遊戯王ARC—V 〜Reconstruction〜 作:星紡 粋蓮
ええ、ええ。タイトルからわかる通りのデッキです、はい。
筆記中、何度もタイトル変えてたから、マジで次回予告しなくてよかった〜
誤字報告ありがとうございます!!
2026/01/30 ライゼオル・ホールスラスターの効果を間違えてたので修正
「転生した……のか?」
閃耶は目をパチパチさせて辺りを見回す。そこは自身がさっきまでいた部屋のようで、いた部屋ではなかった。
閃耶は机に近づくと、その違和感の原因を知る。
「カード類が無い……」
先程まで机に置かれていたカードやスリーブといった物がすべて無くなっていた。その代わりにスマートフォンのような物が置かれていた。
「コレがアイツが言っていたヤツか?」
閃耶がソレを手に取り、横にある電源ボタンと思われるものを押すと、画面が点く。
「ん、お知らせ? なになに、『このメッセージを見ていると言うことは、ボウヤは無事に転生できたということ。ボウヤは一応、アクションデュエルを学ぶために舞網市へ引っ越してきた、ということになっているわ。このデバイス、Dフォンの使い方はちゃんと、このDフォンの使い方に書いてあるわ。ps.ボウヤの年齢を16歳ぐらいまで戻してあげたから、恋愛もしなさいね』……最後の余計だろ、若返りは助かるけど」
閃耶はボヤいたあと、部屋の時計を見る。時間は21時10分を指しており、転生する前とそんなに時間は経っていないようだった。
「とりあえずデッキ1つ作っとくか。まずは使い方っと」
そうして閃耶は、かつて使っていたデッキを作り直した。ただ、そのデッキには問題があった。
「ナンバーズとサイバース族、使っても大丈夫だろうか……ナンバーズはともかくサイバース族はいっか」
閃耶は数秒迷うも開き直り、いくつかのカードを入れ替えてからカード作成のところをタップする。すると、元は内カメラであったところからホログラムのような光が放たれ、数センチ浮いたところにカードの束が生成された。
「すっげーハイテク」
そう言って、宙に浮かぶデッキを取る。そしてDフォンを見ると、デッキ作成に使用したカードの枚数が減っていた。
閃耶は生成したデッキとDフォンを机に置くと、ベッドに入り眠りについた。
次の日、舞網市と呼ばれる街中を閃耶はぶらぶらと歩いていた。転生してきたばかりで、なにもわからないためだ。
「(リバース塾なんてのもあったな〜、アニメだと一瞬看板が出たぐらいだっけか)」
遠くに見えるデュエル塾の看板を見て懐かしんでいると、カードショップの前でなにやら揉めている人たちを目撃する。
「小学生からカードを奪っておいて、恥ずかしくないの!!」
「そんな感情は小学校に置いてきたわ」
小学校数人を庇っている薄桃色の髪の少女が、いかにも不良ですと主張している金髪リーゼントの青年と口論していた。
「(いや不良だからってリーゼントは無いだろ……)はあ、転生前だったら見て見ぬ振りしたんだけどなぁ」
そう呟いて口論している二人に近づく。
「お二人さん、周りに人集まってるし、一旦冷静になろうか」
「あん、誰だテメェ」
「昨日この街に引っ越してきた者だよ。ちょっと聞いただけだけど、君、小学生からカードを取ったんだって?」
「ああそうさ、レアカードは俺様みたいな奴が相応しんだ」
「いやレアカードに相応しとかないだろ。
閃耶の言葉に不良はカチンと来たのか、閃耶を指差す。
「いいぜ、そこまで言うなら俺様とデュエルだ! テメェが勝ったらカードを返してやる! ただし、俺様が勝ったらテメェとそこのお嬢様のカードをいただく!」
「彼女のカードも賭けるなら、俺だけの意見でそのデュエルを受けるわけにはいかない」
閃耶はそういうと少女の方を見る。そして、少女の方も閃耶を見る。
「勝てる?」
「さあ、どんなデッキを使うかわからないからな。相性が悪ければ負けるだろう。俺は俺のデッキを信じる、それだけだ」
「そう、わかった。私のカード、君に託す」
「了解した」
2人の会話を聞いて、不良はニヤリと笑う。そして……
「「デュエル!!」」
不良 LP:4000
VS
遊霧閃耶 LP:4000
「先攻は俺様よ。俺様はフィールド魔法《死皇帝の陵墓》を発動!」
不良[手札:5→4]
「コイツはアドバンス召喚のリリースを自らのライフで肩代わりできるカードだ! そして俺様は手札1枚を捨てて《コストダウン》を発動! コイツで俺様の手札のモンスターのレベルは2つ下がる。更に今捨てたカードは《代償の宝札》! コイツで2枚ドローだ!」
不良[手札:4→2→4]
| 代償の宝札(出典:漫画版5D's) |
|---|
| 通常魔法 ①:このカードが手札から墓地に送られた場合に発動する。自分はデッキから2枚ドローする。 |
「《死皇帝の陵墓》のでライフを1000払い、コイツを召喚だ! 来い、《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》!」
不良[LP:4000→3000 手札:4→3]
デスペラード・リボルバー・ドラゴン
☆8 ATK/2800
「いきなりレベル8のモンスターを召喚だって!?」
「あの兄ちゃん大丈夫なのか!?」
召喚されたデスペラード・リボルバー・ドラゴンを見て、観戦していた者たちがざわつき始める。そんな状況に不良は舌打ちする。
「ちっ外野がうるせぇな。俺様は《セカンド・チャンス》を発動。カードを2枚伏せてターンエンドだ」
不良[手札:0 LP:3000]
□■1■□
□□2□□3
□□□□□□
□□□□□
閃耶[手札:5 LP:4000]
1《セカンド・チャンス》
2《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》
3《死皇帝の陵墓》
「俺のターン、ドロー!」
閃耶[手札:5→6]
「俺は《アイス・ライゼオル》を召喚!」
閃耶[手札:6→5]
アイス・ライゼオル
☆4 ATK/1700
「《アイス・ライゼオル》の効果発動! このカードを召喚した場合に発動でき、デッキから同名以外のライゼオルモンスター、《ソード・ライゼオル》を特殊召喚!」
ソード・ライゼオル
☆4 ATK/1500
「《ソード・ライゼオル》の効果発動! 召喚・特殊召喚した場合、デッキから炎族・光属性モンスター、《エクス・ライゼオル》を手札に加える」
閃耶[手札:5→6]
「そして俺は、《アイス》《ソード》の2体で、オーバーレイ!」
閃耶がそういうとアイス・ライゼオルが黄色い光の玉へ、ソード・ライゼオルが赤い光の玉へと変わり飛び上がる。
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!」
そして飛び上がった2つの光の玉がフィールドに現れた銀河の渦の中へ入ると爆発が起こる。
「来い、《ヘルフレイムバンシー》!」
ヘルフレイムバンシー
★4 ATK/1700 ORU/2
閃耶がエクシーズ召喚を行い、ヘルフレイムバンシーを呼び出すと、更に観客がざわつき始める。
「え、エクシーズ召喚、だと!? お前みたいな奴が、エクシーズを!?」
「いちいち驚いてたら身が持たないぞ。《ヘルフレイムバンシー》の効果発動! オーバーレイ・ユニットを1つ使い、デッキから炎族モンスター1体手札に加える。俺は《スター・ライゼオル》を手札に加える」
ヘルフレイムバンシー
ORU/2→1
閃耶[手札:6→7]
「手札の《スター・ライゼオル》は、自分フィールドのオーバーレイ・ユニット1つを取り除くことで手札から特殊召喚できる、来い! 《スター・ライゼオル》!」
ヘルフレイムバンシー
ORU/1→0
スター・ライゼオル
☆4 ATK/1800
閃耶[手札:7→6]
「ライゼオル達を自身の効果で特殊召喚したターン、俺はランク4のエクシーズモンスターしかエクストラデッキから出せなくなる。《スター・ライゼオル》の効果発動! 特殊召喚したとき、デッキからライゼオル魔法・罠1枚をフィールドにセットできる! デッキからフィールド魔法《ライゼオル・クロス》をセットし、発動! そして手札の《エクス・ライゼオル》をエクストラデッキの《メレオロジック・アグリゲーター》を墓地に送り、特殊召喚!」
エクス・ライゼオル
☆4 ATK/500
閃耶[手札:6→5]
「エクストラデッキのカードを直接墓地へ!?」
「《エクス・ライゼオル》はエクストラデッキのエクシーズ1体を墓地に送ることで特殊召喚できる。《エクス・ライゼオル》の効果、更にチェーンして墓地の《メレオロジック・アグリゲーター》の効果発動! 《メレオロジック・アグリゲーター》が墓地へ送られた場合、フィールドのカード1枚の効果をこのターンの間無効にする、俺は《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》を無効にする!」
墓地より現れたメレオロジック・アグリゲーターが、その巨大な尻尾でデスペラード・リボルバー・ドラゴンを貫く。すると、デスペラード・リボルバー・ドラゴンは力を失いぐったりとした。
「そして《エクス・ライゼオル》の効果! 自分フィールドのモンスターがレベルまたはランクが4のモンスターのみの場合、デッキから雷族・炎属性モンスター1体、《ノード・ライゼオル》を手札に加える」
閃耶[手札:5→6]
「て、手札が減らねぇ。なんてデッキだ……くっ!」
不良は思わず後退りをする。そして、自分が後退りしたことに顔をしかめる。
「自分フィールドにエクシーズモンスターがいるため、手札の《ノード・ライゼオル》は特殊召喚できる」
ノード・ライゼオル
☆4 ATK/1400
閃耶[手札:6→5]
「《ノード・ライゼオル》の効果発動! 手札またはフィールドからカードを1枚墓地に送ることで、墓地のライゼオルモンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。俺は《ヘルフレイムバンシー》を墓地に送り、《アイス・ライゼオル》を特殊召喚!」
アイス・ライゼオル
☆4 DEF/1000
「俺は《アイス》と《スター》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築、エクシーズ召喚! 来い、《ライゼオル・デュオドライブ》!」
ライゼオル・デュオドライブ
★4 ATK/2500 ORU/2
「《デュオドライブ》の効果発動! 特殊召喚したとき、墓地のライゼオルモンスター1体をオーバーレイ・ユニットにできる!」
墓地からソード・ライゼオルがオーバーレイ・ユニットとなって現れ、ライゼオル・デュオドライブの周りで旋回を始める。
ライゼオル・デュオドライブ
ORU/2→3
「《デュオドライブ》の効果発動! 自分フィールドのオーバーレイ・ユニットを2つ取り除き、デッキからライゼオルカード2枚を手札に加える。《アイス・ライゼオル》と《ライゼオル・プラグイン》を手札に加える」
ライゼオル・デュオドライブ
ORU/3→1
閃耶[手札:5→7]
「《エクス》と《ノード》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 来い、《フレシアの蟲惑魔》」
フレシアの蟲惑魔
★4 DEF/2500 ORU/2
「手札の《篝火》を墓地に送り、手札から《アイス・ライゼオル》を特殊召喚!」
アイス・ライゼオル
☆4 ATK/1700
閃耶[手札:7→5]
アイス・ライゼオル、3度目の召喚。心なしか、疲れてきているようだ。
「《ライゼオル・プラグイン》を発動! 墓地より《ソード・ライゼオル》を特殊召喚したのち、デッキのライゼオルカード1枚をランク4エクシーズのオーバーレイ・ユニットにする! 《ライゼオル・マスドライバー》を《デュオドライブ》のオーバーレイ・ユニットにする!」
ソード・ライゼオル
☆4 ATK/1500
ライゼオル・デュオドライブ
ORU/1→2
「コイツで最後だ! 《アイス》と《ソード》でオーバーレイ! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚! 無慈悲なる破壊者よ、閃光と成りて我がもとへ! 来たれ、《ライゼオル・デッドネーダー》!」
ライゼオル・デッドネーダー
★4 ATK/3000 ORU/2
「な、攻撃力3000だと!?」
「《デッドネーダー》の効果発動! 特殊召喚したとき、墓地のモンスター1体、《メレオロジック・アグリゲーター》をこのカードのオーバーレイ・ユニットにする!」
先ほどのソード・ライゼオルと同じように、墓地よりメレオロジック・アグリゲーターがオーバーレイ・ユニットとなってライゼオル・デッドネーダーの周りで旋回を始める。
ライゼオル・デッドネーダー
ORU/2→3
「《フレシアの蟲惑魔》の効果をデッキの《ライゼオル・ホールスラスター》を墓地に送って発動! 1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、デッキからホールまたは落とし穴の通常罠カードを墓地に送り、その罠カードの発動時の効果と同じになる! 《ライゼオル・ホールスラスター》は自分フィールドのライゼオルエクシーズモンスターの数まで、相手フィールドの表側のカードを破壊する! 俺の場には《デッドネーダー》と《デュオドライブ》の2体がいる。よって《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》を破壊だ!」
フレシアの蟲惑魔が手を叩くと謎のリングが現れ、そのリングにライゼオル・デッドネーダーとライゼオル・デュオドライブが手をかざす。するとリングから雷撃が放たれ、デスペラード・リボルバー・ドラゴンを破壊する。
「《ホールスラスター》の追加効果で《ホールスラスター》自身を《デッドネーダー》のオーバーレイ・ユニットにする」
ライゼオル・デッドネーダー
ORU/3→4
「くそが!(だがまだ俺様にはこのカードがある)」
「行くぞ、バトル! ちなみにだが《デュオドライブ》の永続効果により、このカードのオーバーレイ・ユニット1つにつき100ポイント、こっちのモンスターの攻撃力は上がり、そっちのモンスターの攻撃力は下がる!」
「なんだと!?」
ライゼオル・デッドネーダー
ATK/3000→3200
ライゼオル・デュオドライブ
ATK/2500→2700
「《ライゼオル・デッドネーダー》でダイレクトアタック!」
「掛かったな! トラップカード《聖なるバリア−ミラーフォース−》を発動! コレでてめぇのモンスターは破壊だ!」
「《デッドネーダー》の効果、エクシーズモンスターの破壊をこのカードのオーバーレイ・ユニット1つで無効にする!」
ライゼオル・デッドネーダー
ORU/4→3
「な、なに!?」
ライゼオル・デッドネーダー
ATK/3200
↓↓
DIRECT ATTACK!!
「こんな馬鹿なー!!」
不良[LP:3000→0]
遊霧閃耶 WIN!!
「約束だからな、ほらよ」
不良はそう言って小学生にカードを返す。そして閃耶の方を向くと指を差して
「次は負けねぇーからな!!」
と叫んだのち、走り去っていった。その背中を見ながら閃耶がため息をつくと、口論していた少女と小学生達が閃耶に近づいてきた。
「ありがとうございます。私、デュエル弱くて、この子達の力になれなかったの」
「兄ちゃんつえーな!」
「あのエクシーズ、カッコよかったー!」
「あれがしびれるぅ~ってことなのか」
閃耶が小学生達に囲まれてあたふたしていると、少女がふふっと笑いながら閃耶に助け舟を出した。
「ほらほら、お兄さんが困ってるよ。お店のカード、見てきたら」
「「「は~い」」」
小学生達はカードショップの中へと入っていった。デュエルを見ていた観客達もいなくなったのを確認してから、少女は閃耶に声を掛ける。
「ねえ君、お願いしたい事があるの。時間ありますか?」
「……こっちのお願いも聞いてくれるって条件なら」
「うん、いいよ。私、
「俺は遊霧閃耶、とりあえずよろしく」
「よろしくお願いします。では、私の家で話しますね」
「ああ、わかっ……ん、家?」
閃耶が思わず聞き返すと、高級車が1台近くに止まる。すると黒スーツの男性が降りてきて、白乃をエスコートする。
「ええ、私の家で」
「(マジもんのお嬢様だったー)」
白乃が黒スーツの男性に話しかけているのを見ながら、閃耶は内心冷や汗をかいていた。
本作を書くにあたって決めてた事その①
【初陣はライゼオル】
ねぇ、知ってる。ライゼオル・デッドネーターじゃなくて、ライゼオル・デッドネーダーなんだって(マジで勘違いしてた)。
先攻で良かったねモブ不良くん、後攻だったらなにも出来なかったよ、きっと。
それから、今回みたいに未OCGカードやアニメ効果のカードは本文中に記載します、全編通して1回だけね。
ちなみに今回、台詞内のキャラ名&カード名は色つけしようと思ったんですが、絶対見にくいとか言われそうなんで、やめました。