頑張れココ。時間が無いぞ。
アラン「よっ!」ビュン
クモ「惜しい、惜しい。」
フリエ「火よ。我が手に集い、敵を焼け。ファイアボール!」ドオン
クモ「あら、危ないわね。」ヒュン
ダメだ当たらん。天井や壁に張り付いて攻撃を避けてる。
クモ「私の番ね…。…カースフレイム。」ゴオッ
フリエ「キャッ!」
アラン「うおっ!?」
熱い。熱気がそこまで迫ってくる。ファイアボールのような塊をぶつける感じではなく、火炎放射のようなかんじだ。
アラン「くっそ…。おい!まだか!」
サラ「くっ…。もう少しです!」
ダークエルフ達はクモが召喚したハイスパイダー二匹を相手にしている。ハイスパイダーの討伐は冒険者でもBランクからAランクの仕事。フリエはともかく俺では相手にならない。
フリエ「くっ…。風よ…。!?キャッ!」
アラン「フリエ!」
フリエ「くっ…。」ギュッ
ハイスパイダーの糸がこっちに飛んできた。フリエが捕まってしまった。流れ弾のようだ、運がない。
クモ「あらあら…。そっちの娘はダークエルフに改造したいし、そのままにしておきましょうか。」
アラン「くっそ…。オラァ!」ズバァ
クモ「おっと…危ない危ない…。!?」
剣の方に目が向けられている内に足払いで体制を崩す。そして…
アラン「ハッ!」
腹に一発パンチをした。クモは咄嗟に後ろに飛び、衝撃を殺した。
クモ「グッ!?」ズサッ
アラン「ハァハァ…。」
クモ「……ッ。やるわね。搦め手が得意なタイプかしら?なら…。来なさい!クモちゃん!」
ハイスパイダー「キシャァ!」
アラン「何を…。」
クモ「融合!」
アラン「グッ!?」
クモが叫んだ瞬間。ハイスパイダーとクモが強烈な紫色の光を放った。眩しい。
アラン「!?」
眩しさから目が回復すると…。何と、クモの上半身とハイスパイダーの胴体が融合していた。
クモ「コレが私の邪神様から貰った力…。融合。今の私は、アラクネよ。」
アラン「マジかよ…。サラ!」
サラ「っく。すみません。一匹倒しましたが、半分ほど捕まってしまいました。」
アラン「いや、しょうがないだろ。もう部屋中ハイスパイダーの糸だらけだ。……来るぞ!」
サラ「ッ!」
アラクネが、襲いかかってきた。
〜ココ視点〜
ココ「くっ!?」
ダンジョンに入ってしばらくは順調に進めた。でも、奥に進むに連れてゴブリン…特にシャーマンの数が増えている。
シャーマン「グゲゲァ!」ビュンビュン
無数のかまいたちが飛んでくる。狭いダンジョンの通路では、効果範囲の広い風魔法を避けるのが格段に難しくなる。
ココ「クッ…。はあっ!」ズバァン
シャーマン「ガ…!」
ココ「はぁはぁ…。」
ステラ「大丈夫ですかココ?……次が来ます!」
ココ「また…?無限に湧いてきてる…!」
激しい動きは体力を消耗する。……仕方ない。取っておきたかったけど…。身体強化魔法を使おう。
ココ「はあっ!!」ダァン!
身体強化魔法を使い、地面を思いきり蹴る。爆音がなった。
ココ「クッ…早く、早くしないとなのに…。」
どんどん消耗していく…。
〜サソリ視点〜
サソリ「……あのエルフ。やるな…。」
シャーマンたちが瞬く間に魔石になる。ただ者では無いだろう。少なくとも隊長達の次ぐらいには強い。
サソリ「だが…。」
確実に消耗している。速度が上がったのは身体強化魔法の風だろう。魔法の中では最も消耗が少ないのが身体強化の良いところだが、あのペースなら部屋に辿り着く頃にはいい感じに消耗しているはず。
サソリ「……そろそろクモの援護に向かうか。」
勝利は確実だ。