地獄から来た男。
馬車から出ると、鷲の頭に下半身がライオンの化け物がココと激戦を繰り広げていた。
ステラ「!? あれはグリフォン!?世界樹から少し離れているとは言え、まだ影響はあるはず…。あんな大型の魔物がなぜ!?」
どうやら異常事態らしい。ゴブリンシャーマンの一件もそうだが、なにやら最近はこういう事が多い。
ココ「フッ!シイッ!っと…勇者様!早く早く!」
流石に空中にいる相手はキツいらしい。
アラン「すまん。ステラ。解析は後回しだ。やるぞ。」
ステラ「すみません。行きましょう。」
アラン「ステラ変形だ。形状は…。」
〜ココ視点〜
馬車の外で周りを警戒しながら進む。騎士団の頃はこういう事はかなりしていたので慣れている。
ココ「勇者様…。」
聖女様があそこまで積極的になるとは予想外だった。奪われたく無いが、ステラもいる事だし間違いは起きないだろう。
ココ「ッ!?」
突然、頭上に大きな影が通った…かと思うと、風切り音を轟かせながら襲いかかってきた!
ココ「グリフォン!?」
ここは世界樹の近く。大型の魔物ほど近づかないはず。むしろゴブリンを警戒していたのだが…。
ココ「何でこんな所に…?」
いや、思考は後だ、急いで勇者様を呼ぶ。
ココ「勇者様!!敵襲!」
アラン「了解。」
呼んだと同時にグリフォンが攻撃を開始した。
グリフォン「キィアァ!」
空中にいるのでククリナイフでは届かない。キツい戦いになる。
ココ「フッ!シイッ!っと…勇者様!早く早く!」
アラン「すまん。ステラ。解析は後回しだ。やるぞ。」
ステラ「すみません。行きましょう。」
アラン「ステラ変形だ。形状は…。」
何やら勇者様が仕掛けるようだ。とは言えグリフォンもどんどん攻撃を速くしている。早く…。
ドォン!
ココ「!?」
突然、勇者様の方から爆音が響いた。一体何が…。
ココ「え…?」
勇者様が消えた。そう思うと。
ズバッ!
グリフォン「グェアア!?」
グリフォンの翼が斬れた。何が…?
アラン「よし…。」
隣を見ると…。 ククリナイフと、腕に光る糸を巻き取るようなカラクリを着けた勇者様が立っていた。
〜主人公視点〜
アラン「よし…。」
成功した。ククリナイフはともかく、糸を巻き取る…。グラップルワイヤーはぶっつけ本番だったが。
ステラ「まさか私をこんな形にしてしまうとは…。流石です。勇者様。」
アラン「本当はワイヤーの補助無しで移動して、ワイヤーは攻撃に全振りが理想なんだがな。やるにはステータスが足りない。っと。」
グリフォン「キィア!」
グリフォンが向かってきたので、木々の間に引っ掛けたワイヤーを利用して転ばせる。翼を切ったのでもう飛べない。走るのには慣れていないのか、全然遅い。
アラン「ココ!」
ココ「任せて!」ズバッ
さっきのは不意打ちだったから効いたが、今の俺ではグリフォンを殺しきるにはステータスが足りない。時間が無いのでトドメはココに譲った。
ココ「ふう…。すごかったよ!勇者様!あれ何ー!?」
アラン「井戸についてる滑車から着想を得た…グラップルワイヤーだ。本当はワイヤーとククリナイフは攻撃に使って移動は自分の体でやりたいんだが…。ステータス不足でな。」
ココ「へえ!と言うか…アレって…!」
アラン「ああ。ココの技…盗んだ。スピードとククリナイフならココの技術を覚えるのが一番だからな。」
ココ「えへへ…//」
アラン「さて。行くか。あまり時間を食う訳にはいかない。」
ココ「うん!」
先を急ぐ。まだまだ先は長い。
作者は進撃の巨人は分からないので、動きのイメージはスパ◯ダーマンです。