 

 

 

『まぁ、むしろこっちの方が都合がいいぜ。 ちゃっちゃとお宝探しと行くか』

 

 

 

--陛下はついて早々、発掘を開始しました。

 

え? 魂だけなのにどうやって? と。

 

単純な話です。そこら辺にいた不良をこき使っているのですよ。

 

やはり陛下はよく頭が回りますね!!

 

 

 

『おい、何か見つかったら俺に教えろ。あともう少し早く手を動かせ!』

 

 

「ッチ…分かったよ!!!」(クソが、何であたし達がこんな目に遭うんだよ…)

 

 

 

--不良達は表面上従順そうにしているものの、内心は穏やかではない様子。

 

ここはいっそ私が出て、この不敬者をすぐに捻り潰して--〈やめろ、スライ!〉

 

…おっと失礼致しました。この私としたことが、ついつい取り乱してしまいました。

 

…ふむ? 陛下が何かを見つけたご様子。

 

 

 

『思った通りだ。この世界には俺の世界にあった物がいくつか入って来てやがる」

 

 

 

--あれは! 陛下が使っておられた怪獣カプセル! しかもゴモラではないか!!

 

これは幸先の良いスタートになりました。

 

これがあるという事はもう一つのカプセルも、あのセットもあるはず。

 

 

 

「な、なぁ〜」

 

 

『んん? どうかしたか? サボりたいなら消し炭にするぞ?」

 

 

「い、いや! そうじゃなくてだな…これを見つけたんだが」

 

 

 

--やはりありましたか! レッドキングのカプセル!

 

これでジードライザーのセットがあれば一体のベリアル融合獣にフュージョンライズ可能!!

 

さすが陛下! 発掘を開始してわずか三十分程でこれだけ見つけられるとは!!!

 

 

--それからさらに五分後!

 

 

 

「!? な、何だこれ?」

 

 

『ほう、見せてみろ』

 

 

「何だ、これ? 真ん中にカプセルみたいなのがあるし」

 

 

『ジードライザーか、やっと本体を見つけられたぜ」

 

 

「おい、こっちも見つけたぞ!」

 

 

『カプセルの保管容器と装填ナックルか、これでフュージョンライズは完全にできるようになったな」

 

 

『それに、ここら辺にあるエネルギーの波動は特に感じなくなった。 次のポイントに移動するとしよう』

 

 

 

--これには感嘆させられずにはいられませんね。

 

おめでとうございます陛下。

 

 

 

〈おい、スライ。 ちょっといいか?〉

 

 

--何ですか、人がせっかく陛下のご活躍を読者の皆さんに説明しているというのに。

 

 

〈お前のナビゲート、かなりお前の私情がこもってたじゃねーか! 何がナビゲーターだ! ふざけやがって!〉

 

 

〈ゴオオオオオオ!〉

 

 

〈ギョッポォォ! お前の成分で陛下の活躍があんまし伝わらないんだギョッポォォォォォ!〉

 

 

〈Gyaaaaaaaa!! Gaaaaa…〉

 

 

--ああ、もう! あなた達がでしゃばって来たせいでさらに陛下の成分が薄くなりましたよ!

 

 

どうしてくれるんですか!?

 

 

〈お前が私情の挟まったナビゲートをしたせいで、銀河中から陛下の活躍がわかりにくいという苦情が信者から送られて来ているのだぞ!〉

 

 

--何をぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       〜しばらくお待ちください〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      一時間後…

 

 

--えー、お見苦しいところをお見せして申し訳ございません。

 

諸事情によりここからはこの私、バット星人 グラシエがナビゲートさせていただきます。

 

そうこうしているうちにどうやら別のカプセルを発見したようです。

 

 

 

「このカプセル…何であんたの姿が写ってあるんだ?」

 

 

『これを開発した奴と同郷だった…とだけ言っておく』

 

 

 

--どうやら、怪獣カプセルではなく、陛下のウルトラカプセルが見つかったご様子。

 

 

 

(…前から思っていたが、エンペラ星人やダークルギエルが怪獣カプセルなのに、何で俺だけウルトラカプセルなんだ?)

 

 

 

(陛下…それに関しては○ン○イの都合としか…)

 

 

 

「…!! あれはカイザーの運搬車両じゃねーか!」

 

 

『カイザー? 何だそりゃ、何処かの皇帝か?」

 

 

「アンタ、カイザーグループをしらねェのか!? カイザーってのはな、機械どもがやっていて、やっている事は法ギリギリのグレーゾーンを攻めている闇企業だぞ!!」

 

 

「それに、ここいらじゃカイザーグループの民間軍事会社 カイザーPMCが一番強いんだ…あいつらを下手に刺激しないようにしねぇと、こっちの身がモタねぇ」

 

 

 

--あの〜それ、わたくしが解説するはずなのですが…

 

 

 

『ほう? 面白い、準備運動にはちょうど良さそうだな!』

 

 

「アンタ、まさか奴らとやり合うんじゃないだろうな!?」

 

 

『そのまさかだ。 おまけに奴らの積んでいるものの中に俺が今一番欲しい物の気配がある』

 

 

 

--陛下が欲しい物、おそらくそれはあの武器で間違い無いでしょう。

 

 

 

「な、なぁ、俺たちはアンタの強さはよ〜く知っているつもりだが、やめておいた方がいいぞ…」

 

 

「アタシらはあくまで遺物の発掘を手伝うだけだから、カイザー襲撃にはかかわらないよ」

 

 

「…そうそう! それに…仮にアンタなら何とかなってもアタイらはくたばっちまうよ…だか--」

 

 

『なら、ついて来なくていい。』

 

 

「「「え?」」」

 

 

 

『へっぽこどもめ、お前らにはリスクを負ってでも利益を得る勇気が何処にもねぇみてぇだな…そんなだからいつまで経っても三流以下の雑魚なんだよ」

 

 

「「「…」」」

 

 

 

--陛下のお言葉に彼女らは黙ってしまいました。

 

おそらく、図星であったのでしょう。

 

陛下はさらに続けて…

 

 

 

『…今のただの不良として腐っていく現状に満足しているならとっと行け…』

 

 

「「「…」」」

 

 

 

--遠回しではあるものの、彼女達にこのままで良いのかと迫りました。

 

 

 

『満足していない奴がいれば俺について来い、俺を信じろ、己がなりたい自分への第一歩を歩め!!』

 

 

 

--陛下が彼女達に語り掛ける様はもはや演説の域に達しており、自然と彼に付いて行きたがるカリスマ性の片鱗を彼女らは味わいました。

 

 

 

「…」スタ

 

「「…」」スタ スタ

 

 

 

--陛下のお言葉を聞いた今、彼女らの心境は大きく変化した様子。

 

この場から逃げるものは居らず、自分なりの覇道へ進んでゆく第一歩を次々と出しました。

 

 

 

『…フハハハハハハハ!!!  俺はお前らが気に入ったぞ!!  俺をさらに信用しろ!!!!  戦いが終わったら、お前らを無事に帰すと約束してやろう!!!!!!」

 

 

 

--ベリアル陛下は高らかにそう宣言しました。

 

その宣言の直後、ジードライザーと装填ナックルが宙に浮き、陛下のカプセルが装填ナックルに入った。

 

そして…

 

 

 

   【ウルトラマンベリアル】

 

 

 

--ジードライザーが輝き出し、音声が流れ…

 

 

 

『俺の名はベリアル!! ウルトラマンベリアル!!! 俺はいずれこのキヴォトスに真の皇帝として君臨するものだ!!!!! ついて来い!!!』

 

 

 

--陛下がそう声を上げた途端、陛下の体は漆黒の闇に包まれ、実体化しました。

 

 




補足

陛下がキヴォトスを支配すると言ったのは、

キヴォトス有数の大企業であるカイザーグループが


・会社程度にもかかわらず皇帝の名を冠しているのが何処か気に食わなかった事。

・皇帝と名乗っておきながら、やっていることが法ギリギリのこっすいことで呆れた事。

・上記+悪どい事は徹底的に、尚且つ真正面からやるという信念が陛下にはあるため。


これらの理由でカイザーが暗躍するキヴォトスを支配してカイザーを滅ぼそうと思ったから。


ジードライザーで肉体を手に入れる事はできるが、あくまでアイテムの力に頼っているに過ぎず、肉体を維持できるのは三分間だけ。
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