スピード感のあるアクションって見応えあっていいよね。
あれから、ココと一緒にギルドに来た。
エッ…。 ココサマ…? ユウシャサマト…。 マサカ…! キャーッ!!
……何やら勘違いされているような気もするが現実逃避する。俺は何も聞いてない。
ココ「〜♪」
ココは機嫌がいい。……気楽なやつだ。
フィオラ「ようこそ勇者様!ココ様!パーティー結成おめでとうございます。早速依頼を…。と、行きたい所なのですが…。一つお願いしたい事が。」
アラン「何だ?」
フィオラ「パーティー結成にあたって大方の手続きは終わっているのですが…一つ。パーティーの名前を決めて欲しいのです。」
ココ「ああ。そういえば忘れてた!」
フィオラ「今後パーティーが有名になっていくに連れてその名前も有名になります。二人で相談して、くれぐれも変な名前はつけないようにお願いします。」
ココ「はーい!それじゃ勇者様!何かない?私こう言うの分かんない!」
アラン「おいおい…。………うーんそれなら、スピードクロウなんてどうだ?安直だが…。」
ココ「良いね!覚えやすい。じゃあスピードクロウにします!」
フィオラ「はい。スピードクロウですね。………完了しました!それでは、チーム名も決めたところで…。ようこそ冒険者ギルドへ!本日の依頼は…こちらです。」
〜エメラルド大森林 フェンリル川〜
あれから依頼を受け、里を離れて川に行った。今日はフォレストウルフ5匹の討伐だ。
ウルフ「ガアッ!」
ココ「遅いよ!」
ココは既に一匹倒した。……今二匹になったが。
ウルフ✕3「グアン!」
アラン「フッ!はあっ!やっ!」
3匹の絶え間無い攻撃を捌いて出来た隙にステラで斬りつける。
ウルフ✕3「キャイン!」
一匹、また一匹と数を減らし、そして最後には灰色の中くらいの魔石が転がった。クエストは害獣駆除の名目でドロップは持ち帰り自由との事だったので、アウルさんに貰ったマジックバックに入れる。
ココ「勇者様!はい、魔石!」
アラン「ありがとう。…よし。これで依頼内容は完了か。」
ココ「そうだね。…その、勇者様。」
アラン「…なんだ?」
ココ「頭…撫でてほしいな。」
アラン「あっはい。」
やはりココって…犬っぽい気がする。それも大型犬だ。
ココ「むふぅ…。」
こうやって頭を撫でていると…ほら、だんだん目がトロンとしてきている。あれ?なんかある筈のない耳と尻尾まで。…疲れているらしい。早く帰ろう。
アラン「…いつまで?」
ココ「もうちょっと!」
〜3分後〜
ココ「うん!もう良いよ!」
アラン「分かった。」
長かった。だがたぶんやらないとスネるだろう。まあ予想だが。
アラン「よし、帰るか。」
ココ「うん!」
ステラ「ココ。部屋に帰ったらステータスを見せてもらえませんか?一応知っておきたい。」
ココ「分かった!その変わり、勇者様のと交換ね!」
ステラ「分かりました。」
〜自室〜
部屋に帰って、シャワーを浴びてご飯も食べた。案の定ココの手作りだった。美味しかった。
ココ「それじゃあ…これが私のステータスです!『ステータスオープン』!」
ココ Lv.50
力 980 A
耐久 250 E
魔力 500 E
敏捷 1500 S
スキル 剣技(上級) 攻撃集中 身体強化魔法(風) パルクール 緊急防御
武器 ククリナイフ Butter Daisy 一般
アラン「強。え、いや、部隊長候補って聞いてたしスライムキングを一方的に片付けてたから強いんだろうなとは思ってたけどさ…。」
ステラ「主様のように全体が高いタイプではなく、一芸に特化したタイプですね。」
アラン「見慣れないスキルもあるけど…。」
ステラ「私が解説しましょう。攻撃集中はダメージを与えた部分に関係なく、一部位だけにダメージを集中させるスキルです。視認可能な部位に限りますが、例えば人型でしたら腕や手に攻撃を当てたとしてもそのダメージを全て頭に集中させる…。なんてことも可能です。」
ステラ「身体強化魔法(風)は敏捷性を大きく上げる事ができる魔法ですね。彼女の場合は魔力が少ないのであまり長時間の連続発動はできませんが…。それでも身体強化魔法に共通した、使用魔力の少なさのおかげで2時間は連続で発動しても持つでしょう。」
ココ「はいはーい!ここからは私が!パルクールは速度を保った状態であらゆる行動ができるスキルだよ!魔法でも斬撃でもアイテム使用でも。あと、余程人為的な罠とかじゃない限り転ぶ事もなくなるね!」
ココ「緊急防御は一回の戦闘で一回だけ、本当に危ない攻撃を自動で防御してくれるスキルだよ!あると地味に助かるスキルだね!」
アラン「…うーん。スキルとステータスが凄く噛み合っているから強いな。圧倒的なスピードで絶え間なく攻め立てるのか。」
ステラ「言い忘れましたが…。身体強化魔法(風)の強化倍率は2倍です。彼女の場合は…3000ですかね。」
アラン「」
ココ「あ、勇者様が…。」
ステラ「おやあまりの凄さに気を失ってしまいましたか…。」
ココ「えへへ…//」
ステラ「まあ良いでしょう。今のうちに主様の現状確認です。」
アラン Lv.30
力 400 S
耐久 250 A
魔力 無し E
敏捷 250 A
スキル 剣技(初級) 射撃(達人) ????
武器 導きの剣 ステラ 神器
ココ「あれ?スキルと戦闘スタイルが会ってないような…。」
ステラ「……本当はそうなのです。彼が最も得意とするのは恐らくは全体的に高いステータスを活かしての長時間の射撃戦。私自身も変形で射撃武器にも本来は変形出来るはずなのですが…。」
ココ「ですが?」
ステラ「彼自身、射撃武器に強いトラウマがあるのか…。彼の無意識が、射撃武器を拒絶してしまって、変形出来ないんです。」
ココ「………それはしょうがないね。トラウマってさ。簡単に拭えるものじゃないからさ。…ましてや無意識に拒絶するレベルのトラウマなら…。」
ステラ「……ままならない物です。」
ココ「…本当にね。」
ステラ「彼も寝てしまいましたし、今日はもう休んだほうが良いでしょう。」
ココ「そうだね。せっかく里長様に作って貰ったベッドがあるんだし、早く寝るね。」
ステラ「おやすみなさい。」
ココ「おやすみ。」
〜ステラ視点〜
私が気になっているのは、彼のトラウマの事もあるが…。実はもう一つある。
ステラ「彼の読めないスキル…。あれはいったい…。」
少なくとも放置していていいものではないだろう。……スキルはその人がどんな生活を送ってきたか、どんな戦いをしてきたかの戦いの記録でもある。
ステラ「彼の過去に…トラウマに何か関係が…?」
彼の出自の解析を進めなければ。手遅れになる前に。
そろそろ…焼くかな。