今回かなり作者の趣味嗜好が入っておりますので、苦手な方はブラウザバックをお願いします。
里長の間と自分の部屋がある城を出て、中央の開けた通りに出た。
と、言っても食糧不足の影響で屋台含め飲食できる店は全て閉まっている。マトモに動いているのはアクセサリーショップや装備屋、あとは日用品を売っている雑貨屋ぐらいだ。
ステラ「着きました。冒険者ギルドです。」
周りを観ながら歩くと冒険者ギルドに着いた。そんなに遠くはなかった。そして、大きな扉を開いた。
〜冒険者ギルド〜
入って周りを見渡すと、中の人はまばらだった。ちょうど皆依頼を受けているらしい。
受付「ようこそ冒険者ギルドへ。登録ですか?依頼ですか?」
アラン「登録を頼む。」スッ
受付「これは…!?少々お待ち下さい。」
エテルから貰った推薦状を受付に出すと受付は驚いた顔で奥に入っていった。
〜3分後〜
受付「ようこそ起こし下さいました。勇者様。本日から貴方様の専属受付嬢をさせて頂きます。フィオラと申します。よろしくお願いします。」
アラン「こちらこそよろしく。聞きたい事があるんだが、専属受付嬢とは?」
フィオラ「専属受付嬢とは、その個人の冒険者様の得意不得意に合わせての依頼の斡旋や選別、ギルドに対しての必要な申請関係の書類作成等を行う…商人で言う所の…秘書と言うやつです。」
アラン「なるほど。だいたい分かった。」
フィオラ「早速登録手続きと行きたい所なのですが…。里長の推薦状を持参して頂いた冒険者様は、ギルドマスターとの一対一での面接をする規則となっています。」
アラン「面接?てっきり戦闘技術のテストか何かをすると思っていたが…。」
フィオラ「それは推薦状無しの冒険者様の場合ですね。通常の冒険者様はギルドとしても実力を把握する為にそういったテストを受けてもらいますが、推薦状を持参されている方に関しては、既にある程度の実力が担保されている場合がほとんどですので。」
フィオラ「勇者様はゴブリンキング率いるゴブリンの群れを既に単独で討伐されている事が確認できています。なので戦闘技術のテストは必要無いと言う事です。」
アラン「分かった。じゃあ早速面接と行こう。」
フィオラ「了解しました。それでは奥の部屋まで移動しましょう。」
〜ギルドマスターの部屋〜
フィオラ「失礼します。勇者様をお連れしました。」
ギルドマスター「入れ。」
ガチャ…。
ギルドマスター「下がれ。」
フィオラ「かしこまりました。」
キィ…バタン。
ギルドマスター「ようこそ。勇者様。エルフの里の冒険者ギルドでギルドマスターをしております。ブレイド・グラン・シュープリスと申します。」
ブレイド「ブレイドとお呼び下さい。」
デカい。そりゃもう色々と。身長は…2メートルはあるだろうか?身体も…服である程度隠れてはいるのだろうが、それでも筋肉が目立つ。一方、女性らしい膨らみもある。左眼には大きな十字型の傷がある。とんだ女傑が出てきたものだ。
アラン「アランです…。」
ブレイド「そんなに緊張なされると私も悲しいです。どうぞ気を楽に…。」
これを前に緊張するなと言うのが無理と言う物だ。
アラン「分かり…ました。はい。」
ブレイド「ふふ…。かわいらしいですね。」
アラン「はは…。」
ヤバい。面接だと言うのに全く喋れていない。さっきから部屋の隅にある大剣…いや鈍器か?それも相まって生きた心地がしない。
ブレイド「それでは早速面接と行きましょう。と言っても聞きたい事は一つなのですが…。……貴方は何故剣を取るのですか?はっきり言います。冒険者ギルドは危険な仕事です。お金を稼ぐなら別の仕事でも良い。貴方はもうその身で魔物と戦うと言う事を体感している筈。その左眼もその時に…。」
アラン「正直言って…本当に自分が何故ここを選んだのか分かりません。体が勝手に動いていたと言うしか…。ゴブリンの群れに囚われているエルフ達が助けを求めるのを聞いて…気付いたら怒って飛び出していました。」
アラン「このギルドに来たのも今後そうなっても大丈夫な用に己を磨く為ですし、自分の事も…記憶喪失なので。」
ブレイド「成る程。……やはり貴方は勇者に相応しい器です。しかし…今はまだ眠れる獅子です。このギルドで依頼をこなし、己を磨いてください。私達ギルドも全力で貴方をサポートします。合格です。」
アラン「ありがとうございます。」
ブレイド「これにて面接を終わります。ありがとうございました。」
アラン「ありがとうございます。失礼します。」
〜冒険者ギルド受付〜
フィオラ「合格おめでとうございます。と、言ってもギルドマスターは最初から合格を出すつもりでしたが…。」
アラン「ヴェッ!?」
フィオラ「ンフッwクッww ……失礼しました。実は勇者様が助けられたエルフの中に騎士団所属ではありますが、マスターのご友人がおられまして…。その方からだいたいではありますが話を聞いていた様です。」
アラン「成る程…。何か損した気分だ…。」
フィオラ「まあ、マスターも直接話を聞いてみたいと仰っていましたので…ご了承下さい。」
フィオラ「それではようやく、冒険者登録の時間です。こちらの魔道具…冒険者カードに、この針で血を垂らしてください。私も専属受付嬢の登録の為、血を垂らします。」
針を指に刺して、一滴の血を垂らした。すると灰色だったカードが白色に変わり、ステータスが書き込まれた…。
フィオラ「白色と言うことは…成る程。魔力が無いと言う事ですね。しかしそれ以外のステータスは素晴らしいものです。それでは記録水晶に登録しますので少々お待ち下さい。」
フィオラ「………はい。これで登録が完了しました。お疲れ様でした。」
アラン「よし。……それで早速依頼を受けたいんだが…。」
フィオラ「アラン様はギルドマスターと里長の話し合いにより、通常は冒険者ランクがEランクからのスタートの所を、Cランクからのスタートになります。ランクの順位はカードにも記載しておりますが、E→D→C→B→Aになります。」
フィオラ「……そして、Aランクかつ数々の依頼をこなし、ギルドマスターと里長の話し合いで、もはやAランクに収まる器では無いと判断されるに至った冒険者様には……。」
フィオラ「特例上位ランクとして…Sランクを授与させていただいております。」
フィオラ「このSランクに至ることが全冒険者の目標であり、最高の名誉でもあります。……ちなみに、我がギルドのギルドマスターは過去唯一のSランク冒険者…破刃のブレイドです。アラン様も是非、このSランク冒険者の名誉の授与を目標として日々の精進をお願いします。」
フィオラ「それでは改めまして……。ようこそ冒険者ギルドへ。本日のオススメの依頼は…。この依頼です。」
〜ギルドマスターの部屋〜
ブレイド「ふふ…。」
身体の熱さが今だに消えない。勇者様とあった時、瞬間的に分かった。このお方こそ、私と同じ…Sランクに至れる唯一の男だと。
ブレイド「お待ちしておりますよ…。勇者様。」
そして…願わくば私と一緒に…あの憎き邪神を…。
フィオラ
冒険者ギルド、エルフの里の受付嬢。ギルドマスターのかつての専属受付嬢であり、相棒でもある。どうやらとある貴族と血縁関係にあるらしく、その事はギルドマスター以外には知られたくない秘密のようだ。
ギルドマスター Sランク冒険者 破刃のブレイド
この世界で唯一のSランク冒険者であり、エルフ族が誇る最高戦力。圧倒的な筋肉と竜巻とも称される風の魔法の使い手。本気で戦ったら某ヒーロー漫画の平和の象徴のようにあらゆる敵をパワーに任せて殴り倒せるようだ