記憶喪失系勇者の旅路   作:一般通過社会人

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寄生

 

〜翌朝 冒険者ギルド〜

 

アラン「よし。今日も一日命燃やすぜ!」バッチリミナー

 

ココ「勇者様が言うと笑えないから止めようね…ふぁぁぁあ。」アクビ

 

フリエ「勇者様は物理的に燃えてるッスからね…。」ノビーッ

 

サラ「解答。私が消すから大丈夫。」フンス

 

フェール「おはよう。チームスピードクロウ諸君。」

 

アラン「あ、ギルドマスター。おはようございます。」

 

フェール「昨日のワイバーンの素材なんだが…。どうする?こちらで買い取るかい?」

 

アラン「あ〜。どうする?皆?」

 

ステラ「私としては…素材を工房に持っていって防具を作ることを提案します。」

 

ココ「そう言えば勇者様ってその胴鎧以外市販の三番目ぐらいに安いやつだよね…。」

 

フリエ「ランドワイバーンの素材なら火耐性もそこそこ確保できそうッスね。エルフの里に戻っても防御力が高いから宝の持ち腐れになる事はないッス。」

 

サラ「一流は皆良い防具を着けてる。工房に行って作ってもらうべき。」

 

アラン「ん〜。悩むな。これ以上スピード下げたくないからなぁ…。ただですらココの負担がデカいってのに。」

 

サラ「…確かに。マスターがスピード役から抜けるとなると、ココの負担が増加する。今の私達の課題は持久力。」

 

持久力。継戦能力とも言う。

現在チームスピードクロウは実質ココとフリエの二つの大黒柱が支えている状態で、この二人の片方が戦闘不能になると簡単に崩れる。ココが抜けると撹乱役と突撃役が、フリエが抜けると安定感と火力が足りなくなる。サラはスキル的にどちらかと言えばサポート向けで、高いステータスでそれを誤魔化しているだけ。俺は単純にステータスとスキル不足で中途半端。

 

アラン「一番良いのはレベルアップしやすい所で俺のステータスを上げる事なんだが…ダンジョン行きたくないだろ?まだ。」

 

サラ「……すみません。」

 

フリエ「まだちょっと…無理ッス。」

 

ココ「…うん。」

 

アラン「う〜ん。ギルドマスター。預かってもらう事ってできないですかね…。」

 

フェール「そういう事なら…こちらで倉庫のレンタルサービスをやっているよ。ヴァルカン火山は大型の魔物が多いからね…。」

 

アラン「一ヶ月いくらですかね?」

 

フェール「一番大きい倉庫で…金貨2枚だ。その次が金貨1枚だね。」

 

アラン「あ〜、じゃあ金貨1枚の方で2ヶ月お願いしたいです。」

 

フェール「分かった。手続きして素材を入れておこう。」

 

アラン「ありがとうございます。じゃ、金貨2枚です。」チャリン

 

フェール「確かに。それじゃ、使う事になったら言ってくれ。返金諸々の手続きがあるからね。」

 

アラン「はい。ありがとうございました。」

 

フェール「頑張ってくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ドワーフの街から徒歩30分 北〜

 

あれから俺達はファイアウルフの群れの討伐依頼を受けて、出発した。それから現地に着き、ファイアウルフ達と戦闘を開始した。のだが…。

 

ファイアウルフ「グルルルルルル…。!? グアッ!?」タタタッ

 

アラン「ん?逃げた?一体どうして…」

 

サラ「マスター!皆!9時の方向から巨大な魔力反応!」

 

フリエ「へ?」

 

ココ「とりあえず隠れよっ!」

 

皆で近くにあった大きめの岩に隠れる。すると…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

????「グアアァァァァアアア!!」バサバサ

 

 

 

 

 

 

ココ「ウソっ!?アレって…。」

 

サラ「間違いありません。青い鱗、曲がった角、大きな翼にワイバーンよりも大きな体…。ドラゴンです!!」

 

アラン「オイオイ冗談だろ…。とりあえず行くのを待つしか無いか…。」

 

フリエ「何でこんな所に…。」

 

 

ドラゴン「グァァァ…グルルル…。」ドスン

 

 

アラン「ん?あのドラゴン…何か様子が…。」ヒソヒソ

 

ココ「何か…苦しんでる…?」ヒソヒソ

 

サラ「反応的には…異常は無いですが…。」

 

フリエ「ふっ…あ…くっ…。」ビクンビクン

 

アラン「おいバカ変な声出すな。」ヒソヒソ

 

フリエ「大丈夫っすぅ…。我慢し…あっ…。」ビクン!!

 

アラン「……まあ良い。今は…アイツをどうするか…。」ヒソヒソ

 

ココ「どうするって…まさか勇者様助けるつもりじゃ…。」ヒソヒソ

 

アラン「何か…ほっておいたらヤバイ気がする。人間嫌な予感ほど当たるものだからな…。」ヒソヒソ

 

ステラ「駄目です。いくら何でも危険です。ステータス的にも攻撃されたら一瞬で殺されます。」ヒソヒソ

 

サラ「ステラ様もこう言っています。やめましょう?マスター。」ヒソヒソ

 

アラン「………やっぱり行く。すまんサラ。ポーション2、3個くれないか?」ヒソヒソ

 

サラ「……分かりました。どうぞ。」ヒソヒソ

 

ステラ「だから駄目です。だいたい魔物にポーションを分けるなど…。」ヒソヒソ

 

ココ「そうだよ。殺されちゃうんだよ?助けるのは立派だけど…それで自分がピンチになるんじゃ、ダメだよ。」ヒソヒソ

 

フリエ「ダメッスよぉ…勇者様ぁ…。」ビクンビクン

 

アラン「………言ってくる!」ダッ!

 

ココ「勇者様っ!」

 

ステラ「何をして…せめて私を…!」

 

サラ「………必ず、帰ってきて…。」

 

 

 

 

 

 

 

アラン「やっ!」

 

ドラゴン「グアッ!?グルルル…。」ボウッ

 

アラン「おー待て待て。別に喧嘩しに来たわけじゃない。ほら、武器は持ってないよ。」テヲヒラヒラ

 

ドラゴン「グルルル…グァ…。」シュウ

 

アラン「どうした?何か苦しそうだが…。何処か痛かったり?」

 

ドラゴン「グァァァ…。」グッタリ

 

アラン「ちょっと失礼するぞ…。………何だ?この…煙?瘴気?」

 

ドラゴンの口の中に黒いモヤが溜まっている。奥から来ているようだ。

 

アラン「ハァ…。しょうがないか…。皆!ちょっと行ってくる!」

 

ココ「何言ってるの!?食べられちゃうよ!」

 

ステラ「バカですか貴方は!?さっさと戻って来なさい!」

 

アラン「バカって…いや、これ多分邪神関連だ!放っておいたらヤバイ!」

 

ステラ「くっ…分かりました。その代わり私も連れて行ってくださいね!」

 

アラン「えぇ…思いっきり武器無いって言っちゃったんだが…。しょうがないか、おーい!ドラゴン!この剣一本だけ持っていって良いか!?」

 

ドラゴン「グァァ…グルゥ…。」グッタリ

 

アラン「んー。ドラゴン語は分からんけど…多分良いってことだな。ヨシ!それじゃ…突撃!」

 

ステラ「もう少し慎重に…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ドラゴンの体内〜

 

魔物の体内なんて初めて入ったが…人間とそう変わらないようだ。ちょっと蒸し暑い。

 

アラン「こっちか…?」

 

ステラ「くっ…あっ…主様…この煙は…魔力を吸い取る…。」カタカタ

 

アラン「マジか…。サソリ達の?」

 

ステラ「それよりももっと強力です…。うっ…、すみません…。もう…意識が…。」

 

アラン「……分かった。寝ててくれ。」

 

ステラ「すみません…。」カタン

 

ステラがダウンした。俺は魔力が無いから平気だが、おそらく魔力のある…この世界の生物にとっては毒なのだろう。ドラゴンもそうらしい。

 

アラン「だんだん濃くなってきたな…。……!?何だ…あの…腫瘍か…?いや、スライム…?」

 

ドラゴンの内臓の壁面に黒くてネバネバした物がへばりついている。明らかにあれが発生源だ。

 

アラン「ぶった斬れば解決するだろ…。」カチャッ

 

片手剣のステラで切り落とそうと近づく…すると…!

 

アラン「!?うおっ!」ビュン

 

咄嗟に身体を捻って回避する。あれは…!

 

アラン「ダンジョンコアの…!シルさんの話から複数いることは確認されて居たが…。まさかドラゴンの体内で…!っ!来るか!」

 

 

 

 

魔物「GAAAAAAAAAAAA!!」

 

 

 

 

 

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