記憶喪失系勇者の旅路   作:一般通過社会人

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主人公の名前よりも武器の名前が先に出る作品があるってマジ?


エルフの里

 

 

主人公「えーっと…。グラディウス…。さん?」

 

ヴァネッサ「ヴァネッサで良い。家の名前は…あまり良い思い出が無くてな…。」

 

訳ありらしい。あまり指摘しないほうが良いだろう。

 

主人公「じゃあ…ヴァネッサさんで。ヴァネッサさんは何故あそこに?」

 

ヴァネッサ「騎士団は里の防衛と治安維持をする組織なのだが…三週間ほど前から森の食糧が減ってる事と数人のエルフ達が行方不明になっている事が報告されてな。調査に二週間ほど費やしてしまったが、あのゴブリン達がやった事が分かったのだ。そして討伐しに行った。まあ私達が来た頃には全て君が片付けてしまっていたが…。」

 

主人公「捕らえられていたエルフ達はどうなったんです?」

 

ヴァネッサ「中にはゴブリンがトラウマになってしまった者がいたが…慰み者になっていたせいなのか、それでも魔法で治せないレベルの大怪我を負ったものはいなかったよ。エルフ達から話は聞いた。中にはウチの団員も居たのでな。君のおかげだ。ありがとう。」

 

主人公「そうなのか…。まあお互い無事で良かったです。」

 

ヴァネッサ「無事…。いや、君の怪我についてだが…。」

 

剣「それは私が…。貴方の顔の傷についてなのですが、あとあと急いで魔法を使ったのですが…その、思ったより傷が深く…。」

 

主人公「……ダメそうか。」

 

剣「傷は塞げたのですが、やはり跡が残ってしまい…。その左眼も…。」

 

主人公「まあ良い。命は助かったんだ。顔は女ならともかく男だからな。」

 

剣(…ゴブリンの群れと戦った時から思っていたのですが…自分の命に対する執着が薄くないでしょうか…。)

 

ヴァネッサ「……君がそう言うのなら私はもう何も言わない。ところでこのお方…導きの剣様から聞いた。君は今、行くところが無いんだって?今回の件に対する礼と言っては何だが、この里に住む気はないか?」

 

主人公「ありがたい。是非お願いします。」

 

ヴァネッサ「こちらとしても同胞が増えるのは嬉しい。新しい家を用意させよう。」

 

ヴァネッサ「話は変わるが、里長が君に会いたがっている。今回の件の礼と、導きの剣様との関係、それと君自身について聞きたいそうだ。会ってくれるか?」

 

主人公「わかりました。行きます。」

 

ヴァネッサ「分かった。早速だが行こうか。」

 

ヴァネッサさんと剣…(導きの剣と言うらしい)と一緒に里長の所に向かう事にした。どうやら里長の間と騎士団の基地は警護の関係上近くにあるらしく、ここ…騎士団の医療施設からそう時間はかからなかった。

 

 

 

〜里長の間〜

 

ヴァネッサ「ヴァネッサです。客人を連れてきました。」

 

里長「入れ。」

 

巨大な扉が開く。幼くも威厳のある声。そして、底冷えするような雰囲気があたりを満たした。





次回からつかの間の平和回です。
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