ちょっと残酷な描写があります。苦手な方はブラウザバック。
部屋に入る。そして、目に入った光景は…。
フリエ「………ぇ?」
大量の球体型のカプセルに入れられた、胸…心臓の位置がぽっかりと開いた、エルフ達だった。
フリエ「う、ぅっおえ…。」ペタン
アラン「ッ…。おいおい。笑えんぞ。こりゃあ。」
??「あーあ。見ちゃったかー。」
アラン「あ?誰だ。」
ハチ「どうもー。ハチだよー。」ストン
上から、真っ黒い生地に黄色いラインが目立つボディスーツを着たダークエルフの子どもが降ってきた。どうやらカプセルの上に居たらしい。
アラン「ハチ…。クモの仲間か。」
ハチ「いかにもー。全くー。クモってば、何で二人同じ部屋にいれちゃうかなー。」
アラン「……お前がやったのか?」
ハチ「うん。心臓をくり抜いてー。魔物のやつと入れ替えるんだー。」
アラン「何のために?」
ハチ「復讐かなー。だってさー。自分達をいじめてさー、家も追い出した奴らがさー。自分達を忘れてさー。のうのうと生きてるのってさー。許せないよねー。」
アラン「……そうか。こいつら全員か?」
ハチ「いやー?同じ村をテキトーに滅ぼして攫ってきたから分かんない。」
アラン「ハァ…。結局変わらんじゃないか。お前たちも。お前たちをいじめた奴らも。」
ハチ「は…?」
ガシャァン。カプセルの割れる音。それと同時に…。
アラン「ぐぁっ!」
壁に叩きつけられた。
ハチ「もういっぺん言ってみろ…。」
アラン「……お前は…。自分達をいじめた奴らと同レベルだ。」
ハチ「………。決めた。お前は改造しない。…嬲り殺す。」ビュン
アラン「っぐ。ゲホッ。ゲホゲホっ。」
首が解放される。それと同時に、空気が入ってきた。
ハチ「……死ねよ。お前。」
さっきのゴブリンからドロップした棍棒を構えた。……来る。
〜アリシア視点〜
アリシア「怪我人はこちらに!もっと詰めて!」
怪我人が多い。応援に来てもらった他のシスター達も余裕がなくなっている。どうしてこんな事に…。
アリシア「ッ…。」
魔力がどんどん減っていく。ポーションを使って回復しているが、それもいずれ限界がくる。
アリシア「っあ…。」クラッ
シスター「聖女様!」
アリシア「ぅ…。大丈夫…です。」
シスター「ここは私達にお任せください。もう2日も働き通しではないですか。」
アリシア「…ダメです。ここで私が休んだら、里の防衛が崩れてしまう。」
里は順調に追い詰められていた。怪我人は増え、戦況はますます悪化するばかり。こんな状態で休んでしまえば、救護所はパンク。怪我人の治療ができなくなり、防衛線は崩壊する。
シスター「ですが…。」
アリシア「ポーションを。もっとポーションを持ってきてください。」
シスター「はい…。」
勇者様…。大天使様…。我々を…。エルフをお助けください…。
〜ダンジョン内 ハチの研究室〜
アラン「ぐっ!?」
マズい。非常にマズい。相手とステータスの差が開きすぎている。特に敏捷性。ある程度頑丈に作ってあるのか、カプセルを蹴って相手は部屋内を縦横無尽に駆け回っている。
ハチ「………。」ビュン
アラン「うおっ!?」
攻撃で足が止まった所に毒々しい色のナイフ。まさに蜂だ。
アラン「くっそ…。一体どうすれば…。」
ハチ「ねえー。さっきの言葉取り消してくれれば止めてあげるよー?まあ、そっちの子は改造するけどねー。」
フリエ「っひ!?」ガクガク
アラン「まいったな…。ますます引く訳には行かなくなったじゃないか。」
ハチ「あっそ。じゃあ死ね。」ドゴォン
アラン「ガッ!?ゴハッ!?」ビシャッ
マズい。腹にいいのをマトモにくらった。内臓が傷ついたのか、口から血が出る。防具を着てなきゃ終わっていただろう。
アラン「何か…。ッ!?これだっ!」
ハチ「何を…。っぐ!?」
足元にロープがあった。相手の首に巻き付け、思いきり引く。
ハチ「が…ぁ…。やめ…ろ…。」ドゴォン
アラン「ガッハ!?ウグッ。」ビシャァ…。
相手に殴られ、またもや血を吐く。が、離さない。絶対に離さない。幸い、相手の力のステータスはそれほど高くないらしい。
ハチ「ぐっ…あ…。」ジタバタ
そのまま上に持ち上げる。相手は、足が離れ、抵抗が緩くなる。
ハチ「うぁぁ…。ぐっ…。」カクン
相手は、気絶した。何とか勝った。
フリエ「あ…!あ!?勇者様!しっかり!」
しかし、ダメージを貰いすぎたのかこちらも意識が遠くなる。ダメだ。抵抗できない。まぶたがゆっくり…閉じていく。
フリエ「勇者様!勇者様!」ユサユサ
意識が…、暗闇に落ちた。
ちょっとでもなかったですね。すいません。