曇らせはマジの初心者です。これ曇らせか?まぁ、駄文ですがどうぞ。
「安いもんさ、腕の一本ぐらい」
「でも、でも!私のせいで!!!」
私のせいだ。私がうっかりしてたから。相談もせず飛び出したから。誰かの役に立ちたくて、1人で突っ走ったから。
「大丈夫だ」
そう言って彼は笑った。額に汗を浮かべながら、無理やり笑うように。それを見て、私は意識を失った。
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「先輩!!」
ピッピッピッ、と無機質な機械音が鳴り響く。私のせいで、先輩は倒れた。私のせいで死にかけた。私が、私が、私が…。そんな自己嫌悪に陥っていると医者に呼ばれた。
「小鳥遊さんですね。少しこちらに」
「梔子さんのことです。処置が早かったことが功を奏し、命に別状はありません。ですが、極度の脱水症状により、脳がやられてしまっている可能性があります。私どもも全力を尽くしますが、覚悟はしておいてください。」
覚悟…なんの覚悟だろうか。脳がやられる?障害が残るということか?そうなったら私はどうすればいいんだ。
「そして、もう1人の事ですが、言伝を預かっています」
ここで聞いたことを私は一生忘れないだろう。いや、忘れられないだろう。まさかあの人が、
「『学校にはしばらく戻らない。なんらかの形で支援はするから後はよろしく頼む』、と」
こんな事を言うだなんて…
「それと…これを預かっています」
「これは…」
先輩の目が覚めた。今でも信じられない言伝を言うと先輩は震え始め、繰り返した。
「私の…私のせいで…私の…」
何があったのか、問い詰めようとした。でも、自らの体を抱きしめ、涙を流す先輩に問い詰められるほど、私は強くなかった。ただ、抱きしめるだけしかできなかった。無力だった。どうしようもなく、私は無力だった。
先輩が落ち着き、ポツポツと話し始めた。遭難した後、倒れる寸前にあの人が助けてくれた事。その後、鯨のような蛇のような形をした化け物が現れた。あの人は“それ”相手に善戦したが、先輩を庇い、片腕を失う重症を負った。結果的には追い払うことに成功したと言うことだが…
信じられなかった。あの人が腕を失うだなんて。銃を持たずとも、刀と謎の力で敵を倒していたあの人が。私も勝てなかった、密かに憧れていたあの人が、負けたことが。
そこまで言うと先輩はまた泣き出し、寝てしまった。退院にはまだしばらくかかるとの事だったので、私は学校に戻り警護をする事にした。だが、全く集中できなかった。ずっと頭にこびりついていた。そして、最悪な方向に思考が向いてしまった。
先輩が出て行ったのは私のせい。先輩を探してあの人は出て行った。そしてあの人は腕を失い、学校に来なくなった。見限られたのかもしれない。全部私の…せい。
そう思うと自己嫌悪が止まらなかった。死にたくなった。でもこの体は無駄に頑丈で、死にたくても死ななくて。
その時どこかで音が鳴った。確か、パキィンと何かが割れるような音が。
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ホシノちゃんから、あの人が戻らないと聞いた時、震えが止まらなくなった。私のせいで、私のせいで、と言う考えが止まらなかった。
退院の日、私はバッサリと髪を切った。あの人に褒めてもらった髪を、ホシノちゃんぐらいまで短く。私なりのケジメのつもりだった。逆にホシノちゃんは髪を伸ばし始めた。髪が長いのも似合うよねホシノちゃんは。…こんな事をしても戻ってこないのに。私のせいで…
そう思った時、どこかで音が鳴った。パキィンと無機質な割れる音が響いた。ホシノちゃんには聞こえてないみたいだった。なんだったんだろう。
“2年後”
あれから2年経った。可愛い後輩が4人も出来て嬉しい。あの人にも見せてあげたかったな。
噂に聞いたけど連邦生徒会長が失踪したらしい。そして、“先生”と呼ばれる大人が来るって話だ。もしかしたら、アビドスのこともどうにかしてくれるかもしれない。
「ん、ユメ先輩。大丈夫?」
「大丈夫だよ〜。ちょっとぼーっとしてただけ」
私は今、アビドス高校の支援者という体で学校に来ている。早くこの学校の事をどうにかしないと。
「そういえばその“麦わら帽子”いつも被ってるわよね」
「よほど大切なものなんですね〜♩」
「うん。とある人の物なんだ。いつか返さないといけない、ね」
この時私はどんな顔をしていたんだろう。きっと酷い顔をしていたんだろうな。
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(お前のせいだ!!)
目が覚める。もう随分と寝れてない。昼寝をしてもこの夢が出てきて、もうどうしたらいいのかわからない。涙が気がついたら出てきていて、ごめんなさい。ごめんなさい。とひたすらに謝ることしか、私には出来ない。
「先輩!ヘルメット団が!!…大丈夫?」
「大丈夫だよ〜、砂が目に入っちゃってね。うへ〜、それにしてもあいつらも懲りないな〜。今行くよ〜」
今日も私は仮面を被る。こんな顔、先輩にも、後輩たちにも見せられない。あの人にはなおさら。
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“先生が来るだいぶ前”
「さて、行くか」
そこに居たのは、赤髪と目元の三本の傷が特徴的な男性だった。
「クックック。これにて契約は終了です。ありがとうございました」
「いや、構わんさ。俺も本気で修行できた。おかしなこともされていないしな」
「それでは、また会いましょう」
「ああ。…『黒服』!忘れるなよ?」
「………ええ。忘れませんよ」
そうして、男性は物凄いスピードで去って行った。クックック、忘れたくても忘れられるわけがありませんよ。さて、どうやって言い訳をしましょうか。
(いいか黒服!俺は、どんな実験をされようが、腕をちぎられようが笑って許してやる!だがな、俺はどんな理由があろうと!!友達や後輩を傷つける奴は許さない!!)
今でも身震いしますよ。クックック…はぁ。
どうでしたでしょうか。好評でしたら続きを書きます。この先どうするか全く決めてません。いわゆる見切り発車ですね。どうしようか。
感想、評価お願いします!続きが出るよ(小声)