トルネコを仲間にし、船を手に入れたソフィア一行(※ライアンは未加入)はある日、スタンシアラにやってきた。
そこで天空のかぶとに関する情報を聞き、そのためには王様を笑わせる必要があることを知った。
しかし、すでにそれに挑んでいった人達から話を聞くと、彼らはみんな失敗してしまい、もはや打つ手がないということだった。
「聞いた限りでは、悪い王様ではなさそうだけれど…。」
ソフィアをはじめ、7人は突破口を探すために頭を悩ませていた。
そんな中、城内で聞き込みをしていると、ある男性がパノンという芸人について話してくれた。
「パノン?パノンってまさかあの人?」
「私達がお世話になった人のようね。」
マーニャとミネアはその人に面識があるため、すぐにピンときた。
そして一度彼に会いに、モンバーバラに行ってみることを提案した。
「へえ、面白そうね。ぜひ行ってみましょう。」
「私も同感です。それではこのキメラの翼で…。」
アリーナとクリフトは即座に同意し、飛び立っていく準備をしようとした。
しかし、そこにブライとトルネコが割って入り、自分達で一度王様を笑わせに行くことを提案した。
「それじゃ、私もそれに加わるから、あなた達が一足先にモンバーバラに行ってくれる?」
「分かったわ!ソフィア。」
「では、早速行ってくるわね。」
ミネアとマーニャはすぐに了解し、アリーナとクリフトを連れて飛び立っていった。
4人と一旦離れた後、ソフィア、トルネコ、ブライは王の間に行き、王様に謁見した。
「よくぞ来た!ほほう。ソフィアと申すのか。わしのお触れは知っておろう!さあ、早く笑わせてくれ!」
王様はまるでやれるもんならやってみろと言わんばかりの口調で言い放った。
「それなら私もやってやるわ!いくわよ!」
ソフィアは気合を入れると、事前に考えておいたアイデアを披露した。
「あっ、斧がこわれてしまったわ!OH NO!」
「半端ないって!王様半端ないって!」
「うーー、うしぴょい!うしぴょい!」
「Big fly, Ohsama sa---n!」
「あなたは今日でソフィちゃん推し!」(←ここで「モウレツカワイイ!ソフィちゃ~ん!」の合いの手)
彼女は思いつく限りの一発芸を披露した。
しかし、どれも王様にはウケなかった。
「つまらぬ……。出直してまいれ。」
「む、無念だわ…。せっかく一生懸命考えたのに…。」
ソフィアは悔しさをあらわにしながらうつむいてしまった。
するとここでトルネコとブライが「では、次は私達が挑戦しましょう。」、「ワシらにも考えがありますゆえ。」と言って名乗り出てきた。
「では、受けて立とう。さあ、早く笑わせてくれ!」
王様が再度言い放つと、2人は(なぜか流れ出した)BGMに乗りながらヒ○ダンスを披露し始めた。
(ソフィアは手拍子。)
そして武器を振り回したり、離れた場所からブライが聖水を放り投げ、それをトルネコが袋で受け止める芸を披露したが、結果は失敗だった。
ブライ「かつ丼一筋30年。安いの、うまいの、はっやいの~。」
(これも失敗。)
トルネコ「私はこれで…、武器屋をやめました…。」
しかし、これも王様にはウケなかった。
「くっ、悔しいです…。」
「むっ、無念じゃ…。」
トルネコとブライもまた悔しさを隠せないまま、王の間を後にしていった。
一方、パノンを仲間に加えたマーニャ達一行はすぐにスタンシアラには行かず、これまでに訪れた場所をいくつも回っていた。
するとパノンがご当地ギャグを披露して一行や住人達を笑わせていた。
「アハハハ…。この人本当におもしろーい!」
「こんな人がいれば、旅も面白くなりますね。」
「確かに、かたき討ちという目的を忘れられるし。」
「本当にこんな時が続いてほしいわね。」
アリーナ、クリフト、マーニャ、ミネアはすっかりパノンと意気投合してしまい、当初の目的をすっかり忘れている状態になってしまった。
するとここでソロが顔をしかめながら彼らのところにやってきた。
「ちょっと君達!ここで何をやっているんですか!ソフィア達がスタンシアラで待ちくたびれていますよ!」
パノン「あっ、すみま1000ゴールド。ちょっと調子に乗ってしまいましてつい…。」
「つい?」
「監督さんが来なかったら、このまま一緒に旅を続けていたかもしれません。」
さらに彼は自身がまどろみの剣を装備しているおかげで戦闘を有利に進めることが出来、順調に経験値をためていることを打ち明けた。
「というわけで、お願いします。もう少し、一緒に行動させていただけますか?」
「撮影のスケジュールもあるんですから、ダメです!」
「そんな、ひどい…。もう1日でいいんです。一緒に行動させていただけますか?」
「ローラ姫のマネをしたってダメです!」
「そんな、ひどい…。もう1日でいいんです。一緒に行動させていただけますか?」
「両手を合わせて説得したってダメです!」
「そんな、ひどい…。もう1日でいいんです。一緒に行動させていただけますか?」
「長靴をはいたイヌのようなつぶらな瞳を見せてもダメです!」
「そんな、ひどい…。」
パノンとソロはお互いゆずらなかったため、すっかりこう着状態になってしまった。
「どうしましょう…。このままではラチが開きません。」
「こうなったら、あの人のところに行くしかなさそうね。」
ミネアとマーニャはとっさに電球が点灯したかのように、あるアイデアを思い付いた。
そしてそれをすぐにみんなに打ち明けた。
「ま、まあ…。いいでしょう。今回はそれで良しとします。でも、あまりそれに頼らないようにお願いしますよ。」
「分かったわ!じゃあ、今回はこれで決まりね。」
「では、早速その人のもとへと向かいます。」
ソロが渋々ながらもOKを出すと、アリーナとクリフトはうれしそうに答え、すぐにキメラの翼を使って飛び立っていった。
その後、2人はもう一人を連れてスタンシアラにやってくると、即座にソフィア達に合流した。
「ちょっとあなた達!遅いじゃない!待ちくたびれちゃったわよ!」
「ごめんね、ごめんね~。どーもすみません。」
「お急ぎのところ、ご迷惑をおかけしました。」
アリーナとクリフトが笑顔で許しを請う中で、もう一人の人物はパノンに変身したシンシアだったため、彼女は思わずソフィアとの久しぶりの再会を喜ぼうとしてしまった。
しかし、今はパノンとして行動しなければならないため、彼女はその気持ちをぐっとこらえ、一緒に城に向かうことにした。
「よくぞ来た!ほほう。パノンと申すのか。わしのお触れは知っておろう!さあ、早く笑わせてくれ!」
王様はあの時と同様、まるでやれるもんならやってみろと言わんばかりの口調で言い放った。
「お言葉ですが、王様。私には王様を笑わせることなど、出来ません。」
「…………?」
「ですが、私を連れてきたこの者達なら、きっと笑わせることが出来るはず!どうか、この者達に天空のかぶとをお与えください!」
シンシアは事前に本物のパノンから教えられていたセリフをしっかりと言い切った。
「パノンとやら!よくぞわしの心を見抜いた!」
王様は一本取られたとばかりの表情をすると、お触れを出した理由を話し始めた。
そして芸人の力だけでは希望を失った人々の明るさを取り戻せないことや、自分の思い描く希望をソフィア達に託したくなったことを打ち明けた。
「それでは、ソフィア達に天空のかぶとを授けてくれるのですね?」
「うむ、そのつもりじゃ。ですが、やっぱりわしを笑わせてほしいものよのう。」
「えっ?やっぱり笑わせなければだめなんですか?」
シンシアが思わず驚くと、ここでモシャスの効果が切れたため、彼女は元の姿に戻ってしまった。
「ええっ?あなただったの?」
ソフィアをはじめ、他の仲間達、さらには王様までもが思わぬ展開にビックリ仰天だった。
「えっ?まさか!?」
状況を理解したシンシアは、思わず顔が青ざめてその場に座り込んでしまった。
するとそれまでごまかそうとばかり考えていたクリフトとアリーナは申し訳なさそうに経緯を話してくれた。
アリーナ「そういうわけなんです。本当にごめんなさい。」
クリフト「罰なら受けて立ちます。彼女は悪くありません。」
2人は深々と頭を下げた。
「まあ、よい。お前さん達の気持ちは分かった。罰など与えたりはせぬ。どうか体を上げい。」
王様は怒りもせず、やさしくみんなを許してくれた。
「まあ、先程の『うむ、そのつもりじゃ。』よりも先のシーンはボツになってしまうが、物語としては成立しますし、それでも足りない部分はこちらで何とかしますから、ヨシとしましょう。」
ソロは一瞬渋い顔をしたものの、すぐに気持ちを切り替えてくれた。
そのおかげでシンシア、アリーナ、クリフトは罪の意識を振り払うことが出来、無事に立ち直った。
それを見た王様はすかさず本題に戻り、自分を笑わせるように言ってきた。
すると間髪入れずにシンシアが名乗り出て、突如王様をくすぐり始めた。
「これ!何をするんじゃ!アハハハ…、くすぐったいわい!」
「あっ、笑いましたね!」
トルネコのツッコミを受けて王様ははっとしたが、時すでに遅しだった。
「ええっ!?こんなんで良かったの?」
「これなら誰でも出来てしまいますが…。」
「レベル23のテリーくらい意外ですね。」
「上げて落とすとはこのことじゃな。」
アリーナ、クリフト、トルネコ、ブライをはじめ、みんなは思わずあっけにとられてしまった。
「し、しまった…。わしとしたことが…。む、無念じゃ…。」
はっとした王様は、やってしまったとばかりに悔しそうな表情を浮かべた。
そして部下に命じて、天空のかぶとを差し出すことにした。
「シンシア、ありがとう。あなたのおかげでかぶとが手に入ったわ。」
「そ、そんな…。冗談半分でやったら本当に王様が笑うなんて…。」
ソフィアが満面の笑みで喜ぶのに対し、シンシアはまさかという表情のままだった。
しかし、王の間を後にすると、彼女はソフィアに再会出来たうれしさが込み上げてきたため、その後は2人で楽しく会話をした。
そして現地で一晩過ごした後、シンシアはルーラで飛び立っていった。
翌日。本物のパノンと別れたマーニャとミネアと合流した一行は、天空の鎧に関する情報をつかんだため、撮影の合間をぬって海鳴りのほこらに向かうことを思いつき、みんなに伝えることにした。
そして、ソフィア、マーニャ、ミネア、ブライの4人は入り口で(いつの間にか用意されていた)いかだに乗って中に入っていき、残りの3人は外で待機することにした。
すると、それから間もなく彼らの耳に聞こえてきた言葉は…。
ドラゴンライダーA『よくぞ来た。もし、この先にある宝が欲しいのであれば、俺達を倒してから通るがよい!』
ミネア『望むところよ。後悔しないでね!』
マーニャ『お宝は全部あたし達のものよ!』
ドラゴンライダーB『では、手加減はせん。全力で行くぞ!』
『ひっ、でっ、ぶっ!!』
『そんな、ひどい…。』
『超、Very Ouch!』
『バ…、バカな…。』
A『ハハハハ…。とんだ計算違いだったな。俺たちがそんな簡単に鎧を手渡すと思ったか!』
B『これがうp主に「これ、負けイベじゃね?」と言わしめた「キラーマジンガが倒せない」の再現だ!』
というように、ブライ、ミネア、マーニャ、ソフィアの悲鳴とドラゴンライダーの勝ち誇る声が聞こえてきたため、残った3人は大急ぎで救助に向かい、みんなでほこらを脱出していった。
ソロ「困るんですよ。みんなでこんなケガなんかされては…。撮影に響くんですから!」
「ごめんなさい…。以降、気をつけます…。」
体のあちこちに包帯を巻いているソフィア達は平謝りの状態だった。
しかし、マーニャはそんな有り様でもその後、ウシ息子のレースを見にいき、当然のように(?)お金をスッてしまった。
「姉さん!これはみんなで共有しているお金なんだから!」
「何よもう。ちょっとくらい楽しみのために使ったっていいじゃない!」
仲間になってもこりない姉の姿に、ミネアは相変わらず頭を痛めていた。
一方、キングレオの城にいるライアンは…。
「みなさーーん、早く来てくださいよ…。」
ホイミン「まあ、焦っても仕方ありません。せっかくの休暇なんですから、ここにいる人達や、僕の仲間のスライムやホイミスライム達とカラオケでもしながらゆっくり過ごしましょう。」
「そうですな。そうしましょう…。」
というわけで、現地ではみんなでカラオケ大会が開催されるようになった。