主人公「うーん…。」
目が覚めると遺跡の入り口にいた。と言っても肝心の遺跡…ダンジョンは入り口が崩れて入れない。
剣「少し刺激が強すぎたでしょうか…。」
少しどころではない。目が潰れるかと思った。
剣「しかし、この世界のダンジョンは核となる物が壊されたり取られたりすると大抵の場合はこうなるので…慣れて下さい。」
主人公「ええ…。頑張るか…。」
剣「ところで、これからの事なのですが。」
ガサッ…。
草が揺れ動く。急いで視線を向けると緑色の肌が見えた。
剣「!? 私を!」
剣を咄嗟に突き出す。すると紫色の血が刀身に付着した。
ゴブリン「ガ…。」
頭に刺さった。致命傷だったようで、紫色の煙とともに身体が霧散した。
コロン…。
緑色の宝石のような物が落ちる。
剣「それは魔石です。色々と役にたつので拾っておいたほうが良いでしょう。」
ポケットにつっこんだ。
剣「しかし…この周辺には魔物は生息していないはずなのですが…。」
主人公「そんな事言ってもいたんだが…。ってあれは何なんだったんだ?」
剣「ゴブリンです。棍棒や人から奪った装備などで武装して襲いかかって来ます。」
剣「一匹だけなら強くは無いですが、集団に出くわすと手強い相手です。ここは早く離れたほうが良いでしょう。」
主人公「了解。」
剣の言う通りに小走りで離れる。しばらくすると大きな木がある開けた所に出た。
剣「ここまで来れば良いでしょう。そういえば話の続きでしたね。」
主人公「ああ、これからの事だ。」
剣「まず、ここはエメラルド大森林の中の始まりの森と呼ばれる所です。」
主人公「始まりの森か…。」
剣「ええ。多くの命がここから産まれ落ちる事からそう呼ばれています。」
剣「そして、この近くにエルフ族の住む里があります。」
主人公「エルフ族?」
剣「耳が尖って髪が一部を除いて全員金髪なのが特徴です。」
主人公「じゃあそこを目指すか…。」
剣「とりあえず人と会いましょう。」
剣の案内でエルフの里に向かう事にした。
が、かなりキツイ。チョコレートやグミも食べ切った。と言うのもなぜか本来はそこら辺に生えているはずの果実がないらしい。
このままでは餓死する。どうしたものか…。
剣「流石におかしいです。ここは果実だろうが動物だろうが見渡せば必ず一つは目につく筈なのに…。」
主人公「情報が古いとか?」
剣「魔力の流れである程度の情報は掴めます。と言ってもここ三週間ほどは私を持てる人を探すのに全てのリソースを割いていましたが…。」
三週間の内に何かあったらしい。何があったのかを探って解決しないと植物の養分になりそうだ。
主人公「うーん…。流石に情報が少なすぎる…。」
剣「あまり消耗はしたくありませんが…。仕方ないですね。魔力の流れで探ってみます。」
3分後…。
剣「これは…。」
主人公「どうした。」
剣「ここからそう遠く無いところに大量の魔力の塊があります。エルフと思われる魔力もそこに向かっています。」
剣「これは魔物でしょう。それも大量のゴブリンです。」
主人公「そこに行けばエルフと接触できる上に食料も手に入るかも…。行くか。」
剣「反対です。今の私達にはゴブリンの群れを対処できる力はありません。」
主人公「しかし餓死はゴメンだぞ。どうする。」
剣「……すみません。もう一度食料を探してみます。」
主人公「よせ。腹も減ってるのにお前まで駄目になったら本格的にマズい。」
剣「しかし…。嫌な予感がするのです。何か大きな力がそこにいるのを感じます。」
主人公「どちらにしろリスクは避けられないな…。………やはり行くべきだ。エルフの里に着く前に餓死するのは確実だ。」
剣「仕方ない…ですね…。」
エルフタグ付けたけど出るのは少し後になるかも…。