天空シリーズの装備も残すは剣を残すのみとなり、一行は色々なヒントを集めた末にエスタークの城にやってきた。
(※中に入っていったメンバーで、ソフィア以外の3人が誰なのかは読者の想像におまかせします。)
最深部で門番的な役割をしていたライノスキングとベンガルとの勝負に打ち勝ち、さらに奥に進むとついに因縁の相手が待ち構えていた。
エスタークは眠っている間も怪しい光で全体攻撃をしてくるため、こちらから眠らせるわけにもいかず、かといって起きると2回行動をしてくるため、なかなか対策が立てづらかった。
それでも4人は呪文やアイテムを駆使して全員が回復役を担当出来るようにし、HPに余裕があれば総攻撃という形でダメージを蓄積させた。
そして大苦戦の末にようやく討伐に成功した。
(ふう…。映画でかなり盛り上がる場面だから仕方ないけれど、本当にやられてしまうかと思ったわ。勝ててよかった…。)
ソフィアはすでにあちこち傷だらけだったこともあり、心の底からほっとした。
それは他の3人も同じで、全員がHP(やMP)をかなり減らし、回復アイテムもかなり少なくなってしまった。
すると少し離れた場所にデスピサロがやってきた。
「な、何ということだ!エスターク帝王が倒されてしまうとはっ!しかし、予言では帝王を倒せる者は天空の血を引く勇者のみ!まさか、お前達は……!?」
彼は山奥の村で討ち取った人が実はシンシアであったということを知らない(設定になっている)ため、信じられないと言わんばかりの表情をしていたが、次第に怒りで制御不能の状態になっていった。
「お の れ 貴 様 らーーーっ!私を怒らせてそんなにうれしいか!ならば全員きたねえ花火にしてやる!この戦闘力53万の実力でな!!」
(も、もう、誰かと戦うだけの余力は残っていません…。や、やられてしまう…。)
その声は本気だけにソフィア達は顔を青ざめさせていたが、次の瞬間、部下がやってきて、ロザリーのことを話し始めた。
デスピサロはそれを聞いて気持ちが変わり、「フンッ!お前ら、命拾いしたな。だが、もう幸運は続かんぞ。今度会ったら3・7・5・6・4だ。せいぜい楽しんでおくんだな。」と捨て台詞を残して撤退していった。
何とか(映画の中で)命拾いしたソフィア達は、ガスのつぼを手に入れると、リレミトで素早く撤退をしていった、
地上に出て一休みした後、気球を手に入れた一行は、世界地図で印があったエルフの里にやってきた。
すると、ここで救助を求めている人がいることを知ったため、彼らは装備を整えた後、8人で世界樹の木に向かっていった。
(※8人にした理由はそのうち分かると思います。)
途中にはしゅくふくの杖があったため、これでライアンやアリーナ達もアイテムを消費せずに回復役が担当出来るようになった。
そして、木の最上部までやってくると、そこには一人の女性が倒れていたが、彼女はソフィア達を見るなりよろよろと立ち上がった。
「どうか、どうか、お助け下さい。私はルーシア。天空より世界樹の葉を摘みに舞い降りてきたのですが…。」
彼女はそこで再び倒れそうになってしまったため、ソフィアは「あっ!」と叫んで駆け寄り、ルーシアを受け止めた。
そしてベホマで回復させると彼女は会話を続けられる状態になり、魔物達に襲われて翼を折られてしまい、帰れなくなってしまったことを打ち明けた。
「私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「え、えっと…。」
ルーシアからいきなり頼みごとをされてしまい、ソフィアは思わず返答に困ってしまった。
そして、いいえの代わりに自分でルーラを唱えることを提案した。
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「自分でキメラの翼を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「マドゥー○の翼を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「テレポの魔法を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「飛空艇に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ひえんの術を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「かぐや姫の牛車に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「テレポートαのPSIを使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「テレポートβのPSIを使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「シルバードに乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「プテランの背中に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「タ○ガーモス号に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ゴリア○に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ニギハヤミコ○○ヌシに会ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「とぶーんの術を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ヒュールの魔法を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「タ○コプターを使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ど○でもドアを使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「きんとうんを呼んではいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「舞空術を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「不死鳥ラーミアを復活させてはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「気球に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「空飛ぶ靴を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「マスタードラゴンに乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「グランマーズに会ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「空飛ぶベッドに乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「魔法のじゅうたんに乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「天馬の手綱を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「飛空石を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「神鳥の魂を使ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「レティスの背中に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「天の箱舟に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ドルボードに乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ドラゴンライダーのドラゴンに乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。もう一度聞きます。私を天空のお城まで連れ戻してくれませんか?」
「ケトスの背中に乗ってはいかがですか?」
「そんな、ひどい…。」
ソフィアは自分で戻れる手段があるはずとばかりに頼みを断り続けたが、結果的に尺が長くなるばかりだった。
そして、仲間達に後押しされる形でようやく一緒に行く決意をした。
「まあ!連れていって下さるのですね!でも、今あなた達は仲間がいっぱいのようです。確か私は3人でと言ったはずですが…。」
「そんな、ひどい…。それだと誰かを仲間はずれにしているような気がしたので、わざわざ全員で来たのに…。」
「そんな、ひどい…。私の言ったことを守れないなんて…。とにかく、私を連れていけるようになるまで、ここで待っていますわ。」
「そんな、ひどい…。こんなに苦労したのに…。」
「そんな、ひどい…。私だって苦労しているのに…。」
「そんな、ひどい…。もう一度登らなければならないなんて…。」
「そんな、ひどい…。だなんて、そんな、ひどい…。」
ソフィアとルーシアが不毛な(でも、読者に大ウケした)やり取りをしている中で、男性メンバーはルーシアに関して目のやり場に困っているのか、顔を赤らめていた。
「どうしたんですか?私に何かついているんですか?」
クリフト「い、いやあ…。衣装がちょっと…。」
「衣装ですか?何か違和感があるのでしょうか?」
「……。」
男性陣が顔を赤くしていると、ソフィア達女性メンバーもその理由を理解した。
「分かりました。別の衣装も用意していますので、今から早速…。」
「わーーーーっ!」
ソフィアは炎上を恐れたため、大慌てで止めに入った。
その後、8人は仕方なく地上に戻ってきたが、男性陣の表情は「アレはすごかった。」と言わんばかりに真っ赤だった。
翌日。今度は3人で世界樹の木を登ってやってきて、長めのスカートをはいているルーシアに再会した。
そして、彼女の問いかけに対して今度は素直に「はい」を選んだため、無事に仲間になり、さらに天空の剣を手に入れることが出来た。
しかし、その剣は予想に反して攻撃力が低く、あまり実用的には見えなかった。
そのため、トルネコに鑑定してもらったが、彼もまた期待外れというばかりだった。
「どうしましょう…。これが本物の剣なのでしょうか…。」
ソフィアが肩を落としていると、ルーシアは以前、レックという名の勇者がラミアスの剣を手にした時のことを教えてくれた。
「じゃあ、この剣も何かいい方法があるのでしょうか?」
「はい。その時は腕のいい鍛冶屋さんに鍛え直してもらい、本来の攻撃力を取り戻したそうです。」
「その方法がありましたか。では、私達もその鍛冶屋さんを訪ねて、鍛え直してもらえないか聞いてみましょう。」
ソフィアはそう言うと、ミネア、マーニャ、トルネコ、ブライを連れてルーラで飛び立っていった。
残った3人は別行動をとりながらルーシアに地上の世界を案内することにした。
すると、彼女はこれまで礼儀正しかったのとは打って変わり、天然ぶりを発揮するようになった。
・王家の墓
「あのぅ……、おばけとか出ませんよね?ルーシア、お墓、怖いですぅ。」
ライアン「大丈夫です。『おばけなんてないさ、おばけなんてうそさ』と考えることにしましょう。」
クリフト「おばけの代わりにはぐれメタルが出ることがあります。」
アリーナ「そうなったら、私の会心の一撃で経験値ガッポガッポよ!」
彼らが入り口付近を歩き回っていると、そこにはぐれメタルを含めた魔物達が現れた。
それを見て、3人は目の色が変わり、何とかして倒そうと総攻撃を始めた。
一方、ルーシアはメタル狩りを知らないこともあって、理力の杖で別の魔物を攻撃した。
しかし、結局はぐれメタルを倒せないまま逃げられてしまったため、戦闘後、3人は「悔しいです!」と言いながら顔をしかめた。
それを見てルーシアもまねをするように「悔しいですぅ。」と言ってみたものの、ちっとも気持ちがこもっていなかった。
・大灯台
「へぇ、ここは灯台なんですね。なるほど~。ところで、灯台って何なんですか?」
クリフト「アラララ…。知らずに感心していたんですか?」
ライアン「灯台はですなあ、日本という国で最高峰の学校で…。」
アリーナ「それは東大よ。」
・ハバリア
「海辺の町って、とってもきれいですよね。地上に来たら、一度は見てみたかったので、うれしいです。」
ライアン「それは良かった。では、見るだけでなく、実際に行ってみましょう。」
「私、海に入ってみたいです。海の水って天空城で読んだ本に書いてある通り、ほんとにしょっぱいのかなあ。」
アリーナ「そのとおりよ。では、早速試してみましょう。」
「きゃあっ!海の水が顔にかかってしまいました!冷たいですぅ!って、あれ?確かにしょっぱいですね。ルーシア、この度自分で体験出来てうれしいです。」
彼女が喜んでいると次の瞬間、バランスを崩して海の中に倒れ込んでしまった。
「ちょっと!大丈夫?」
「早く引き上げなければ!」
「おぼれたら大変です!」
アリーナ、クリフト、ライアンは協力しながらルーシアの手をつなぎ、彼女を陸に引き上げた。
「はあ…、良かった…。」
彼らがほっとしながらルーシアを見ると、服が濡れたせいで…。
(※この後のシーンはカットさせていただきます。)
・モンバーバラ
(※一旦は文章にしましたが、何だかイヤ~な予感がしたため、全カットさせていただきます。)
・アネイル
「ルーシアさんでしたっけ?あなた意外と胸が小さいのね。その胸はお父さんに似たの?」
「……はあ、胸ですか?人間の方はおかしなことを気にされるのですね。本当にあなたの言う通り、小さいのかどうかちょっと…。」
「キャーーーッ!消される!作品、消されちゃう!!」
アリーナは慌ててルーシアの前に立ちはだかった。
…このようなドタバタ劇が続いたため、ルーシアが地上を探検しているシーンは、後に映画から全カットされることになったそうな…。
以前投稿した「そんな、ひどい…」での無限ループで大笑いをした読者の皆様、お待たせしました。
今回はルーシアに「何で自分でキメラの翼を使わないの?」とツッコミを入れたくなったことがきっかけで、こうしてみました。
次回は番外編として、短めの作品を投稿します。
時系列的には第5章の序盤になりますので、あらかじめご了承ください。