記憶喪失系勇者の旅路   作:一般通過社会人

32 / 96

ちょっと残酷な描写があります。苦手な方はブラウザバック。




 

 

部屋に入る。そして、目に入った光景は…。

 

フリエ「………ぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大量の球体型のカプセルに入れられた、胸…心臓の位置がぽっかりと開いた、エルフ達だった。

 

 

 

 

 

フリエ「う、ぅっおえ…。」ペタン

 

アラン「ッ…。おいおい。笑えんぞ。こりゃあ。」

 

??「あーあ。見ちゃったかー。」

 

アラン「あ?誰だ。」

 

ハチ「どうもー。ハチだよー。」ストン

 

上から、真っ黒い生地に黄色いラインが目立つボディスーツを着たダークエルフの子どもが降ってきた。どうやらカプセルの上に居たらしい。

 

アラン「ハチ…。クモの仲間か。」

 

ハチ「いかにもー。全くー。クモってば、何で二人同じ部屋にいれちゃうかなー。」

 

アラン「……お前がやったのか?」

 

ハチ「うん。心臓をくり抜いてー。魔物のやつと入れ替えるんだー。」

 

アラン「何のために?」

 

ハチ「復讐かなー。だってさー。自分達をいじめてさー、家も追い出した奴らがさー。自分達を忘れてさー。のうのうと生きてるのってさー。許せないよねー。」

 

アラン「……そうか。こいつら全員か?」

 

ハチ「いやー?同じ村をテキトーに滅ぼして攫ってきたから分かんない。」

 

アラン「ハァ…。結局変わらんじゃないか。お前たちも。お前たちをいじめた奴らも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハチ「は…?

 

ガシャァン。カプセルの割れる音。それと同時に…。

 

アラン「ぐぁっ!」

 

壁に叩きつけられた。

 

ハチ「もういっぺん言ってみろ…。」

 

アラン「……お前は…。自分達をいじめた奴らと同レベルだ。」

 

ハチ「………。決めた。お前は改造しない。…嬲り殺す。」ビュン

 

アラン「っぐ。ゲホッ。ゲホゲホっ。」

 

首が解放される。それと同時に、空気が入ってきた。

 

ハチ「……死ねよ。お前。」

 

さっきのゴブリンからドロップした棍棒を構えた。……来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アリシア視点〜

 

アリシア「怪我人はこちらに!もっと詰めて!」

 

怪我人が多い。応援に来てもらった他のシスター達も余裕がなくなっている。どうしてこんな事に…。

 

アリシア「ッ…。」

 

魔力がどんどん減っていく。ポーションを使って回復しているが、それもいずれ限界がくる。

 

アリシア「っあ…。」クラッ

 

シスター「聖女様!」

 

アリシア「ぅ…。大丈夫…です。」

 

シスター「ここは私達にお任せください。もう2日も働き通しではないですか。」

 

アリシア「…ダメです。ここで私が休んだら、里の防衛が崩れてしまう。」

 

里は順調に追い詰められていた。怪我人は増え、戦況はますます悪化するばかり。こんな状態で休んでしまえば、救護所はパンク。怪我人の治療ができなくなり、防衛線は崩壊する。

 

シスター「ですが…。」

 

アリシア「ポーションを。もっとポーションを持ってきてください。」

 

シスター「はい…。」

 

勇者様…。大天使様…。我々を…。エルフをお助けください…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ダンジョン内 ハチの研究室〜

 

アラン「ぐっ!?」

 

マズい。非常にマズい。相手とステータスの差が開きすぎている。特に敏捷性。ある程度頑丈に作ってあるのか、カプセルを蹴って相手は部屋内を縦横無尽に駆け回っている。

 

ハチ「………。」ビュン

 

アラン「うおっ!?」

 

攻撃で足が止まった所に毒々しい色のナイフ。まさに蜂だ。

 

アラン「くっそ…。一体どうすれば…。」

 

ハチ「ねえー。さっきの言葉取り消してくれれば止めてあげるよー?まあ、そっちの子は改造するけどねー。」

 

フリエ「っひ!?」ガクガク

 

アラン「まいったな…。ますます引く訳には行かなくなったじゃないか。」

 

ハチ「あっそ。じゃあ死ね。」ドゴォン

 

アラン「ガッ!?ゴハッ!?」ビシャッ

 

マズい。腹にいいのをマトモにくらった。内臓が傷ついたのか、口から血が出る。防具を着てなきゃ終わっていただろう。

 

アラン「何か…。ッ!?これだっ!」

 

ハチ「何を…。っぐ!?」

 

足元にロープがあった。相手の首に巻き付け、思いきり引く。

 

ハチ「が…ぁ…。やめ…ろ…。」ドゴォン

 

アラン「ガッハ!?ウグッ。」ビシャァ…。

 

相手に殴られ、またもや血を吐く。が、離さない。絶対に離さない。幸い、相手の力のステータスはそれほど高くないらしい。

 

ハチ「ぐっ…あ…。」ジタバタ

 

そのまま上に持ち上げる。相手は、足が離れ、抵抗が緩くなる。

 

ハチ「うぁぁ…。ぐっ…。」カクン

 

相手は、気絶した。何とか勝った。

 

フリエ「あ…!あ!?勇者様!しっかり!」

 

しかし、ダメージを貰いすぎたのかこちらも意識が遠くなる。ダメだ。抵抗できない。まぶたがゆっくり…閉じていく。

 

フリエ「勇者様!勇者様!」ユサユサ

 

 

 

意識が…、暗闇に落ちた。

 

 





ちょっとでもなかったですね。すいません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。