エテル出すの久しぶりだな…。
〜ココ視点〜
ココ「え…?」
なんで…どうしてこんな時に…。
ステラ「すみません…すみません…。おそらく主様が…勇者がいなくなったからです…。今、この里の戦力は食糧不足と事件続きの影響で大きく削がれている状態…。それに加えて勇者が居なくなった事による動揺も少なからずある筈…。」
アウル「……とにかく。こんな状態になってしまったからには、勇者君の捜索はできる状態ではなくなった…。ココ。君はどうする?ずいぶんとクマが酷いようだが…。ココ?」
ココ「うっあ…。うぅぅぅぅ。」ガクッ
アウル「ココ?ココ!しっかりしろ!ココ!」
ココ「勇者様ぁ…。助けてよぉ…。」バタン
アウル「ココ!誰か!担架を!」
目の前が真っ暗になった。
〜ダンジョンの中 牢屋〜
フリエ「ん…。もうちょっと…。」カチャカチャ
アラン「よし…。」
フリエ「……よし。これで…。開いた!」カチャカチャカチッ
アラン「良くやった!流石だフリエ!」
フリエ「えへへ…。あ、勇者様。アレを…。」
アラン「ん、ああ。」ナデナデ
フリエ「えへへ…//」
牢の鍵は開いた。第一関門は突破だな。しかし…。
アラン「さて…。これからどうするか…。」ウーン
フリエ「え?出ないんすか?」
アラン「出ても即見つかったら意味ないだろ。まずは敵の配置を知らないと…。」
フリエ「あー。そうッスねぇ。」ウーン
フリエ「………そうだ。実は、私と一緒に買い物してた冒険者の友達がいるんすけど…。」
アラン「へぇ…。ランクは?」
フリエ「Cッスね。その子、探知系のスキル持ってるッス。」
アラン「よし…。そいつを探すか。…なるべく見つからないようにな。」
フリエ「でも、どうやって探すッスか?」
アラン「それはだな…。」ゴニョゴニョ
フリエ「ンっ…。ふぁぁ。」
アラン「おいバカ変な声出すな俺も男何だぞ。」
フリエ「耳は弱いンスよぉ…。」
アラン「…まあ良い、内容は聞こえたな。実行するぞ。」
フリエ「はいっす。」
〜騎士団 医療室〜
ココ「う…。」
目が覚めた。でも勇者様は居ない。
ココ「うぁぁぁ…。」
呻いていても仕方がない…仕方がないのは分かってるけど…。
ステラ「ココ…。エテルが…里長が呼んでいます。行きましょう…。」
ココ「うん…。」
里長の間に向かった…。
〜里長の間〜
ココ「お呼びでしょうか…。里長様…。」
エテル「久しいな…。ココ、ステラよ。…その様子だと二人ともあまり休めては居ないらしいな。」
ステラ「っ!当たり前でしょう!コレじゃ…コレじゃ1000年前と何も変わらない…また…。」
エテル「まぁ一旦落ち着け…。ふむ。そうじゃな。こちらへ来い。」ペタペタ
そうして…里長様と私達は庭へ向かった…。
〜庭 テラス席〜
エテル「ズズ…。ふう…。それで、まあ、今後どうするかじゃが…。」
ステラ「何をしているのですエテル!こんな所で茶を啜っている場合ではありません!!一刻も早く主様を…!エテル「落ち着けと言うておるのだ!!」ッ…。」
エテル「……。ステラ。だいたいの話は聞いておる。大方、そのフードの三人組に何か言われたのじゃろう。じゃが、何処まで行っても敵は敵じゃ。奴らの言葉を鵜呑みにするな。思うツボじゃ。」
ステラ「す、すみません…。」
エテル「よい。わしとてあの様な事を繰り返したくはない。ステラ。わし達の気持ちは一緒じゃ。わしも…お主も…ブレイドもな。」
ステラ「はい…。」
エテル「ココよ…。お主はどうしたい?勇者を…探しに行きたいか?」
ココ「はい…。でも、まだゴブリンを見ると…怖くて怖くて…。」
エテル「己が身を守る為に大切な人を見殺しにすると?」
ココ「…ッ!そんなわけ…!」
エテル「じゃが、そうじゃろ?お主が今言ってるのはそう言う事じゃ。」
ココ「……。嫌…。やだ…。」
エテル「何が嫌なのじゃ?考えろ。過去ではない。今の自分が考える最悪を。お前が考えうる最悪の可能性を…。」
ココ「勇者様が…死んじゃうこと…。」
エテル「そうじゃろ?なら何故こんな所で呻いているだけなのじゃ?騎士じゃろお主。騎士が大切な人を見殺しにして騎士を名乗れるのか…?」
ココ「っ…。でも…。」
エテル「何を躊躇っておる!お前には守りたい物があるのでは無いのか?欲しい光景があるのでは無いのか?それとも全部嘘だったのか!?」
ココ「ッ!そんな訳…そんな訳無いでしょ!でも…ゴブリンを見るとチラついて…あの時の光景が…。また…何も守れないんじゃないかって…。」
エテル「一度失敗したとて何じゃ!また対策をして、やり直せばよい!命ある限り人はやり直せる!じゃが…アヤツは…勇者はもしかしたらそのやり直す機会すら与えてもらえないかもしれんのだ。」
ココ「ッ!」ガタッ
ステラ「ココ…?」
ココ「里長様…ありがとうございます。私…間違ってました。こんな所で立ち止まってる場合じゃないですよね…。」
エテル「そうじゃ、ココ。汝平和を欲さば、戦いの準備をせよ。平和は戦いでしか得られない。そのために騎士がおる。」
ココ「ええ…。ありがとうございます。行ってきます!」
エテル「ワシもいずれ前線に出る。エルフの里は任せろ。そのかわり…ワシらの希望を…勇者を…頼んだぞ。」
ココ「はい!」
ようやくココは動き出した用ですが…。まだまだ地獄は続きます。