今回はステラの過去に少しだけ触れます。本格的に全容が分かるのは、少し先になると思います。
次の日、支度をしていると、自室の扉が叩かれた。
アラン「どうぞ。」
ヴァネッサ「私だ。里長様から話があるとの事だ。里長の間まで来てほしい。」
アラン「話?何ですか?」
ヴァネッサ「詳しくは私にも伝えられていない。ただ、導きの剣様は置いて、一人で来てほしいとの事だ。」
ステラ「私抜きで?何を話すつもりでしょう?」
ステラ(まさか彼女も…?)
アラン「……。分かった行こう。ちょっと待っててくれ。」
ステラ「…分かりました。」
〜里長の間〜
ヴァネッサ「里長様。ヴァネッサです。アラン様をお連れしました。」
エテル「入れ。」
相変わらず重苦しい雰囲気が辺りを満たしている。…正直言って苦手だ。
エテル「ヴァネッサは下がれ。」
ヴァネッサ「はっ!失礼します。」
キィ…バタン。
エテル「近う寄れ。流石に遠い。」
アラン「はあ…?」
エテル「それで…肝心の話だが…。」
アラン「はい。ステラ抜きとの事でしたが…?」
エテル「ああ。まあ少し…あいつの性格についてな。」
性格。ステラの性格。そういえば全く知らない。彼女自身肝心な所以外は聞かれなければ話さないと言う事もあるが。
エテル「その様子だと知らない様だが…。まああいつとの約束もある。私も多くは語らん。」
エテル「実はな…あいつは少々…。いや、かなり…愛が重い…重苦しいところがあってな…。」
アラン「はあ…?確かに少し…過保護らしい所があるとは思っていましたが…。」
エテル「ああ。私もアイツに育てられた者の一人でな、まあアイツの過去の事は約束があるので言えんが…。」
エテル「とにかく。私が言いたい事は一つ。アイツに身を委ね過ぎるなと言う事だ。私も身を委ね過ぎた挙句…アイツと仲違いする事になってしまった。」
エテル「母性と言う奴だな。アイツ自身それが凄まじいのもある。問題は、アイツの場合それに責任感も付いてくると言う事だ。」
アラン「責任感が強いのは良いことなのでは?」
エテル「普通はな。だが、どんな善意も過ぎれば悪意になる。」
エテル「アイツは過去、大切な物を喪っておる。ましてやこの1000年の間…。一人ぼっちだったのだ。どんな強者でも…一人は辛い。」
1000年。確かにそうだ。彼女は一人ぼっちだった。あの薄暗いダンジョンの中で。人間なら精神がおかしくなるだろう。
エテル「アイツは1000年の間一人ぼっちだった事に加えて、元々の母性と責任感も相まって…言い方は悪いが、おかしくなっておる。」
エテル「だが、完全に身を委ねるな。いや、むしろお互いに支え合う関係になれ。私からはそれまでだ。」
アラン「分かり…ました。」
色々と気になる事が出てきてしまったが、自分はやる事をやるだけだ。……ただ。命ある限りは、彼女の相棒として、一緒にいようと、そう思った。
「相棒として」で済ませれるといいね!(ニチャア…)