今回はギャグ回です。
翌朝、目が覚めた。今日は珍しく自分が一番に起きたようだ。
ステラ「ココは…。まだ少し眠らせておいたほうが良いでしょう。うなされていましたし…。」
アラン「……素振りでもしてくるか。」
ステラ「あまり遠くへは行かない様にお願いします。ココは私が見ておきますので。」
アラン「分かった。」
そうして部屋を出て、城の庭まで来た。練習用の木刀を手に取り、素振りをする。
アラン「ふっ!はっ!」
ステラやココから聞いたが、モンスターを倒してステータスを上げたほうが遥かに効率が良いのは事実なのだが、それはそれとしてトレーニングもしたほうがステータスは上がりやすいらしい。1+0は1にしかならないが、1+1は2になる。そう言う事だろう。バランスが大事なのだ。
アラン「ふっ!やっ!」
アウル「やあ。」
アラン「ウワッヒョイ!」
アウル「フフッw びっくりし過ぎじゃないかい?」
アラン「いきなり話しかけられたらそうなりますよ…。アウルさんはどうしてここに?」
アウル「いや、今週は第三部隊が城の警護担当でね。今は他の隊員に任せてランニングをしていたんだが…。途中で君を見かけたからね、話しかけたんだ。ココの様子も聞きたかった事だしね。」
確かにこの人。かなり薄着だ。スポーツウェアと言うやつだろうか?スタイル的に心臓に悪いしいい匂いもするので正直近づいてほしくない。
アウル「どうだい?一緒にランニングでも?」
アラン「…分かりました。行きましょう。」
行くことにした。…ココの様子の報告ついでだ。やましい気持ちはない。絶対にない。
アウル「フフッ。行こうか。」
アラン「はい。」
〜城の庭 外周〜
アウル「それでっ、どうかな。ココの様子はっ。」フッフッ
アラン「良くなってはっ、いますがッ、今だ完全にはっ」フッフッ
アウル「良くなってっ、いるのは、良いことだっ。」フッフッ
二人で城の外周を走りながら情報を報告する。何やら文的にいやらしい感じになってしまったが、二人がバカみたいに速いペースで走っているのが悪い。もはやマラソンだ。しばらく走ったあと、二人は庭の芝生に倒れ込んだ。
アラン「ハーッハーッ。キツい。歳だな。」
アウル「私のっ。ペースにっ。付いてこれるのに。何をバカなことをっ。隊員でもっ。最後まではっ、無理だぞっ。それにっ、私の方が歳上だろうっ。ハーッハーッ。」
アラン「エルフとっ。人間じゃっ。肉体年齢がっ、違い過ぎるでしょうがっ。ハーッハーッ。」
アウル「確かにっ。フーッ。」
アラン「フゥッ。」
アウル「ふうっ。いや、久しぶりに誰かと一緒に走ったよ。楽しかった。ありがとう。」
アラン「いえ。こちらこそ。勉強になりました。」
アウル「そうだ…。昨日。冒険者ギルドに正体不明の怪我をした冒険者が運び込まれたんだって?」
アラン「ああ…。八人ほど。詳しくは怪我した所を誰も見ていないので分からないんですが…。そして、まあ、薬草採集の依頼で変わったゴブリンシャーマンに出くわしまして…。」
アウル「ゴブリンシャーマン!?ココは大丈夫だったのか?」
アラン「ええ。過呼吸は起こしかけましたが、吐いてもいませんし、頭を撫でたらなんとか持ち直しました。……まあそのゴブリンのせいで悪夢にうなされているようですが…。」
アウル「……そうか。良かった。以前はゴブリンを見た瞬間に吐いてしまって腰も抜けて戦闘不能になっていたからな…。確実な進歩だ。」
アラン「で、そのゴブリンシャーマン何ですが…。消えるんです。」
アウル「消える?」
アラン「ええ。と言っても透明になっているだけで攻撃が当たらなくなったり、その場から完全にいなくなる訳ではないようです。ステラの…導きの剣の力で瞳に魔力反応を映して場所を把握して撃破しました。」
アウル「なるほど…。分かった。ありがとう。出くわす事があったら参考にしてみるよ。」タンチケイノマドウグヲ…。
その時、朝日が差し込んできた。
アラン「もう戻りますね。」
アウル「ああ。ありがとう。楽しかったよ。」
アラン「いえこちらこそ。またお願いします。」
〜自室 ステラ視点〜
ステラ「……。」ゴゴゴ
ココ「………。」ゴゴゴ
アラン「……。」ダラダラ
ステラ「…この私を置いて行くのはいいでしょう。
苦心してやっと見つけた貴方様です トレーニング不足で殺されては困る
トレーニングが長引いて私を心配させたのも… まあいいでしょう
だが 貴様はあの第三部隊の隊長と… あろうことか匂いがたっぷり付くような至近距離で一緒に汗を流した。
学習しないバカめ 駆除以外の選択肢はない…!」
アラン「お許しを…。御慈悲を…。」
ステラ「黙れ…。人の物に手を出す第三隊長 頭の悪いのじゃロリのエテル(とばっちり) そして何より…火種を撒き散らす我が主… どいつもこいつも…この私を苛立たせる…! 死んで平伏しろ! 私こそが神器だ!!」
ココ「勇者様…?」
アラン「ヒャイッ。」
ココ「勇者様は…私を捨てないよね?」
アラン「ハイッ。」
ココ「なら…隊長の所に行っちゃう事も無いもんね。」
アラン「その通りであります。」
ココ「……やっぱり信用できない。勇者様女に関してはだらしないもん。」
アラン「オッ。」グサッ
ココ「……勇者様。一緒にシャワー…。浴びよっか。」
アラン「いやぁ…。それは…。」
ココ「は? これはお仕置きだからね? 拒否権は無いよ?」
アラン「待て。待つのだココ。偉大なる…私の理性を散らしてはならない!」
ステラ「やりなさい。ココ。」
ココ「イッていいよ…ってさ。」
アラン「待ってくれ、ココっ!
待て、待つのだ、落ち着け! 止めろ! 止めろ! ココ…!
うわぁっ! うわぁぁぁっ…!」ズルズル
ココ「フルスロットル!」グイッ
アラン「ココぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおーッ!!
コっ、…」バタン。
ココが主様を引きずってシャワー室の扉が閉められた。悲しいかな。ココにステータスで勝てない主様では抵抗も虚しい。
ステラ「肉体を取り戻したら…。覚えていて下さいね。主様。」
今回は元ネタかなり分かりやすいと思います。