記憶喪失系勇者の旅路   作:一般通過社会人

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平和?回です。


危険地帯

 

〜冒険者ギルド ギルドマスターの部屋〜

 

翌朝。受付に行くと、ギルドマスターに呼び出された。

 

アラン「話とは何ですか?ギルドマスター。」 

 

ブレイド「実は…皆様に行ってほしい所がありまして…。」

 

フリエ「行ってほしい所…。」

 

ブレイド「はい。それは…ドワーフの街です。」

 

アラン「ドワーフの街?また何でそんな所に?」

 

ブレイド「最近、ドワーフの街がある、ヴァルカン火山の火山活動が活発化しており、その原因調査です。」

 

ココ「ちょっと待って、ヴァルカン火山といったら立ち入り推奨レベルが60超えの危険地帯ですよね?私達はともかく、肝心の勇者様がまだそのレベルに達していません。危険ですよ。」

 

立ち入り推奨レベル…その地域で冒険者として活動する場合の推奨レベルだ。あくまで『推奨』なので、そこまで厳格ではないが、それでもギルドの徹底した調査に基づいて指定されているので守ったほうが良い。ちなみにエメラルド大森林は10である。

 

ブレイド「本当はそうなのですが…。あちらの神器の担い手…。鋼の盾を扱う勇者シル直々の依頼でして…我々ギルドとしても簡単に断れないのです。」

 

フリエ「…アラン様以外の勇者は皆、1000年前の戦いにも参戦して、そして敗北してるはずッス。敗北してると言っても、皆レベル500超えの強者揃い…そんな人達が依頼出す事態に、平均レベルが100も超えてないパーティー出して、無事に帰ってこれるんすか?」

 

ココ「そうだよ!」

 

ブレイド「皆様の心配は重々承知の上です。ですが、基本的に冒険者ギルドは外部からの依頼を仲介し、そして各種族の出資の上で成り立っている存在…。勇者シルが冒険者ギルドの所属で無い以上、断る訳には行かないのです。」

 

ココ「ッ…。」

 

フリエ「…嫌っすよ。もう、あのダンジョンでの光景を繰り返すのは。」

 

アラン「……分かった。……行くしか無いだろう。どうせ放置してたらマズい問題だ。ならさっさと行って調べるだけ調べて対策したほうがいい。」

 

ココ「…でもっ。うぅ…。」

 

アラン「行くだけなら…死ぬ事は無い。状況を見て、ダメそうだったら帰ってくれば良い。」

 

フリエ「……。分かったッス。サラはどうッスか?」

 

サラ「提案。……正直戦力不足は否め無いが、行くしか無いなら早めに行った方が良い。」

 

アラン「ありがとう。……ギルドマスター。その依頼受けます。」

 

ブレイド「ありがとうございます。馬車の手配などはもう済ませておりますが…、準備なども含めて出発は明日の方が良いですね。今日はもうお休み下さい。」

 

アラン「ありがとうございます。失礼します。」

 

 

 

〜自室〜

 

その後、ギルドを出てアイテムの補充を薬屋で済ませた。火山地帯は火属性の魔物が多く、火傷を治すためポーションを多めに買って行った。不安はたくさんだが、行く以上備えるしかない。

 

ココ「大丈夫かなぁ…。」

 

アラン「うーん火傷に関してはもう覚悟して行くしか無いからなぁ…。まあヘルフレイムで全身燃やされるなんてことは無いだろう。たぶん。」

 

フリエ「今回はサラの水魔法だよりッスねぇ…。」

 

サラ「肯定。今度は確実に消す。」フンス

 

実際、ポーションよりも水魔法の方が大事だったりする。火傷を冷やすためだったり、飲水の確保だったり…。

 

ステラ「エルフの里の装備屋では耐火性の装備はあまり手に入りません。現地に着いたら耐火性のある防具を購入しましょう。」

 

フリエ「私のこれもドワーフの街からの取り寄せッスからね…。」

 

フリエは火魔法を使う関係上、耐火性のある防具を着ている。

 

アラン「あ〜。でも準備済ませちゃうと…。楽しみだなぁ…。」

 

ココ「勇者様って大森林から出た事無いんだよね〜。」

 

フリエ「え。そうなんすか?」

 

アラン「まあな。……推奨レベルが足りないと言う切実な問題もあるが。」

 

ココ「まあ実際。始めるならエルフの里からって言うしね。」

 

冒険者を始めるならエルフの里から。割と有名な言葉である。エルフの里は推奨レベルが丁度よく、しかも先輩冒険者とのコネがあるなら困った時に助けてもらえる。他の種族の冒険者ギルドは周りのモンスターが強くて皆自分の事で精いっぱいな所が多い。なので始めるならエルフの里からである。

……まあだが、やはり女所帯な所がある為男の冒険者は見ない。悲しいなあ。

 

アラン「男の冒険者の知り合いが欲しいなぁ…。」

 

ココ「むっ。私達じゃ不満?」

 

アラン「なんだろう。女性はもうお腹いっぱいと言うか…。お腹いっぱいで若干胃もたれしかけてると言うか…。」

 

フリエ「同性が居ないって思ったよりキツそうッスよね…。」

 

アラン「そうなんだよ…。」

 

サラ「エルフの里に男性冒険者がマスターしか居ないのは問題。いつNTRされるか分からない。」

 

アラン「そうなん…おいちょっと待て、どこでそんな言葉覚えた。ぺっしなさいぺっ。」

 

フリエ「サラが汚されたっす…。」ガクッ

 

サラ「NTRは邪道。純愛こそ至高。NTRは死刑。」

 

ココ「サラ!?大丈夫!?そんなに悪く言わなくても…。」

 

サラ「甘いですココ。純愛に勝る者などいません。」

 

ココ「ど、どうしたの!?サラ!?」

 

サラ「らりるれろ!らりるれろ!らりるれろ!」

 

ココ「サラ!?しっかりして!サラ!?サラーーーっ!」

 

〜2分後〜

 

サラ「失礼しました…。」カオマッカ

 

アラン「変な電波でも拾ったんだろ。でもサラの恥ずかしがる顔がカワイイからオッケーです!!」

 

サラ「マスター!!」カオマッカ

 

フリエ「うう…。サラの恥ずかしがる顔久しぶりッス…。私嬉しいッス…。」ダラダラ

 

ココ「よかった。感情が戻ってきてる。」ウンウン

 

サラ「これで良いんでしょうか…。」

 

 

アラン「……良し。明日に備えて寝るわ。俺。」

 

ココ「そうだね…。今日は一緒に寝ようね。勇者様♪」

 

アラン「ウソダ…ウソダドンドコドーン!!」

 

フリエ「サラは私と寝るッスよ。」

 

サラ「了解。」

 

そうして皆床に着いた。ココの寝相は…とんでもなかったとだけ言っておこう。

 

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