記憶喪失系勇者の旅路   作:一般通過社会人

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チーム戦

 

ステラ「……ふむ。200m間隔で…配置されているようですね。」

 

サラ「……すごい。」

 

ステラ「まぁ…これでも神器ですので。」フンス

 

アラン「これでもって…あれだけチート性能見せつけてよく言うよ。…へっへっへ。いつもお世話になっております、ステラ様。」

 

フリエ「最近勇者様の三下ムーブ見てなかったから何だか新鮮ッスね。」

 

ステラ「えへへ…。」テレテレ

 

ココ「あ、ダメだステラ様完全にトリップしちゃった。」

 

サラ「まあ場所は分かりましたし…行きましょうか。」

 

 

 

 

 

 

 

〜キングから1kmの地点〜

 

あれからキングの分裂させた体を順調に破壊し、とうとう目視可能圏内に入った。

 

ココ「ん…あ、アレだ!」

 

フリエ「見えたッスね。…あれが。」

 

アラン「おー。ん?何か…小さいな。」

 

ステラ「あのキングはダンジョン特有の…いわゆるボス個体と言う奴だったのでしょう。今相手にしているキングは自然発生した通常個体で、ダンジョンのキングはダンジョンコアから魔力供給を受けて身体を大きくしています。現に、今相手している個体は今まで牽制目的であろう攻撃しかしてきていません。自然発生した個体は使える魔力に制限がありますからね。」

 

アラン「へー。ま、無事終わるんだったら何でも良いけどな。」

 

ステラ「そうですね。ですが、油断大敵です。結局攻撃力の高さは変わっていません。」

 

サラ「特にマスター以外の私達はほぼ初見なので気をつけ…グッ!?」ドパァン

 

フリエ「ッ!早速撃ってきたッスね…。」

 

ココ「サラ!大丈夫!?」

 

サラ「ギリギリ避けれました…。」ハァ

 

ココ「思ったより弾速が速いね…。」

 

フリエ「そうッスね…。クッ!?」ドパァン

 

アラン「フリエっ!」

 

サラ「大丈夫ですか!?直撃しましたが…。」

 

フリエ「魔力装甲で防御したんで…ふう。防具の火耐性高くて良かったッス…。とはいえ、頭狙われたら危ないッスね…。」

 

サラ「あまり時間をかけるのは良くなさそうですね…。提案。私とココ、マスターが攻めて、一番防御力が高いフリエがここで攻撃を引き付けるのは?」

 

アラン「……いや、俺も残る。キングの攻撃は俺が一番慣れてるし、試したい事もある。」

 

ココ「…死なないでね。」

 

アラン「今回はフリエも居るし、大丈夫だろう。確かに弾速は速いが…防げない攻撃じゃない。っと言うか、そっちは大丈夫なのか?サラがいるから撃破はできるだろうが…。ココとサラが組むのは初めてだろ?」

 

サラ「解答。私達も全く練習してなかった訳でもない。だから…大丈夫。」

 

アラン「よし。じゃ任せたぞ。」

 

サラ「マスターこそ…死なないで下さいね。」

 

アラン「お互いにな。それじゃ…作戦開始!」

 

ココ、フリエ、サラ「「「了解!」」」

 

 

 

 

 

 

 

〜ココ、サラ視点〜

 

それから私達は勇者様達と別れ、キングに走って近づいていた。

 

サラ「二人がっ、引き付けてくれているからっ、全然攻撃が来ませんねっ。」ハッハッ

 

ココ「そうだねっ。でもっ、地形的にっ、ちょっとっ、キツいかもっ。」ハッハッ

 

ここはとにかく足場が悪い。自然に造られた地形という感じで、ゴツゴツとした岩場が多い。

 

サラ「大森林でもっ。ここまで足場が悪いところはっ、無かったのでっ、新鮮ですっ。」ハッハッ

 

ココ「大森林はっ。どちらかと言うとっ。視界が悪いって感じだったけどねっ。」ハッハッ

 

サラ「そうですねっ…!?」ビュン

 

ココ「サラっ!?」

 

サラの動きが止まった。一体何が…。

 

サラ「これは…ココっ!一度止まって下さいっ!」

 

ココ「どうしたの…っ。これは…。」

 

視界に映ったのは…岩場の影から出てきた、大量のマグマスライムだった。

 

ココ「なるほど…通常のマグマスライム達で時間を稼いで、その間に勇者様とフリエを仕留めるつもりね…。」

 

サラ「なら速く撃破してキングを仕留めないと…。」

 

ココ「そうだね。フリエの魔力も無限じゃない。魔力装甲は魔力が無いと当然使えない。」

 

サラ「どうします?私が水魔法で殲滅しましょうか?」

 

ココ「いや、水魔法はキングに取っておきたいよ。ここは魔法無しで…。」

 

サラ「了解。それでは…。」

 

サラ、ココ「「戦闘開始。」」

 

 

 

 

 

 

 

〜アラン視点〜

 

ココ達と別れてしばらく経った。フリエと一緒に粘っているが…さすがはフリエ。安定力が違う。

 

フリエ「よっ。ほっ。だんだん慣れてきたッスね。」ガキンガキン

 

アラン「俺は散々酷い目に遭わされたから慣れているのは当然だが…フリエ慣れるの早くね?」ガキン

 

フリエ「ふっ。よっ。元から、団長に適応力も良いって言われてたんス。」ガキンガキン

 

アラン「さすがだな…。俺は未来予知とステラの大盾の変形でようやくなのに…。っと…。」ガキン

 

ダンジョンコアを吸収した影響で、ステラは消費魔力が少なくなりある程度の大型の武器にも変形できるようになり、未来予知の燃費も改善した。

 

ステラ「いくら神器を持っているとは言え、レベル60でキングマグマスライムを相手できる主様もたいがいだとは思いますが…。」ガキンガキン

 

アラン「……ゑ?キングマグマスライムってそんなに強いの?」ガキン

 

フリエ「あれ?知らなかったんッスか?キングマグマスライムの討伐推奨レベルって70ぐらいッスよ。冒険者ランクで言ったら…Aランクの入門ぐらいッスね。」ガキン

 

アラン「どうりで強い訳だ…。っと。」ガキン

 

フリエ「まあ、話に聞くダンジョンのキングマグマスライムはたぶんそれ以上だと思いますけどね。普通のキングマグマスライムは3kmの長距離狙撃なんてしてきませんッス。」

 

アラン「……はぁ。やっぱりついてない…。って!?うおっ!?」ズッパァン

 

その時、ものすごい速さのマグマが飛んできた!…胴鎧に当たったので無事だった。

 

フリエ「勇者様ッ!って…あぁ…良かったッス…。」ホッ

 

アラン「くっそ。どうやらココ達が暴れてるらしいな。明らかに弾速が上がった。早くこっちを仕留めたいらしい。」

 

ステラ「ふぅ…鎧が無ければ危なかったですね…。もう少しです。頑張りましょう。」

 

アラン「そうだな…ってフリエ!伏せろ!!」

 

フリエ「ッ!」バッ

 

ズッパァン!後ろの岩に穴が空いた。

 

フリエ「危な…明らかに顔狙ってるッスよこれ!」

 

アラン「くっそ…ステラ!もうちょっと盾のサイズ上げれないか!?」

 

ステラ「すみません…。これが限界です。」

 

アラン「そうか…って来るな…よっ…ってぐっぅ!?」ズパァン

 

フリエ「勇者様っ!」  

 

アラン「くっそ…足が…。火耐性あって良かった〜!」

 

ステラ「主様!大丈夫ですか!?主様!!」

 

アラン「落ち着けステラ。貫通はしてない。しかし…2方向から来たな。何処だ?」

 

ステラ「あぁ…良かった。少し待って下さい。探ってみます。」

 

アラン「早めに頼むぞ…っと。」ガキン

 

フリエ「キャッ!?今度はこっちに…。」ガキンガキン

 

アラン「やっぱりキツいな…。」ガキンガキン

 

ステラ「………!居ました!9時の方向!2km先に別個体のキングマグマスライムです!」

 

アラン「おいおい2体目かよ…。ちっ、しゃーない。イオに頼むか。」

 

フリエ「それが良さそうッスね…イオちゃんには音飛ばし持たせてありますし。っと。」ガキン

 

アラン「やべぇ使う暇が無いな…。おっとぉ…!」ズパァン

 

ステラ「主様!」

 

アラン「肘に掠ったか…。まあ動くし大丈夫だろ。」

 

ステラ「くっ…仕方ありません。私がテレパシーで…。」

 

アラン「おいおいそんなの出来たのか?」

 

ステラ「光魔法の応用です。本来は神器の所有者との連絡手段なのですが…一応他者とも話せます。まあ、消費魔力は倍になりますが…。」

 

アラン「……それ使ったらあと何分戦える?」

 

ステラ「…20分ぐらいですね。」

 

アラン「くっそ消費魔力がデカいな…。ココ達が早めに終わらせてくれるのを祈ろう。っと。」ガキン

 

フリエ「くっ…やっぱり魔力装甲の連続展開は魔力が…。」ガキンガキン

 

アラン「そっちは何分持つ?」

 

フリエ「30分…ぐらいッスね…。」

 

アラン「…よし。最悪回避で何とかするか。ステラ。イオと…ココにもテレパシーを送ってくれ。」

 

ステラ「良いのですか?そしたら15分ぐらいしか持ちませんが…。」

 

アラン「構わん。ココにはそろそろヤバくなって来たから早めに撃破してくれって言っておいてくれ。イオには2体目の場所とだいたいの方向を伝えるんだ。」

 

ステラ「了解です。」

 

 

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